2015/12/21 - 2015/12/21
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kojikojiさん
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クリスマス・マーケット巡りのツアー4日目は終日自由行動日でした。旅行社の希望は1人18,000円のノイシュヴァンシュタイン城へのオプショナルツアーの参加だと思いますが、ミュンヘン市内を歩いてみたかったので申し込みしませんでした。2人で電車に乗って行ってみようかとも考えましたが、今回はクリスマス・マーケット巡りをメインに考えました。とはいえ全く観光しないのも淋しいので「レジデンツ」の見学を組み込みました。本当はアルテ・ピナコテークに行きたかったのですが、自由時間の日が月曜日と気づいたのは申し込みを済ませた後でした。4日目とはいえ毎晩午前様だったのでこの日は少しゆっくりした上にホテルでの朝食を抜きました。理由はミュンヘン名物の白いソーセージ(ヴァイスヴルスト)とビールとプレツッエルという定番料理を食べたかったからです。この目的はバイエルン歌劇場近くの「ツム・フランツィスカーナー」で叶えられました。白いソーセージにはお昼の鐘を聞かせるなという言葉があるそうですが、その前には売り切れになってしまうようです。食事中に隣に座られた方は白ソーセージが無いので席を立ちましたし、次に座った方も残念そうな顔をして別の料理を頼んでいました。食後はレジデンツに向かい、まずは宝物館を見学します。宮殿のついでくらいに思っていたのですが、これが素晴らしい宝物ばかりで驚かされました。第2次世界大戦時には爆撃の被害にも遭った建物ですが宝物は避難してあったそうです。個人的に気に入ったものだけ写真に撮ってきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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終日自由時間の日でしたが、唯一天候がすぐれない日でもありました。どうやら午後から小雨が降るという天気予報でした。でも気温は12度あるので出発する日の東京より暖かいのですから驚きです。
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ホテル近くのマックス・ウェイバー・プラッツ行きのバス停です。15分おきくらいに190番のバスがやってきます。191番のバスには出合えませんでしたがここから先は同じルートのようです。
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夜は1両の普通のバスですが、平日は混雑するせいか2両編成のバスでした。
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バスの中はどこの国も似たようなものです。停留所の案内もありますが終点なので気にしなくて大丈夫です。
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地下鉄のホームにて。
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ミュンヘンの地下鉄は古い車両が多かったです。横須賀線のような色なので新橋駅辺りにいるような錯覚を覚えます。
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オデオン・プラッツ駅から地上に上がります。
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「フェルトヘルンハレ」の前ではクリスマス・ツリーが売られていました。
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こんな風景もこの時期特有のものでしょうね。小さな森に迷い込んだみたいです。
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平日午前中のレジデンツのクリスマス・マーケットは閑散としています。週末の混雑が嘘のようです。
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これ何度でもお願いしていいんですよね。
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イチオシ
マックス・ヨーゼフ広場の中央に鎮座するマックス・ヨーゼフ1世(バイエルン王マクシミリアン4世)の銅像があります。
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広場の対角にある「ツム・フランツィスカーナ」に入ってみます。白ソーセージ(ヴァイスヴルスト)はここがおいしいと聞いてきてのことです。
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朝ご飯を抜いての午前10時なのでお腹が減って視線が泳いでいます。係りのおじさんは窓際の良い席に案内してくれました。寒くないので表が見えて気持ち良いです。
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テーブルにはマスタードが3種類置かれていて、2種類が甘いタイプのマスタードでした。1つは粒粒でひとつはすり潰したもののようです。つぶあんとこしあんの違いみたいなものです。
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ブラケット照明の下には鹿のハンティングトロフィーの形をしたフックがあります。
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ハッカー・プシュールが届きました。城ソーセージにはこのビールと決りがあるようです。
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まずはビールで乾杯です。
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ヴァイスヴルストが届きました。お湯の入ったボウルに浮かんでいます。
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専用のトングでお皿に取り分けます。
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このソーセージは皮は食べないそうです。ナイフを入れると「プッ!」と音がして、縦に裂いて皮からこそいでマスタードをつけていただきます。中はフワフワで高級なツミレかはんぺんのような食感です。
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プレツッエルも塩が効いておいしかったです。食べ終わるとお代わりが出てきました。大満足の朝ご飯でした。
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この店の前にはブランドショップがあり、クリスマス前なので朝から賑わっていました。普段着のおじいさんがショッパーを持って店から出てきたと思ったら店の前にとめていた自転車で帰っていったり。大きな犬2頭連れた年配のご夫婦が出てきたかと思ったら帰省する前に立ち寄った風の女性は大きなトランクを持ち込めずに帰されていたり…。
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食後は「レジデンツ」へ向かいます。広場側の通路から中庭に出て、右側に入り口があります。レジデンツとトレジャリーのコンビ・チケットを購入しました。宝物館もついでに見ていこうくらいの感覚で見学を始めました。ここはオーディオ・ガイドが無料で貸してもらえます。大きい荷物は宝物館側にあるクロークで無料で預かってくれました。
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宝物館の中に入るとその収蔵品のクオリティの高さに驚かされます。スペースの問題もあるのでしょうが、質の高いもの以外は置かないといった印象を受けました。これは王冠をいただいた双頭の鷲で神聖ローマ帝国の紋章です。ここにはヴィッテルスバッハ家が10世紀頃から集めていた1250点ほどの金銀財宝の一部が展示されています。
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「英国女王の王冠」
(金、エナメル、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド、真珠製で高さ18センチ直径18センチ、1370年から80年に西ヨーロッパで造られた。)
王冠は1399年に記録された宝石と食器のリストから英国王家の所有と分かるそうです。エドワード4世王またはアン・ネヴィル(リチャード3世王の妻)が所有していたと推測されます。1782年に冠はウィッテルスバッハ家のパラタイン分家に属している他の宝石に加えて、ミュンヘン財務省に譲渡されました。 これはイングランドで現存している冠の中でも一番古い物だそうです。 -
「王妃ギーセラの十字架」
(オーク材に鋳造された金張り及び金のクロワゾンネ七宝、宝石、真珠、絹製で高さ44.5センチ)、 -
聖ゲオルグをいただいた黄金のカップは1543年にストラスブルグで製作されたものです。
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音声ガイドの説明は簡易で詳しいことまでは説明してくれません。キャプションにも詳しくは書かれていないので来歴など分からないものが多いです。ホームページのも代表的なものしか説明していません。この辺りは記録好きなイギリス人のほうが上ですね。ロンドンの博物館のホームページなどは詳しすぎて検索するのが大変です。
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このガラスに金とエナメルのカップも素晴らしかったです。
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黄金と巨大な宝石を嵌め込んだネックレスは1575年ミュンヘンで造られたものです。
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石の大きさが尋常ではありません。妻が一言「重たそう。」
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イチオシ
「騎士聖ゲオルグの彫像」
(金、エナメル、銀鍍金、ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、オパール、めのう、玉髄、水晶やその他の宝石、真珠製で高さ50センチ)
1586年から97年にかけてミュンヘンで造られています。これが一番すごいと思います。 -
全体のどこを見渡しても手を抜いた形跡など感じられません。この小像は1586年にケルンの大司教エルンストがバイエルンの彼の兄弟デューク・ウィルヘルムV世贈ったものです。17世紀には重要な祭日にミュンヘンのレジデンツのライヘの祭壇に飾られました。
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イチオシ
甲冑の兜の顔の部分は稼働することが出来て、そのひげ顔はツゲ材で造られ、デューク・ウィルヘルム5世に似ているそうです。
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まるで数日前に出来上がったように真新しく見えるので、500年以上前に造られたとは思えません。そしていまにも動き出しそうです。
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モスクワで描かれたイコンです。いままでいろいろな所でオーソドクスのイコンを見てきましたが、一番豪華なものでした。
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「ゴルゴダ」
象牙製で1631年にミュンヘンで造られました。限られた厚さの象牙ですが、薄彫りと厚みのある彫り方で遠近感をよく表しています。 -
「バイエルン王の王冠」
妻の表情が真剣です。 -
王冠は金、銀、ダイヤモンド、模造青いダイヤモンド、ルビー、エメラルドで造られ、高さ23.3センチ、直径26.5センチ)1806年から07年にパリの宝石商マリ・エチネ・ニトーと金細工師ジャンバプチスト・ルブロンによって製作されました。
1806年1月1日にバイエルンのマキシミリアン・ジョセフ4世は、バイエルンのマキシミリアン・ヨゼフ4世王と宣言されました。 国王のしるしである冠と笏と剣と宝珠はパリで発注されました。戴冠宝器はミュンヘンに予定通りに届けられましたが、即位式は行われず使われることはありませんでした。 実際バイエルンの王は人前で冠を決して被ることはなかったそうです。 -
「バイエルンの女王の王冠」
手前にあるのが同じ時にパリで造られた女王のための王冠です。アルブレヒト5世は特に価値ある「継承される王朝の宝石」が売り物にならないように規定しました。ウィッテルスバッハ家の芸術の後援者よって確立され、宝物は彼の息子のデューク・ウィルヘルム5世や彼の孫のマキシミリアン1世によって拡大され、マキシミリアン・エマニュエルによって維持されました。18世紀後半にカルル・テオドールはパラタイン・ウィッテルバッハの宝物をミュンヘンへ動かすことによってさらに拡大させたそうです。 -
個人的に欲しいと思ったのはこのプラハで1590年に造られた杯ですね。上目遣いの四人のセイレーンが巨大な亀に座った姿が可愛らしいです。
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緑色の玉石で造られたボウルに金の装飾が施されています。カメレオンのような怪物の取っ手が可愛らしく精緻な造りも素晴らしいです。1560年にマドリッドで造られたものです。
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1575年にマドリッドで造られたポットは最初は陶器かと思いましたが石で出来ています。獅子の蓋と金細工の取っ手が印象的です。
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陶器製のポットは1570年のリモージュ製です。
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「雄鹿とディアナ」
(銀の打ち出し細工と金と赤珊瑚製で高さ32.5センチ)17世紀前半にマテウス・ワルバームによりアウグスブルクで造られました。時計仕掛けになっていて止まった場所により酒を飲むというゲームが供されたそうです。雄鹿に乗った女神ディアナは非常に人気があるモチーフで、アウグスブルクの金細工職人の特色であったようです。題材はギリシャ神話の狩猟と貞節と月の女神ディアナです。 -
小さいけれど精巧な装飾品もたくさんありました。
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「ハンティング・カップ」
ヨハン・ヤコブ・アダムスが1753-55年にアウグスブルグで製作しました。カップの蓋には猪にくらいつく獅子の姿が彫られてあります。本体の脚部から延びるのは本物の猪の牙です。 -
甲冑をバロッコで表現した素晴らしい装飾品です。バロックの語源でもあるポルトガル語ですが、ゆがんだ真珠という意味もあります。変形した真珠と精緻な銀細工と計画な宝石の組み合わせが面白いです。
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夏にロンドンのビクトリア&アルバート博物館のカスト・コートで原寸模型を見て以来のトラヤヌスの記念柱です。
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ローマ軍とダキア群の壮絶な戦闘シーンが克明に描かれています。
1774年から1780年にルイジ・ヴァラディエールがローマで製作したものです。 -
神聖ローマ帝国の紋章の双頭の鷲が地球儀の上に鎮座しています。よく見ると地球の下が時計になっているので回転するのかもしれません。
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エナメルのプレートには鷲の生い立ちが12面描かれていると音声ガイドで行っていたような…。コリント式の12本の柱もローマを継承していることを暗示しているのでしょう。
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歪んだ真珠を胴体に見立てた道化の姿です。こんな装飾品があるとホッとします。
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こんな宝石で飾られた器に入れるものとは何なのか…。この器以上の価値があるものとは…。答えの出ない謎です。
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これも同じです。金製の大皿には彫刻が施され宝石が埋め込まれていますが何も置くことができないでしょう。
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1720年ギヨーム・デ・グルフによってミュンヘンで造られたニッチ(壁龕)に収められた翡翠の像です。モチーフはチベット仏教から来ているのでしょうか。詳しいことは分かりませんでしたが印象に残りました、
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イチオシ
思っていたより充実した宝物館でした。気に入ったものだけしか写真に残しませんでしたが、すごい宝剣などたくさんあるのでレジデンツに行かれたら宝物館に立ち寄ることをお勧めします。次はレジデンツの建物の見学に移ります。
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