2015/09/20 - 2015/09/22
3015位(同エリア5778件中)
にっくさん
そういや一年以上、実家に顔を見せていないなあ・・・
と思っていた所、子供が「授業で習った興福寺の仏頭が見たい」と心シビレル発言をしたことから、急遽大阪の実家に帰省することになりました。
世の中はシルバーウィーク。JRは繁忙期(運賃高い・・)
だが祖父母に孫の顔を見せるため、思い立ったが吉日と、始発の「のぞみ1号東京発博多行き」に飛び乗ったのでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄
-
=1日目=
今回の朝ご飯は家族三人同じ「全国ご当地グルメ」。確か1030円。
右手前から時計回りに埼玉(大学芋)、名古屋(味噌カツ)、横浜(エビチリ)、
北海道(鮭いくら飯)、岩手、宮城、山型(赤カブ、鶏団子、笹かま、)東京(あさり煮、一口昆布)、大阪(タコ焼き)・・・と続くのですが、解せぬのが中段右端の「神戸」。
神戸っつったら神戸牛じゃろ!? ・・と思ったら「ソバ飯」だそうです。 -
さて、いつもは新大阪で下車する「のぞみ」ちゃんですが、今回は京都で下車し、そこから快速に乗ってJR奈良駅まで。京都から奈良まで、所用時間は約50分です。
そこから徒歩で近鉄奈良駅まで行き、キャリーバッグをロッカーに預けて観光の準備はOK。
写真はJR奈良駅の鹿の自己主張が強い階段。JR 奈良駅 名所・史跡
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近鉄奈良駅から奈良公園内にある興福寺へは10分もあれば到着します。
奈良公園に近付くにつれ、すぐに鹿の姿がちらほらと・・同時に路上には鹿の糞尿(それに混じって犬の糞も)が多くなってきますので、足元には充分ご注意下さい。 -
子供が教科書に掲載されている「仏頭」を見たいと言ったので、ここは優先順位1番の目的地。興福寺国宝館は入館料500円です。
子供が見たいと言わなくても、私は奈良に来るたび訪れています。
ここの八部衆は仏像界の関ジャニ∞(いや、8人という意味で)
ここの金剛力士像は仏像界のKinki KIDS(いや、二人組という意味で)
とにかく私のアイドルなのです!興福寺国宝館 美術館・博物館
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以前来た時とは違い、国宝館内部はキレイにリニューアルされていました。以前はもっと無造作に陳列されていたのになあ。
ミュージアムショップ(?)も美しく整備されておりました。 -
奈良の寺社仏閣は撮影禁止のところが多くて、興福寺国宝館もカメラ撮影ができませんでした。代わりにショップの絵はがき画・・・やはり八部衆と金剛力士像はカッコいいし、太子の二歳像も鬼もすごいカッコいい。
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興福寺本堂と五重塔。
この日は久し振りに天候は晴れ、日射しの強い秋晴れの、絶好の行楽日和でした。 -
さて、興福寺から次の目的地「東大寺」へ向かう途中、「柳茶屋」というお茶屋さんで休憩。お抹茶とわらび餅のセットで780円。
かなりお高いですけど、本当のわらび餅も食せます。柳茶屋 グルメ・レストラン
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店内はこんな感じ。完璧和風建築です。
坪庭や鹿脅しなんかもあって、とても良い風情。この日は気温が上昇してかなり暑かったのですが、涼やかな風が部屋内を渡ってとても心地良かったです。
お茶だけではなく、うどんなどの食事もできます。 -
柳茶屋で休息を取ったあと、奈良国立博物館を横に見つつ東大寺へ。
途中、虚無僧が路上で尺八を吹き始めたりして、古都の情緒を盛り上げます。 -
さて、東大寺南大門へ参道を歩きます。
行楽シーズンは観光客のインフレ状態、鹿も餌を求めて付近をふらふら。路上に転がるその糞尿・・・歩行には充分な注意が必要です。
鹿煎餅の売店横には、鹿が待ち構えておりますよ。 -
到着しました。世界遺産「東大寺」
読み辛いですが、奈良市の世界遺産には、こうしたモニュメントが設置されています。
興福寺からゆっくり歩いても15分もかかりません。 -
南大門の金剛力士の阿形像。吽形像の方は改修中でした。
下から見上げる迫力はありますが、やはり金網の境が金剛力士に紗をかけていて、少し物足りない気がしました。 -
さて、東大寺大仏殿に入場します。入場料は500円。
東大寺 寺・神社・教会
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東大寺大仏殿です。
見て下さい、この晴天・・・!!空は広いし、とても気持がいいっ東大寺 寺・神社・教会
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東大寺の盧遮那仏。
大仏殿の中は写真撮影OKです。 -
多聞天。この反対方向に広目天がいらっしゃいます。
この日は観光客がいっぱいで、有名な「柱くぐり」には長蛇の列が出来ていました。
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大仏殿を見学したあと、再び鹿の糞尿に気を付けながら参道を戻り、国道へ。
次は結構距離のある薬師寺までバスで向かいます。今回の旅も娘の行きたい所を第一優先にしているため、春日大社や国立博物館などには目もくれず、「教科書に載っていた薬師寺東塔が見たい」という希望に沿って薬師寺へ。
500円で市バス乗り放題のチケットを購入し、薬師寺方面のバスへ乗り込みます。
チケットはJRや近鉄の駅前などで購入できます。
500円のチケットのほかに、1000円の1日乗り放題券(法隆寺方面の路線もカバー)、1500円の2日の乗り放題券などもあります。 -
東大寺からバスに乗って、15分程度で薬師寺到着。
奈良駅から薬師寺最寄り駅の西ノ京駅へは乗り換えも必要なので、バスが便利だと思います。 -
薬師寺の西塔です。東塔は改修中でした(平成30年度までの予定だそうです。残念)
薬師寺の拝観料は玄奘三蔵院伽藍の拝観がされているか否かで料金が変わっています。この日は拝観日でしたので、大人1100円です。薬師寺 寺・神社・教会
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薬師寺金堂から大講堂を臨んで。
薬師寺にも白鳳時代の国宝三尊像や釈迦の足跡など、特筆すべき仏教美術の宝が沢山あるのですが、どこも写真撮影がNG。
・・・仕方ないですけど、少し残念。代わりに目に焼き付けておきます。 -
さて、こちらは玄奘三蔵院伽藍の玄奘塔です。
少し見え辛いですが、建物には「不東」の文字が掲げられています。唐から天竺に向かった三蔵法師が、途中、飲み水を失っていよいよ諦めようと思ったものの、「いや、本願叶えず決して東には帰らん!!」みたいなことを思って天竺を目指し、ついには願いを叶えた・・・みたいな説話に基づいてるそうです。
「不東の精神」と言うそうな。薬師寺 寺・神社・教会
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やはり写真撮影は禁止なのですが、「大唐聖域壁画殿」という伽藍内の建物で、日本画の大家、平山郁夫画伯の壁画を見ることができます。
ラピスラズリのブルーをふんだんに使った画伯の絵は圧巻、間近で見ることができます。 -
この日の薬師寺参道近くの喫茶店、「水煙」で食べたお昼御飯。
お昼御飯どうしようか、と悩んでいたところ、「カレーうどん」の幟が立っているのでこちらで即決。当初は「奈良では」の食事も考えていましたが、大変お腹がすいていた&疲れていたので、見つけた店に即入店。980円くらいだったかな?
とろみがあって、出汁が効いていて、まさに王道のカレーうどんです。美味しかった!水煙 グルメ・レストラン
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食後バスの時間まで時間があったので、停留所を一区画歩き、そこから再びバスに乗って「三条大路南四丁目」で下車。5分ほど歩けば平城京跡に到着です。
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1998年に復元された、平城京「朱雀門」。
大阪で生まれ育った私は、小中高の遠足を含め両手の指では足りない程奈良を訪れていますが、この平城京跡地に来たのは初めてです。 -
朱雀門から平城京内の大極殿を臨みます。
あまりにも遥か彼方の景色に気が遠くなりますが、ありし日の都に思いを馳せ、また翌日の筋肉痛にも思いを馳せながら歩き出します。 -
ひたすらだだっ広い空き地を歩きます・・・朱雀門も平城京内も大極殿内も無料。このサッカーコートを10面くらい取れそうな空き地には、自転車も走っていました。
とにかく秋晴れの、美しい空。平城宮跡 名所・史跡
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大極殿には天皇の復元された高御座や四神や干支の天井画、当時の文化の説明などが簡単に展示されています。が、やはり館内撮影禁止。
大極殿のすぐ裏にはバスの停留場があり、疲労もMAXになったのでバスで近鉄奈良駅へ戻ることにしました。 -
朝9時半にJR奈良駅に到着し、子供の行きたい所だけを選んで遊んで、奈良駅に戻って来たのは16時頃。
晩ご飯は私の実家で食べることになっていたので、そろそろ大阪へ向かいます。
疲れたので大阪へ戻る前にちょっとお茶でも・・・ということで近鉄奈良駅最寄りの喫茶店(Baby face planets)へ。 -
名物?「ベビーフェイスパフェ」と「スモウレスラーパフェ」どんなメンツがこれを注文するんだろう?
私達はバナナジュースとカシスソーダで休憩したあと、大阪の実家に向かいました。
奈良観光1日目終わり! -
これがこの日の全行程。赤が徒歩で緑がバスです。
①JR奈良駅→②近鉄奈良駅→③興福寺→④東大寺 ⑤バスに乗って ⑥薬師寺下車→⑦で再びバスに乗って、⑧三条大路四丁目下車、⑨平城京をつっきって、⑩でまたもやバスに乗って近鉄奈良駅まで・・・
この地図は奈良市観光協会のHPのものを利用させて頂きました。
(http://narashikanko.or.jp/pamph/) -
=2日目=
この日は法隆寺見学へLet's Goということで、JR大和路快速に乗って「法隆寺駅」へ。
法隆寺駅のスタンディー、せんと君とパゴちゃん。パゴちゃんは斑鳩町のゆるキャラだそうです。パゴちゃんの名前はパゴダ(仏塔)かしら・・・? -
=2日目=
この日も秋晴れの行楽日和。
駅から法隆寺までは約1.8Km、時間にして25分程歩くことになります。法隆寺駅 駅
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法隆寺の参道。清々しい松の並木が続きます。
参道の両横に、お土産屋さんや飲食店が並んでいます。 -
法隆寺の参道にある「平宗」さん。柿の葉寿司のお店です。
この日は実家でガッツリ朝御飯を食べて来たので、バラ売りを一つずつ購入し、味見程度に頂きました。
ここはイートインもありますが、まだ9時半頃でしたので売店のみの販売。外のベンチで頂きました。
柿の葉の香りが御寿司に染み込んで美味しい〜柿の葉ずし 平宗 法隆寺店 グルメ・レストラン
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さて、いよいよ日本最古の木造建、築法隆寺へ突入です!
この日は祝日()であったため、南大門には日章旗が掲げられていました。 -
金剛力士の阿形像。
取り敢えず、父子は真似しているみたいです。 -
法隆寺の拝観料は1500円!
昨日拝観した寺の拝観料はのきなみ500円でしたので、破格の値段!!
・・・かもしれませんが、夢殿や大講堂、国宝てんこ盛りの大宝蔵院も拝観できるので、まあ、妥当かもしれません。法隆寺 寺・神社・教会
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歴史の教科書で法隆寺と言えば、五重塔と並んでこの「夢殿」と、大宝蔵院に展示されている「玉虫厨子」、「百済観音像」が有名です。どれも見ることができて子供も満足した様子。
ことごとく写真撮影は禁止だったのが残念ですが、その分、じっくりと見学できました。
今の時期、秋季の秘宝展も開催され、拝観料とは別に500円が必要ですが、重要文化財の曼荼羅や仏像を沢山拝むことができました。法隆寺 寺・神社・教会
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さて、時間は11時30分。
お腹もすいたので参道のお店で昼食を頂きます。すでに何組かのお客が待っていましたが、他にお店を探すのも億劫で、南大門近くの茶房と書かれた「松鼓堂 堀本」さんでお昼を頂くことにしました。 -
大和のお茶粥。
お値段忘れてしまいました・・・(1000円くらいだったかな)あっさりして、塩昆布や梅干しと合うこと!疲れた体に染みるように美味しかったです。
子供は「梅うどん」を頂きましたが、個人的にこちらは汁が濃くて私の口には合いませんでした。 関西のうどんとは違う・・・ -
デザートの葛切り。冷たくて黒蜜もしつこくない優しい味で、とても美味しかったです。
葛切りは840円くらいするのですが、食事をした人には、540円の少し小さなサイズを頼むことができます。 -
腹も満ちたことですので、Let'sハイキング。
法隆寺南大門から徒歩5分くらいの所に藤ノ木古墳があります。こちらの古墳は発見当時見盗掘の状態でしたので、石棺の中から色々と歴史的な貴重な史料が発掘されています。
近くに資料館もあるようですが、この日は素通り。史跡藤ノ木古墳 名所・史跡
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古墳は円墳です。勿論入れません。
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藤ノ木古墳から、万葉集の舞台「竜田川」へ。写真のような田んぼの中の道をのどか〜に歩いていきます。
今回の旅で思ったのですが、単なる観光旅行をするのにも「宗教への理解」は必要ですね。勿論、地元の人の信仰心を傷つけないという異文化への理解という意味もありますが、西洋美術を見るならキリスト教は必須だし、日本の寺社仏閣を拝観するのにも、仏教、神道への理解のあるなしでは、楽しめる度合いも格段と違います。 -
竜田川への途中、龍田神社。
実はトイレを探しておったのですが、こちらに公衆トイレはありませんでした。龍田神社 寺・神社・教会
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龍田神社境内のソテツの巨木。
県の天然記念物だそうですよ。 -
そして竜田川に到着!
漫画「ちはやふる」の影響で百人一首を全て覚えた我が子、竜田川を見てみたかったそうです。
「からくれない」に染め上げる紅葉も、まだ青々としております。 -
思ったよりも水が綺麗なようです。
川面を覗き込めば、気持悪いくらいに鯉が群れて泳いでいました。 -
川岸は遊歩道になっており、紅葉や桜が沢山植わっております。紅葉の季節はさぞかし美しいことでしょう。
川岸を三室山へと歩きますが、竜田大橋と三室山の丁度中ごろに、求め続けた公衆トイレがありました。竜田川 自然・景勝地
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三室山到着!
万葉集の歌も掲げられておりますが、単なる薮生い茂る小山です・・上っても豊かな自然と簡素な神社があるだけで、特に爽快な展望が臨めるわけでもありません。三室山 自然・景勝地
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万葉人に思いを馳せて、三室山中腹から竜田川を臨・・・
・・・んでいたら、薮蚊にたくさん刺されました。 -
三室山の遊歩道。
薮蚊、蛇にご注意を。
当日、この時点で既に12Kmは歩いている私達。疲れはマックスですが妙にナチュラルハイになっております。 -
三室山からJR王寺駅へと向かいます。
途中、王寺駅近くの商店街の歩道には、さまざまな動物のモニュメントが設置されていて楽しめます。
作風も色々あるから、作者も違うのかな? -
王寺町のゆるきゃら「雪丸くん」
今回の旅では、奈良市観光協会の「しかまろくん」はじめ、数種類のゆるキャラに出会いましたが、やはり奈良県の公式マスコット「せんとくん」に叶うインパクとはありません。
せんとくん、気持悪いとか怖いとか散々言われていますが、私は好きです。
世間に媚びた「しかまろ」なんかより(←偏見)大好きです!王寺駅 駅
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さて、王寺駅からJRで20分、大阪の実家へ戻って来ました.
今回の旅のメインは奈良観光もありますが「祖父母との交流」でありますので、晩ご飯は祖父母とともに。
途中、関西では王道の「サンガリア」の自動販売機で、「ひやしあめ」を購入。
子供は初めて飲む味に「なんじゃこりゃあああ」と微妙な顔をしていました。 -
思う存分祖父母孝行をした翌日、新大阪発の「のぞみ」ちゃんで一路東京へ。
今年のシルバーウィークはこれで終わりです。
最後の写真は新幹線の座席についている取っ手。そのフォルムがそこはかとなく「せんとくん」の後ろ頭に似ております。
さよならせんとくん。また合う日まで・・・
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