2017夏オーストリアとバイエルンの旅05：ザンクト・ペルテン、ヴァッハウ渓谷のついで

2017/08/31 - 2017/08/31

　観光２日目、ウィーンから日帰りでヴァッハウ渓谷の３つの街を回りました。クレムスからの帰りにドナウ川から離れてザンクト・ペルテンに寄りました。本日４つ目の街となります。
　ザンクト・ペルテンは人口約55,000人の街でニーダーエスターライヒ州の州都、本日の訪問地では一番大きな街です。大聖堂はもちろん、街中のあちこちで多くのバロック建築が見られます。なお、ザンクト・ペルテン市は倉敷市の姉妹友好都市で、この提携（1957年）は日本の都市とヨーロッパの都市間では最初のものです。

旅行の日程は以下の通り：★印がこの旅行記です。
　8月29日(火)　10:45関空～14:55ヘルシンキ17:10～18:35ウィーン着（ウィーン泊）
　8月30日(水)　グラーツ（ウィーン泊）
　8月31日(木)　メルク、デュルンシュタイン、クレムス、
★　　　　　　　ザンクト・ペルテン（ウィーン泊）
　9月01日(金)　ウィーン（ウィーン泊）
　9月02日(土)　パッサウ、レーゲンスブルク（レーゲンスブルク泊）
　9月03日(日)　フュッセン（フュッセン泊）　
　9月04日(月)　シュヴァンガウ（フュッセン泊）
　9月05日(火)　ランツフート（ミュンヘン泊）
　9月06日(水)　ミッテンバルド、ゼーフェルト、ハル、シュヴァーツ（ミュンヘン泊）
　9月07日(木)　12:10ミュンヘン～15:35ヘルシンキ17:25～（機内泊）
　9月08日(金)　8:55関空着

エリア ザンクト・ペルテン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

クレムス14:21発の普通列車Regionalzugでザンクト・ペルテンに向かいます。

ドナウ川を渡ってからは、ずっとこんな景色が続きます。のどかです。

ザンクト・ペルテン14:55着。約30分の移動でした。

ザンクト・ペルテン駅。

駅前から南に歩行者天国クレムサー通りKremser Gasseが延びています。右側に世紀末芸術風の黄色い建物。

きれいな建物が続くクレムサー通りをしばらく進み、左折してドーム通りDomgasseへ。

バロック調の立派な建物は銀行。この横を通りぬけたら、ドーム広場Domplatzに出ます。

目の前にはザンクト・ペルテン大聖堂Domkirche St. Pölten。
791年のベネディクト会修道院の設立を起源とし、1081年からアウグスチノ会修道院になりました（1784年解散）。1785年ザンクト・ペルテン教区の司教座の新設によって、教会は大聖堂になりました。

シンプルな四角柱の塔です。外装も地味です。

入り口の扉は立派。

入って驚き、内部は豪華絢爛！ バロックぎゅうぎゅう詰めの風景。
（左）内陣方向、（右）拝廊方向。

身廊の両側の壁には絵画がずらり。天井のフレスコ画もすごい。

現在の教会は、1150年頃に建てられたものを火災後の1267-80年に後期ロマネスク様式で拡張再建したものです。さらに17世紀からバロック様式の改装が進められました。

中央祭壇（1722年作）。祭壇画は聖母マリアの被昇天。

拝廊とパイプオルガン。1973年製ですが、外装は1722年のものです。

ドーム広場の南にあるマリア柱Mariensäule。

ヴィーナー通りWienerstr.から見たドーム教会。

このままヴィーナー通りを西へ。

見上げると蜘蛛の巣？　いや、装飾ですね。

すぐに左斜めに曲がるとリンツァー通りLinzerstr.。

この通りにあるピンクのきれいなバロックの建物は英国婦人学院Institut der Englischen Fräuleinです。1706年に女子修道院兼学校として設立、建物は1767-69年に拡張。現在は小学校でしょうか。

中央の入り口付近のマリア像。

この建物、どう写真に撮ったらいいのか。。。

とにかく長い！

リンツァー通りを右（北）に曲がるとプランタウアー通りPrandtauerstr.、ここにはカルメル会修道院の建物を改装した市立博物館Stadtmuseun St. Pöltenがあります。

通りの隅っこにあるプランタウアー教会Prandtauer Kircheを通りを過ぎたら。。。

ラートハウス広場Rathausplatzの南側に出ます。市内最大の広場で南北に長いです。
1938-46年アドルフ・ヒトラー広場Adolf-Hitler-Platzと呼ばれていた時代もあります。

広場の中央には三位一体の柱Dreifaltigkeitssäule（1768-82年作）。

南側には市庁舎Rathaus。建物は1591年の完成ですが、18世紀前半にバロック様式の外観に改修され、現在の姿になりました。

北側にはフランシスコ教会Franziskanerkirche。別名、三位一体教会Dreifaltigkeitskirche。教会部分のファサードはピンク色のロココ様式です。

教会身廊。
1757-68年にカルメル会の修道院教会として後期バロック様式で建てられ、1785年からフランシスコ会の教区教会に昇格しました。

バロック様式の中央祭壇。柱だらけの祭壇ですね。

パイプオルガン。

教会前から見た広場の南側風景。この後、女房の関心の向くままに、いくつかの店を覗きつつ駅に向かいました。1時間半の滞在でしたが、たっぷりバロックを味わえる街でした。
ザンクト・ペルテン16:30発のRailjetに乗って。。。

17:05ウィーン中央駅到着。
いったんホテルに戻った後、夕食までの間に少しでもウィーンを歩いておこうとベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereに出かけました。

中央駅からS-Bahnで２つ目のRennweg駅まで行き、宮殿公園の北側入り口から入りました。庭園の北側にはベルヴェデーレ宮殿下宮 Unteres Belvedere。

南側に向かうと貝の泉Muschelbrunnenがあり、向こうにはベルヴェデーレ宮殿上宮 Oberes Belvedere。バロック建築の傑作です。

庭園のスフィンクス像。公園内はあちこちライトアップされています。

クリムトのコレクションがあるのはこちらの上宮。明日見学に来ます。
今日は４つの街を見学したんで収穫は十分です。公園の南北は約1kmあり、我々のホテルは南側出口から徒歩５分の場所です。

今日はバロック尽くしの一日でした。19:00すぎ、ホテル近くのレストランで夕食です。ビールも料理も旨い、乏しい表現ですが。
明日は、後回しになったウィーンの街を散策します。しかし天気は崩れるようです。

（ウィーン）https://4travel.jp/travelogue/11372769