チャールダーム　６　バドリナートからヘムクンドへ

2014/09/08 - 2014/09/25

9月10日には、３番目の聖地、バドリナートに到着。次のケダルナートを目指したところだが、前回書いた様に、９月14日にならないと、道路が開通しないらしい。とりあえず、ヘムクンドに行って時間を潰そう。

表紙写真は、サドゥー（修行僧）・・・なんちゃっての可能性が強い。喜捨したから写真もOK だろう。

2016年にアップした日記の再編集版です。写真を大幅に増やしました。

エリア その他の観光地(インド)

この頃はインスタントカメラを持ち歩いていたので、写真を撮って上げたら、どうよこの笑顔。

もうちょっとバドリナート見学・・・っていうか下界に下るクルマが無いみたい。

この辺りがバドリナートの核心部分。
左側の上に寺院があって、その下には温泉施設？がある。
手すりの内側で、体を洗ったり洗濯できる。
岩場への排水垂れ流しが、温泉排水っぽい？

インド人の家族って、なんだか素敵なんだよね?

夜のお土産物屋さんはキンキラだ。

食事の無料配布も行われている。

お布施通り。

結局、バドリナート寺院しかない

まぁ、聖地だし。

床屋　１

床屋　２

妙にスマートな消防車

記念写真屋さんを撮って上げた。

あ、目が合っちまった。

丁度おやつを食べたかったところ。

バドリナートのちょっと外れには、こんな集落が。

翌朝、一番のバスでバドリナートを出るはずだったが、新たに道路に土砂崩れがあったとかで、復旧は早くても午後になるとのこと。天気も今イチ。

北側から見たバドリナート

バドリナートから更に4kmほど奥に、マナという、この辺りでは最奥の村がある。

暇だったので歩いて行ってみた。

村の入り口かな・・・

インド最奥（最後？）の村・・・とそこら中に書いてあって白ける。
いい感じの村なのに、妙に観光熱心で困ったもんだ。

そもそもインド最奥（最後？）の基準が怪しい。地理的にはラダック辺りの方が最北であり最後感がある。

なんてことない村？

土産物屋もあった。

布にしろ、スナック菓子にしろ、この強烈な紫外線の下に「干して」置いて大丈夫なの？

建築基準はユルい様だ。

ここでも石を人力で細かくして・・・

コンクリートの材料にしていた。

インド最奥の寺院・・・なんちゃって。

右端のおじちゃんが、ワンポイント！

これって変わった石？

最後の村の最後のお店・・・？

でもルートを外れると、こんなサドゥーが潜んでたりするから油断は出来ない。

実はこの日記を書くに当たって、そういえば「最後の村」からまだ先に道路が続いていたけど、その先はどうなってるんだ？　と、グーグルアースで調べてみた。

赤い星が最奥のマナ村。
国道58号線が、更にヒマラヤに向かって伸びている。
「The　Last　Shop」なるものがあって、そこで道路は途切れている。
中国との国境なんだろう。

でも拡大して追いかけると、わずかな道路跡？が北に延びていて、なんと、あのグゲ遺跡に到達する。この道路が旅行者に開放されたら、ヒンドゥー四大遺跡の後に、、シヴァ神とパールバティー妃が住むカイラス山を巡る「究極の巡礼」が出来るじゃないか！

グゲやカイラスについても、何時か書きたい。

ところで、グーグルアース上の「The　Last　Shop」をクリックすると、なぜか上の写真のお店が登場する。誰が間違えたんだ？？

新たな落石が発生して道路が封鎖されたと聞いて、こりゃ今日は無理かな・・・とホテルに戻って荷物を預けて、マナ村へ行ったのだが、昼過ぎになって急に天候が回復。

もしかして・・・とマナ村からタクシーでバス停に急行。
なんと乗り合いジープタクシーが１台出るらしい。
バスは無理だけど、４WDなら行けるとか言ってるし。

慌ててそのままタクシーでホテルに戻り、荷物を回収して乗り合いジープタクシーに滑り込み。

写真は、「おれっちも、今からジョシマートへ降りるよ。ドライバーには待つように言っとくから、荷物取って来な」と神様のお言葉。インド人って、本当に世話焼きなんだよね・・・時々迷惑だけど。

撮られた！

さぁ、バドリナートともおさらばだ！
と、バス停に急ぐと、滞在中ずっと雲に隠れていたニルカンタが姿を現した。

ニルカンタを拝めたのは、バス停に着いた時と、帰るときの一瞬だけ・・・恥ずかしがり屋さんなんだね。

ジープタクシーは本当に待っていてくれて、私が最後に乗り込んで走り始めた。明日まで待っても、また崖崩れがあるかもしれないし、本当、運が良かった。

下りは早いぞ～

ここまでは意外と順調だったし、ケダルナートへの道路が開通するのは14日というから、時間潰しついでに、右端黒丸のヘムクンドに行って来よう。

ヘムクンドはシーク教の聖地で「あまり面白くはない上にたくさん歩く」と聞いてるで！　噂では、ガンガリア経由で8時間以上歩くらしい・・・どうする？

左に見えるジグザグ道が、ヘムクンドへ向かう道。

ここから、ヘムクンドに近いガンガリアの村までは、歩いて４時間ほど掛かるらしい。今は14時なので、着くのは18時になってしまう。巡礼路なので迷うこともないし危険も無いだろう。

と覚悟を決めた。

私がヘムクンド入口で乗り合いジープから降りると、車内のインド人たちが「お、ヘムクンドに行くのか、　歩いて二日掛かるぜ！　がんばれや！！」　と羨望の眼差しを向けた・・・と解釈した。

とりあえず、あの坂道に向かって歩き始めたが小雨が降って来た。
と、左に写ってるインド人が、今からでは、ガンガリアに着く前に暗くなってしまって危険だ、と言う。

暗くなる前に何処かに巡礼宿があるでしょ・・と私。
いやいや、昨年の洪水でみんな流されちまったよ。
行くならガンガリアまで、明るい内に着かないと。

さて困ったぞ・・・と悩んでたら、「馬で行けばいいじゃん、ちょっと馬屋まで案内してあげるよ」と自分の帰り道とは反対方向に、延々と案内してくれた。

ほんと、インド人は親切だ・・・かなりの確率で「過ぎる！」場合もあるけど。

20分ほど歩いて馬屋に着いたが、誰もいない。

更に親切インドオヤジが、畑に出ていた馬主を捜して来て、値段交渉までしてくれた。

今からガンガリアまで行くのか・・・雨も降りそうだぜ。

で、今回乗る馬は、川向うにいるということで、馬子に付いて歩いて行くのだが、これが早くて大変。

ガンガリアまで歩いて4時間って、まさかこのスピードで・・？

この辺りも昨年の洪水の爪痕が凄まじい。

元がどうなっていたのか分からないが、前年の洪水は想像を絶するものだった様だ。

これらの建物も危ないところだった・・・って、手前にも家があったのかもしれない。

https://youtu.be/sK4_V7Is6FY
復興工事の様子

怖かっただろうなぁ。

復旧工事。

登り口周辺は水害で酷く壊れたままなので、安全地帯までは馬と歩く。
向こうにお客がもう一人いるから、一緒に行こうということだった。

対岸の馬置き場？まで来たら、今からガンガリアまで登るというインド青年と一緒になった。

カルカッタから、この辺りの測量に来ているんだそうだ。
なかなか良い青年だったので、一緒に行くことにした。
「俺は、この辺りじゃカオだぜ・・」ってなことを言ってた。
インド人がそういった場合、あまり頼りにならない。

名前は、アショカ！　って、ちょっと怪しいだろ。

アショカが前を行く。

馬子が付くといっても、馬子も馬に乗っていて、場所によって前を歩いたり、最後尾を来たりする。

30分も行くと、「巡礼宿もみんな流された・・・」っていう意味が分かった。

写真を拡大して見て欲しい。
昨年の洪水までは、巡礼路はあの村を通っていたはずだ。
それが土石流で埋まってしまい、新たな道が谷の斜面沿いに付けられ、今それを馬で歩いてるということらしい。

こりゃ、何も知らずにひとりで歩いたら、大変なことになってたかも。何時も思うが、私は地元民に助けられることが多い・・・っていうか、インドって良くも悪くも、特に田舎では親切でおせっかいで勘違い。お互いの気持ちがなかなか通じ合わないので「インド嫌い！」って方も多い。

途中で、小雨が中雨？になってきた。

簡単なヤッケしか持ってなかったのでビショビショ。
あまり寒くはないが、シャツやパンツまで浸みてきた。

荷物も濡れっぱなし。カメラはビニール袋に入れてしまったので、この間の写真は撮れなかった。

18時ころ、ガンガリアに到着。
アショカの常宿に泊まることにした。

お疲れ様。

夕飯。
私が好きな「たまごカレー」があった。

何もかもビショビショなので、夜ではあったが、ベランダに干しといた。
写真は朝。

雨でデジカメを出せなかったので、動画も無い。
https://youtu.be/8iqaVXMd2_o
関係ないけど、デリーでチャーハンでもどうぞ。

現金や帰りの新幹線の切符までビショビショ。

ラッシーとかも・・・
https://youtu.be/UcFoGfNmf3o

夜には雨も上がって、翌朝は良い天気。

ガンガリアの村は、深い山の中にあって、朝になってもなかなか陽が当たらない。

洗濯ものはそのままにして、今日はヘムクンドを往復するぞ！

この旅行記へのコメント （8）

• スタリモストさん 2016/07/06 08:59:06

  ガッツな旅

  ほいみさん
  はじめまして
  
  インド旅いいですねえ・・そしてディープな所じゃないですか。
  
  「四姑娘山」や「ラルンガルゴンパ」の記事も良かったです。
  この２箇所はぜひ私たちも行ってみたいと思っていますので、とても参考になります。
  
  ほいみさん、私たちと同じ世代なんですね。
  ガッツな旅に励まされます。
  
  続編期待しています。
  
  スタリモスト
  

  ほいみさん からの返信 2016/07/06 10:05:32

  RE: ガッツな旅

  初めまして。
  お互いに元気な中高年！　かな。
  
  スタリモストさんのイラン旅、大いに興味があります。
  私はパーレビの時代に、トルコから入って、パキスタンに抜けました。
  その後、イランはいろいろあって？行ってませんが、今行きたい国のひとつでもあります。最近、イランが熱いですよね！　
  
  歩くのが好きなので、どうしても「山系」になってしまいますが、本格的に登山をやろうという根性はありません。
  
  なぜかインドは心休まるので、何年かに1度は充電に行ってます。
  
  以後、よろしくお願いします。

• gontaraさん 2016/07/06 00:12:30

  Last Indian Village

  ん〜　あまりにも綺麗な表示が有ると、インド最奥の村って言われても・・・
  最奥ってのは、看板で知るもんじゃなくって、雰囲気で感じるものですよね〜〜
  
  ヤクやロバは乗るのはしんどいだろうけど、やっぱり馬はズルですね。
  
  ラッシーは好きですが、これはチョット・・・
  ほいみ家のを頂きたいです。

  ほいみさん からの返信 2016/07/06 09:38:52

  RE: Last Indian Village

  ですよね〜！
  しかも小奇麗になっていて、最果て感が稀有です。
  
  ヘムクンド、当然歩いて行くつもりだったのですが、巡礼路が至る所で崩落していて、ひとりだったら迷うこと確実でした。そういう意味では運が良かったというか。しか〜し、この後も何かと理由を付けて、馬に乗っちゃいます。
  
  ラッシーは、昔ながらのミキサーに、牛乳・ヨーグルト・バナナを適当に入れて、ガーーとやるだけ。夏は氷を入れると、一段と美味しい！　健康にも良さそうだけど、カロリーは高そう。　チャイも得意ですよ。
  
  あっちの旅メモデータ、手違いで全部紛失？してしまったので、覚えているうちにここに、簡単に再編集しようと思ってます。

• お気楽母娘二人旅さん 2016/07/05 21:58:41

  飲めそう…な気が？（笑）

  一枚目から迫力あるなァ〜〜！（笑）
  
  ズルって馬だったのかァ！（笑）
  にしても、道も悪いし…徒歩は無理では？？
  インドってば、ビール親父に親切じゃ〜〜☆（笑）
  
  ラッシー、飲めそう（な気が…）！（笑）
  みんな大好きバナナだし！
  最後に入れたのは何〜〜？？

  ほいみさん からの返信 2016/07/05 22:58:25

  RE: 飲めそう…な気が？（笑）

  インドの水、氷、牛乳、バナナ、ヨーグルト。
  これ毎日飲んで胃袋を鍛えれば、インドは恐くないよ。
  
  最後に入れてるモノ？
  あの大きな鍋はヨーグルト。
  炎天下に置いておくと、表面が乾燥してパリパリになる。
  インドの埃やハエの足跡が付いて、美味しいんだよ。
  ラッシー、最後にそのパリパリを入れて完成！
  
  我が家のお客さんは、私がラッシーを作って上げるのですが、かな〜り評判がいいです。
  
  全行程を歩くつもりだったんだけど、一度馬で楽しちゃったら、もうダメだね。馬がいなきゃ、行く気がしない。

  お気楽母娘二人旅さん からの返信 2016/07/05 23:28:34

  あっ…！

  そっか、そっか！！
  私ってば、氷の存在をすっかり忘れてたァーー！
  飲めナイじゃ〜ん！（爆笑）
  
  んが〜〜！ハエの足跡ヨーグルト？
  やっぱ生きて帰る自信がナイ！（大笑）
  

  ほいみさん からの返信 2016/07/06 09:30:35

  RE: あっ…！

  インドでも、さすがに飲料水の安全は確保されているとは思いますが、現実的には酷い目に遭う日本人が多いです。日本人からすると、露店食堂？の衛生観念は驚きですからね。
  
  インド行くなら、普段から不衛生な生活をして、免疫力を高めておきましょう。