2018/02/24 - 2018/02/24
20398位(同エリア79623件中)
まうさん
伊勢で二見道を歩いて楽しかったので、五街道歩きにもチャレンジ! まずは五街道の中でも一番短い日光街道。第1回は日本橋から草加まで、寄り道しながら約20kmです。
途中で立ち寄った千住の素盞雄神社では、この時期ひな人形がたくさん飾られていました。街道沿いの寺社や史跡は行ったことがないところが多く、思いのほか雰囲気の良いところもあって楽しかったです。
参考:
東京国道事務所 街道名所ご案内
http://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/panf/kaido/index.htm
旧街道紹介サイト「人力」 日光街道
https://www.jinriki.info/kaidolist/nikkokaido/
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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朝8時過ぎ、五街道の起点、日本橋にやってきた。
普段のウォーキングはお昼を食べてから10km前後が多いけど、街道歩きなら1日20kmくらいは歩きたいので、朝早めに出発。日本橋 名所・史跡
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歩く前に老舗喫茶店、ミカドコーヒーでモーニング。
ミカド珈琲店 日本橋本店 グルメ・レストラン
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ホットドッグのモーニングセット550円。グレープフルーツがついていて嬉しい。
朝食を食べて準備万端、8:40に出発。 -
三越のライオンはお花を抱えていた。三越は、もともと三井家が江戸時代に創業した越後屋という呉服店。しかし「越後屋、おぬしも悪よのう」という悪代官の台詞が定着したのはなんでだろう。
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途中、少し街道を外れて十思公園に寄る。石町(こくちょう)時の鐘がある。江戸時代に時刻を告げていた時の鐘のひとつ。上に登る階段があるけど鍵がかかっていた。
十思公園 公園・植物園
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「松陰先生終焉之地」の碑。ここは江戸伝馬町牢屋敷跡で、安政の大獄で吉田松陰が投獄されたところ。
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十思公園の向かいにある「江戸伝馬町処刑場跡」の碑。吉田松陰や橋本左内が安政の大獄で処刑されたところ。今は大安楽寺っていうお寺になっている。この後、二人のお墓のある小塚原回向院にも寄る予定。
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横山町問屋街。衣料品のお店が立ち並ぶ。業者相手のところが多いらしいけど、普通に値札をつけて売っているところもあった。
横山町問屋街 名所・史跡
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浅草橋と屋台船。すぐ脇に「浅草見附跡」の碑が立っている。江戸城の警護のために置かれた見張り場だった。
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浅草寺方面へ歩いて行くと、バンダイ本社。いろんなキャラがいる~。
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駒形橋西詰の交差点から見えるスカイツリー。
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雷門。いきなり人が増えた。
雷門 (風雷神門) 名所・史跡
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イチオシ
浅草文化観光センター8階にある展望台へ。上から仲見世通りが見渡せる。
浅草文化観光センター 美術館・博物館
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せっかくなので浅草寺にも寄っていく。お店のあちこちから甘い良い匂いがする。
仲見世通り 名所・史跡
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浅草寺に来るのは久しぶりだ。
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煙がもくもく。お線香の匂いは好き。
浅草寺 寺・神社・教会
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隣の浅草神社。「確定申告はお早めに」というキャンペーンに協力する狛犬さん。
浅草神社(三社さま) 寺・神社・教会
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浅草神社から街道へ戻る途中の公園に、姥ヶ池跡。明治時代に埋め立てられる前は、墨田川に通じていた池の跡。
説明版に「姥ヶ池」という名の由来がある。昔、娘が旅人を連れ込んで、その旅人を老婆が殺していた。ある日、娘が旅人の身代わりになって死んでしまい、後悔した老婆が池に身を投げたという。可哀想というか怖いというか……本当の話なのかなあ。姥ケ池碑 名所・史跡
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その先、待乳山聖天に寄る。初めて来る。思いのほか雰囲気の良いところだ。
本龍院(待乳山聖天) 寺・神社・教会
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イチオシ
大根の提灯が可愛い。大根は迷いの心、心の毒を表していて、大根をお供えすると聖天様が心の毒を清めてくれるのだという。
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こっちは巾着。財宝を表していて、商売繁盛の御利益。
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お供え用の大根を売っている。お供え物が大根って珍しいな。
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階段の脇にも大根と巾着のレリーフ。
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池波正太郎生誕の地の碑もあった。生家がここのすぐ近くにあったそうだ。
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次は今戸神社へ。本殿にペアの招き猫がいる。御祭神もイザナギノミコトとイザナミノミコトという夫婦の神様なので、縁結びに御利益があると言われているそうだ。
今戸神社 寺・神社・教会
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縁結びだし、招き猫が可愛いので女性の参拝客が多い。おしゃれな椅子もある。
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先に進んで泪橋交差点。昔はここに思川という川があって、泪橋と呼ばれる橋がかかっていた。この先の小塚原刑場へ行く罪人が身内と別れを惜しんだ場所。「あしたのジョー」の舞台でもある。
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泪橋を過ぎて、南千住駅近くの線路にかかる歩道橋を渡って左側、延命寺にある首切り地蔵。刑死者の菩提を弔うために建てられたお地蔵様。この辺は小塚原刑場の跡地だ。
延命寺 寺・神社・教会
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延命寺のすぐ先に小塚原回向院。刑死者の供養をしていたお寺。普通のビルっぽい建物だけど、金色の葵の御紋がついている。ここには吉田松陰や橋本佐内のお墓がある。
小塚原回向院 寺・神社・教会
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鼠小僧の墓。「天保三年八月十九日」とある。1832年、幕末。「義賊」の鼠小僧は後世の創作もありそうだけど、庶民ではなく大名屋敷ばかり狙っていたのは本当みたい。
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橋本佐内のお墓は立派だった。
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すぐ隣に吉田松陰のお墓。
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「観臓記念碑」。杉田玄白や前野良沢がここで刑死者の腑分け(解剖)を見学して、「ターヘルアナトミア」を翻訳、「解体新書」を出版した。
ここで色んなことがあったんだなあ。 -
11時過ぎていたので、混む前にお昼ご飯にする。南千住駅前のインドカレーのお店「フルバリ」でシーフードカレーランチ900円。美味しかった。
インドレストラン フルバリ 南千住店 グルメ・レストラン
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セットのラッシーは食後に出てきた。ちょうど12時くらいに街道歩き再開。
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素盞雄神社。立派な神社だ。
素盞雄神社 寺・神社・教会
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ちょうどひな祭り期間で、境内にひな人形がいっぱい飾ってある。
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本殿。狛犬もかっこいい。けっこう参拝客がいる。
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イチオシ
神楽殿にもひな人形がズラリ。
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水仙の花と富士塚。
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千住大橋に見立てた橋と、芭蕉の句碑がある。芭蕉は深川から船で千住まで来て、千住から奥の細道の旅へ出発した。
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千住大橋。徳川家康が江戸に来てまもなく架けられた橋。代官頭の伊奈忠次が担当した。この人、最近読んだ門井慶喜「家康、江戸を建てる」っていう本に出てきた。
千住大橋 名所・史跡
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奥の細道プチテラスの前にある松尾芭蕉像。福耳で人の好さそうな顔をしている。
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「やっちゃ場」と呼ばれた青果市場の跡。「やっちゃ」というセリの掛け声が由来らしい。今は普通の住宅街だけど、昔の屋号の表札が出ている。
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北千住駅に近づくにつれて商店街が賑わってきた。
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千住ほんちょう商店街から宿場町通りに入ってすぐ、左側の商店の前に「千住宿本陣跡」の碑。看板と自転車に挟まれて、気を付けないと見過ごしてしまいそう。
千住宿本陣跡 名所・史跡
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なんとなく旧街道っぽい雰囲気はある。
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千住絵馬屋の吉田家。江戸時代から続く現役の絵馬屋で、今は8代目だという。
千住絵馬屋 吉田家 名所・史跡
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千住絵馬屋の向かいには横山家住宅。江戸時代から続く商家。中は見れないけど、古い建物も残っているんだな。
横山家住宅 名所・史跡
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かどやの槍かけだんご。昭和27年創業の老舗。小ぶりなお団子で1本90円。お土産にあんことみたらしを買った。特にみたらしが炭で焼いた香ばしさがあって美味しかった。
「槍かけだんご」という名前は、昔この辺にに大きな松の木があって、大名行列の槍もちが、ここに槍をかけて休んだということにちなんでいるらしい。かどや グルメ・レストラン
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先に進むと日光道中と水戸佐倉道の分岐点。水戸街道もそのうち歩いてみたいな。
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名倉医院。江戸時代には「骨つぎ名倉」と有名で、街道に面して交通の便も良いので骨折患者がたくさん来たそうだ。看板が出ているので今も現役なんだな。
名倉医院 名所・史跡
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安養院に寄る。山門の左側に庚申塔が建っている。
安養院 寺・神社・教会
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本堂。創建は鎌倉時代という古いお寺。誰もいなくて静かだった。
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芭蕉句碑もあった。
「ゆく春や 鳥なき 魚の目は泪」
奥の細道に出てくる、千住で詠んだ句。 -
千住新橋からの眺め。荒川を渡る。
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住宅地の中に石不動尊。耳の病気にご利益があるそうだ。お地蔵さんがマフラーや帽子でモコモコになっていて可愛い。
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東武梅島駅近くの商店街。下町感が漂う。
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先に進むと、街道沿いに気になる建物を発見。「薬湯 草津温泉」「タオル有」「大和湯」という看板。この時間はまだ開いていなかったけど、現役のレトロ銭湯らしい。
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その先、古い石碑がある。国土安穏寺への参道入口だ。
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国土安穏寺は、2代将軍秀忠、3代将軍家光が休憩に寄ったというお寺。
山門に葵の御紋がついている。 -
イチオシ
本堂。左側にある大きな松が、3代将軍家光お手植えの松。
庭師の方が一人、手入れをしているほかは誰もいなくて穴場だった。 -
イチオシ
島根鷲神社。こじんまりした神社だけどカッコイイ社殿だ。神明造りっていうのかな? 菊の御紋もついている。
島根鷲神社 寺・神社・教会
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疲れてきたので、街道沿いのジョナサン竹の塚店で休憩。
いちごのクリームあんみつ539円。20kmという距離は初めて歩くけど、やっぱり2-3時間ごとに休憩を入れたほうが良さそう。
15:10に出発。あと残り5kmちょいだ。 -
埼玉県に入ったぞ~!
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浅間神社に寄る。
冨士浅間神社 寺・神社・教会
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浅間神社の裏にある力石。「三拾五貫目」「五拾三貫目」とか書いてある。一貫=3.75kgなので、「三拾五貫目=131.25kg」「五拾三貫目=198.75kg」。説明板によると、これを全部持ち上げた人がいたらしい。
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立派な富士塚もある。
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その先、火あぶり地蔵。昔、この辺に奉公に来ていた娘が、実家の母親が病気なのを知り、看病するため主人にひまをくださいと申し出たが、聞き入れてもらえなかった。主人の家が燃えれば母親のところに戻れると思い詰めた娘は、家に火をつけてしまう。娘はつかまって火あぶりの刑に処せられ、同情した村人たちがこのお堂を建てて供養したという。姥ヶ池の話といい、娘さんが可哀想な話が多いなあ。
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火あぶり地蔵のすぐ先に、草加せんべいのいけだ屋さん。幕末の慶応元年(1865)創業の老舗。ここでお土産に草加せんべいを買った。あきたこまちの醤油せんべいと味噌せんべい、それぞれ6枚入りで432円。特に醤油せんべいが主人に好評。
いけだ屋 グルメ・レストラン
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草加駅に16:20到着。寄り道や食事、休憩を入れて約8時間だった。1日30kmとか40kmとか歩いた昔の人は本当にすごいな。
私は当面、1日20km前後を目安に歩こうと思う。
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