★カナリア諸島（１０）テネリフェ島 西岸から北西岸の見どころ巡り

2016/06/10 - 2016/06/10

テネリフェ島中部から南部にかけての主な見どころは昨日までに見て回ったので、明日の北部移動の前に、残っている見所のいくつかを見に行ってみようと思います。

テネリフェ島の見どころはテイデ山だけではない！というのも自分の目で確かめておきたいしね。(*＾。＾*)

手始めに行ってみたのは、自分たちが泊まったテネリフェ島西岸のアルカラの町の海を眺める遊歩道。
その後は同じく西岸にあるロス・ヒガンテスの大絶壁。
後半はちょっと方向を北西岸に変えて、ARTlandya DollMuseumという人形博物館や、崖下に広がるプラヤ・ボリュリョという黒砂ビーチへも足を伸ばしてみます。


表紙の画像は、ロス・ヒガンテスの大絶壁。
ここはちょっとしたリゾート・タウンにもなっていて、クジラを見に行くボート・ツアーなども出ています。

エリア テネリフェ島(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 2.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

SUR SHANGHAIたちが泊まったテネリフェ島西岸のアルカラは、海辺の小さな町。
西岸には賑やかなリゾートタウンもあるんですが、静かに過ごしたかったので敢えてこの町に泊まってみました。

ホテルはちょっと期待外れでしたが、海岸沿いには遊歩道があっていい雰囲気なんですよ。
…で、ちょいと朝のお散歩に。

アルカラ 散歩・街歩き

上掲の画像の小さな浜辺そばからは、海岸沿いに遊歩道が出ています。
アルカラの町の人たちも朝夕の散歩道にしていて、ゆったり歩けます。

こんな曲がり角があると、その先にはどんな景色が待っているだろうかとワクワクする。

アルカラ 散歩・街歩き

アルカラの町の遊歩道には、石塀の上に花の植え込みもあった。

その花越しに見る大西洋の青、黒い岩場に砕ける波の白さが印象的。

清々しい眺め！

アルカラ 散歩・街歩き

潮の引き始めだったのかな？

岩場に生け簀のようなプールが出来ていた。

その水が、驚くほど透明度高し！　

アルカラ 散歩・街歩き

寄せる波が岩場を洗う。

赤い手足の大きなカニが甲羅干ししていたアルカラの町の海岸。

アルカラ 散歩・街歩き

アルカラの町は海辺の町なのに、岸壁や突堤がある港は気づいた限りでは無くて、緩い坂から小舟を出し入れしているようだった。
ちょっと大変そう。

見ていなかった町の別の部分には港があるのかも？

アルカラ 散歩・街歩き

遊歩道が公園とも合体して大きな広場になっている部分もあったアルカラの町。

新しく造られた感じの場所よね。

アルカラ 散歩・街歩き

上掲の画像の広場の一角にあった火炎樹には真っ赤な花が。

背景の青や緑によく映える！　

テネリフェ島の前に行ったグラン・カナリア島でも、火炎樹が街路樹になっている町があったよね。

アルカラ 散歩・街歩き

広場を過ぎると、今度はちょっとワイルドな海岸線に沿った遊歩道に変化。

北隣の町まで続いているのかな。

ウ〜ン、切りが無いし、もうちょっとだけ行って戻ろうか。

アルカラ 散歩・街歩き

あれ？　あんな岩場で釣りをしているおじさんが。

波は高くはないけれど、お一人のようだから気を付けてくださいね〜！

アルカラ 散歩・街歩き

アルカラの町が見える場所まで戻ってきた。

さ、朝ご飯に行こうか。

気持ちのいい散歩の後は、お腹が空くね。(笑)

アルカラ 散歩・街歩き

テネリフェ島西岸で宿を取ったのはアルカラの町だけれど、朝ご飯を食べに行っていたのは南隣のプラヤ・サン・ファンの町。
シンプルなハムとチーズのサンドイッチやオレンジ・ジュースがおいしかったよね。

その場面は省略して、今日はこれからまずロス・ヒガンテスの町へGO！

プラヤ サン フアン 散歩・街歩き

ロス・ヒガンテスは、アルカラやプラヤ・サン・ファンの町からだと北へ車で10分程度。

同じくテネリフェ島西岸にある町ですが、ここは断崖が大西洋に落ち込む場所にあるちょっとしたリゾート・タウン。

町に入る手前の道沿いには展望台が二つほどあり、そこから見る断崖絶壁が見事。
その景色を背景に、記念写真を撮る人多数。

ロス ヒガンテス 自然･景勝地

大西洋に直に落ち込むロス・ヒガンテスの断崖絶壁。
あの崖の一つ二つは、昨日一昨日行ったマスカ谷からの続きの渓谷よね、きっと。

もうちょっと近い所から崖の様子を見たいので、道を探してみます。

ロス ヒガンテス 自然･景勝地

お、いい具合にロス・ヒガンテスの断崖絶壁が目の前に迫ってきた！ヽ(*＾ω＾*)ﾉ

…と思ったら…、

ロス ヒガンテス 自然･景勝地

…絶壁中腹の道は崩落の危険ありということで通行禁止になってました。

ありゃ、残念。(´･ω･`)
無理に歩いて行っても、何かあったら大変よね。

じゃ、崖下の港に行ってみようか。

ロス ヒガンテス 自然･景勝地

テネリフェ島西岸の崖の中腹から海辺まで続くロス・ヒガンテスの街並み。

車で10分ほど南のアルカラやプラヤ・サン・ファンの町とは違って、小粒ながらリゾート・タウンの様相。

その街の様子は…、

ロス ヒガンテス 自然･景勝地

…港まで下りて行くとはっきり分かります。

港にはレジャー・ボートも並んでいるし、崖の上の方まで連なる建物は観光客用宿泊施設が主。
かといって、派手すぎず賑やか過ぎずの雰囲気があるロス・ヒガンテス。

昨日ちょっと行ってみたコスタ・アデヘやロス・クリスティアーノスの街に比べたら、ずっと小粒で落ち着いた感じのリゾート・タウンよね。

ロス ヒガンテス 自然･景勝地

ロス・ヒガンテスの港の水は透明度高し。

岸壁からも水中の魚の群れがくっきり見える。

こんなに丸見えだと、鳥たちにもすぐ見つけられてしまいそう。

ロス ヒガンテス 自然･景勝地

ロス・ヒガンテスの岸壁には、クジラやイルカを見に行くボート・ツアーのほか、周辺の海を釣船、スピード・ボートで巡るツアーもあれこれ。

島にある渓谷とは思えない景観のマスカ谷を見に行くミニバス・ツアーやトレッキングなどなども揃っているので要チェック。

SUR SHANGHAIたちも一瞬、ボート・ツアーのどれかに参加してみようかと心が動く。
それをグッとこらえて初めの予定通りにこの後は北西岸の見所へ。

ロス ヒガンテス 自然･景勝地

ロス・ヒガンテスを出て、これまでいつもテイデ山がくっきり見えた場所まで来てみると、晴れているように見えても、今日のテイデ山方向は分厚い雲の中。

これじゃ、テイデ山の3555m地点まで上るケーブルカーも今日はお休みかも？

快晴だった昨日一昨日の内に行けてラッキーだったね。ε-(｡･д･｡)ﾌｰ

これから行こうとしているARTlandya DollMuseumは人形博物館。
欧州人オーナーご夫妻が個人の邸宅敷地内に造った博物館に、世界に数体しかない人形も取り混ぜて、そのコレクションを公開しています。

テネリフェ島北西岸のイコー・デ・ロス・ビノスという街にあって、この画像のように随所に道案内の標識が出ているんですが、
「じゃ、イコー・デ・ロス・ビノスの街の中心部から歩いて行けるのね！」と思った方は要注意。

この街は、テイデ山北麓が大西洋にドッと落ち込む斜面にあるため…、

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

…どこもかしこも坂道がこんなに急なんです。

これは、ARTlandya DollMuseumがある道から見下ろした様子で、イコー・デ・ロス・ビノスの街の中心部はずっと下の方。
坂を上って来るおにいさんも汗を拭き拭きで、見ている方がつらい。

平らな地図だけ見て、歩いて行けると思うとびっくりの苦行になると思います。
ご注意を。
車で行っても、のけぞったり、つんのめったりするほどの急坂がありました。

急坂を上りつめて辿り着いたARTlandya DollMuseum前。
専用駐車場も門の脇にありました。

あんまり博物館らしく見えないのは、上の方でも言ったように、個人の邸宅敷地に入っているから。

画像奥の人影が見える場所にチケット・ブースがあり、入場料は10ユーロ。

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

ARTlandya DollMuseumの敷地内に入ってまず驚くのは、庭園の広さとびっしり植えられたテネリフェ島の植物の数々。

この画像右手に生い茂っている植物の葉の大きさは…、

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

…SUR SHANGHAIの旦那のごつくて大きい手よりもずっと大きい！

人形博物館というより、植物園と言ってもよさそうなARTlandya DollMuseum。

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

そんな庭園の中には、ARTlandya DollMuseumとしての本命の人形が展示してある棟が二つ。
これはその一つで、人形のほかにもテディ・ベアも多数並べてありました。

庭園も人形展示も基本的には自由見学ですが、途中からはオーナーのご主人もやって来て、世界に数体しかないという希少な人形も紹介してくれますよ。

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

ARTlandya DollMuseumの人形たちは、ガラス・ケースの中に入れられているものもありましたが、むき出しのスペースに展示してあるものもずいぶんたくさん。

埃や虫、気温や湿気による害が心配になるんですが…。(^^;
お掃除にもずいぶん気を遣うだろうな。

このコーナーの人形は、可愛い子だけではなく、意地の悪そうな顔の子、なんでこんな子どもらしくない顔立ちに仕上げたんだろうと思う子も混じっています。

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

ARTlandya DollMuseumの人形たちの中で、特に印象に残ったもの。

人の形をしていても、生を持たない人形ってやっぱりどこか怖い。
精巧に作り上げられていればいるほど、怖さが増すような…。

夜、この展示館に閉じ込められたら、と想像すると怖い〜！((；ﾟェﾟ；))

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

ARTlandya DollMuseumには、人形工房を模したスペースもあって、オーナーのご主人が人形の出来るまでをも説明してもらえます。

まだ眼球代わりのガラス玉がセットされていない頭部にもドキッ！

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

ARTlandya DollMuseumでは、お土産としての人形も売られています。
お気に入りを連れて帰ってみては？

ちょっとしたカフェ・スペースもあって、飲み物休憩も出来ましたよ。

ARTlandya DollMuseum 博物館・美術館・ギャラリー

ARTlandya DollMuseumから、今度は急な坂を下ってイコー・デ・ロス・ビノスの街の中へ。
狭いし見通しは悪いし、信号も無くてハラハラの道。

早く、テネリフェ島北西岸の幹線道路TF5号線に出たい！

やっとテネリフェ島北西岸のTF5号線に出た。ε-(｡･д･｡)ﾌｰ

さっきまでの道がウソだったかのように、快適な高速道路！

これからどこに行くのかと申しますと、プエルト・デラ・クルスとサンタ・ウルスラの二つの街の間にあるプラヤ・ボリュリョという浜辺を目指しております。

その浜辺へは…、

…TF5号線から標識に従って脇道に入って行けばいいんですが…、

Playa Bollullo ビーチ

…最初はローカルな風景を楽しんでいても…、

…道がどんどん狭くなって、バナナ畑の合間を通る農道のような雰囲気に。

「え〜！　どこかで道を間違えたんじゃないの〜？(((ﾉ)ﾟДﾟ(ヽ)))」と思ってしまうんですが、それでもまだ要所要所に出ている標識を信じて進んで行くと…、

…「あれがゴール？」という看板が見えてきます。

果たして、道の行き止まりにあったのは…、

…プラヤ・ボリュリョの有料駐車場（2ユーロだったと思います）と、ボリュリョというレストラン。

こんな所にビーチがあるの？　とお思いでしょうが、プラヤ・ボリュリョは崖下に広がるビーチなんです。
ここからは遊歩道も出ていて、ビーチへは徒歩でアクセスするようになっています。

Playa Bollullo ビーチ

「ビーチを見に行く前に、軽くお昼にしよう。」と旦那が言い出したので、プラヤ・ボリュリョの有料駐車場そばにあるレストラン、ボリュリョへ。
気が付いた限りでは、ここ一軒しかお食事処はありませんでした。

頼んだサラダもスープも味らしい味が無かったのにはがっかりでしたが、2階席からの眺めはよくて…、

Bollullo 地元の料理

…バナナ畑と、大西洋に落ち込む崖とのコントラストが見事！

食事がおいしかったら最高だったな。

Bollullo 地元の料理

上記のレストラン、ボリュリョそばから崖下の浜辺へ下りて行く遊歩道。
この日はちょっと曇ってしまいましたが、この遊歩道からの眺めがいいんですよ。

この遊歩道を歩いて景色を楽しむのは無料ですが、浜辺へ下りて行って泳ぐなどする時には駐車料金とは別途の料金が必要になるようです。
駐車場にいるおにいさんスタッフに聞いてみましょう。

Playa Bollullo ビーチ

この日は曇ってしまって、ちょっと残念なプラヤ・ボリュリョの眺め。
浜辺にいる人が少なめなのも、お天気のせい？

お天気が良ければ、真っ青な空と海に黒砂が映えるんでしょうね。

Playa Bollullo ビーチ

遊歩道からプラヤ・ボリュリョに下りて行く階段とスロープ。

崖下にあるビーチだから仕方ないけど、これだと泳ぎ疲れた後に崖の上に戻るのが大変そう。
体力のある人向けかも。

Playa Bollullo ビーチ

遊歩道から見下ろしたプラヤ・ボリュリョ。

一口にプラヤ・ボリュリョの黒砂ビーチと言っても、二つに区切っている岩場を挟んで、砂地が多い部分とごつごつの岩が多い部分と分かれているのね。

Playa Bollullo ビーチ

これは、同じ遊歩道から見下ろした北方向の海岸線。
こっち側には砂地のビーチは無いみたい。

ん〜、なんだかますます空が暗くなってきた。
カナリア諸島最初の雨が降るかもよ。
そろそろ帰ろうか。

プラヤ・ボリュリョからTF5号線に戻る途中で見た不思議な景色。

この時には、植え替えを待っているバナナ畑かと思ったけれど、今見てみると、この翌日行ったグイマーのピラミッドに似ている！

テネリフェ島には、かつてはピラミッドがいくつかあったらしいから、これもその名残？
それとも単にバナナ畑？
ミステリ〜。

戻ってきたTF5号線。

これまでいつもくっきりした姿を見せていたテイデ山は、どんどん垂れ下がってくる雲の中に、文字通り雲隠れ。

もう今日はこのままアルカラの町に帰ってのんびりしようか。

アルカラに戻る道の途中には、こんなユニークなトンネルもあったテネリフェ島北西岸。

うわ！　雲が下がったせいで、アルカラへ戻る道は霧の中。

明日は、テネリフェ島北部のサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナへ移動する日。
テネリフェ島東岸回りで北岸へも行こうと思ってるから晴れてほしいなあ。