インド普通列車の旅（12）黄金のアジメール

2018/01/04 - 2018/01/05

アジメールを観光したのは今回が初めて。前回は聖地プシュカルへ向かう中継地として素通りした。
ここはラジャスタン州におけるイスラム教徒の一大拠点で著名なモスクがいくつかある。また黄金のジャイナ寺院も。
肉や魚が豊富に食べられるのもありがたい。果物もミカンが激安だった。

【交通】()内は遅延後の発着時刻、S:始発、L:終点
1/4 Bundi 11:45 ⇒ Ajmer 16:15 バス 185ﾙﾋﾟｰ
1/5 Ajmer ⇒ Pushkar 10:28 バス 16ﾙﾋﾟｰ
【為替】1ﾙﾋﾟｰ≒1.8円、1ユーロ≒132円

エリア アジメール(インド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

夕べもお世話になった角の店で、

二回目の朝食を角のチャイ屋でとる。すっかり気に入った三色カチョーリー。

駄菓子屋で見つけた新種の１ルピー・チョコは片側だけが金紙で包んである変わった仕様。

ブンディーは駅が遠く本数も少ないのでバス移動に切り替えた。

アジメールまでは180キロ。

途中の町で停車中にお昼ご飯。

バスの窓からサモサ+カチョーリーを買う。

それだけでは足りずレモンライスも。どちらも釣銭が要らぬよう10ルピー札を渡した。このときは小銭を持っていてよかった。

インドの1月は菜の花の季節。

マーブル・ストーンの採石場があった。

午後になると食べ物以外の物売りもやってきた。

インドらしいピンクの料金所。

アジメール近郊まで来て軍関連の施設前を通過。

16:16　アジメール北部のバスターミナルに到着｡明日はここからプシュカルへ向かう。

アジメールはラジャスタン州におけるイスラム教徒の一大聖地。

パニール・ティッカ。カッテージ・チーズの串焼きだ。

屋台のベジ・パコラを味見したが塩辛い。

”インド版のピザ”だと店主が言っていたダール・パクワン。あいにく今日は売り切れていた。食べたかったのに。

銘板屋が二軒連なっていた。

ビルの現場では香港と同じように足場を竹で組んでいた。

道端の露店。アーユルベーダの調合薬らしい。

珍しく値札の貼られた菓子屋。

駅前で見つけた移動販売車はラジャスタン州政府が運営する慈善食堂だった。

朝が5ルピー。昼夜が8ルピーと激安のターリーが食べられる。
量は十分、味はそれなりでカレーが酸っぱい。

夕暮れのアジメール駅

アジメール駅前では両替屋を数軒見かけた。レートも悪くない。手数料も不要だと言っていた。

駅前から一本入った通りには果物屋台が20軒以上集結していた。互いに競い合っていて安い。小ぶりのミカンを500ｇ5ルピーで買う（９個）。日本のミカンより皮が固いがリュックに入れても潰れないのが好都合。

リンゴは1kgが50ルピー位と高いのでインドでは買ったことがない。

フライドチキン、フィッシュとも250ｇで80ルピー。

1月5日(金)
早朝3時頃に寝床を片付けてしまったので、その後の時間潰しに苦労した。待合室に座って待つと時間が長く感じる。
6時、まだ暗い中で活動開始。
アジメール駅前からホテル街に入ると客引きから次々と声がかかる。

1㎞ほど歩くと大モスクの門前に出た。フワージャ・ムイヌッディーン・チシュティーのダールガー（廟）という長い名前だ。門前のダールガー・バザールには早朝からかなりの人出。

フワージャ ムイーヌッディーン チシュティーのダルガー (廟) 寺院・教会

花屋や食堂もほとんどが営業していた。入場するには荷物すべてをクロークルームに預ける必要があるので止めた。正面にあるニザーム門は1915年の建設。

夜明け前にチキンビリヤーニを食べたのは初めて。

駅前に戻りモスクのトイレを借りる。

ガンジーの銅像が立つ建物。

年季の入ったインドの郵便ポスト、

緑色で横広いのもあった。

路地裏で城壁を発見。

表に回ったらフォート・ミュージアムだった。朝早すぎて開いてない。

ナスィーヤン・ジャイナ寺院は表門から異教徒の立入禁止。

仕方なく門から覗き見る。異教徒は10時になれば横の入口から入れるそうなので先に湖を見に行く。

湖沿いのダラウト公園は立ち入る際にパスポートを提示して切符を切られた。入場は無料。

市民の散歩の場となっていた。インドにしてはよく整備されていてゴミも無い。

再びジャイナ寺院に横の観光客専用入口から入る。入場料10ルピー。

一階、二階の窓から黄金の室内を覗き込むことができる。

ナスィーヤン ジャイナ教寺院 寺院・教会

これは一見の価値あり。

凄まじいばかりの輝き。

表門方向を内側から見下ろす。

ブリキのおもちゃみたいな5輪トラック。

バスでプシュカルへ移動。湖を左に見ながら走った後で山越えルートに入る。

1月7日(日)
話はプシュカル滞在後へ。
バスでアジメールに移動後、3日前に売り切れていたダール・バクワンを今日こそは注文。煎餅のようなベースにタマネギ、トマト、キュウリ。コーン、パクチーなどをトッピングして甘辛のとろみダレを絡めて出来上がり。これは初めて食べる味。辛くはないが若干くどい。

店内に飾ってあった守護神。

モスクまでの道は賑やか。

途中の店で見つけた色付きの石は香りを出すものらしい。サンプルとしてかけらをくれた。

モスクは今日も大盛況。

その先はノン・ベジ食堂街。チキン、マトン、白身の淡水魚料理が食べられる。

ムスリム色の濃い街。

はまるでアラブの国に迷い込んだよう。

「アダーイ・ディン・カ・ジョーンプラー」（二日半で建てられた小屋という意味）というインド最古のモスクのひとつに来た。

アダーイ ディン カ ジョーンプラー 寺院・教会

１２世紀末に侵攻してきたイスラムによってヒンドゥー教寺院を壊した石材で造られた。

門の装飾

高台にある別のモスクを目指す。

ここのモスクは観光地ではなく現役。

モスクの下から街が一望できた。湖まで綺麗に見える。

坂道の途中にあるコインの両替屋。

パイン・ジュース10ルピー。

ムスリム街ではよく見かける帽子屋。

食堂でフライド・チキンを指さして注文。

150ｇで60ルピー。メニューにはチキン・ダナという名前で載っていた。肉はパサパサであまりおいしくはなかった。ビリヤーニについてくる骨付き肉のほうがよほどジューシーで美味しい。

バイクの出っ張りで首や耳を掻く牛。

屋台でパパイヤを20から15ルピーに値切って買う。ミカンは9個で5ルピー。日本のみかんと違って皮が固くて食べにくいが、移動中に潰れないのはグッド。パパイヤのほうは駅前に座り込んで速攻完食。駅中レストランで手だけ洗わせてもらう。

18:15発の普通列車でジャイプールへ移動。窓口ではパッセンジャーと強く主張しないとエクスプレス用のチケットを売ろうとしてくる。対策としてお釣りの要らない金額を出すようにしている。

この旅行記へのコメント （5）

• ももであさん 2018/08/10 18:09:46

  インド人のおすすめ

  Halonさん
  
  はじめまして。インド旅をいくつか読ませていただきました。
  どれも型にはまっていないというか、心地良い旅ばかりです。
  
  秋になり暑さのピークを過ぎた頃、遅ればせながら初めての
  インドを旅しようと思っているので、とても参考になります。
  
  今回はラジャスタンをメインで巡ろうと思っているのですが、
  どこか穴場的なおすすめの場所ってありますか?
  できればガイドブックに載っていないところで、おすすめの
  場所があると嬉しいのですが。レンタカーで巡るつもりなので、
  どんな辺鄙な街でも構いません。
  
  旅の好みは十人十色って分かっていながら無粋な質問で
  スミマセン。インド通の方のご意見をお聞かせください♪
  
  ももであ

  Halonさん からの返信 2018/08/10 20:37:30

  RE: インド人のおすすめ

  ももであさん　初めまして。
  
  コメントありがとうございます。
  
  ラジャスタンというとジャイプル、ジョードプル、アジメール、プシュカルを回って、ジャイサルメールやウダイプルまで足を延ばすかどうかというところだろ思います。
  それ以外で行ってよかったところはビカネールです。内装がすばらしい宮殿、郊外のデヴィクンド、ラットテンプル、旧市街歩きも楽しかったです。
  またビカネールとジャイプールの間にあるシェカワティ地方は公共交通で行きにくくて私はあまりめぐっていませんが個性的な町がいくつかあります。車があるならついでに行けると思うのでおススメです。
  https://4travel.jp/travelogue/10769028
  https://4travel.jp/travelogue/10769166
  https://4travel.jp/travelogue/10769191
  
  私は行っていませんが、ジャイプール近くのチャンドバオリという階段井戸も車があればおススメのようです。
  またジャイプールとデリーの間にニムラナという古城ホテルがあり、いつか行ってみたいと思っていますが電車で行きにくくて行けていません。
  デリー周辺ではアルワルやマトゥラーもついでに回ると面白いと思います。
  https://4travel.jp/travelogue/11331820
  
  またお隣のグジャラート州も面白いですよ。ちょっと遠くなりますが。
  アーメダバードの北にあるパタンはガイドブックで見かけませんが面白かったです。
  https://4travel.jp/travelogue/10771625
  アンバジは祭りの時期じゃないと面白くないかもしれませんが、相当マイナーです。
  https://4travel.jp/travelogue/10771058
  ブージは工芸の村巡りとウユニの小型版みたいな塩湖があります。
  https://4travel.jp/travelogue/10771055
  
  思いつくまま書いてみました。ご参考になれば幸いです。
  
  Halon

  ももであさん からの返信 2018/08/11 07:21:10

  さすがはインド人

  Halonさん　おはようございます。
  
  さすがはインド通。スラスラとおすすめが出てきますね♪　ありがとうございます。
  
  今のところざっくりですが、デリーの空港で車を借りてマトゥラー、アグラ、ファテープル・シクリ、ジャイプル、アジメール、プシュカル、ジョードプル、西の端はジャイサルメールまで。そこから折り返してビカネール、シェカワティ地方のファテープルやマンダワのハヴェリ巡り、デリーの穴場巡りをしたいと思っています。
  
  ラジャスタンのやや南寄りをジャイサルメールまで西に走り、やや北寄りを東に戻る感じになります。途中あちこちのバオリに寄ろうと思っています。
  やはりビカネールは良いですか♪楽しみです。少し南のカルニ・マタ寺院(ねずみ寺)にも行きたいと思っています。
  
  グジャラート州もとても魅力的ですが、日数的に厳しいので次回以降のお楽しみに。その前に多分ラダックですかね?
  
  何分初インドなので何かと苦労するかと思いますが、'きっと、うまくいく’と信じて頑張ってみます。
  
  とても参考になりました。どうもありがとうございました♪
  
  ももであ

• dangdutさん 2018/07/29 11:58:10

  慈善食堂でですか！！！！

  今回のインド旅行でウダイプルからシュカワティ地方に行く途中、アジメール、プシュカルに寄ろうか迷いましたが、結局飛ばしました。次回は寄りたい場所ですね。
  移動販売車の味はどうでしたか。この値段で文句は言えませんが、私は半分持ち帰っで食べました。ピンクの車体のほかに新しい車体もあるようです。
  ともかくインドは、貧乏人にやさしいですね。

  Halonさん からの返信 2018/07/30 13:00:25

  Re: 慈善食堂でですか！！！！

  あの移動販売車には今回初めて出会いました。値段はともかくカレーの味はあまり好みではありません。あの値段でおいしかったら殺到するだろうから値段なりということでしょう。