はじめてのバルト三国2017-<8>ヴィリニュスからリーガへ・国際バスは雪の国境を越えて

2017/03/06 - 2017/03/06

数年前から気になっていたバルト三国へ行ってきました。
寒さが苦手な私ですが、なぜか急に、寒さを噛みしめながら異国を歩きたくなりました。
ヴィリニュスに入るチケットとタリンから出国するチケットだけ日本で手配し、後は行ってからその日の気分で動きました。
3月のバルト三国は、ホテルもバスも空いているので当日手配で問題なく、自由に動きたい私にはとても楽でした。
夏に比べてホテル代が安かったのも良かったです。
寒波が来て雪が舞い散る日もありましたが、雪景色のリーガの街並みが一番の思い出となりました。

3月2日　ロンドンからリトアニアのヴィリニュスへ到着　ヴィリニュス泊
3月3日　カジューカス祭初日&旧市街散策&ウジュピス共和国散策　ヴィリニュス泊
3月4日　カジューカス祭2日目&旧市街散策　ヴィリニュス泊
3月5日　カジューカス祭3日目（最終日）&カウナス観光　ヴィリニュス泊
3月6日　ラトヴィアのリーガへ移動　リーガ泊
3月7日　旧市街散策　リーガ泊
3月8日　新市街散策　リーガ泊
3月9日　エストニアのタリンへ移動　タリン泊
3月10日　旧市街散策　タリン泊
3月11日　アムステルダムへ移動

エリア リガ(ラトビア)

3月6日　お昼過ぎのLUX Expressでリトアニアのヴィリニュスからラトヴィアのリーガへ向かいます。
走り出してすぐに、隣と斜め後ろからコーヒーの香りと小さな悲鳴。無料のコーヒーがありますが、揺れるとこぼれる様です。私はこぼした人を見ていたので、揺れが少ない頃を見計らったので大丈夫でした。

ヴィリニュスで降っていた雨がすぐに雪に変わり、市街地を出ると雪景色に変わりました。寒波が来ているようです。偶然ですが、今日を移動日に当てたのは正解でした。

バスはガラガラだったので、すぐに友人の隣を離れ、窓際の席へ。しばらく走ったところに大きな風車が見えましたが、写真は間に合わず。

久しぶりの雪景色に心を奪われ、夢中で窓の外を眺めました。明らかに日本では無い、外国の景色なのに、その美しさはまるで水墨画。

そうそう、今晩のホテルですが、スーツケースがあるので、バスターミナル目の前のホテルを1人分で予約していました。友人の分が増えたのでバスの中で変更しようとしましたが何故か出来ません。一度キャンセルして予約し直しました。当日キャンセル無料って、太っ腹ですよねー。ホテルは朝食込みで、更に夕食付の安いプランがありました。夕食はホテルで食べるか分かりませんが、付けても2人分でプラス5ユーロもしなかったので、一応付けておきました。

ヴィリニュスはとても良かったのですが、自分自身のコンディションのせいかお天気のせいか、終始ボーっとしていました。このバスからの景色で旅エンジンが掛かった気がします。
何と言えば良いのか、旅をする時の切なさまじりの高揚感とでも言いますか、旅する気持ちのスイッチがやっと入りました。我ながら、遅い・・・弾丸旅行だったら今頃もうとっくに帰国してますね。

半分近くはこんな感じの、木がチラホラあるだけの雪原です。

たまに小さな集落があるくらいです。夏も美しいだろうなぁ・・・

少し大きな街に入ったようです。もうラトヴィアなのかな？どこが国境だったのか分かりませんでした。

大きな建物があります。ここに来るまでは街らしい街は通りませんでした。もしラトヴィアに入っているとしたら、ここはバウスカでしょうか？珍しく地図を見て場所を確認したり。今考えたら、バスにはwifiがあるのだから、ネットで位置確認したら分かりましたね。

それなりに人も住んでいるみたいです。

あっという間に家は無くなって、またこんな長閑な中を走ります。

林が近づいたり、川沿いを走ったり、飽きずに景色を眺めます。

この辺りからぽつぽつと農家ではなさそうな家が増え始めました。若い女性が1人で歩いていました。どんな生活なんだろう。

絵本の”ちいさいおうち”みたいな家がいくつもありました。でもあまり近いとブレるし、程よい距離だと木が邪魔をして上手く写真が撮れません。

大きな川を渡ります。

急に都会になりました！リーガ市内に入ったのかな？

大きなマンションが！

ヘスバーガーだ！(笑)きっともうすぐ到着です。わくわく！！

リーガ到着ーーー！寒いっ！

バスターミナル バス系

目の前は中央市場。きゃーっ、川が凍ってますよ！
ここからホテルはもう見えているのですが、スーツケースを転がして地下道に降りてまた階段を上がらないといけません。距離は近いものの、雪が降っているので楽々とは行きませんでした。

中央市場 市場

ホテルに到着！予想外にきれいで大きな部屋でびっくり。ホテル自体も思っていたよりも立派でした。これで2人分の朝食＋夕食が付いて、税込53ユーロはお得ですよね。
友人がホテル代を半分払うと言ってくれたのですが、元々1人でもここに泊まる予定だったし、1人だと46ユーロ→2人だと53ユーロなので、大した差ではありません。いいよ、今日のホテルは私のおごり！あっでも、何も聞かずに私に2.5ユーロプレゼントして！
なにそれーっと不思議そうに、友人は2.5ユーロを渡してくれました。これはヴィリニュスのバスターミナルでせびられた2.5ユーロ。友人はコンビニへ行っていたので知らないのです。これであの2.5ユーロはチャラです。思い出してモヤモヤしたくないので、これで終わり。友人にも説明しません。内緒です！さーこれでスッキリ！頭痛薬を飲んでバスの中で眠ったら頭痛が治ったようで、友人もスッキリ！

Avalon Hotel & Conferences ホテル

近代的でラトヴィアらしさはありませんが、湯沸しポットも冷蔵庫もあるし、快適でした。

バスタブもとてもきれい！

ヨーロッパのホテルではバスルームにタオルウォーマーがあることが多いですが、バルト三国では写真右上のような、金属パイプでした。ここに洗濯物を掛けておくと良く乾くので嬉しいです。今回泊まった全部のホテルにありました。

軽く荷ほどきして、少し休憩したら街歩き開始です。もう夕方ですが、友人は1泊しかないので時間を有効に使わなければ。

ホテルは旧市街の端っこです。とりあえず旧市街の中心辺りを目指して歩きます。うーん、可愛いなぁ。ヴィリニュスの旧市街よりも明るい雰囲気です。この広場は、クリスマスマーケットをするところ？？

リガ歴史地区 旧市街・古い町並み

観光地らしく、可愛い屋台のアクセサリーショップがありました。

リーヴ広場 広場・公園

こちらも可愛いお土産屋さん。うーん、ヴィリニュス旧市街と違いますね。廃墟感がありません。でも、どっちも好きです。（正直なところを言えば、この時点ではヴィリニュスの方が好きだと思っていました）

適当に歩いていると可愛い小路。

わー可愛い。思い描いていたリーガそのもの。右の水色の建物はレストランみたいです。ここを右に曲がると・・・

Doma広場に出ました。

ドーマ広場 広場・公園

リーガ大聖堂です。雪が激しくなってきました。

リーガ大聖堂 (ドゥァムス) 寺院・教会

聖ペテロ教会の展望台へ行こうとしましたが、入口が閉まっていました。私たちの他にも、中に入ろうと数人が集まっていました。ガイドブックでは冬季は18時までと書いてありましたが、変更されたのか、実際は違うようです。仕方がないので明日の朝一番で来ることにしました。
さて、展望台は無理だし、雪で顔が寒いし、ここで何か食べちゃう？お昼も食べてないし、ホテルの夕食まで時間があるし、軽めに食べることにしました。レストラン情報は調べていなかったので、さっきの可愛い水色のレストランへ行くことにしました。

可愛い外観を裏切らず、中も素敵でした。

レストラン 1221 地元の料理

まだディナーの時間には早いので、店内は私たちともう一組だけ。でも帰る頃には半分以上の席が埋まっていました。

ここはステーキなどのグリル料理のレストランのようで、ラトヴィア料理はメニューに1ページしかありませんでした。

可愛いウェイトレスさんのアドバイスに従って、5つしかないラトヴィア料理メニューから、3つをチョイス。まずは塩漬けニシンのカッテージチーズ&ポテト添え/Fresh salted Latvian herring fillet with cottage-cheese and boiled potatoes。うーん、美味しい。

手前の2つはラトヴィア料理として知識のあった、豆料理。メニュー名はGrey peas with fried smoked bacon and kefir。ケフィア（ヨーグルトドリンクのようなもの）はセットです。お豆を食べながら一緒にケフィアを飲んでねと言われました。
奥の2つはザワークラウトスープ、なぜかポークリブがセットでした。メニュー名はSauerkraut soup served with pork ribs glazed in honey and mustard and fried potatoes。

このポークリブが美味しかったです。グリルがメインのレストランのようなので、得意なのだと思います。お肉そのものも美味しいですが、付け合わせがとても好みでした。ホースラディッシュとハーブの入ったサワークリームを付けて頂くと、うーん、絶妙！

4トラベラーさんの旅行記で、不味くは無いけど多くて飽きると勉強済だった豆料理。残すのも止む無し、と思って頼みましたが、2人でも半分も食べられませんでした。確かに不味くはないけど、何の感想もない味と言いますか・・・3口くらいで充分です。

食事を終えると外は真っ暗。

昨日のヴィリニュスのKitchenに続き、今日も大満足のディナーでした。
Restorāns 1221　http://1221.lv/

うっすらと雪が積もっています。

通りがかりのお店の入口。

雪がキラキラして効果的ですね。

相変わらず雪が降り続けています。でも、雨降りよりいいですね。サラサラした雪なので、傘はささずにフードを被りました。

車にもうっすらと雪が積もります。

夜のリーガ旧市街は美しいですね。

市庁舎広場 建造物

ここは市庁舎広場、右の建物が市庁舎かな。

市庁舎広場 建造物

ブラックヘッドの会館。ちょうど良いライトアップ。

ブラックヘッドの会館 建造物

可愛いレストランを発見！夜ご飯ここでも良かったかな。

明日、時間があったらここで食べたいね。

雪が吹き付けて目が開けられなくなってきたので、ホテルへ戻ります。

夕方6時過ぎにホテルに戻って部屋の窓から吹雪の様子を眺めました。

2時間ほどで雪が小降りになったので、また出掛けることにしました。

雪で道路は真っ白です。まさかこんなに雪が降るとは。

歩き始めてまたすぐに雪が激しくなってきました。なぜか楽しくてハイテンションになってきます。

雪が顔に当たって冷たいけど、意外と寒くはありません。ロンドンの方が寒く感じたほど。

友人が味見だけしたいというので、一緒にLXペルメニへ。

XL ペルメニ (Kalku店) 中華

セルフサービスで、お鍋から水餃子のようなペルメニを取って好みのソースを掛けます。私はお腹がいっぱいなので、何か分からない薄い色のジュースだけ取りました。

まだ元気なので、もう少し夜の旧市街を歩きます。

誰かの落書き。

カラフルな謎の瓶。お酒なのか、シロップなのか・・・

再び聖ペテロ教会に来ました。ブレーメンの音楽隊も寒そうです。

ブレーメンの音楽隊 モニュメント・記念碑

ここは何でしょう？レストランかな？素敵な建物ですよね。

まだ歩く元気はありますが、お腹はいっぱいなのでカフェはパスだし、ショッピングにはお店がもう閉まっています。

ここはガイドブックに載ってるお店。明日、聖ペテロ教会の展望台の後にまた来ることにしましょう。

バルトゥ ルァタス 専門店

まだ10時前でしたが、大人しくホテルへ戻りました。ホテルの夕食に間に合いそうでしたが、まだお腹が空かないのでパスします。レストランでは控えめにオーダーしたつもりが、スープがスペアリブ付きだったり、お豆の腹持ちが良すぎたり、色々と想定外でした。
今日のバスからの景色は、とても印象的でした。私がバルト三国に興味を持ったきっかけは十字架の丘だったのですが、雪のせいで断念することになりました。でも、だからこそ見れた雪景色、これで良かったと思っています。十字架の丘は、もう一度バルト三国へ来る理由のために残しておきましょう。