2015/06/25 - 2015/06/29
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Halonさん
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2年連続の中央アジア、今回はウズベキスタンがメインの旅。香港行きの1円チケットをもう片道分だけ買ってあったのでそれを利用。時期は6月末。買ったときには行き先など全く考えていなかった。4月末に帰国して6月末にまた出国というのは私としてはハイペース。旅行計画する時間が今回は短かった。
往路は例によって中国内を列車で横断したが、折角なので東チベットにあるラルンガル・ゴンパに立寄ることにした。
マルカム(馬尓康)とは成都とラルンガルゴンパの中間にある町で、見所が少ないと言われるこの町に不本意ながら2泊することになったけれど、まあまあ楽しめた。
【交通】
6/25 福岡18:00 ⇒ 香港20:35 香港エクスプレス 1341円(運賃1+空港税970+Web手数料370)
6/26 香港国際空港5:30 ⇒ 天水圍警署6:23 E34Pバス 13.9HKD
6/26 天水圍警署6:28 ⇒ 深セン湾口岸6:42 B2Pバス 8.5HKD
6/26 后海濱路口 ⇒ 深セン西 688バス 1元
6/26 深セン西9:12 ⇒ 成都22:44(翌日) K586次 硬臥 434.5元
6/28 成都駅前 ⇒ 茶店子客運站 バイタク 20元
6/28 茶店子客運站8:50 ⇒ 馬尓康マルカム15:00 バス 120元
【宿泊】
6/27 成都 駅近くのマンション15階 50元
6/28〜29 馬尓康 祥和商務賓館 ダブル 60元
【為替】1HKD≒16円、1元≒20円、1ドル≒124円
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 香港エクスプレス航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今回も福岡空港からの出発。香港行きと言えども片道航空券での入国には厳しいチェックが入る。「香港にお住まいですか?」「いいえ」「では出国航空券は?」上海からの帰国便を見せてようやくOKをもらった。これがもし3ヶ月以上先の日付なら香港ビザ無し滞在期限を超過してアウトということだ。
午後4時ごろの出国ゲートはがらがら。 -
香港エクスプレスは毎度定刻出発でまことに優秀。
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香港国際空港のいつもの場所で寝る。ここ2ヶ月の間に電源コンセントが新設されていた。
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6月26日(金)香港国際空港から始発のバスで深センへ向かう。まずは5時半のB34Pバスで天水圍へ。
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B2Pバスに乗り換えて深セン湾公路大橋を渡る。
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中国への出入境はわすか10分で通過し6時54分には深センに出た。予想以上に順調。
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深セン西駅へ行くバスが分からないので駅方向へバス停1つ分歩いてから適当に来たバスに乗り込む。駅から1km地点でうまく下車。
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ここから成都までは37時間の長旅。さすがに座席で耐える気にはならず寝台を確保する。発車1時間前でも硬臥(2等寝台)が買えてしまうほど不人気路線のようだ。乗ってから分かったがルートが南寧方向へ大きく迂回していた。
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3段寝台の最上段はインドの寝台より高く上り下りに苦労したが、荷物置き場があるのは助かった。中国の寝台に乗るのは3年ぶり。インドの寝台とは違って降り損ねる心配はまずない。車掌が必ず起こしに来るから。
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列車は広東省から広西省に入りときどき奇岩地帯が見えてくる。
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個性的な駅舎。
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車内販売の弁当が回ってきた。げっ!25元か。
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高いだけあって内容も味もまあまあ。食堂車での作りたてだから美味しい。
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向かいの席の赤ちゃんは小苹果(シャオピンゴー=リンゴちゃん)と呼ばれていたので僕もそう呼ぶ。お父さんが「♪ニーシーウォーダー、シャオヤーシャオピンゴー♪」と一日中うたっているので覚えてしまった。のちに蘭州ではこの曲がそこら中の店先で流れていた。
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汗をかいて気持ち悪いのでトイレの中の蛇口で洗髪してしまった!(内緒)
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6月27日(土)朝、列車は貴州省の小数民族地帯に入った。
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朝食はこれで10元と割高。
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停車駅のホームで買うほうが割安。
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中段の客が降りたので上段から引越し。ここだと寝ながら景色が見える。
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22時44分に成都駅到着。バスターミナルまで移動すべく地下鉄駅に行ってみたが終電には間に合わなかった。
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駅前に戻り客引きのおばちゃんのバイクに乗せられ5分ほど走った先はマンションの入口だった。もぐりの宿?
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15階の部屋のカーテンで仕切られただけの奥のベッドが50元。ホットシャワーとwifiが使えるので不満なし。
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窓から夜景を見ながら就寝。
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6月28日(日)西行きのバスが発着する茶店子客運站まではバイタクで移動。6時に到着。
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さて当日の「丹巴」行きバスが買えるかどうか。期待も空しく全て売切れていた。明日も「小金」行きしか無いと言う。しかも運賃が160元とやたら高い。聞けば「馬尓康マルカム」経由だとのこと。そんなに遠回りするんじゃ意味が無い。 丹巴行きは取り止めてマルカムに行き先を変更。マルカムは宿が高いし見所も少ないというので避けたかったが止むを得ない。目的地の色達へ直行するバスもあるが今日は終わっているし、高山病対策的にも直行は考えていなかった。
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乗車前に腹ごしらえ。屋台の1元お粥が美味しかったので時間をおいてお代わりした。
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バスターミナル横では列車の切符も買えるが8時半からの営業。
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8時50分、マルカム行きが発車。乗車後まもなく便意をもよおす。まずいなあ。バスは二車線道路を快調に飛ばす。
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地道に降りてペースダウン。前をとろとろ走るのは路上教習中の車。
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汶川から左に折れて標高を徐々に上げていく。
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今度は籠を背負ったおばさんが行く手を阻んでいた。
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この辺りは石造りの塔が集落の中に建っていたりした。
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2時間後にトイレ休憩。ニーハオトイレがどうのと言っている余裕無し。昨夜の激辛カップ麺が悪かったかなあ。
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チベット圏に入ってきた。
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民族衣装のおばあさんも乗り込んでくる。
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道路は一ヶ所だけ本道を外れて20分ほど走った。あとは総じて快調。
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橋のあるところにタルチョ有り。
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石造りの民家が増えてきた。
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右手にマルカムの町が見えてきた。
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出発から6時間でマルカムの西の外れにあるバスターミナルに到着。
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さっそく窓口で明日の色達行きを買い求めたが、まさかの売り切れ!え〜っ!?この町に二泊するのか!?でもほかに妙案も思いつかないので翌々日の色達行きを購入。92元。最初3元の保険も付いてきたので「保険は要らない」と断ったら「次からはもっと早く言ってくれ」と文句を言われた。
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ターミナルの2階には招待所があったので行ってみたが案の定外国人は宿泊不可だった。120元もするのに。これは宿探しに苦労しそうだ。
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重い気分で通りを歩き、目についた旅館に片っ端から入ってみると三軒目の商務旅館で宿泊OKの返事。
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部屋もトイレ、シャワー、wifi付で60元とリーズナブル。鍵が無いのが問題だったが即決した。
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次はマルカムに二日間もいて何をするかの問題。メインストリートの両側には山が切り立っていて上まで登れば時間潰しにはなりそう。
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通りでチベット族が腰を降ろしておしゃべりしている。
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こちらはチベット式家具店。漢字の字体がすでにチベット文字風に垂れ下がっている。
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各商店の扉にはきれいな装飾がしてあった。
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川向こうに公園を発見。これで2時間は潰せそうだ。
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手前の茶房で寛いでいたチベット族に声をかけてみる。午後は毎日ここで過ごしているそうだ。「高山病は大丈夫か」と聞かれた。たかだか2600mほどの標高だがなんとなく頭が重い。バスに乗ったあとにはこうなりやすいが、高山病の前兆かもしれない。今日はゆっくり動こう。
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機嫌のいいおっさんに手招きされてヤク肉加工場の中へ。作業は終わったあとでガランとしていた。
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敷地内ではヤク肉のビーフジャーキーを直販していた。
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通りでひときわ目立つホテルに入ってみる。ロビーが豪華絢爛。一番安い480元の部屋を380元までまけてくれた。
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行き先表示に従い、丘の上の寺に上ってみる。高山病にならないように山道をゆっくり上る。
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チベット寺院の金ピカの屋根に久しぶりに対面。屋根の上のエンゼルの様子が懐かしい。
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お堂の中で読経にはげむ僧。
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この寺のマニ車は珍しく反時計回りだった。なぜだ?と聞いてみたが理由はよく分からなかった。
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僧房を覗くとまかないの女性が暖かいバター茶をご馳走してくれた。塩味のミルクティーという感じでおいしい。
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庭先で男達が空を見上げてスマホ写真を撮り始めた。「お前も早く来い」と手招きされる。空の一角が虹色に輝いていた。「めったに見れない現象なんだ。君はラッキーだよ」運気が向いてきたようだ。
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読経が終わったのでお堂の中を見せてもらう。
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ツァンパとバターで作られたお供え物。
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いかにもインド起源風の怒れる神様。
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柱の上にガルーダ。このお寺には日本の博物館から先生が時々来られるそうで、ただの田舎の寺ではなさそうだ。
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6月29日(月)翌朝は2km歩いて町の中心部へ。
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火車票代售処(チケット代理販売所)があるはずの場所まで来たが見つからない。それもそのはず、郵便局の中にあったのだ。プリンターのセットがうまくいかず10分以上待たされた。ここで蘭州⇒ウルムチの硬座チケットを無事購入(213元)。もちろん窓側。手数料は合計10元取られた。鉄道管区をまたぐと場所によっては10元かかるようだ。
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近くの寺を覗いてみたら、ここは時計回りに回っていた。地域全体が反時計回りではないらしい。
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丸くて分厚いパンを買っておく(2元)。西安あたりの牛肉麺屋に置いてあるのと同じタイプ。地元ではコークイと呼ばれていた。
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丘の上の寺を再訪する。実は明日から2日間祭りが開かれるそうだが本番が見れないので準備だけでもと思い来てみたのだ。
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お堂の中ではツァンパをこねた造形物が作られていた。想像していたよりは細々と。
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今日は裏手の寺まで登ってみる。
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木々の間に無数に張られたタルチョ。地面はヤクの糞だらけなので注意して歩く。
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チベット世界を感じさせるお面。
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部屋で昼寝をしたあと、午後からは川向こうの公園へと出かけてみた。だが橋から遊歩道へ入る手前に警察の非常線が張られていて入れない。
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昨日のうちに行っておくべきだったかなあ。昨夜の雨で増水して危険と判断されたのだろうか。このまま諦めるのも癪だし、公園内に人影が見えたので、別のルートを探す。結局、右手に500mほど迂回して別の橋から入った。
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石の階段を40分ほど登って
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公園内の最高地点に到着。砦のような土壁の上には登れず少し期待外れ。
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眼下には町の西半分が一望できた。
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対岸の山の上まで家が建っているのには驚く。どのルートで上までたどり着けるのか見た目には分からない。
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帰りは別ルートで降りてみた。
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この地方独特の石造りの壁の家。
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中を見せて頂くとチベット風の見事な内装と家具。
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見事に反り繰り返った家は経年変化なのかな。ここはマルカムの見所のひとつだ。
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村の売店に集う人々。
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清流を下ると大きなマニ車がゆっくりと回り続けていた。水車式のようだ。見所が無いというマルカムだったが1日半を退屈せずに過ごすことができた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 謝陽さん 2019/11/07 15:37:13
- 中国鉄道チケット代行屋の手数料について
- 古い旅行記ですが、リピーターとして何回も繰り返して拝読させていただきます。
鉄道チケット代行屋は、儲け方として、チケット1枚ごと5元の手数料を取ります。
なお、代行屋所在の鉄道管区と違う管区の列車を利用する場合は(例えば成都鉄道局管内に所属のマルカムにて、蘭州鉄道局管内のチケットを購入)、また追加の5元を請求します。この仕組みは駅の窓口でも同じ処理になります。
オフィーシャルのwww.12306.cnもありますが。日本の方にとっては厄介ながらも、実際の購入せず、せめて列車の本数、残り席などの情報をリアルタイムに把握できます。
- Halonさん からの返信 2019/11/07 17:41:58
- RE: 中国鉄道チケット代行屋の手数料について
- 謝陽さん
以前の旅行記を繰り返し読んで頂きありがとうございます!
なるほど、やはり鉄道管区が違うと合計10元の手数料を請求されるのですね。
今後はどこまでがどの管区かを意識しておきたいと思います。
www.12306.cnは確かに残席確認には使用しています。
かつて日本から予約したいと思い、中国の銀行に口座を持ったこともありましたが、結局使いませんでした。中国に着いてから数日前の予約で間に合うことが多いと分かってきたので。
Halon
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