2018/03/08 - 2018/03/13
14位(同エリア40件中)
kiyoさん
ついにバウハウスへやってきました。
早くホテルを出発したのと、あまりにもバウハウスにすぐに到着したので、人影は疎ら。静かな世界遺産のバウハウス・デッサウ校をじっくりと歩き回ることができました。
このファサードは、学生の頃はいつも見ていたような気がして、どの建築関係の本をめくってもどこかには出ていたと言っても過言ではないくらいの、強いインパクトがあった建物で、その実物を訪ねてくることがあろうとはまさかのまさかです。本当にバウハウスがあったんだなあ、とそんな異次元のような感覚。
近代建築は、このグロピウス設計によるバウハウスからはじまるといっても過言ではなく、それにミースファンデルローエがバウハウスを閉鎖して世界中にバウハウスの設計思想が広まっていったという歴史があります。そのため、建築設計を学ぶ学生は避けて通れない歴史でもあるのです。
バウハウスは、1919年ワイマールで生まれて1925年にデッサウへ移転してきますが、さらに1931年にナチスによる迫害でベルリンへ移転して1933年にその活動を修了し、教師たちは世界各国へ亡命などして活動を広げていきます。たった14年の歴史なのに、現代にまで最も輝く建築史の1ページとして語り継がれてきた功績は言葉で表現することができないくらい大きなものでした。
そんなわけで、建築やデザインに関わっている世界中の建築家造形家はいまだにこの地を訪れ、およそ100年前に近代的シンプルな、工業化デザインの先駆となったこの校舎と残したものを自分の目で確かめるわけです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ANAセールス
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あまりにも有名なバウハウスの顔。”建築の家”という意味
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中庭の方へ入っていきます。
ワイマールのバウハウス大学もそうでしたが、塀とか柵ガないので、誰でも公園のように、広い庭へ入っていけます -
東面ファサード。
中央低層部は大ホールと食堂 -
バウハウス校舎の講義棟だったと思われるメイン建物で、今では展示室やホール、売店、インフォメーションなどとして利用されていました
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中庭側入口。
この部分は階段室となっていて、建物の裏側にメインの入口があります -
寮棟。
ここに入るのは、部屋数が少なかったためかなりの難関だったそう -
バウハウスライブラリー
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バウハウスライブラリーは、バウハウスの大まかには隣にありますが、アンハルト大学の一部のようです
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”バウハウスについてのライブラリー”という意味になるのでしょうが、まだオープン前で中まで見ることはできません
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バウハウスの開館時間は午前10時からなので、それまでの間外観を見て回ることにしました
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初めて授業でこの写真を見せられたときは、何とも思わなかったのですが(そんな建物があるのか、くらい)、その歴史と役割を知るにつれてどんどん頭にこびり付いていました。
その原因として、西洋建築史の先生がバウハウスの研究者だったため、1年中バウハウスやグロピウスの話をしていたからかなあ、と今になっては懐かしく思えます -
このバウハウスは、バウハウス・デッサウ財団によって維持運営されていますが、この看板は寄付を求めていることが書かれているようでした
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バウハウスの正面道路側を北へ歩いて行きます
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道路の反対側から見ると、当時の学校と言うよりもオフィスのような感じがします
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バウハウス本館の向こうには、教授室や工芸に関する建物も見えてきました
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正面ファサードの、この単調な四角形を繰り返すカーテンウォールが特に歴史的価値が高いようです
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このカーテンウォールも、第二次世界大戦の空襲ではかなりぼろぼろになっていましたが、それをデッサウ市や財団によって建設当時のように修復されたものだそうです
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カーテンウォールは、昔のような鉄の組み合わせで、一部窓が昔のように開閉します
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バウハウス前の通りで、「グロピウス大通り」
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バウハウス広場
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広場ののぼりの中で、真ん中の白いのぼりに描かれているのは、寮のバルコニーに集まる学生たち。そんなにたくさん載ると、バルコニーが落ちるかもしれない
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マイスターハウスは、このグロピウスアベニューの突き当たりくらいにあります
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工芸関係の施設や、今で言う研究室があった校舎ですが、現在アンハルト大学の施設として利用されているようで、メディアセンター・デジタル出版等の研究施設となっています
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この校舎の間の通りが、バウハウス通り
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バウハウスエリアで200mくらいあって、それからゼミナール広場まで200mくらいありました
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バウハウスの、もう一つの校舎のファサード
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この建物が百年前に造られたものとは到底思えないほどの斬新さ
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グロピウスは、デッサウ市からバウハウスの設計を全面的に任されることから、ワイマールからここへの移転を決意して、思うようなデザイン・建築・工芸・印刷を学ぶ大学を目指しました。
その名残が今ここにあるアンハルト大学にも引き継がれているように感じました。 -
グロピウスお踊りから見るバウハウス全景
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この建物は現在もアンハルト大学の校舎として使われています。およど100年前に造られた建築が今も利用されているわけです
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アンハルト大学は、日本ではあまり馴染みの無い大学ですが、その内容を俯瞰するにバウハウスの思想や影響を少なからず受けている応用科学大学で、デッサウ校舎は美しい町並みと近代的な校舎を有していました
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大学の研究室のような感じですが、このエリアは見学できません
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