2018/03/08 - 2018/03/13
7位(同エリア42件中)
kiyoさん
バウハウス見学の途中に、グロピウス大通りを北に10分程歩いて行ったところにあるマイスターハウスを訪ねました。
3月のこの時期は、公開時間が午前11時からということで、ちょっと遅め。実際にその建物のは使われている感じで、観光客のために一部のプライベート空間を公開しているように思いました。
マイスターハウスは通りに沿った木立の中に4棟あって、グロピウスの家、クルト・ヴァイルの家、マッハ/シュリーマーの家、カンデンスキー/クリーの家と並んでいます。グロピウスの家以外は2世帯が1棟にあるタウンハウス形式で、現在その一部は改修中でもありました。
クルト・ヴァイルはデッサウ出身の音楽家で、バウハウスでフェスタが開かれていた人物です。マイスターだったわけですね。そんな人もここで暮らしていたかと思うと、建築家や芸術家、そして音楽家などなどが一緒に活躍していたわけで、その時代のロマンのようなものを感じます。
マイスターハウスの内部まで見学していると丸1日くらいデッサウで時間をとっておく必要があるのですが、ベルリンまでたどり着かなければならなかったためこちらは外観のみとして、もっとバウハウスをゆっくり味わって帰ることにしました。バウハウスは、あの有名な縦にサインの入った壁は茶色い色とイメージしていたのですが、実際にはグレー。バウハウス百周年を前に塗り替えたのでしょうか?
また、バウハウスの見学は6ユーロで午前10時からだったのですが、その入館料を支払わなくてもあの模型の展示室さえ見なければ館内は自由に見れそうな気がします。ワークショップで買い物しても入館料は関係ないようです。ただ、日本語のオーディオガイドを借りるとなると入館料が必要となります。これは、結構詳しく説明してくれるので、借りることをお勧めします。その際、パスポートも預けなければならないのですが、私はホテルに置いたままにしていたので、携帯電話を預けるというイレギュラーな方法を提案して、音声ガイドを借りることができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ANAセールス
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グロピウス大通りを北へと歩いて行きます。とてもきれいな町並みです
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工事現場もあり、こんなふうに町をリニューアルしているのかあ、と思いながら歩きます
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ちょっと目を引く建物ですが、アパートメントのようです
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入口もシンプルで、日本でも見かけるような庇に思えましたが。
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ガラス製品でした。カーテンウォールと一体化したデザインになっています
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グロピウス大通りの終点。交差点になっていて、その先にマイスターハウスが並んでいました
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交差点の手前に、またまた気になるお店を発見。バウアートとあります
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バウハウスデザイン、のような絵がショーウィンドゥを飾る
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デッサウ駅からの道とグロピウス大通りは、結局この交差点で交わります
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交差点からこれまで歩いてきたグロピウス大通りを振り返る。この先がデッサウ駅に通じる
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その交差点の反対側の一角にマイスターハウスは並んでいます
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上の写真の右側を回り込んだところの通り。交差点の白い壁の裏側の通り
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マイスターハウスが並ぶ木立の通りは、車道は2車線ですがその右には自転車専用道路、さらに歩道が整備されていました
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まず、グロピウスの家があります。こちらは、チケット売り場にもなっていました
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このグロピウスの家は、窓がグレーなので、どういうことかと疑問に思いました。スクリーンのようなものを取り付けているのか、とも考えましたが、きちんと復元されていないため仮設的に窓を覆っているみたいです
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解説はすべてドイツ語なので、全く理解できません。財団とかそのような連合で管理されている、というように解釈したのですが
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グロピウスは、第一次世界大戦終了後1919年、ドイツ全土の建築家や工芸家をワイマールに集めて、造形大学を作りました。それが、バウハウスの誕生です。
さらに、1924年に政治的理由でデッサウに移転し、その設計を行った実績があるのですが、マイスターハウスもその時に作られたものです -
実験住宅などもまた別の所にあって、このようなマイスターハウスの建築によってグロピウスは、近代建築のあり方を模索して行ったと思われました
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表の通りから見たグロピウスの家
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グロピウスの家の隣は、作曲家クルト・ヴァイルの家
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クルト・ヴァイルの家の窓もグレーのスクリーンのようなもので覆われていました
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半分くらい足場が掛けられています
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表通りから見た、クルト・ヴァイルの家。カーテンウォールも閉鎖中
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3軒目は、ムッシュとシュリーマーの家。
ムッシュとシュリーマーが住んだ家、と行った方が正確でしょうか。それを、Muche/Schlemmer と表記されています。 -
こちらの家は生活感があり、煙突からは煙が出ていました
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ぐるりと建物の周りを一回り
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この建物のどこがどうだ、ということはわかれりませんでしたが、今からおよそ百年前にグロピウスがこのような家を設計して、実際に建てて現在でも使われている、ということが建築の歴史のように思えたのでした
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このガラスのカーテンウォール、建物の顔になっています。
この部分を見ていると、もう半世紀くらい前に建った我が家にやや似ている気がしましたが、設計者はこのイメージを取り込んだのか、と思ったりもしました -
この縦のカーテンウォール、他にあまり見ないデザインです。ここは、ちょっと内部を見たかったところです。
このようなタウンハウスが2棟続きます -
このような家があるため、世界中の芸術家がバウハウスに集まってきて、グロピウスの家はバウハウスで創造的活動をした芸術家の展示場のようなものになっている、というような意味でしょうか。ちょっと、大ざっぱ過ぎ
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4軒目。カンデンスキーとクリーの家
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通りから見た感じは、3軒目とよく似ています
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右回りで、4軒目の家の周囲を回ってみます
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こちらには、足場のようなものはかかっていませんが、現在整備中でした
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現代の鉄筋コンクリート住宅のお手本のようなものかな、と思います
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手摺りなどが鉄製なのと、ちょっと部材が細い感じ以外は、100年近く前の建物であるということを感じさせないだけの斬新さが感じられました
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グロピウスは、バウハウスやマイスターハウスの設計を通して、ガラスカーテンウォールを近代建築の象徴として取り入れて行きたかったのでしょう
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このガラスカーテンウォールは階段室になっています
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このカーテンウォールの性能は別として、これまでのドイツの石造りの建築から大きく脱皮し、工業化に挑戦してきたグロピウスの精神がここに伝えられているようでした
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4軒目の建物は、大通り側に2つの玄関があります
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正面カーテンウォールの真ん中が、二つの家の境界のようです
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この同じサイズのガラス窓を繰り返して使うことによって、建物の設計をシンプル化していったわけです
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とても簡単な鉄製の窓ですが、それが建築史的に残した功績と革命があって、それらを肌で感じるために世界中から今でも建築に関わる仕事をしている人たちがここを訪ねてきているのでした
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4軒目のカンデンスキーとクリーの家は、リノベーション中なので公開していません、3軒目を見よという表示がドアに張ってありました
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こちらはマイスターハウスに続いて、木立の中に並ぶおうち
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マイスターハウスの前に建つ、バウハウスデザインぽい住宅
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バウハウスとマイスターハウスの見学を終え、デッサウ駅の地下道を通ってホテルに預けてあったスーツケースを取りに行きます
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正面がプラットホームが並ぶ軌道ですが、そこへ通じる地下道は一般の通行用として使われていて、改札はありません
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改札が無くて、直接プラットホームに出て列車に乗る、というのが日本人にとっては違和感を覚えます
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デッサウ駅舎内部
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ベルリンへ行くため、列車の時刻の確認。
日本でネット予約したチケットは、RB51 12:10発5番乗り場です。この日本での予約、とても不安でしたが、それですべてちゃんと列車に乗れたのには驚きでした。 -
バウハウスから帰って、一旦駅を出て反対側にあるホテルに向かいます。荷物を持って、再び駅まで帰ってきました
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駅前広場をグルリと一回りするトラム。
駅が起点となっているようです。地球の歩き方、にはあまり解説もないのでバウハウス以外のことが良くわからなかったのですが、デッサウはもっと他にも魅力があるまちのようにも思えました -
デッサウ駅。これからベルリンへ向かいます
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