2018/05/11 - 2018/05/12
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5月から6月にかけて四国へ歩き遍路にでかけました。
3年ぶり5回目の歩き遍路旅。完全歩きは過去にやっているので、今回はバスや鉄道にも乗って時間短縮(それでも9割は歩きましたけど)。37日間の歩き旅です。
今回は旅行記というよりはお遍路で起こったトピックスやこれから歩き遍路をしてみたいという方への参考情報を中心に書きたいと思います。
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- 一人旅
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- 徒歩
- 旅行の手配内容
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-
お遍路7日目、朝一番で22番札所平等寺を打ちました。
早朝の境内は参拝者がほんのわずか。汚されていない感じがします。こちらのように手水舎が美しく保たれていると清潔感を感じます。青紅葉を浮かべるなんて、気が利いているじゃないですか。手水舎や燭台の手入れを見ると、お寺の姿勢がわかりますね。
7日目から、平等寺出発で23番札所薬王寺を経て、いよいよ室戸海岸ロードに入ります。薬王寺から24番札所最御崎寺までは75km。その間、札所はありません。20km地点に別格の鯖大師がありますが、本札所だけ参る人にとっては、長い長い道程です。 -
今回、僕は日和佐から鯖瀬までJRで移動する計画をたてました。
平等寺から日和佐までは列車の時刻を気にしながら歩きました。日和佐から先は人口が少ないせいか、列車の運転間隔がながい。日和佐発12時59分の次は14時21分。12時59分発に乗り損なうと、リカバリーできません。
平等寺境内が清々しくて長居しすぎました。やや急ぎ気味に歩きました。
平等寺から先は主にルートが二つあります。国道55号ルートと海岸まわりルート。早いのは国道ルートだけれど楽しいのは海岸まわり。迷ったけど、海岸ルートをとりました。列車のことを考えると国道ルートがセオリーだけど、海岸ルートは景色が秀逸、特に今日のような晴れだと海の景色が映えるはず。
平等寺からしばらくは国道。県道に入るあたりがちょっとわかりにくいけど、過去の記憶がつながって、すっと歩けました。ちょっと坂を上ってから海へと下ります。
田井の浜の海岸に出ました。オープン前の海水浴場は静かな浜辺。
時刻は10時30分。やばい…。列車の時刻が…2時間半後に日和佐駅を出てしまう。。
田井の浜から日和佐までは11km。頑張れば2時間半で歩くことはそう難しいことではないですが、薬王寺での参拝時間を考えると、2時間で歩きたいが、かなりやばい。時間に余裕がないどころか、間に合うかどうか五分五分の状況です。 -
それからは必死で歩きました。というか、小走りしてました。景色を楽しむ余裕がない。これじゃあ海岸ルートを選んだ意味がない。左手にはすばらしい海岸美が広がっているのに、横目でチラリで終わり。
国道にすべきだったと後悔しています。 -
12時20分、23番札所薬王寺。我ながら驚く程の速さで歩きました。
読経は早口で。ちゃんと本堂と大師堂の2ヶ所でお参り。早口だけど手順はとばさない。20分で参拝終了。急いで駅へ。
日和佐駅前には道の駅があってちょっとにぎやかなんだけど、そのあたりを見ても改札が見当たらない。地元の人にたずねたら改札は線路の反対側1ヶ所。横断橋で線路を越えます。駅員もいない。特急が停まるほどの駅なのに、この簡素さには驚いた。歩き遍路は鉄道は使わないので、今回が5回目のお遍路といっても、その辺の事情にうとい。
なんとか予定通り12時59分発の列車に間に合いました。 -
今回のお遍路では完全歩きにはこだわらずに列車・バスも使います。
が、どこで使うかも問題です。自分が楽したいから、厳しい道を避けるために列車に乗るというのでは、自分に負けたみたいで嫌だ。難所とされる場所はあえて歩くと決めていました。
そのかわり、つまらない区間はさっさとショートカットするつもりです。
日和佐からの国道55号はつまらない道。僕の評価ではお遍路ルート1200kmでワースト3に入ります。特に牟岐までの15kmは酷い。だから今回はここを列車でショートカット。鯖瀬まで列車に乗ることにしました。
これは2012年に撮った国道55号。山河内付近。
歩道に草が生えて障害物に。所々苔が生えていて、これが危険。滑るのです。おまけに車が多くてビジー。山の中を町を繋ぐために通した道なので人家はまばら。ゆるいアップダウンがあって坂にげんなり。景色も単調。3年前に歩いた時もこの写真と同じような状態だったから、今も変わらないのじゃないかなあ。 -
鯖瀬駅で下りて別格4番鯖大師を打ちます。
ここはユニークなお寺で、他とは異なる味わいがあります。本札所だけまわっている人は通り過ぎて行きますが、せっかくなので立ち寄ればいいと思います。本札所ルートからわずか100m横道にはいっただけの地点にあるので、距離の負担は感じないはず。
こちらの大師像は鯖を一匹ぶら下げるという他では見られないユニークなお姿です。
他にも見所があって、例えば、建物の中につくられたお砂踏み場は現代風にデザインされていて、ちょっと足つぼマッサージの要素もある回廊。護摩堂もいい。
この寺の由来となっている弘法大師と鯖のエピソードはネット検索すればすぐにでてくるのでここには書きませんが、興味深いエピソード。
弘法大師伝説には信賞必罰的なものが多いですが、この話もそう。犯した罪(というか不親切)に対して弘法大師が課す罰は重すぎて、僕は弘法大師は心が狭いんじゃないかと思います。徳のある人がする行為とは思えません。 -
嫌な国道55号ですが、海部を過ぎると交通量が減って静かになります。
日和佐から34km地点の宍喰。だんだん、室戸無補給区間に近づいてきました。
このコンビニがポイントで、この先、食料を買える店がまばらになります。ここか7km手前の海部(スーパーがある)での調達をお忘れなく。 -
薬王寺から40km地点の東洋には民宿が数軒固まっています。海岸の他には何もない。どうしてこんな所に宿があるのかというと、サーフィンの客が訪れるからです。歩き遍路にとっても貴重な宿ポイントです。
その先、42km地点の野根にあるのが写真の東洋大師です。
この野根の地も大事なポイント。集落を出たところにかかる野根大橋の脇に自動販売機があるのですが、これが大切。その先10km、自販機がありません。つまり、水が買えないということ。
野根を通過する際、最低でもペットボトル1本分以上の水を持っているか、確認しましょう。 -
日付がかわって5月12日、5時30分。朝の室戸海岸。野根付近で撮りました。
室戸海岸ロードは季節天候によって天国にも地獄にもなります。今回はベストな状態でした。晴れで、それでいて快晴でもなく、日差しがマックスではない。歩きやすい気温で爽やかな空気。 -
2015年に歩いたときの室戸海岸ロード。
このときはひどかった。雨が激しくて顔があげられない。ポンチョの裾が風になびいてズボンはもちろんシャツまでビチョビチョ。荷物が濡れないように気遣うので精一杯。体は後回しです。というか、それでも荷物がすこ濡れてしまいました。衣類をあらかじめビニール袋にくるんでからバックパックに詰めたので事なきをえました。
雨に加えて向かい風。強風が吹いた瞬間には前に進めません。片足を浮かすと体が後ろにもってかれるので両足で踏ん張る。とにかく一歩一歩に力をこめて歩いたのを憶えています。
さらにつらいのは休みたくても休めなかったこと。道端の所々、東屋があらわれるのですが、肝心のベンチが濡れているのです、荷物が置けないのはとてもとてもつらいかったです。 -
2012年の写真。
この時は天気が良すぎて、とても暑かったのを憶えています。
水分は充分すぎるほど持ちましょう。 -
よくわからない写真ですが、これは約2mの蛇。
お遍路ではたまに蛇に遭遇します。写真を撮ろうと思ってもすぐに逃げてしまうので、こんなふうに全身の写真が撮れるのは珍しいです。
地元の人に写真を見てもらったら、これは毒蛇ではないと言ってましたが、山道に入るとあちこちで『マムシに注意』の立て看板があります。なので、僕は暑くても短パンは履きません。 -
野根から10km、入木にある自販機。昔はここに自販機はなく、野根から佐喜浜まで水が買えませんでした。塗装がきれいなまだ新しい自販機。コカコーラさん、ありがとう。
入来には仏海庵という番外霊場(88ヶ所のように番号はふられていないがお遍路に関係ある寺院や庵のことを番外の霊場といいます)があるのですが、その前を通る道をとると自販機には巡り会えないで注意。国道沿いにあるので、仏海庵のすぐ横を左折して国道にでましょう。 -
お遍路をしていると、お接待といって地元の人が無償でおもてなしをしてくれることがあります。果物やドリンクを頂戴することが一般的かな。ときには「これでジュースでも買って」と現金を渡されることも。「頑張ってね」と声をかけていただくこともお接待ですね。
原則、お接待は断ってはなりません。ありがたく受けるのがマナーです。僕が断るのは車接待だけ。これは助手席に乗せて先の方まで送ってくれるというものですが、できるだけ自力で歩きたいので、これだけは断ります。
この日は軽トラのおっちゃんが近づいてきて、レジ袋に入ったパンをくれました。ぶどうパンと塩味の丸型パン。4食分もありました。
“一人じゃ食べきれないなあ。他のお遍路さんにも分けよう”と思いました。
都合よく東屋があったので、休憩することにしました。レジ袋から中身を取り出したら、…このパン、賞味期限きれてる…。
今日は5月12日なのに、10日期限となってる。“自分じゃ食べきれないからお遍路さんに回そうって思ったわけね”
これには困った。お接待でいただいたものだから捨てるのは失礼(もっとも、捨てたいと思ってもゴミ箱もないし)。
僕は多少の期限切れは気にしないので食べますが、さすがにこの量は食べきれない。かと言って明日以降となるとさすがにね。期限切れ1日程度ならともかく、3日4日超えはリスクある。賞味期限切れと知っていて他のお遍路さんに分けるもの、相手に失礼だし。
困った…。なんとか、食べました。
以前にも困ったお接待を受けたことがあります。
それは本のお接待。お遍路について自費出版した本をお接待で頂いたのです。せっかく書いたから、誰かに読んでもらいたかったのでしょう。
でも、歩き遍路は少しでも荷物を軽くしたいと思っている生物。本は困ります。しかもいい紙使った単行本。こんなもの担いで歩いてられないよ。車遍路さんなら負担にならないのだろうけれどね。
この時は宿の人にお願いしてもらっていただきました。 -
13時、室戸青年大師像。
これが見えたら、長かった室戸海岸もあと少しです。 -
御蔵洞。弘法大師が修行したという洞窟です。
四国各地に弘法大師伝説は残っていますが、真偽が定かでないものも多いとか。そんな中、ここは弘法大師が修行したという確実な証拠が残っているといいます。洞窟の奥から見えた空と海の光景から、空海という名をつけたといいます。
そんないわれのある洞窟ですが、落石の危険があるということで頑丈な柵で立入禁止になっていました。 -
2014年、同じ場所の写真。
この時も落石注意ではあったものの、まだ洞窟内に入れました。 -
洞窟の中からはこんな感じで外が見えました。湿った洞窟を進むと奥まった所に祭壇もあって、ちょっと不気味で怖いもの見たさ的な空気感。非日常でよかったのだけれど、今は入れません。
この洞窟の崖の上に最御崎寺はあります。最後に頑張って上りをこなします。 -
(ご参考)
○22番平等寺→23番薬王寺 ①国道55号ルートは多少起伏のある舗装路。こちらが早い。20km。 ②海岸まわりルートの方が起伏はあるが、つらいまではいかない。舗装路と地道。田井ノ浜から日和佐にかけては眺めがよい。好き★★。
○薬王寺→別4番鯖大師 20km。多少起伏のある舗装路。牟岐までは特に道が荒れている。嫌い★。
□鯖大師 好き★。
○鯖大師→野根 23km。やや起伏ある程度。浅川、宍喰、甲浦で脇道に入る遍路ルートが示されている。脇道に入るほうが車が少ないが、このあたりまでくると国道の車も少なくなるので気にならない。選択は好み。
○野根→御蔵洞 31km。多少の起伏程度。景色よし。好き★。天候次第では悪路。きつい0~★★★。
○御蔵洞→24番最御崎寺 1km。短いが急な山道。きつい★。
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