九州周遊４日間の旅（5）雪の草千里を越えて阿蘇リゾート　グランヴィリオに宿泊し、美味しい料理と温泉を楽しむ。

2014/12/21 - 2014/12/21

今年1年国内旅行に行っていなかったのと、年末になって温泉に行きたいと思ってクラブツーリズムとトラピックスのHPを覗いているとトラピックス社に「九州感謝祭４日間」というコースがありました。鹿児島以外の九州6県をバスで3泊4日で周って29,990円というものでした。母に声を掛けてみると「行く、行く！」との返事だったので12月20日出発のツアーを申し込みました。２日目の行程は早朝に別府温泉を出て、明礬温泉から湯布院、やまなみハイウェイを抜けて高千穂峡の見学、そして阿蘇の草千里を見学して米塚温泉のグランヴィリオまでの移動です。やまなみハイウェイと阿蘇では思いがけない雪に見舞われ、中岳の噴煙は見えませんでしたが、草千里ならぬ五里霧中も味わえましたし、ホテルでは雪見風呂と洒落込めました。宿泊したグランヴィリオは昔は阿蘇プリンスホテルで、ゴルフ場も併設されとても良いホテルでした。ただ、ゴルフメインのホテルなのでツアー客以外はひと気も無く少々寂しい感じもしました。逆に温泉は空いていてとてもよかったですが。

エリア 阿蘇(熊本)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 観光バス JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

高千穂を出発する頃には日は傾きかけていましたので、阿蘇に着くとだいぶ暗くなっていました。

バスの車窓から一瞬中岳の辺りが見えました。ただ曇り空なのか噴煙なのかよく分かりませんでした。

そして草千里に到着しました。30年ほど前に会社の社員旅行で来たことがあるのを思い出しました。

ここのドライブインで40分ほどの自由時間がありました。小雪舞うこんな天気ですのでみなさん建物の中に急ぎます。

母も「来たことあるから。」と建物へ入ってしまいます。初めて来た妻と他のツアーの方と数人と丘を目指して登ってみます。

途中で振り返ると妻の姿はありませんでした。

とりあえず登れるところまで登ってみますが、中岳方面も雪雲に覆われてしまっています。

いつか行ってみたいと思っているチベットとかもこんな感じなのだろうかと思いながら歩き続けます。

この季節は牛も馬も放牧されていません。

凍った牛糞だけが残っています。

動物が通れない柵を抜けてドライブインへ向かいます。

あっという間に駐車場は真っ白になっていました。

暫らくお土産を見てバスに戻ります。当たりはさらに暗くなり始めました。

添乗員さんもガイドさんもご苦労様です。温かいコーヒーを持っていないと立ってられないですよね。

火山博物館なんてあったのですね。宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」を思い出しました。

むかしむかし阿蘇は大飢饉にみまわれました。食べるものがなくて困った人は、飢死にしたり草を食べて飢えを凌ぎました。阿蘇の神様はかわいそうに思って、手に米をすくい取り空からふらしてあげることにしました。そうしてできたのが「米塚」だと言われているそうです。この辺りを走っているとイタリアのシチリアのエトナ山の周辺のクレーターを思い出します。

ホテルには日の暮れた６時半に到着しました。スタンダードホテルのコースの方はこの後20分以上移動すると言うことなので大変です。夕食は7時半なので部屋で荷ほどきしているとお風呂に行く時間はありません。またこのホテルはお風呂以外は洋服を着用しないといけません。

午後7時半に2階のレストランに行くと数組の方が先に来られていました。

夕食はホテルのコース料理なので何となく得をした気分になります。

メイン料理2品を除いた料理はすぐに並びました。

辛子蓮根と海老のつや煮と阿蘇地鶏の炭火焼きなどの地元の食材は観光客には嬉しいものです。

お造りは三種盛りでサーモンと鯛とタコでした。

地野菜の炊き合わせです。

メバルの白ワイン蒸しに醤油クリームソース。メインの魚料理と言いながら器が小さいです。

豚の角煮とさつま芋の甘露煮添え。

熊本名産の白玉団子入りの団子汁。

デザートはスイートスプリングで八朔と温州ミカンの掛け合わせです。酸味が少なく甘くて美味しかったです。係の方に尋ねると地元の物という事でした。

フロントの横で氷を買おうとするとビニール袋に入ったかんきつ類が置いてありました。聞いてみると地元の農家の方が納めているスイートスプリングでした。売っているなら教えてくれればよいのにと思いながら、観光客の求めている事が分かっていないなと感じました。これは重たいので私のバックに入れられました。

別に熊本の名産ではありませんが、クマモンキャラの付いた塩を買いました。10種類の味付きで値段も手頃だったのでお土産に買いました。

妻はこういった根野菜系の漬物が好きです。

湯布院で買った豆腐のみそ漬けまで。

部屋からはライトアップした杉木立しか見えませんでした。翌日分かりますが廊下を挟んだ反対側はゴルフコースと阿蘇の外輪山が望める素晴らしい眺望の部屋でした。このホテルは部屋の当たり外れが大きいです。ツアーで格安で泊まっているし、チェックイン時に部屋は決まっているので選択の余地はありませんが、知っていたら交渉してみたのに…。

別棟の温泉には着替えていきます。予定外の雪見湯を楽しめました。

この温泉は「米塚温泉きごころの湯」という名前で、やすらぎの湯とこもれびの湯に分かれ、男女入れ替え制になっています。あまり大きくはありませんが雰囲気も良く、別府のホテルよりこちらが良かったです。

湯上りは部屋で缶チューハイを頂きます。やまなみハイウェイの瀬の本高原ドライブインで買ったデコポンチューハイとあまなつチューハイです。どちらも甘すぎずすっきりした味です。氷はフロント横の売店（24ｈ）で購入します。母も飲んだ後は寝るだけなので結構飲んでいました。

翌朝は温泉で目を覚ませた後に3階のレストランでバイキングの朝食です。よく見ると結構良いお値段しているのですね。

朝食は和洋取り混ぜて種類は豊富です。

何より九州の名産品が目白押しです。辛子蓮根に始まり。

有明海の海苔やご飯の友。熊本の名産が多いです。

さぁいただきましょう。

旅行に来ると朝食がたくさん食べられるのですが、普段は食べようという気になりません。

窓からの景色はゴルフ場と阿蘇の外輪山が美しく望めます。

昨日買った阿蘇のヨーグルトも部屋でいただきます。

午前7時50分の出発前に景色を見ておきます。雪が積もっているので日曜日ですがコースに出る人はありません。

あまりに美しい景色が広がっています。

凛と澄み切った空気が気持ち良いです。

今のうちに記念写真を撮っておきましょう。

寒いから表に出てこなかった母も呼びました。

日本の景色では無いような雄大さがあります。

もう少しゆっくりしたいところですがツアーの集合時間は残酷にやってきます。

雪のせいか少し遅れてバスは到着しました。

午前8時に出発して大津から熊本インターへ向かい、九州自動車道で柳川へ向かいます。阿蘇の神秘的な雪景色はほどなく終わりました。