バルト三国を中心に8ヶ国周遊GW個人旅行 6（リガ～シャウレイ）

2016/04/28 - 2016/04/28

去年のGW旅行で春のヨーロッパに魅了されて、個人的には過去最速の出発10ヶ月前に航空券を手配しました。初めはバルト三国＋フィンランドくらいを予定していたんですが、今年のGWは少し多めに有給をとれば半月休める日程だったので、ここぞとばかりに欲張りまくりました。

スカンジナビア航空　コペンハーゲン経由ヘルシンキINワルシャワOUT…91,930円

元々はヘルシンキ深夜到着ワルシャワ早朝出発の予定だったんですが、11月に旅行会社からコペンハーゲン以遠の2便運休の連絡があり、都合良くマイルドな時間帯の便に変更になりました。
しかし喜んだのも束の間、1月にはさらにワルシャワ→コペンハーゲンの土曜便が運休となり日程が1日短くなってしまいました。日付指定のベラルーシビザを取得した後だったので、ワルシャワ滞在を1泊減らすはめに。

4/23（土） 成田→ヘルシンキ
4/24（日） ヘルシンキ→タリン
4/25（月） タリン
4/26（火） タリン→リガ
4/27（水） リガ
4/28（木） リガ→シャウレイ
4/29（金） シャウレイ→カウナス
4/30（土） カウナス→ヴィリニュス→トゥラカイ→ヴィリニュス
5/01（日） ヴィリニュス
5/02（月） ヴィリニュス→ミンスク→キエフへ
5/03（火） キエフ
5/04（水） キエフ→ワルシャワへ
5/05（木） ワルシャワ
5/06（金） ワルシャワ→コペンハーゲン→成田へ
5/07（土） 成田

フェリーと国際バスは事前に手配しましたが、国内バスと国際列車は出来なかったので現地で手配します。

ヘルシンキ→タリン（TALLINK SILJA LINE）…36EUR（4,698円）
タリン→リガ（ECOLINES）…7EUR（904円）
リガ→シャウレイ（ollex）…11.50EUR（1,489円）

エリア シャウレイ(リトアニア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨夜は23時前には眠り、今朝は7時前に起きました。7時半頃朝食に行くと、今日は空いていました。良かった。
8時過ぎにチェックアウト。ガーデンパレスホテルのスタッフは最後までニコニコしていて感じが良かったです。パルディエス（ありがとう）！

ホテルの目の前、ブラックヘッドの会館の裏側。意外にこれまで写真を撮ってなかった。裏は職員用らしき駐車場です。正面の入口が開いているのは結局見なかったし、大統領官邸で働く人達は裏手から出入りしているんでしょうね。

クング通りを南下してバスターミナルへ。

今日は雨の予報ですが、今のところ快晴です。気温も暖かくてストール不要。これならバスを外で待てる。

マールスタリュ通り。相撲という日本食レストランがありました。奥に見える塔はリフォーム教会という変わった名前の教会かな。

1月13日通りから聖ペテロ教会の尖塔をちらっと見て、リガ旧市街を後にしました。

8時半前にはバスターミナルに到着。

バスターミナル前にあった両替所のレート表。おお、日本円も両替できるんだ。勿論レートは良くないけど。

バスターミナルのチケット売り場。私は事前にネットで購入済みです。

私が乗るバスは20番乗り場、予約確認書に印字されている通り。

乗り場の手前に荷物預り所がありました。

自販機も色々。2階には食事を摂れる所もありますし、バスターミナルの向かいにはショッピングモールもあります。待つのに困ることはなさそう。

バスターミナルのトイレは有料で、0.30EURでした。ちなみに中央市場は0.25EURだった。

日陰のベンチに座ってのんびり待ちました。そうです、今朝は日陰でも快適な気温なのです。14℃もある。
今旅で一番暖かい、この時点では（不吉な言葉）。

私が乗るバスはなんと、バスというかバンでした。

9:00リガ発11:25シャウレイ着のollex社のバス、11.50EUR（1,489円）。

車内は2-1。荷物は席に持ち込めました。

出発直前の車窓からの眺め。街灯やバス停の上には、鳥が留まらないように針が沢山突き出ていました。

ダウガヴァ川を渡ってリガを去ります。

と思ったら、20分程でリガ国際空港に着きました。

そんなに大きな空港には見えませんでしたが、バルト三国では一番規模が大きいらしい。

国際バス乗り場で暫く停車。空港に国際バス乗り場があるんだ。リガ空港に降り立ってリガ市内に行かず、そのままリトアニアに行く人も多いんだろうか。

空港周辺の道路は結構ガタガタで、酔い止めが効くまでは地獄でした。うう～気持ち悪い。

しかし移動時に天気が良いのは今旅初。

あ、あの3色は！いつの間にかリトアニアに入ったらしい。現在10:48。

定刻より早く、11:10過ぎにシャウレイのバスターミナルに到着しました。
バスターミナルに設置されていた気温計によると、現在気温は11℃。まだ寒くはない。

乗り場から建物に入り、トイレに行くと有料（0.20EUR）でした。私の前を歩いていたお婆さんが入らずに扉の前にいるのを不思議に思いながら財布を探していると、中から出てきた女性と入れ違いにお婆さんは中へ。ああそういう事か！とまごまごしていたら、出てきた女性はニコッと笑って私も中に入れてくれました。優しい！助け合いという感じ。

バス乗り場に繋がっている建物はショッピングモールで、１階のトイレは有料だけど２階の方は無料でした。２階のトイレはいつも混んでいて、私は今日明日で３〜４回は行きました。

２階のトイレにもここにも、入口の所に身長体重計らしきものがありました。計っている人は見なかったけど。

吹き抜けになっていて明るいショッピングモール。

1階に何か展示されていて、買い物客の皆さんが周りで写真を撮っていました。

苔むした椅子とテーブルではなく、中のオレンジに留まっている蝶がメインのようです。蛾みたいに茶色くて地味な蝶なんだけど、珍しいのかな？

ショッピングモールとバス乗り場の間にあった自販機。

リトアニアはバルト三国の中でも一番物価が安いと聞いていたけど、この自販機を見ただけで納得かも。だって自販機で0.15EURとか0.20EURのお菓子が買えるなんて！

バスターミナルのチケット売り場が見つからずうろうろ。バス乗り場から建物内に入る扉は4か所くらいあって、それぞれスーパー、ヘスバーガー（フィンランドからバルト三国でよく見るファストフード店）、ショッピングモール、チケット売り場に通じています。前の3つは中で繋がっていて行き来できるけど、チケット売り場だけは扉からしか行けないんだな。

チケット売り場で、まずは明日のカウナス行きのチケットを買います。
窓口の女性に伝えると、紙にカウナス行きのバスの出発時間をズラッと書いて教えてくれました。えーと、あんまり朝早くても大変だし逆に遅いと杉原記念館が閉まる…10時発で！女性は「明日29日、10時発ね？」と何度も何度も確認して発券してくれました。10.92EUR（1,403円）。

続いてドマンタイ（十字架の丘）行きのバスについて尋ねると、歩き方や色んな方の旅行記でお馴染みのこの時刻表をくれました。

現在時刻は11:40。次の12:15発のバスで行こう。

ふう、これで一安心。ところで荷物を預けたいんだけど、預り所がどこにも見当たらないんだよなあ。また窓口の女性に尋ねると、チケット売り場の向かいのこのドアを指差してくれました。ここかー！！リガのバスターミナルみたいに旅行カバンの絵とか無いし、リトアニア語が分からないと分からないぞこれは。歩き方に載ってるのはこのドアから入った先の写真なんだよなあ。そこだけ載せられても分からないって。

荷物預け代は0.60EUR（約77円）、安い！
まさに歩き方の写真に写っている女性が、営業は19時までよと紙に書いて教えてくれました。

それからショッピングモール1階の郵便局へ。

窓口のお姉さんに「日本へポストカードを送りたいのですが」といつもの定型文を言うと、「幾らの切手ですか？」と逆に尋ねられてしまいました。えっ、局員の人に値段知らないって言われるの初めて。思わず「I don't know, do you know?」と聞き返してしてからすぐに我に返り、知らないじゃないわ私と歩き方を捲って確認。0.84EUR（約108円）…で良いはず。切手代って改定されるから毎回窓口で確認してから買いたいんですけどね。でもちゃんと届きました。

立地からするとそうは思えないけど、ここはあんまり外国人が来ない郵便局なのかもしれません。でも英語はしっかり通じます。

切手を買って郵便局を出ようとしたら、入口の所にチラシのようなものが置いてありました。何だかポストカードみたいなチラシだなと思って手に取ると、紙が厚い！裏返してみると本当にポストカードだ！え、これ無料？値札無いし窓口の様子を伺ってみるとやっぱり無料らしい。一枚貰ってこれを送ろう。

ショッピングモールの雑貨屋さん。値札にユーロとリタスが併記されています。リトアニアは2015年1月1日にユーロを導入しました。

ショッピングモールやスーパーをうろうろして時間を潰しました。

リトアニアのお菓子、シャコーティス！ここはちゃんとしたお菓子屋さんですが、スーパーやコンビニでも売っています。大きさが色々なので、どこでも量り売りで値段が付けられていました。スーパーでは500gあたり5～6EURくらい。スーパーでよく見かけるのは10EUR前後だったので、一つ1kgくらいあるのが普通のようです。

外に出たら空がすっかり曇っていました。あ～あ。

12番乗り場から出るドマンタイ行きのバス。運賃は乗車時に運転手に払います。0.80EUR（約103円）。

バス停に停まるし一応路線バスだと思いますが、長距離バスのような車内。

さっきリガから来た道をそのまま引き返します。

シャウレイから25分でドマンタイのバス停に到着。あれ、歩き方には15分って書いてあったけど意外に遠い。

乗車時に運転手に「ドマンタイ（に行く）？」と聞いていたので、着いた時にアナウンスしてくれました。アチュウとお礼を言って下車。

なんと降りるのは私だけ！

帰りのバス停を目視で確認してから出発しました。上りと下りのバス停の間に、十字架の丘に通じる道があります。入口に目印の十字架もあるし、ちょうど大きな観光バスが出て行ったからこの道で間違いない。

10分歩いても全く景色が変わらない道をポツポツ歩きました。
誰もいない。たまーに車が通りますが、どれも物凄くスピードを出しているので危ない。しかし物凄く静かなので、車が来るのはかなり遠くから音で分かります。

強い追い風が吹いています。帰りには止んでるといいなあ…。風が強いので、この後晴れるのかさらに天気が悪くなるのか予測がつきませんでした。雲は薄くなったり厚くなったり。

あまりに景色が変わらないので道が合っているのか不安になってきましたが、並木が終わる辺りで遠ーくに十字架の丘が見えてきました。

写真で見た事がある天使。なんか傾いてるな…風向きと反対側に。

遠くに見える十字架の丘。かなり範囲が広い。

何も無い一帯にぽつんと存在するツーリストインフォメーションと土産物屋。ツアーバスはここの駐車場に停まるようです。

このまま歩いて行くと十字架の丘の横からアクセスすることになるようだ。正面の道は一段低いツーリストインフォメーションから出ています。

斜面を下りショートカットして正面の道へ。

まだかなり遠いけど、もうフレームに収まりきらない。

正面の道は、もっと手前にベンチやゴミ箱がいくつか設置されていました。足元を照らすライトも等間隔にある。十字架の丘は入場無料ですが、かなりお金を掛けて整備されている印象でした。そのうち有料になるのかも。

整備された歩道が途切れてもまだ遠い。この辺りで既に真横まで十字架に取り囲まれています。半円形の広場を十字架が囲んでいる感じ。

バス停からここまでは、ゆっくり歩いて30分ちょっとでした。ツーリストインフォメーションからでも10分弱。遠い。道が単調だからますます遠く感じます。じれったくなって途中でダッシュしたくなるくらい。

丘の手前に建っている十字架には、1993年9月7日にこの丘を訪れたヨハネ・パウロ2世の言葉とサインが刻まれていました。

十字架の丘は晴れた時に見たかったのでとても残念です。
重苦しい曇り空の方がマッチしてるかもしれないけど…。

それにしても誰もいない。今現在、半径100m以内には間違いなく私しかいない。

聞こえてくるのは風に揺られる無数のロザリオがたてるシャラシャラ、カンカンという音だけ。

と思ったら、正面の道から人が来るのが見えました。ほっとしたような、ちょっと残念なような。

丘自体意外に広くてアップダウンがあります。

日本語の十字架もありました。この文言と字の感じ、なんか日本でも見た事ある気がするな。地方の民家の壁に貼られていそうな…。

とりあえず一番奥へ。

この辺りでポツポツ雨が降り出しました。風が強く傘が差せないのでウルトラライトダウンのフードを被りましたが、風の冷たさがダウン越しに感じられる寒さ。物凄く寒く、今旅に１つだけ持ってきていたカイロをここで使いました。ヘルシンキとタリンが寒さのピークになると思っていたので、まさかリトアニアで使う事になるとは思わなかった。
カイロは2年半前にブダペストで頂いたもの。時間が経ち過ぎたせいかなかなか温かくなりませんでした。

置き物も置けるようです。

さっき正面の通りから数人が歩いてきたはずなのに、人が来た気配が全然ない。まさか私の幻覚じゃないよな。

折り重なる十字架。火気厳禁だな…。

火事があったらひとたまりもないでしょう。管理する人も、少なくとも近くには居ないし。

丘の裏手に川がありました。川を堰き止めて丘を水没させてしまう計画があったそうですが、この小川なのかな。

この丘の発祥ははっきりとは分かっていませんが、初めてここに十字架が建てられたのは1831年のロシアに対する11月蜂起の後であるといわれています。反乱兵の家族が十字架を丘に建てたのだと。
以来十字架の丘は、抑圧された民族、宗教の象徴として扱われてきました。
丘へ行き十字架を捧げることで、リトアニア人たちは彼らの宗教や遺産への忠誠心を示しました。ソ連に対して、非暴力による抵抗を表していたのです。

ソ連時代はこの丘は禁域とされ、KGBと軍はブルドーザーで3度に渡って十字架を薙ぎ倒しました。

しかしその度に人々が夜陰に紛れて十字架を建てたそうです。

元々ここはお墓ではありませんが、個人の墓標がいくつもありました。
カトリック教徒を中心に世界中から十字架を建てに来ているそうです。

十字架の密度にはばらつきがあるので、まだまだ建てられるでしょう。

範囲もどんどん拡張されて。

丘には無数の通路が延びています。

ロザリオを背負わされているようなキリスト像。

カラフルな墓標。

オランダ人が置いたんだな。

十字架の様式も色々です。

丘の正面がやはり圧巻。

雨はどんどん強くなってきます。この辺りで漸く観光客の姿を見ました。

これなんかもう十字架のレベルじゃない。お墓だ。

十字架が多すぎてどこに焦点を合わせていいのか分からないまま写真を撮り続け、20分弱で満足。というか寒過ぎて限界。帰ります。

帰りは正面からの風が凄く、傘がうまく差せない。ひっくり返る。
試行錯誤した末に傘を肩に担ぐように差し、後ろ向きに進んで戻りました。

這う這うの体でツーリストインフォメーションへ。

入口近くのソファに崩れ落ちて茫然自失。あーしんどかった…。
寒かったので自販機でカフェラテ（0.60EUR≒77円）を買い、日記を書いて、傘を干しながら30分くらい休みました。

左手にトイレもあります。使用料は0.50EUR（約64円）、高い。

雨も風も収まる様子がないので、意を決してバス停へ向かいます。あ〜嫌だ…瞬間移動したい…。

土産物屋には十字架が売られています。地面に刺しやすいように針金が付いているんですね。

長い長い帰路。相変わらずの風雨なので、ここも傘を担いで後ろ向きに歩きました。風が強すぎて手を離しても傘が落ちず、両手をダウンのポケットに突っ込んでカイロで左右交互に温めながらひたすら後ろ歩き。完全に奇行ですが、通行人がいないから恥ずかしくない。何回か傘が吹き飛ばされましたが、毎回自分でも驚きの反射神経で傘をキャッチ。掴めなかったらどこまでも飛んでいくよこれ。そうなったら私は傘を追い掛けるかな…諦めるかな。

自分が可哀想になりながら30分後ろ歩きを続けて幹線道路に出ました。

他のバス停はバスマークの下にバス停名が書いてあるんですが、ドマンタイはなぜか白枠のみ。他の所も別にバス停名が白枠に囲まれてる訳じゃないのに。

現在時刻は14:48。次のバスは15:02ですが、このバスは時刻表よりも凄く早く来たり凄く遅く来たりする可能性があるらしい。遅く来るのは我慢するけど、もう既に行っちゃってたりしませんように。

不幸中の幸いで風はシャウレイ方向から吹いていたので、バスが来る方を向いて傘を担ぎ、ベンチにスーパーの袋を敷いて座って待ちました。

物凄く寒い。傘から出ている腰辺りのダウンがどんどん濡れてくる。ジーンズのふくらはぎの辺りも。風邪引きそう。もう遭難しそう。

ミラクルな幸運で、バスはほんの2～3分遅れでやって来ました。神様仏様運転手様。

行きと違って運賃は0.86EUR（約111円）で、15分でシャウレイバスターミナルに着きました。どちらも歩き方の情報通り。バス自体も行きと違って路線バスらしいし。
シャウレイまでは長い長い一本道なので、ずーっと前方に聖ペテロ＆パウロ聖堂が見えていました。

シャウレイに着くと、バスターミナルの気温計が3℃を指していました。そら寒いわ…。

荷物を引き取って宿に行く前に、シャウレイのショッピングモールを散策。

郵便局の近くにあるお菓子屋さん、贈答用みたいなチョコレートがかなり割引きになっていました。日本でいうとバレンタインの商品みたいだけど何だろう？パッケージがとてもお洒落で、ポストカードがおまけに付いているチョコレートもありました。

スーパー、いやハイパーマーケットのRimiへ。看板にそう書いてあるんですよ。

総菜コーナーでツェペリナイ（右下）が売ってる！

下段中央のジュース、フルーツオブザワールドの中国編なんだけど、書こうとしているのは日本語っぽくないですか？レソ…。

買い物した後に荷物を引き取りに行ったら、引換札を見ながらなのに私のじゃないスーツケースを持って来られました。おいおい、危ない！（笑）それじゃないよ、あっちのあれ！とジェスチャーで伝えて無事受け取りました。

地図アプリを見ながら宿へ向かいます。写真はバスターミナル併設のショッピングモール外観。

私が予約した宿はバスターミナルの北西1kmくらいの位置にあります。駅があるのとは逆方向。

リトアニアの特徴的な標識。頭が円形じゃない！この標識は世界中で見るし各国それぞれ特徴がありますが、頭の形がリアルなのは初めて見ました。

ちなみにラトビアのこの標識は、頭が小さくて脚が長かったです。頭の形はもちろん円形。

真ん中に写っている形の住宅が多いのがシャウレイの町の特徴でした。シンプルな形の家を十字に重ねて屋根の角を落としたような形。シャウレイで非常に多い家の形だったので、リトアニア全体で多いのかと思いましたが、カウナスやヴィリニュスでは見ませんでした。
色や壁、屋根の素材は様々。屋根の角を落としてないバージョンもよく見ました。

この道をまっすぐ行って左に曲がったら宿だ。宿泊先があるんでもない限り旅行者が来そうもない住宅街。

と思ったら私を追い越して大きな観光バスが走って行き、先の角を左に曲がりました。嫌な予感がするぞ。

角を曲がったらうわーやっぱり！私が予約している宿の前に大型観光バスが停まり、少年少女が次々降りて宿へ入って行きます。

予約しているトゥルネゲストハウス。小さい建物なのに大型バス一杯の人数が収まるなんてびっくり。

中に入ったら階段まで若者がぎっしり。リトアニアの中学生？の修学旅行？とバッティングしてしまったようです。なんてついてないんだ今日は。テンション高く喧しい集団がチェックインするのを入口の横でじっと待ち、ある程度はけてからはレセプションの脇にあるソファに座って待ちました。ドタバタ走り回りちょろちょろ部屋を出たり入ったり物凄く煩いクソガキどもにうんざりしながら待っていたら、レセプションの女性が私に気付いてチェックインさせてくれました。

Booking.comで予約してバストイレ付き朝食なし、12EUR（1,542円）。
チェックイン時に「別料金だけど朝食は付ける？」と聞かれましたが、あの少年少女と一緒になったら目も当てられないので断りました。

私の部屋は最上階の3階で、少年少女がいないフロアなのは良かったけど、部屋に入るなり加齢臭が強烈に臭いました。マジか～～～若者に苦しめられた後はオッサンに苦しめられるのか。幸い雨が止んで多少暖かくなってきていたので、すかさず天窓を開けました。

周囲は一面住宅街。たまにどこか遠くの飼い犬が猛烈に吠える声が聞こえてきます。ヨーロッパの犬は無駄吠えしない印象があるんだけど、シャウレイの犬は吠えるらしい。というかここに着く前に私も吠えられたんだけど、同じ犬か？バカ犬が1匹いるだけの話？

バスルームも部屋も天井が斜めなので、何度か頭をぶつけました。

シャワーの水圧が非常に強いのは良いけど、扉の内側がペンキ塗られてないベニヤ板みたいな木製なので下の方が腐ってる感じ。床の水捌けも悪いけど、この値段でバストイレ付きは嬉しい。

少年少女は出掛けたらしく急に静かになったので、部屋で寛ぎました。しかし臭い、風邪ひきかけで辛い。寒いから天窓を閉めたいけど、閉めたら臭いし…。漸く熱くなってきたカイロで暖を取る。なんか青空が見えてきたけど、シャウレイ観光どうしよう。

風邪薬を飲んで暫く休み、寒さに耐えきれなくなったので思いきって天窓を閉めたら逆に臭いが弱くなりました。空気の流れがあると余計に臭うのか？しかし暫くして臭いの発生源が灰色の上掛けだと分かったので、床に蹴り落としてからは快適に。まあ部屋に入るなり分かるほどの臭いだから鼻が慣れただけもあるだろうけど…。

天窓を閉めて暫くしたらポツポツ天気雨が降ってきたので、よっしゃこれで引き籠れる！と思いましたが、すぐ止みました。暫くネット（繋がり悪い）をして寛いだ後、天気が良い時に限って部屋にいるなあと思ってベッドの上に立ち上がり天窓から外を見たら、すうっと音が遠くなって目の前が暗くなりました。立ち眩み。こりゃ休んだ方がいい、倒れる。

スーパーで買ったもの、全部で3.99EUR（512円）。

ドリンク2本ともデザイン可愛すぎるでしょう！どちらも同じメーカーで、ケフィールとチェリーヨーグルトドリンク。どっちも激ウマ！ケフィールはこの後にも飲んだけど、このメーカーのが一番美味しかったです。酸味が弱くて飲みやすく、ちょっとチーズっぽい。
右下のはフィンランドのゲイシャチョコレート。ヘルシンキで見なかったけどここで見るなんて。

ドリンク2つとポテトチップス、そしてタリンで買ったパン（今日が賞味期限）で夕食にしました。

時刻の上では夜という時間になると、左右の部屋に宿泊客がチェックインしてきました。というのが分かるくらい壁が薄くて丸聞こえです。
21時過ぎには少年少女が帰って来たらしくまた煩くなり、ネットが繋がらなくなったので耳栓とアイマスクをして早々に眠りました。