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3月のある日、外つ国(とつくに)の言葉を話す友人が撮ったばかりの写真を見せてくれました。<br /><br />青い空に浮かび上がる淡い色をしたサクラの花。<br /><br />あぁ、もうそんな時期なのだね…。<br />最近なんだか忙しくって、花の季節を忘れる程、疲れていたかも…。<br /><br />私の心にも栄養補給しなくちゃね。<br />

春色さんぽ2018☆沖田桜と白木蓮

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2018/03/15 - 2018/03/15

8位(同エリア508件中)

旅行記グループ 春の目覚め-SAKURA❀桜

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ウェンディ

ウェンディさん

3月のある日、外つ国(とつくに)の言葉を話す友人が撮ったばかりの写真を見せてくれました。

青い空に浮かび上がる淡い色をしたサクラの花。

あぁ、もうそんな時期なのだね…。
最近なんだか忙しくって、花の季節を忘れる程、疲れていたかも…。

私の心にも栄養補給しなくちゃね。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 心の栄養補給に訪れたのは、埼玉県川口市。<br /><br />愛車の自転車;アスール号をかっ飛ばして、やって来た。    <br />

    心の栄養補給に訪れたのは、埼玉県川口市。

    愛車の自転車;アスール号をかっ飛ばして、やって来た。

  • 川口市は早咲きの桜が多く植樹されていることで有名なのだが、このエリアの桜はいわゆる寒桜ではなく、ソメイヨシノから品種改良された安行桜。<br /><br />淡い桜色をした安行桜の並木が用水沿いに植えられ、水面にもそのピンク色のリフレイン。<br /><br />桜の背後に広がる空に浮かぶ雲は春雲だ。<br />

    川口市は早咲きの桜が多く植樹されていることで有名なのだが、このエリアの桜はいわゆる寒桜ではなく、ソメイヨシノから品種改良された安行桜。

    淡い桜色をした安行桜の並木が用水沿いに植えられ、水面にもそのピンク色のリフレイン。

    桜の背後に広がる空に浮かぶ雲は春雲だ。

  • この日、私が向かった先は安行 蜜蔵院。<br /><br />蜜蔵院は、幻の桜とも称される安行桜で名を知られる真言宗のお寺だ。<br /><br />

    この日、私が向かった先は安行 蜜蔵院。

    蜜蔵院は、幻の桜とも称される安行桜で名を知られる真言宗のお寺だ。

  • 安行桜は流通ルートには乗らない桜で、川口市の造園家の沖田雄司さんの手により生まれた桜。<br /><br />沖田桜とも呼ばれる桜で、この地域以外で見かけることは少ない品種だ。

    安行桜は流通ルートには乗らない桜で、川口市の造園家の沖田雄司さんの手により生まれた桜。

    沖田桜とも呼ばれる桜で、この地域以外で見かけることは少ない品種だ。

  • 安行桜の開花時期はソメイヨシノよりも1週間程度早いのだが、寒桜の様に濃い花色ではなく、ソメイヨシノに似た仄かな桜色がその特徴だ。<br /><br />お寺のホームページでは7分咲となってはいたが、暖かい日差しが続いた影響か、ほとんどの枝の蕾が花開き、9分咲~満開と言っても良い位だった。<br />

    安行桜の開花時期はソメイヨシノよりも1週間程度早いのだが、寒桜の様に濃い花色ではなく、ソメイヨシノに似た仄かな桜色がその特徴だ。

    お寺のホームページでは7分咲となってはいたが、暖かい日差しが続いた影響か、ほとんどの枝の蕾が花開き、9分咲~満開と言っても良い位だった。

  • 蜜蔵院の境内には季節の樹木が多く植えられているが、今の時期は桜がその主役。<br /><br />多くの桜の樹がポンポンのような花を枝先に結んでいた。<br />

    蜜蔵院の境内には季節の樹木が多く植えられているが、今の時期は桜がその主役。

    多くの桜の樹がポンポンのような花を枝先に結んでいた。

  • そして、蜜蔵院の安行桜で有名なのが、水かけ地蔵様。<br /><br />あれ…、以前にお見かけした時よりも地蔵尊のお顔の表情が厳しくなっているのは気のせい?<br />

    そして、蜜蔵院の安行桜で有名なのが、水かけ地蔵様。

    あれ…、以前にお見かけした時よりも地蔵尊のお顔の表情が厳しくなっているのは気のせい?

  • 多分だが、表情が厳しく見えるのは、今の私に心の余裕があまりないから。<br /><br />仏様の顔立ちは、その時々の体調や心の在り方によっても変わるらしい…からね。<br /><br />それを裏付けるのが、桜をゆっくり眺めてリラックスした私が帰りがけに再度お参りした時のお地蔵様の顔立ち。<br />

    多分だが、表情が厳しく見えるのは、今の私に心の余裕があまりないから。

    仏様の顔立ちは、その時々の体調や心の在り方によっても変わるらしい…からね。

    それを裏付けるのが、桜をゆっくり眺めてリラックスした私が帰りがけに再度お参りした時のお地蔵様の顔立ち。

  • 夕方になり、陽が当たる角度が変わった為かも知れないが、どことなく柔らかく見えるでしょ。  <br /><br />

    夕方になり、陽が当たる角度が変わった為かも知れないが、どことなく柔らかく見えるでしょ。

    密蔵院 寺・神社・教会

    蜜蔵院の安行桜、見頃を迎えています/2018 by ウェンディさん
  • 庭園内には台湾桜(緋寒桜)の樹も有り、安行桜と桜色のコラボ。

    庭園内には台湾桜(緋寒桜)の樹も有り、安行桜と桜色のコラボ。

  • 台湾桜は河津桜に似ているな…と思って眺めていたら、後ろで花見をしていた年配のご夫婦が「河津桜は台湾桜の品種改良種なんだよ」と話していた。<br /><br />どおりで似ている訳だ。<br />

    台湾桜は河津桜に似ているな…と思って眺めていたら、後ろで花見をしていた年配のご夫婦が「河津桜は台湾桜の品種改良種なんだよ」と話していた。

    どおりで似ている訳だ。

  • お寺の裏手にある墓地の中にも安行桜が咲いていたが、こちらもほぼ満開。<br />今年は開花が早めなので来週半ばのお彼岸まで桜の花が持つかどうか…。<br /><br />強い雨風がなければ、きっと大丈夫かな。<br />

    お寺の裏手にある墓地の中にも安行桜が咲いていたが、こちらもほぼ満開。
    今年は開花が早めなので来週半ばのお彼岸まで桜の花が持つかどうか…。

    強い雨風がなければ、きっと大丈夫かな。

  • 墓地の中を歩いていて、マニ車を発見。<br /><br />マニ車はチベット仏教の仏具で、くるりと一回転させるだけでお経を唱えたと同じ徳を得られるという便利グッズで、2か月前にネパールを旅した私には何だか身近に感じられる存在なのだが、日本の仏教でもマニ車を取り入れているのは、ちょっと意外だった。<br />

    墓地の中を歩いていて、マニ車を発見。

    マニ車はチベット仏教の仏具で、くるりと一回転させるだけでお経を唱えたと同じ徳を得られるという便利グッズで、2か月前にネパールを旅した私には何だか身近に感じられる存在なのだが、日本の仏教でもマニ車を取り入れているのは、ちょっと意外だった。

  • そこで、調べてみたところ…、<br />日本の寺院でもマニ車があるところがそれなりにあることが分かり、更に最近では流行に合わせた【マニ車ハンドスピナー】なるモノも開発されている様子。<br /><br />そうとなれば、試算の時間。<br />ハンドスピナーの回転数を120回転/1分、1回のスピン操作による回転時間を2分と仮定(かなり少なめに見積もり)してみると、1回のハンドスピンで240回分のお経を唱えるのと同じ徳が得られるという試算結果。<br /><br />ハンドスピナー型のマニ車は時間節約型ツールとして、これから売れるかもしれない。<br /><br />(写真:カトマンズの街中で見かけたマニ車)<br />

    そこで、調べてみたところ…、
    日本の寺院でもマニ車があるところがそれなりにあることが分かり、更に最近では流行に合わせた【マニ車ハンドスピナー】なるモノも開発されている様子。

    そうとなれば、試算の時間。
    ハンドスピナーの回転数を120回転/1分、1回のスピン操作による回転時間を2分と仮定(かなり少なめに見積もり)してみると、1回のハンドスピンで240回分のお経を唱えるのと同じ徳が得られるという試算結果。

    ハンドスピナー型のマニ車は時間節約型ツールとして、これから売れるかもしれない。

    (写真:カトマンズの街中で見かけたマニ車)

  • 蜜蔵院で、のんびり桜を見ていたら時刻はアッというに16時近く。<br /><br />夕陽に染まる沖田桜(安行桜)も魅力的だったのだが、この日はもう一か所、足を伸ばしたい処があったので、蜜蔵院さんぽは、ココまで。<br />

    蜜蔵院で、のんびり桜を見ていたら時刻はアッというに16時近く。

    夕陽に染まる沖田桜(安行桜)も魅力的だったのだが、この日はもう一か所、足を伸ばしたい処があったので、蜜蔵院さんぽは、ココまで。

  • 続いてやって来たのは、蜜蔵院から自転車で10分の興禅院。<br /><br />興禅院で有名なのは紅梅と白梅で、1本の木から2色の花を咲かせていた。<br />

    続いてやって来たのは、蜜蔵院から自転車で10分の興禅院。

    興禅院で有名なのは紅梅と白梅で、1本の木から2色の花を咲かせていた。

  • 興禅院の境内でも季節の花があちこちで咲いていて、青空に映える黄色い花は山茱萸(さんしゅゆ)。

    興禅院の境内でも季節の花があちこちで咲いていて、青空に映える黄色い花は山茱萸(さんしゅゆ)。

  • 今回、私がここ興禅院に立ち寄りたかったのは2015年の晩秋にお目にかかった【抱かれ地蔵】と再会するため。<br /><br /><br />

    今回、私がここ興禅院に立ち寄りたかったのは2015年の晩秋にお目にかかった【抱かれ地蔵】と再会するため。


  • 今から300年前の元禄時代に一体の石のお地蔵様が彫られ、小さなスダジイの木の前に安置された。<br /><br />そのスダジイはゆっくりと大きくなり、世代交代を重ねながらお地蔵様を包み込み、お地蔵様は暖かなスダジイの幹の中で永劫にも思える時を過ごしてきている。<br /><br />そんなお地蔵様にもう一度会いたくなったのだ。<br />

    今から300年前の元禄時代に一体の石のお地蔵様が彫られ、小さなスダジイの木の前に安置された。

    そのスダジイはゆっくりと大きくなり、世代交代を重ねながらお地蔵様を包み込み、お地蔵様は暖かなスダジイの幹の中で永劫にも思える時を過ごしてきている。

    そんなお地蔵様にもう一度会いたくなったのだ。

  • 2年前の冬の様子と比べると、明らかにスダジイの幹はその厚み増し、更に深くお地蔵様を包み込んでいるのだが、お地蔵様のお顔は穏やかな表情。<br /><br />その暖かさに満足しているかのようにも見える。<br /><br />(写真:2015年の冬 抱かれ地蔵)   <br />

    2年前の冬の様子と比べると、明らかにスダジイの幹はその厚み増し、更に深くお地蔵様を包み込んでいるのだが、お地蔵様のお顔は穏やかな表情。

    その暖かさに満足しているかのようにも見える。

    (写真:2015年の冬 抱かれ地蔵)   

  • お寺の裏に広がるモミジ谷へと降りてみると、秋に一面のモミジで覆われていた谷は幹と枝だけの骸骨のような丸坊主状態となっていた。<br /><br />でも、よく見ると…<br />木々の枝先に小さなモミジの若葉がちょこんとくっついていた。<br />若葉はまだ出来立てホヤホヤで葉の厚さも薄く、夕方の柔らかい光も透過してしまう程。<br /><br />この若葉が、秋には真赤な紅葉を作り出してくれる。<br /><br />

    お寺の裏に広がるモミジ谷へと降りてみると、秋に一面のモミジで覆われていた谷は幹と枝だけの骸骨のような丸坊主状態となっていた。

    でも、よく見ると…
    木々の枝先に小さなモミジの若葉がちょこんとくっついていた。
    若葉はまだ出来立てホヤホヤで葉の厚さも薄く、夕方の柔らかい光も透過してしまう程。

    この若葉が、秋には真赤な紅葉を作り出してくれる。

  • 興禅院には安行桜の樹も有り、こちらは既に満開を完全に過ぎていて、樹の下を通ると花びらが目の前を舞っていた。<br /><br />やはり、今年の桜の開花は全般的に早めなのだろう。<br />

    興禅院には安行桜の樹も有り、こちらは既に満開を完全に過ぎていて、樹の下を通ると花びらが目の前を舞っていた。

    やはり、今年の桜の開花は全般的に早めなのだろう。

  • 興禅院は安行桜も美しかったのだが、今回、私の目を引いたのは山門脇の大きな白木蓮の木。<br /><br />

    興禅院は安行桜も美しかったのだが、今回、私の目を引いたのは山門脇の大きな白木蓮の木。

  • 紅梅を背景に咲く白木蓮。<br /><br />上を向いて開花する花の様子が、なんだかガンバレ!と言われている気がして、元気を貰った気分。<br />

    紅梅を背景に咲く白木蓮。

    上を向いて開花する花の様子が、なんだかガンバレ!と言われている気がして、元気を貰った気分。

  • 白木蓮の花が開くのは高い枝先からだけではない。<br /><br />樹の根元からも小さな枝が出て、可憐な花を咲かせていた。

    白木蓮の花が開くのは高い枝先からだけではない。

    樹の根元からも小さな枝が出て、可憐な花を咲かせていた。

  • 夕陽が当たり、白く浮かび上がる白木蓮の花。<br /><br />色彩がモノトーンへと変化していく夕景の中で咲く白木蓮の花は、神秘的は雰囲気すら感じさせる気高さ。<br /><br />白木蓮の花が囁くCheer Upの呟き…が何処からか聞こえてきた気がした。

    夕陽が当たり、白く浮かび上がる白木蓮の花。

    色彩がモノトーンへと変化していく夕景の中で咲く白木蓮の花は、神秘的は雰囲気すら感じさせる気高さ。

    白木蓮の花が囁くCheer Upの呟き…が何処からか聞こえてきた気がした。

    興禅院 寺・神社・教会

    夕闇に浮かび上がる白木蓮が印象的 by ウェンディさん
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春の目覚め-SAKURA❀桜

この旅行記へのコメント (2)

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  • fujickeyさん 2018/03/16 09:24:14
    キレイに咲いていますね。
    ウェンディさん、こんにちは。

    川口市では桜がキレイに咲いていますね。
    数日前に川越市の喜多院の前を通りかかりましたが、
    まったく桜の気配はありませんでした。
    蕾が膨らむと木が全体的にピンク色になってきますが茶色いままです。
    来週には都内でも開花するという話ですが。。。。
    こちらではもう少し先になるのかな。

    キレイに咲いた花を観ると気持ちが明るくなりますね。
    少しずつ花や草木を愛でられるようになってきたかな、と思うこのごろです。

    年度末から新年度、そのあとにはGW・・・と公私ともに予定がパンパン。
    ウェンディさんの旅行記から元気をもらってパワーにしていきます。

    あまり無理をされないように!

    fujickey

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2018/03/17 00:04:38
    RE: キレイに咲いていますね。
    fujickeyさん こんばんは。

    日本の各地から早咲きの桜の便りが聞こえる中、ようやく私の周りでも桜開花♪の知らせが舞い始めました。
    とはいうものの、近所のソメイヨシノの樹木はまだ蕾も硬く、茶色く引き締まったまま。
    本当にあと1週間足らずでこの硬い蕾が膨らんで開花するのだろうか…と言う気もしていますが、統計学的には平均気温の合計が600℃を超える日が開花日と言う事なので、きっと来週の半ばにはあちこちで開花のニュースが流れるのでしょう。
    楽しみですよね。

    今回はソメイヨシノよりも一足早く咲く安行桜を愛でに出掛けました。
    例年だとお彼岸の頃が満開だという事なので、今年は少し時期が早めの様です。

    個人的には花色が濃い桜よりも淡い色合いの花の方が好きなので、安行桜は私のツボにはまる桜。
    たった30分の滞在でしたが、春色の景色をたっぷり堪能してきました。

    この時期は年度末で仕事は忙しいし、花粉のせいで体調は良くないし、なんだかイライラするし…と毎年のように体がコントロールし難くなります。

    たまにはお花を見て、身体の中からリラックスすることも大事…なんですよね、きっと。

    もしかして、日本のお花見のシステムって、身体が変調しやすいこの時期だからこそ、みんなが集まって花の下で休息をとるために考案されたのかも…と最近、考えるようになりました。

    ウェンディ

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