クスコ街歩き、後編 - 周辺の遺跡を巡る

2016/03/19 - 2016/03/25

クスコの街中にはかつての遺跡を下敷きにして建設された教会や建物が沢山在り、その素晴らしい石組みを今でも見る事が出来ます。その後市中を離れ、周辺の遺跡群を周りました。
さすがかつてのインカ帝国の中心地だったクスコ！精緻な建築には脱帽です。
普通ならその技術レベルや文明の高さに征服者も気付く筈ですが、さすが植民地経営者の中で金銀以外のものや技術に興味が無く価値が判らなかった、最も「馬鹿」と云われるスペイン人ですねぇ、勿体ない、勿体ない・・・。

エリア クスコ(ペルー)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

クスコ市内の通りは大体石畳です。
車で走るとゴロゴロと云う音が聞こえます。

ハトゥン・ルミヨック通りの宗教美術博物館はインカの遺跡の上に建てられた様で、昔の石積みがそのまま残っています。赤っぽい色の石です。

此れが12角の石。
こんな複雑な形なのに隙間なくピッタリ積まれています。

中々味のある裏通りです。・・・が通りに面した土産物屋に置いてあるものは似たり寄ったり。
短期間の印象ですが、少しこちらの皆さんは自分の持つ素材、伝統、文化などを棚卸して冷静に考えるべきです。
同じ技法を使って、新しいデザインを考えるとかしないと、みんな同じに見えて飽きてくると思うのですが・・・。

此処にも木製の出窓がありました。

民芸品を売り歩くインディオの女性たち。被っている帽子は民族によって形が違うそうです。

サントドミンゴ教会（コリカンチャ、太陽の宮殿）に向かって歩きます。

コリカンチャの中。インカの石組の部屋はそのまま残されて征服者スペイン人によってそのまま使われました。
幾つも並んだ部屋の窓がずっと奥に一続きで見えます。

全く美しい石組みです。

遺跡の上に教会が建てられましたが、後年の地震で上物の教会が崩壊したにも関わらず、土台のインカの石組は崩れずに残ったそうです。

見事な石組の門

この石組はスペイン人が建て、地震で崩壊したものを復元したもの。
決していい加減な石組ではありませんが同じサイズの石を単調に組み上げた為に地震の一定の振動には弱く崩壊したという事です。
奥に進むと広いテラスがあります。

テラスからはクスコの中心部を見渡す事が出来ます。

街の向こう側の山肌に何か動物らしいものが描かれています。
ナスカの地上絵といい、この山といい、天に向かって何を訴えたかったのでしょうか？

コリカンチャの内部にあった金のプレートのレプリカ。

車で少し郊外に移動して訪問したタンボ・マチャイの入口。泉の神殿と云われていてインカの王が沐浴をした場所と云われているらしい。

水が湧き出ているけれど、源泉が何処なのか良く分かっていないらしい。

此処も王が訪れる聖なる場所だったので、石組が精巧です。

少し離れた処にあるプカ・プカラ。
聖なる泉への出入りやクスコの町への主要なインカ道を見下ろす事が出来る位置にあり、要塞、見張り台だったとの事。

この要塞には常に将軍が陣取って守っていたらしい。

眼下の向こう側にクスコの町が位置する。
左右の山際からかつてインカ道が街に続いていたらしく、確かに人の出入りを監視できる要衝という事が解ります。
標高高い筈ですが大丈夫です。

通りがかりに見つけた民家の屋根にあるお守り。
2頭の牛が並んでいる。

ケンコーの遠景

自然の岩を削って作られている。宗教的な施設らしい。

洞窟の中を通り抜けられる様になっている。

岩の割れ目の下からは多くの生贄らしきリャマの骨が発掘されたらしい。

皇帝の玉座と云われるこれも岩から削り出して作られた。

サクサイワマンの砦。この砦に立て籠もってスペイン人に抵抗を試みたが負けてしまった。

とんでもなく大きな巨石もご覧のとおりピッタリと組み合わされて築かれています。

砦の長さは360m程ある。スペイン人に破壊される前は3層で高さが20mもあったらしい。

ジグザグに続く砦

此れが120トンもある最大の巨岩

この辺りの石積は小さい岩が多いです。

上空から見たサクサイワマンの写真がありました。
見事な土木技術です。