2016年夏（13）ウィーン滞在 オーストリア戦いの歴史を辿る軍事史博物館とまち歩き

2016/08/30 - 2016/08/30

2016年 8/18から9/3の17日間，夫婦二人でオーストリアを旅行しました．

6月中旬にオーストリア航空のチケット(往路ビジネスクラス，復路エコノミークラス)が取れたので，そこから急遽，旅程を計画しました．実はこの時，オーストリア航空が9月4日を最後に日本撤退が決まっていたので，オーストリアへ直行便で行ける最後の機会になります．

今回は，以前からぜひ行きたいと思っていたチロル地方ツィラタールの「あるホテル」に泊まり，石採りツアーへ参加することにしました．そこで旅行のキーワードは，石採り，トレッキング，ハイキング，博物館です．

滞在先はチロル地方ツィラタールにあるFugen，ザルツカンマーグートのSt.ギルゲン，ウィーンの三つに絞り，ゆっくりのんびり腰を据えて楽しむことにします．また滞在先では天候に左右されるトレッキングやハイキングを楽しむので，当日の予定は固定せず，お天気次第で変えられるよう柔軟性を持たせました．なおホテルや鉄道の予約は全てネット（Booking.com，oebb.at）による個人手配です．

この旅行記では，登山・下山等のちょっときつめのコースを歩く場合は「トレッキング」，ほぼ平坦なコースを歩く場合は「ハイキング」，ぶらぶらとのんびり歩く場合は「散策」または「街歩き」と使い分けることにします．

また地名は原則カタカナ表記，カタカナ表記が難しいあるいは怪しい場合はアルファベットで表記，さらにドイツ語のウムラウトはこのサイトでは表示できないので，ウムラウトなしで表記します．

　----------　旅行スケジュール　----------
　
◇8月18日（１）オーストリアへ 成田→Wien
◇8月19日（２）チロルへ Wien→Jenbach→Fugen
◇8月20日（３）チロルFugen滞在　Spieljochトレッキング
◇8月21日（４）チロルFugen滞在　Mayrhofen街歩きとPenkenalm周辺の散策
◇8月22日（５）チロルFugen滞在　OlpererHutteコースの下見
◇8月23日（６）チロルFugen滞在　石採りハイキング
◇8月24日（７）チロルFugen滞在　OlpererHutteトレッキング
◇8月25日（８）ザルツカンマーグートへ Fugen→Jenbach→Salzburg→St.Gilgen
◇8月26日（９）St.Gilgen滞在　Zwölferhornトレッキング
◇8月27日（10）St.Gilgen滞在　Schafberg下山トレッキング
◇8月28日（11）St.Gilgen滞在　Wolfgangsee湖畔ハイキングとSt.ギルゲン街歩き
◇8月29日（12）ウィーンへ St.Gilgen→Salzburg→Wien
■8月30日（13）ウィーン滞在　軍事史博物館
◇8月31日（14）ウィーン滞在　(a)自然史博物館NHM，(b)美術史博物館KHM
◇9月01日（15）ウィーン滞在　Naschmarkt→Grinzing→Mariahilfer通りの街歩き
◇9月02日（16）帰国 Wien→（機中泊）?9月03日　→成田(OS51)
　以上

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

軍事史博物館へ出向く前にウィーン西駅の地下にあるｉインフォメーションでウィーンカード(72時間)を購入しました．博物館の入場料等の割引や地下鉄，路面電車に自由に乗るためにです．
どうも前回と装いが異なり，窓口の人に「本当にウィーンカード？」と尋ねてたら「そうだ」と返ってきました．
確かに「Official City Card 72 hours Vienna Card」と書いてありますが...
実はこのカード，最終日に問題となりました．
詳しくは最終日の回で...

軍事史(もしくは軍事歴史)博物館HGMにやってきました．
英語表記はMuseum of Military History，ドイツ語表記はHeeresgeschichtliches Museumです．略称HGMはドイツ語表記から来ています．
もともとはフランツヨゼフ1世が兵器庫として建築したようです．
写真建物は正門で，この先にある中庭を通った奥に博物館の建物があります．

ここはオーストリアの戦争にまつわる歴史を学ぶことができる博物館です．

ウィーン軍事歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ちょっと逆光になりましたが，ウィーン軍事史博物館の正面玄関前です．

何だかとっても威厳のある面構えの建物です．

軍事史博物館HGMのチケットはウィーンカード割引後4ユーロ/人です．
他に写真を撮る場合は，追加料金2ユーロを支払うと許可証(FOTOシール)がもらえます．このシールをカメラや服などに貼らずに写真を撮ると，スタッフが駆けつけて制止されます．

実は私，このFOTO許可シールをシャツの左肩に貼っていたにも関わらず，写真を撮っていたら女性のスタッフに制止されました．
女性スタッフ「許可証がないと撮影できません！」
みさぱぱ「えっ？！私，許可証を持っていますよ．ほら，ここに...（と左肩のシールを指さす）」
女性スタッフ「えっ？！　（急にニコっとしながら肩をポンと軽く叩かれ...）あ，ごめんなさい！見えませんでした（...と言ったと思う）」

その後，笑いながら足早に立ち去って行きました．

なぜ，こんなことがおきたかって？
私が着ていたシャツに原因がありました (^｡^;)

あはは...当日はこんな服装でした．

確かに白色のシールを白地のシャツ左袖に貼っていても，見えないですよね(^^;)

悪かったなぁ...と思い，その後はiPhoneの後ろに貼りました．

戦場のジオラマと，本物の大砲です．

オーストリア皇太子...だったかな？
オーストリア皇太子暗殺に関わる展示があったのですが....あまりにも生々しくて写真を撮る気になれませんでした．

銃弾で開いた穴がある何とも生々しいヘルメットや実際に使用した銃，傷だらけの箱等が展示してあります．

鷲...です．

軍服と通信機です．奥に女性の軍洋服が見えます．

実物の大砲です．これはまだサイズ的に小さい方です．

軍人の肖像画も飾ってあります．

将軍が実際に携行していたサーベルや階級章などの持ち物です．

タロットカードです．

携行用のピストルと短刀です．

将校が携行したピストルやサーベル等です．月に星のマークが見えるので，トルコ系のものでしょうか？

小型の大砲，車輪が木製です．レプリカではなく本物です．

飛行機の縮小モデルとパイロットが持参した計測機器です．

皇帝あるいは側近の軍服や携行品です．

カイザーフランツヨゼフの進軍ラッパでしょうか．もちろん本人が鳴らすのではなく専属の付き人がいます．

皇帝の側近の将校でしょうか．頭の装飾が凄いですね．

当時のオーストリアの勢力範囲が描かれています．かなり広範囲に勢力を維持していたのですね．

戦争用品でしょうか．国民の戦意高揚のためのもののようです．

チロル地方出身の軍人さんの制服のようです．帽子がいかにもチロルです．

オーストリアの勢力図です．薄い青色がオーストリーです．

大砲です．この博物館は大砲の展示が多いです．

大砲の製造メーカのエンブレムを撮ったのですが...ちょっと分かり難いですね．

鋼鉄製のドームの内部です．

被弾した鋼鉄製のドームです．

テスト用装甲板です．凄いですね．

このような感じで鋼鉄製のドームが使われていたようです．左側の弾丸を被弾しても大丈夫だった...ということでしょうか．

キャノン砲です．

機関砲かな？

オーストリアの勢力範囲です．現在のイタリアも浸食していますね．

当時の映像も再生されていました．

大型の大砲です．大きいですね．

4～5人がかりで砲撃していたみたいです．

超巨砲です．鉄道で移動できたみたいです．

こちらは車で運搬中の巨砲です．

こうしてみると確かにでかい大砲です．

これも運搬中の巨砲です．

巨砲の仕様が書いてあり38cm砲です．戦艦大和の巨砲(46cm)よりも二回りほど小さいですが，それでも大きいですね．

38cm砲です．これは凄いなぁ...
旧日本軍の戦艦大和は46cm砲なので8cm小さいですが，十分に巨砲です．

飛行機から落とす爆弾です．投下手（爆撃手）が手で目標を狙い落としていたようです．

爆撃機を狙う高射砲です．

機関銃です．

当時の飛行機のエンジンです．ダイムラーの文字が見えますね．

高射砲です．

オーストリアの勢力範囲です．この時代が最大面積かもしれません．

飛来する爆撃機のエンジン音を検知する集音器です．大きいですね．

ご婦人ものセンスやネックレスです．センスには著名な軍人の顔が描かれています．

これ，爆弾ですかね？

毒ガス対策用の装備です．どのくらい効き目があったのか？この様子では疑問ですね．

巨砲を下側から見た様子です．

毒ガス用マスクも展示してあります．

短身の大砲です．移動を考えたのでしょうか．

通信機です．

博物館の建物の外にはたくさんの青銅製大砲が展示されていました．

一つ一つ設置してあった場所が書かれている...のかな？

プレートには大砲の仕様が書いてあります．

黎明期のジェット戦闘機も展示してありました．ずんぐりむっくりなフォルムです．

Saab社だからスエーデン？かな？

正面玄関です．

正面玄関の前にある池，将軍の像が立っています．

比較的最近のジェット戦闘機も展示されていました．

こちらはまだ説明プレートがありませんでした．搬入したばかりかな？

ほぼ正面からの姿です．

青銅製の大砲に載るなめこさん．

博物館は新しく開業したウィーン中央駅の近くにあります．

地図でみるとこんな感じで，軍事史博物館(黄色の建物)は新しく開業したウィーン中央駅の近所にあります．

中央駅付近からシュトラーセンバーンに乗りました．

ウィーンの街中に点在しているコイン体重計です．新しいタイプのものです．

ウィーン自然史博物館を訪ねて見たのですが，この日，火曜日は休館日でした．

フォルクス劇場前の交差点です．

おきまりのEisGrislerのアイスを頂きました．ちなみに私はヒムベリーとアルペンキャラメルです．

アイス グライスラー スイーツ

チロルのホテルのトイレにあったのと同じようなものがありました．

マリアヒルファーにあるPANDORAです．女性は好きですよね．

マリアヒルファー通りです．

マリアヒルファー通りにあるシュティフト教会の鏡像です．

シュティフト教会の実像です．

ウィーン地元のOttakringerビールです．美味しいです．

スーパーで購入してきた夕食用サンドイッチです．

2本目のstiegl(ザルツブルク)ビールです．

Eggenbergビールです．この日はビール三昧でした(^^)

ビールに欠かせないスナック菓子の代表ポテチです．ローレンツのソースクリーム味ポテトチップスです．

さて明日は自然史博物館と美術史博物館を訪ねる予定です．

この旅行記へのコメント （2）

• ゆみこさん 2017/08/21 14:10:32

  次回は必ず

  はじめまして。フォローありがとうございます。
  昨年夏に軍事史博物館にいらしたのですね。旅行記、興味深く拝見しました。技術系、軍事系の博物館は好きなので、出発前にチェックはしていたのですが、あいにくのお天気と旅の疲れとで最終訪問地ウィーンはぐだぐだとなり、見学しませんでした。ウィーン中央駅のすぐそばに宿泊したので、アクセスはよかったのに残念です。再びウィーンを訪れる機会がありましたら、是非見学したいと思います。

  みさぱぱさん からの返信 2017/08/21 23:55:43

  RE: 次回は必ず

  　ゆみこさん
  
  　はじめまして，こんばんは．
  　みさぱぱです．
  
  　ご丁寧なメッセージをありがとうございます．
  
  　ウィーンの軍事史博物館はたいへん見応えがありました．
  　技術系やミリタリー系がお好きな方には堪らないと思います．
  
  　帰国後，Facebookに「Heeresgeschichtliches Museum /
  　Militärhistorisches Institut」という名前で登録してあることに
  　気がつき，フォローしました．
  　年代物の大砲や鉄砲を撃ったりするイベントが多々あるようです．
  　イベントのある時期に合わせて訪問すると良いかもしれませんね．
  
  　ぜひ機会がありましたらお訪ねください．
  
  　by みさぱぱ
  
  > はじめまして。フォローありがとうございます。
  > 昨年夏に軍事史博物館にいらしたのですね。旅行記、興味深く拝見しました。技術系、軍事系の博物館は好きなので、出発前にチェックはしていたのですが、あいにくのお天気と旅の疲れとで最終訪問地ウィーンはぐだぐだとなり、見学しませんでした。ウィーン中央駅のすぐそばに宿泊したので、アクセスはよかったのに残念です。再びウィーンを訪れる機会がありましたら、是非見学したいと思います。