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後数日で師走を迎える今日。たまたまシフト制の休みになったこともあり、晩秋の紅葉のライトアップでも見に行くか~と思い立ち、適当な場所を探します。前もって候補を挙げていれば即スタートが切れるのですが、その点呑気で計画性のないB型は、間際にならないと重い腰が上がりません。車の必要な滋賀県よりも、公共機関で行くことができる京都の方が便利だということで候補地を絞り、わが故郷でありながら行ったことのない嵯峨野大覚寺を訪ねることにしました。<br /><br />それでははじまります。<br /><br />平成29(2017)年11月27日月曜日<br />朝起きてから行き先の選定と予定を組み始め、やっと15:00過ぎになって出発します。同居人も出掛けており、田舎の赤バスに乗車して駅へと向かいます。その道中に石山寺がありますが、昼と夜は入れ替え制となっているため、昼間の部閉門間近の時間なので混雑は見られません。そして定刻に駅に到着しJRに乗り換えます。新快速だと3駅15分で京都に到着できる田舎駅でした(笑)。<br /><br />大都会京都で嵯峨野線に乗り換えて嵯峨嵐山駅へと向かいます。バスだと真ん前まで行けるのですが、時間がかかるため、JRを利用することにします。昔の嵯峨駅時代の駅舎しか知らないので、真新しい駅舎に違和感を感じました。ホームも移設されており、旧ホームはトロッコ線のホームになっている様です。ただ時間も時間なのに多くの観光客が列車を待っていました。紅葉のライトアップ時に運行されている臨時列車待ちのようですが、人気の高さが伺えます。学生時代に亀岡の友人宅に向かう際には、現在のトロッコ線をDD51が牽引していた客車に乗って行ったことをふと思い出しました。<br /><br />風情のなくなった嵯峨嵐山駅を後にして大覚寺へと向かいます。途中年配のご夫婦が順路を地元の方に聞いておられました。スマホナビを利用していた私は、電池のことを考えてどさくさに紛れてついて行きました。やはり地元の方は迷いがありません。スマホナビだとつい脇道の方が早いのでは・・・という気持ちになってしまいますが、メインルートをまっすぐ進んだ方が早かった様で、案内に書いてあった時間よりも早く着きました。<br /><br />若干開始時刻よりも早く着いたので、駐車場付近からカメラに収めながら行くことにします。史跡大覚寺と刻まれた石碑の隣に『真紅の水鏡』と書かれています。なんか凄いところにやってきたのか・・・と思ったりもします。そのうちに嵐山名物『人力車』がやって来ます。日暮れで本来ならば営業終了のはずですが、ライトアップの時期は違うようです。いつものように車を停め、そのまま車夫さんがお客をエスコートする様は嵐山を映す姿そのものに見えました。ただあくまで観光客相手であってジモティが楽しむものではないはずですが・・・記憶違いかも知れませんが私は乗った経験があるような・・・そんな記憶がふと脳裏をよぎったのですが、深入りすると『誰と行ったの?』って墓穴を掘ることになるので考えないことにします(爆)。そんな相手いたのかな~(笑)。<br /><br />まあいろいろな思いを馳せながらいよいよ会場入りすることにします。入口にて拝観料500円を支払うと拝観券と園内マップが貰えます。昼夜入れ替え制がとられているため、昼間の拝観には別途拝観料が必要です。また基準がよくわからないものとして、春と秋の一時期に文化財維持協力金として大沢池に別途200円と書かれています。ということは昼間700円、夜500円かかることになります。遠方からの来訪者ならば、次回いつ来られるかわからないことを踏まえると払う価値はあるのでしょうが、別に来ようと思えば来れる距離に住んでいる私には、ちょっと考えて・・・となるように思います。もっとも今回は夜だけのことであり、かつ初めての紅葉ライトアップが目的であれば、まあ妥当な金額だと思います。先週訪れた石山寺とはかなりコンセプトも異なっており、紅葉のライトアップは勿論のこと、加えてイルミネーションの点灯という折衷をバランス良く合わせているため、単なる寺院の夜間拝観という印象は受けませんでした。多分昼間訪れて紅葉を含めた景色を見ても、素晴らしさは感じるものの幻想的と印象は受けないでしょう。モミジと銀杏が織りなす黄色と赤の紅葉、そしてそれらを映えさしているスポットライト。そこに絶妙なイルミネーションを配置することによって、単なる紅葉ライトアップではない雰囲気を醸し出してのは本当に素晴らしいものでした。ただ行事の絡みとされていた境内内の施設の夜間拝観が今年はできないことになっており、過去に拝観が可能だった時に借景を含めた素晴らしい景色が写真として残っているものを見ると少し残念なように思います。でも今年がたまたまできなかっただけであれば来年また来れば良いことなので、せっかく訪れることができたのだから楽しまないと・・・と気持ちを切り替えることにします。<br /><br />ちなみに私の生家はこの地嵯峨にありました。生まれてから1年程しか住んでいないため滋賀県民だと言われますが、一応京都出身には違いありません。父方の祖父母が住んでいたため、子供の頃はよく遊びには来ていました。しかし大人になると来ることもなくなり、実に数十年ぶりの訪問になります。<br /><br />平安時代始め嵯峨天皇の離宮として造営された離宮嵯峨院を前身として造営された大覚寺ですが、歴史ある寺院にもかかわらず実際には訪れたことは今までありませんでした。唯一子供心に覚えているのが京都駅前から『京都バス』の大覚寺行きに乗って車折神社前で降りて歩いて行くというものでしたが、今ではその路線も廃止されているようで見当たりません。なので付近一帯が全て変わっていることもあり、当時の面影を残している場所が皆無と言っても過言ではないでしょう。<br /><br />当時の大覚寺を知らないために比較は出来ませんが、やはり変わるものは変わってしまっているのだろうとは思います。その中で1300年前の面影を残せていることは、やはり元離宮だったという理由もあるのではないでしょうか?残念ながら今年の夜間拝観では建物には入れないため、リーフレットのような景色は望めませんでしたが、名古曽の滝跡や大沢池そして心経宝塔があり、あたりの紅葉とともにライトアップやイルミネーションで飾られている様子は間違いなく訪れる価値はありだと感じました。<br /><br />あっちこっちを拝観しもって進むとどれ位の所要時間が必要なのかは全く読めませんが、今年の真紅の水鏡のように歩きながら景色を楽しむ形態であれば、1時間ほどでも十分満喫することができると思います。平成29(2017)年度は11月10日から12月3日にかけて真紅の水鏡は行われました。例年11月第2週の金曜日から始まるようです。17:30~20:30(入場は20:00まで)という時間なのできっかけを作れば結構手軽に行ける場所でもあるので、来年のこの時期に再訪したいな~という気持ちになりながら大覚寺を後にしました。

《2017.Nov》あみんちゅ古都旧嵯峨御所大本山大覚寺夜間特別拝観〝真紅の水鏡〟を歩く旅

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2017/11/27 - 2017/11/27

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たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。

たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん

後数日で師走を迎える今日。たまたまシフト制の休みになったこともあり、晩秋の紅葉のライトアップでも見に行くか~と思い立ち、適当な場所を探します。前もって候補を挙げていれば即スタートが切れるのですが、その点呑気で計画性のないB型は、間際にならないと重い腰が上がりません。車の必要な滋賀県よりも、公共機関で行くことができる京都の方が便利だということで候補地を絞り、わが故郷でありながら行ったことのない嵯峨野大覚寺を訪ねることにしました。

それでははじまります。

平成29(2017)年11月27日月曜日
朝起きてから行き先の選定と予定を組み始め、やっと15:00過ぎになって出発します。同居人も出掛けており、田舎の赤バスに乗車して駅へと向かいます。その道中に石山寺がありますが、昼と夜は入れ替え制となっているため、昼間の部閉門間近の時間なので混雑は見られません。そして定刻に駅に到着しJRに乗り換えます。新快速だと3駅15分で京都に到着できる田舎駅でした(笑)。

大都会京都で嵯峨野線に乗り換えて嵯峨嵐山駅へと向かいます。バスだと真ん前まで行けるのですが、時間がかかるため、JRを利用することにします。昔の嵯峨駅時代の駅舎しか知らないので、真新しい駅舎に違和感を感じました。ホームも移設されており、旧ホームはトロッコ線のホームになっている様です。ただ時間も時間なのに多くの観光客が列車を待っていました。紅葉のライトアップ時に運行されている臨時列車待ちのようですが、人気の高さが伺えます。学生時代に亀岡の友人宅に向かう際には、現在のトロッコ線をDD51が牽引していた客車に乗って行ったことをふと思い出しました。

風情のなくなった嵯峨嵐山駅を後にして大覚寺へと向かいます。途中年配のご夫婦が順路を地元の方に聞いておられました。スマホナビを利用していた私は、電池のことを考えてどさくさに紛れてついて行きました。やはり地元の方は迷いがありません。スマホナビだとつい脇道の方が早いのでは・・・という気持ちになってしまいますが、メインルートをまっすぐ進んだ方が早かった様で、案内に書いてあった時間よりも早く着きました。

若干開始時刻よりも早く着いたので、駐車場付近からカメラに収めながら行くことにします。史跡大覚寺と刻まれた石碑の隣に『真紅の水鏡』と書かれています。なんか凄いところにやってきたのか・・・と思ったりもします。そのうちに嵐山名物『人力車』がやって来ます。日暮れで本来ならば営業終了のはずですが、ライトアップの時期は違うようです。いつものように車を停め、そのまま車夫さんがお客をエスコートする様は嵐山を映す姿そのものに見えました。ただあくまで観光客相手であってジモティが楽しむものではないはずですが・・・記憶違いかも知れませんが私は乗った経験があるような・・・そんな記憶がふと脳裏をよぎったのですが、深入りすると『誰と行ったの?』って墓穴を掘ることになるので考えないことにします(爆)。そんな相手いたのかな~(笑)。

まあいろいろな思いを馳せながらいよいよ会場入りすることにします。入口にて拝観料500円を支払うと拝観券と園内マップが貰えます。昼夜入れ替え制がとられているため、昼間の拝観には別途拝観料が必要です。また基準がよくわからないものとして、春と秋の一時期に文化財維持協力金として大沢池に別途200円と書かれています。ということは昼間700円、夜500円かかることになります。遠方からの来訪者ならば、次回いつ来られるかわからないことを踏まえると払う価値はあるのでしょうが、別に来ようと思えば来れる距離に住んでいる私には、ちょっと考えて・・・となるように思います。もっとも今回は夜だけのことであり、かつ初めての紅葉ライトアップが目的であれば、まあ妥当な金額だと思います。先週訪れた石山寺とはかなりコンセプトも異なっており、紅葉のライトアップは勿論のこと、加えてイルミネーションの点灯という折衷をバランス良く合わせているため、単なる寺院の夜間拝観という印象は受けませんでした。多分昼間訪れて紅葉を含めた景色を見ても、素晴らしさは感じるものの幻想的と印象は受けないでしょう。モミジと銀杏が織りなす黄色と赤の紅葉、そしてそれらを映えさしているスポットライト。そこに絶妙なイルミネーションを配置することによって、単なる紅葉ライトアップではない雰囲気を醸し出してのは本当に素晴らしいものでした。ただ行事の絡みとされていた境内内の施設の夜間拝観が今年はできないことになっており、過去に拝観が可能だった時に借景を含めた素晴らしい景色が写真として残っているものを見ると少し残念なように思います。でも今年がたまたまできなかっただけであれば来年また来れば良いことなので、せっかく訪れることができたのだから楽しまないと・・・と気持ちを切り替えることにします。

ちなみに私の生家はこの地嵯峨にありました。生まれてから1年程しか住んでいないため滋賀県民だと言われますが、一応京都出身には違いありません。父方の祖父母が住んでいたため、子供の頃はよく遊びには来ていました。しかし大人になると来ることもなくなり、実に数十年ぶりの訪問になります。

平安時代始め嵯峨天皇の離宮として造営された離宮嵯峨院を前身として造営された大覚寺ですが、歴史ある寺院にもかかわらず実際には訪れたことは今までありませんでした。唯一子供心に覚えているのが京都駅前から『京都バス』の大覚寺行きに乗って車折神社前で降りて歩いて行くというものでしたが、今ではその路線も廃止されているようで見当たりません。なので付近一帯が全て変わっていることもあり、当時の面影を残している場所が皆無と言っても過言ではないでしょう。

当時の大覚寺を知らないために比較は出来ませんが、やはり変わるものは変わってしまっているのだろうとは思います。その中で1300年前の面影を残せていることは、やはり元離宮だったという理由もあるのではないでしょうか?残念ながら今年の夜間拝観では建物には入れないため、リーフレットのような景色は望めませんでしたが、名古曽の滝跡や大沢池そして心経宝塔があり、あたりの紅葉とともにライトアップやイルミネーションで飾られている様子は間違いなく訪れる価値はありだと感じました。

あっちこっちを拝観しもって進むとどれ位の所要時間が必要なのかは全く読めませんが、今年の真紅の水鏡のように歩きながら景色を楽しむ形態であれば、1時間ほどでも十分満喫することができると思います。平成29(2017)年度は11月10日から12月3日にかけて真紅の水鏡は行われました。例年11月第2週の金曜日から始まるようです。17:30~20:30(入場は20:00まで)という時間なのできっかけを作れば結構手軽に行ける場所でもあるので、来年のこの時期に再訪したいな~という気持ちになりながら大覚寺を後にしました。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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