マチュピチュ遺跡よりも驚いた!! スリル満点の「インカ橋」怖わっ！

2016/03/19 - 2016/03/25

ペルー、マチュピチュから帰って来たけれど、余りに膨大な写真の整理が出来ていないので、今回のマチュピチュ周辺のトレッキング中に遺跡そのものよりももっとビックリした「インカ橋」の写真を先ず掲載します。
この1年後（2017秋）俳優の大沢たかおさんが番組の撮影でこの橋を渡ったらしい。
仕事とは云え此処を安全索も無しで歩いて渡るとは俳優の仕事は大変だなあ。大沢たかおさんは昔から好きな俳優でしたが改めて見直しました！
(早く日本に戻って「沈黙の艦隊」観たい！）

此処は遺跡中心部からインカ道を辿る事片道約2-30分の処ですが、本来はインカ道を辿ってマチュピチュ遺跡へ至るの入口の一つに当たる場所との事。
現在の遺跡入口は後年観光用に作られた道路の先にありますが、元々は全てこの様な幅の狭いインカ道だけがこの遺跡へのアクセス路でした。
外部から敵がやってきた場合に備えて、この只でさえ幅の狭い断崖絶壁の通路に丸太を3本渡しただけのこのインカ橋を落としてしまえば外からの侵入者は入って来れない仕組み。
現在は橋のすぐ手前に閉鎖された門があってそれ以上インカ橋には近付けない様になっています。（後日俳優の大沢たかおさんがテレビ番組の撮影でこの橋を渡った。撮影なので特別許可が出た様です。大沢たかおさんの勇気に敬意を表します！さすが！）
興味本位で渡れば多分数人に一人は滑落すると思われます。
途中のインカ道も決して歩き易い訳では無く崖に沿った狭い道には防護柵すら無いので、危険地帯に入る前に登山の様な入境者の登録小屋があって、名前、国籍の他、入境時間と退境時間を記入しなくてはなりませんでした。
多分以前は途中で滑落して戻って来なかった人が何人も居たのだと思います。入境最終時間も早めに設定されているようです。
それにしてもこの様な断崖絶壁にどうやって最初の石を積んで通路を建設したのでしょうか？

エリア マチュピチュ周辺(ペルー)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: ラタム チリ
• 旅行の手配内容: 個別手配

マチュピチュ遺跡のメインの辺りから細いインカ道を上り、入境登録をしたその先にもこの様な細いインカ道が続きます。
霧や小雨のせいで石の表面が滑りやすくなっているので慎重に進みます。
この時期は未だ雨季の最後の方なのと、エルニーニョの影響で今年は雨が多いらしいです。

暫くすると断崖絶壁に作られた通路から下界を眺められる場所に来ますが、本日は霧が掛かっていて中々見る事が出来ません。
でもかえって見え難かったのは幸運だったのかも知れない。。。
スカーッと見渡せたら崖からの余りの高さに絶対怖くなったに違いない。

一瞬霧が晴れた瞬間に見えた通路の直ぐ外側から下界を眺めた景観。
ウルバンバ川が随分下に見える。落差は千メートル以上か？
思わずヒエーッ！と背筋が寒くなる。

左手にワイヤーが張ってあるが、通路は濡れた石で幅は1mも無い・・。
当然通路の右側は霧の中に消えていく断崖絶壁！縁石さえありません。
此処通るの嫌だなぁー。。。
これ、スペイン、アンダルシアのエル・カミニート・デル・レイと同じくらい危険で怖いと思います。

インカ道の外側は容赦ない断崖で足を滑らせれば100mぐらいは一気に落ちそうな切り立ち方・・・。
家内は崖下を出来るだけ気にしない様に目を植物のある山側に向けて蟹の横ばい状態です（笑）

先の方にインカ橋とその手前にある閉鎖されたゲートが見えてきました。見るからに怖い！
当時のインカの人達は高さに対する恐怖心が欠如していたに違いない。
今その末裔が生きていたならヒマラヤのシェルパの様な優秀なアルピニスト集団に成って居た事は間違いないです。

マチュピチュ遺跡のメインの遺跡は山頂とは云えかなり平らな場所で、直ぐ傍に石切り場もありますが、此処は全くの断崖絶壁！岩肌に石材を積み上げて通路を作っているが崩れないのか？最初にこの石材を積み始めた時はどうやって作ったのか？
遺跡の本体よりもこちらのインカ道の建設の方が難しいのではないか？非常に興味深い。
このたった3本の丸太の橋を落としてしまえば侵入者は遺跡の側に入って来れない構造です。
日帰り観光では体験できない経験でした。

閉鎖されているゲートの隙間からインカ橋を渡って未だ先に続くインカ道を眺めた景色。霧の中に消えてゆくインカ道！
この通路の危険性は観光地のレベルを超えて居ます！
この場所は随分昔にはゲートで遮られていませんでしたが、余りにも滑落遭難者が多いので閉鎖したと聞きました。
遺跡の反対側にあるワイナピチュ登山にも危険が伴い過去30年間に6人程滑落しているらしい。ここを公開していたら毎年何人も滑落するに違いない。
大沢さん！あなたどれだけ勇気あるんだ？是非一度会ってこの時の体験についてお話してみたいです。

通路の縁にオッカナビックリ腰かけて写真を撮る。
霧が一部晴れて来たのでなるべく崖下を見ない様にしていますが顔は少し引きつっている筈（笑）