2017-７月　水を巡る雲林の旅　34　記者之家、行啓記念館ほか

2017/07/13 - 2017/07/18

７月17日月曜日、18：06。

　今日の夕方は斗六市内見物をしています。
　縣政府など官庁街を見たあとは古い町並みなどを散策します。

エリア 斗六(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　18：06、斗六市區101バス、行啓紀念館前で下車。

　路上にこんな案内が。涵碧樓、かつてこのあたりにあった洋館ですね。

　18：10、雲林縣記者之家。
　1967年に建てられた、新聞記者のための建物。各地から雲林に派遣されたメディアの記者がここで情報交換したり原稿を書いたりしていたとのこと。2012年に古蹟指定されました。

　雲林縣新聞記者公會の看板。取り外して手入れ中？

　1960年代のこの建築スタイルも古蹟指定の理由らしい。

　竣工年が書かれていますが、内容は読み取れない。

　こちらは竣工碑でしょうか。

　古蹟になるだけあって、ちょっと凝った構造。

　続いて「小三棟創意園區」。

　斗六街散歩というパンフレットによると、かつて警察局の民防管制センターだったところ。三棟のレンガ造りの建物と防空洞がのこっています。（防空洞は写真を撮ってくるのを忘れました。門に描かれている絵がその防空洞。）
　現在は日曜日に小規模農家による市場、平日は小農福利社がお店を出しているほか、様々な企画展やイベントが行われる場所です。

　現在は小規模農家によるマーケットが開かれたりしています。建物にはアーティストの工房があるようです。

　18：13、現在は斗六公民会館となっている「行啓記念館」へ。
　日本語の「記念」を中国語にすると「紀念」。現地では「紀念館」と表示されていることが多いですが、日本時代に建てられたものなので正式には「記念館」と書くようです（文化部地方文化館のＨＰではそうなっています）。

　記念館の沿革かと思ったら、斗六の歴史沿革だった。

　行啓記念館は、1923年に日本の皇太子殿下が台湾を行啓されたことを記念して建てられたものです。

　行啓記念館の説明書きもありました。
　皇太子殿下行啓後、台湾各地に建てられた８つの記念館の一つとあるけれど、あと７つってどこにあったんでしょう？調べてもわかりません。どなたか、ご存じないですか。

　館内を参観された方のブログを見ると、行啓の際は斗六駅に１分停車されただけで、街をご訪問されたというわけではないそうです。

　今日は記念館がお休みなので参観できませんが、ＣＯＣＯＡＲ２というアプリがあれば外でも何か見られるらしい。

　開館時間。
　月火は終日休館、水～金14：00-18：00と19：00-22：00、土日9：00-12：00と14：00-18：00と19：00-22：00。（2017年７月現在）
　夜も開館しているのはうれしいですね。

　戦後は地下水公司や縣政府工商課、軍公教福利品中心などがこの建物を利用していました。それでも比較的建物は元の様式を残していたそうですが、1999年の大震災で大きな被害があったのだそうです。2002年に歴史建築として保存が決まり、2006年に修復が完了しました。

　裏側に回ってみました。
　おしゃれなカフェがあります。若いカップルに似合うねえ。

　窓ガラス越しに撮った記念館の内部。

　ピッカピカに修復されてないところがまたいいですよね。

　裏手には古い建物が。

　何の跡なのかは不明。

　籽公園。
　籽は種子の意味。種子をイメージした児童公園です。
　日本語でも「籽」の訓読みは「たね」。

　バスケットコートや遊具のある広場もあって、結構賑わってました。

　このあたりはかつて官庁街だったと思われます。1980年代までは縣議会や市公所がこの周辺にありました。その跡地を公園にしているんですね。

　官庁街だった名残。府前街です。

　18：29、六合街から中山路を通って太平老街へと向かいましょう。

つづく