九州周遊４日間の旅(2)別府温泉の外れの別府湾ロイヤルホテルに宿泊し、明礬温泉で温泉卵を食べる。

2014/12/20 - 2014/12/21

今年1年国内旅行に行っていなかったのと、年末になって温泉に行きたいと思ってクラブツーリズムとトラピックスのHPを覗いているとトラピックス社に「九州感謝祭４日間」というコースがありました。鹿児島以外の九州6県をバスで3泊4日で周って29,990円というものでした。母に声を掛けてみると「行く、行く！」との返事だったので12月20日出発のツアーを申し込みました。初日は昼前に羽田空港を出発して福岡空港へ向かいます。すぐにバスに乗って飯塚市の伊藤伝右衛門邸の見学した後は211号線を南下して山田SAから大分自動車道で別府温泉へ入ります。今回1台のバスでしたが、ホテルは2つに分かれることになります。アップグレードした人の「別府湾ロイヤルホテル」と通常料金の「亀の井ホテル」です。市内のホテルも良かったのですが、妻のたっての希望で町外れのロイヤルホテルにしていましたが、先にランクアップのホテルへ案内してくれるので助かりました。約20分早くチェックイン出来るということは翌朝も20分ゆっくり出来ることです。この時間差だけでも追加料金を払う価値はあったと思います。チェックイン時は日が暮れていましたが、翌朝は部屋から美しい別府湾の朝焼けを見ることが出来ました。

エリア 別府温泉(大分)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 観光バス JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

別府温泉到着は夕方の6時30分でした。ツアーバスの約半分がこのホテルに宿泊でした。部屋は9階で真っ暗ですが目の前に別府湾が広がっているのは分かります。右手の明るい方向が別府温泉市内になります。眼下にはホテルのチャペルとプールは見えます。

夕食はツアーに含まれていて、午後7時30分からなのでお風呂に入っている時間はありません。ロビーに降りてお土産物を見ることにします。

フロント脇には提携しているサンリオのキャラクターのクリスマスツリーがたくさん並んでいます。HPを見るとキャラクター満載の部屋もあるようです。

売店はとても広く商品も種類が多く楽しかったです。別府での買い物はここでしか出来ないのですから。

朝食会場にも並んでいた大根の漬物です。奈良漬けのようでとても美味しい上にお値段もお手頃ですが、何本も買ったら重たいです。重たいお土産はみんな私のバックに入ることになります。

妻のお気に入りはこちらでした。

市内に泊まれたらとり天を食べに行きたかったのですが、町外れのホテルでは仕方ないので「とり天の素」を買いました。食べないと味が分からないので、翌日湯布院で買い食いしてみました。

乾燥おからは水で4倍に増えます。タコ焼きやお好み焼きに使えるというので買ってみました。どれも別府周辺で作られた物です。母も妻も買い物モードにスイッチが入ってしまったようです。

翌日のバスの中での飲み物は「かぼすちゃん」と「ゆずちゃん」。以外と甘みは少なく美味しかったです。

食事時間まで少し時間があるので表に出てみます。プールに噴水が寒々しいですが空になっているよりは良いですね。この日はほぼ満室のようでした。

夕方にチェックインして早朝に出発なのはちょっと勿体無いです。

夕食は3階の宴会場エリアの一部屋で、ツアーの方と一緒になります。ただテーブルは別々ではありました。

こんな宴会料理でした。男性でも量は充分だと思います。妻と母は量より質を求めていました。飲み物は別料金でビールは800円++、焼酎が安いのはさすが九州ですね。しかも水割りでもロックでも同じグラスに同じ量で出てきます。つまりロックがお得です。

この辺りで獲れた鰈でしょうか。濃いめの味付けが美味しかったです。鰈は左に頭を持って行くと背が手前になるのでちょっと不思議な感じがします。

お刺身はまぐろに鯛にブリに大きなエビでした。

飯蒸しが美味しかったです。

白和えもねっとりした甘さです。

牛肉を鉄板で焼いてポン酢でいただきます。

豆乳鍋で体が暖まります。

紅しゃけの焼き物は魚久より美味しいです。他にも茶碗蒸しに煮びたし、ご飯とみそ汁といった順で食事が進みます。お酒を飲んでいる間は食事は待ってくれるし、仲居さんも感じが良いです。

山田SAでのトイレ休憩時に買った日田名物の巨大な梨です。晩三吉（おくさんきち）は晩生梨の代表品種で大玉の赤梨です。 酸味は多めですがその分貯蔵性はよく冷蔵庫の野菜室で年末まで持つと言うので2個セットを買いました。1個500円とこの種の梨では高くない値段でした。

食事の後は温泉に入って部屋で遅くまで話をしました。母とお酒を飲みながら長い時間話し込むのは初めてかもしれません。

夜明けの別府湾です。正面が東だったのですね。

三角形の山は猿で有名な高崎山だそうです。ひとっ風呂浴びてから荷づくりを済ませてフロントに持って行きます。各旅行会社別の看板が置かれていて荷物を置けます。韓国やシンガポールの会社の看板がありました。

朝食会場は3階の大きな宴会場です。午前7時の開場ぎりぎりまで扉が開きませんが、出発が7時50分なので待っていることにします。

このホテルの朝食は今までに国内で行ったどこのホテルの朝食より品数も多くて良かったです。特に九州の地場の食材が豊富に置かれていたのが良かったです。

すぐに満席になってしまいました。

こんな感じでたくさんいただきました。フルーツやヨーグルトもあります。もちろんパンやシリアルなどの洋食メニューも充実していました。ただ、水もお湯も持ち出し禁止です。衛生上の事もあるのだと思いますが中国の方は困るだろうと思いました。

だいぶ表が明るくなってきました。

東側には四国が薄ら見えるとのことでした。

別府に居ながら市内に行けないのが残念です。

ホテル全景です。裏側は小さい漁港なので泊まるなら正面の別府湾側が望ましいと思います。ツアーであれば到着時に部屋は決まってしまうので難しいと思いますが。

部屋も広くて新しくとても良いホテルでした。

午前7時50分にバスが迎えに来て出発です。別府湾の眺めもこれで見納めです。

別府市内には戻らずそのまま山に入って行きます。関東では見ることの出来ない山々の姿が見られます。富士山のすそ野のようでもありますが。

そう思っていると「十文字原演習場」という看板がありました。自衛隊の演習場になっていました。

テレビで有名になった立命館アジア太平洋大学の前を通って明礬温泉に向かいます。

湯の里という施設の見学です。

こんな感じで藁葺きの小屋が立ち並んでいます。

ここは温泉入浴の施設もありますが、湯の花で有名な所だそうです。

地面を30センチも掘り返すと温泉が湧くような所です。木立の中からも湯気が上がっています。

昭和を感じる風景です。昔の野沢温泉や下呂温泉などこんな雰囲気の所が多かったですよね。つげ義春の漫画の世界を感じさせます。

不思議な坊主山です。

この小屋の中で明礬（湯の花）を作るのだそうです。

湯の花小屋作りと小屋の内部で湯の花を結晶化させる作業に大きく分けられ、湯の花小屋作りは噴気を通した小屋床うえに藁や茅で屋根を葺いたもので、内部は噴気が一定の強さでまんべんなく噴き出し、温湿度を一定に保つことで湯の花の結晶を作り出しています。温泉の沈殿物などを採取するのではなく、湯の花小屋という特殊な製造施設をつくり、内部で噴気と青粘土を巧みに利用して、湯の花の結晶を作り出すという、全国でも類を見ない貴重な民俗技術だそうです。

またその製造に当たっては青粘土が非常に重要な役割があるそうです。粘土に含まれるアルミニュームに硫化ガスの成分が化学反応を起こして地面に結晶化するそうです。

温泉地獄と銘打っていますが白濁した池のような物が幾つかありました。でも別府温泉の地獄めぐりがしたかったです。

温泉の蒸気で色々な物が蒸されていいます。見るからにおいしそうです。

やっぱり人気は温泉卵らしいです。22時間かけて蒸しあげるそうです。1個税込50円という値段が優しいです。温泉プリンもありましたが1個350円、3人だと千円超えてしまうので諦めます。

という事で温泉卵をいただきます。塩の入った包みはおじさんが1個1個手で折っているそうです。薄い茶色に染まってかすかに硫黄のような匂いがしてとても美味しかったです。燻製卵に近いようでもあります。

温泉成分でも入ったサイダーかと思ったら、「風呂上りにはサイダー美味しいでしょう。」というおじさんの説明でした。

もちろん湯の花の入浴剤も売っていますが、風呂釜が痛むと嫌と妻に言われて断念しました。

小鹿田焼きも売っていました。以前日田に行った際に窯元で大量買いしたので買い物はしません。

30分ほどの見学の後は湯布院に向かってドライブが続きます。