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 二日目、10月24日金曜日。今日は台鉄南迴線に乗ります。<br /><br /> 南迴線は1992年に営業を開始した比較的新しい路線で、この路線ができたことによって台湾を一周する鉄道網が完成しました。枋寮までの西部幹線、台東までの東部幹線ともに戦前にできてますから、いわば台湾鉄路悲願の路線だったわけです。<br /><br /> その南迴線、実は秘境駅の宝庫なんです。というか秘境駅しかないと言っても過言ではありません。開業してまだ二十数年ですがすでに3つの駅が廃止されています。そして枋寮・台東間の現役10駅(枋寮・台東は含まず)のうち4つの駅は一日4回しか列車が止まりません。なんだかそのうち廃止されてしまいそうな予感。これは行っておかなければと思い、今回の旅のテーマが「台湾南迴」となったわけです。前回の苗栗海線途中下車の旅とちょっとテーマがかぶりますが、趣は全く異なります。とにかく駅が「秘境」なのです。<br />

2014-10台湾南迴 03南迴線秘境駅・内獅

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2014/10/23 - 2014/10/27

75位(同エリア199件中)

旅行記グループ 2014-10 台湾南迴 前半

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binchanさん

 二日目、10月24日金曜日。今日は台鉄南迴線に乗ります。

 南迴線は1992年に営業を開始した比較的新しい路線で、この路線ができたことによって台湾を一周する鉄道網が完成しました。枋寮までの西部幹線、台東までの東部幹線ともに戦前にできてますから、いわば台湾鉄路悲願の路線だったわけです。

 その南迴線、実は秘境駅の宝庫なんです。というか秘境駅しかないと言っても過言ではありません。開業してまだ二十数年ですがすでに3つの駅が廃止されています。そして枋寮・台東間の現役10駅(枋寮・台東は含まず)のうち4つの駅は一日4回しか列車が止まりません。なんだかそのうち廃止されてしまいそうな予感。これは行っておかなければと思い、今回の旅のテーマが「台湾南迴」となったわけです。前回の苗栗海線途中下車の旅とちょっとテーマがかぶりますが、趣は全く異なります。とにかく駅が「秘境」なのです。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
鉄道 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  •  旅の始まりは枋寮から。張り切って始発列車に乗ります。<br /><br /> この駅については06の旅行記で書きます。

     旅の始まりは枋寮から。張り切って始発列車に乗ります。

     この駅については06の旅行記で書きます。

    枋寮駅

  •  まずは「内獅」駅へ。一日4回しか列車が止まらない秘境駅の一つです。<br /><br /> 南迴線の各駅停車の列車は一日2往復しかありません。その2往復しか秘境駅には停車しないわけです。そのうち1往復が「区間車」、もう一往復が「普快車」。<br /> 台東行きの区間車が枋寮駅の始発です。この列車、高雄を4:36に出発する早起き路線なんです。4つある秘境駅すべてに立ち寄ろうとすると、やりくりが大変です。

     まずは「内獅」駅へ。一日4回しか列車が止まらない秘境駅の一つです。

     南迴線の各駅停車の列車は一日2往復しかありません。その2往復しか秘境駅には停車しないわけです。そのうち1往復が「区間車」、もう一往復が「普快車」。
     台東行きの区間車が枋寮駅の始発です。この列車、高雄を4:36に出発する早起き路線なんです。4つある秘境駅すべてに立ち寄ろうとすると、やりくりが大変です。

  •  改札は人力。列車のない時間は改札口が閉じてます。

     改札は人力。列車のない時間は改札口が閉じてます。

  •  区間車3501、やってきました。枋寮6:37発です。

     区間車3501、やってきました。枋寮6:37発です。

  •  それなりに乗客がいます。<br /> <br /> 区間車と普快車は停車する駅は同じですが車両が違うのです。区間車はエアコンがついてます。<br />

     それなりに乗客がいます。
     
     区間車と普快車は停車する駅は同じですが車両が違うのです。区間車はエアコンがついてます。

  •  扉は自動ではなく、パカっと開けるタイプ。開けきってぐっと押しこむと金具に引っかかって扉が固定されます。後ろに人がいるときは固定しておいてあげましょう。

     扉は自動ではなく、パカっと開けるタイプ。開けきってぐっと押しこむと金具に引っかかって扉が固定されます。後ろに人がいるときは固定しておいてあげましょう。

  •  一つ目の駅、加禄。これも秘境駅。後から行きます。

     一つ目の駅、加禄。これも秘境駅。後から行きます。

  •  次が内獅なので、下りる準備。駅に着いたら自分で扉を開けなければ。

     次が内獅なので、下りる準備。駅に着いたら自分で扉を開けなければ。

  •  6:50、内獅到着。車掌さんご苦労様です。

     6:50、内獅到着。車掌さんご苦労様です。

  •  張り切って中華風全開にしてみましたって感じの建築。

     張り切って中華風全開にしてみましたって感じの建築。

  •  両隣の加禄、枋山ともに秘境駅。(つまり一日4回しか列車が止まらない駅)

     両隣の加禄、枋山ともに秘境駅。(つまり一日4回しか列車が止まらない駅)

  •  この駅は海からすぐなのですが、台湾西海岸もこの辺りに来ると山がすぐ迫っています。なんだか東海岸のような風景。いいなあ〜〜〜〜、こういう風景に萌えます!

     この駅は海からすぐなのですが、台湾西海岸もこの辺りに来ると山がすぐ迫っています。なんだか東海岸のような風景。いいなあ〜〜〜〜、こういう風景に萌えます!

  •  枋寮方面を撮影。

     枋寮方面を撮影。

  •  この駅、跨線橋も地下道もないので線路を横切って駅舎へ向かいます。<br /> 線路のレベルに下りると嘉和トンネルの入り口が見えました。これから徒歩でこのトンネルに向かいますが、実は平地にある珍しいトンネルなんです。トンネルの向こうに山なんてないですよね。かといって遮光トンネルでもなければ、もちろん雪崩よけでもありません。

     この駅、跨線橋も地下道もないので線路を横切って駅舎へ向かいます。
     線路のレベルに下りると嘉和トンネルの入り口が見えました。これから徒歩でこのトンネルに向かいますが、実は平地にある珍しいトンネルなんです。トンネルの向こうに山なんてないですよね。かといって遮光トンネルでもなければ、もちろん雪崩よけでもありません。

  •  ここで振り返ってホームを撮影。線路を渡る歩道橋がありますが、駅の跨線橋ではありません。すぐ近くに小学校があるのです。

     ここで振り返ってホームを撮影。線路を渡る歩道橋がありますが、駅の跨線橋ではありません。すぐ近くに小学校があるのです。

  •  内獅の駅舎。立派な駅舎ですが招呼站(無人駅)です。

     内獅の駅舎。立派な駅舎ですが招呼站(無人駅)です。

  •  かつての窓口も落書きでこの通り。駅舎が立派なのがかえって不気味です。

     かつての窓口も落書きでこの通り。駅舎が立派なのがかえって不気味です。

  •  2012年の台鉄の統計で、「年間」の乗車人数62人、下車人数108人というスゴイ駅です。その後利用客は増えたとどこかで読んだ記憶がありますが定かではありません。そんな駅で降りた私、車掌さんはさぞいぶかしんだことでしょう。<br />

     2012年の台鉄の統計で、「年間」の乗車人数62人、下車人数108人というスゴイ駅です。その後利用客は増えたとどこかで読んだ記憶がありますが定かではありません。そんな駅で降りた私、車掌さんはさぞいぶかしんだことでしょう。

  •  駅前の道。結構海が近いでしょ。<br /> <br /> それにしても駅前には何にもない…。通りまで出ても集落らしい集落がないので、乗降客が一日一人未満なのも頷ける…。

     駅前の道。結構海が近いでしょ。
     
     それにしても駅前には何にもない…。通りまで出ても集落らしい集落がないので、乗降客が一日一人未満なのも頷ける…。

  •  駅前の道を1分半ほど歩くと省道1号線に出ます。この道は台北から屏東の楓港まで、台湾の西海岸をズドンと貫くすんごい道なんです。<br /><br /> 先ほど見えた嘉和トンネルを見に行くために、しばらくこの道を歩くんですがみなさんスゴイスピードで走ってるのでちょっと怖い。バス停がある道だから人が歩いていいはずなんですが、まあ高速道路かと思うスピードで皆さんぶっ飛ばしてます。一番端がバイク専用レーンなのが救いです。

     駅前の道を1分半ほど歩くと省道1号線に出ます。この道は台北から屏東の楓港まで、台湾の西海岸をズドンと貫くすんごい道なんです。

     先ほど見えた嘉和トンネルを見に行くために、しばらくこの道を歩くんですがみなさんスゴイスピードで走ってるのでちょっと怖い。バス停がある道だから人が歩いていいはずなんですが、まあ高速道路かと思うスピードで皆さんぶっ飛ばしてます。一番端がバイク専用レーンなのが救いです。

  •  橋を渡ります。

     橋を渡ります。

  •  鉄道の橋も見えます。

     鉄道の橋も見えます。

  •  嘉和トンネルの近くにやってきました。獅子郷の入口を示すライオンの像が見えます。<br /> この辺りは海岸沿いの一帯が枋山郷でこの道から内陸が獅子郷です。<br />

     嘉和トンネルの近くにやってきました。獅子郷の入口を示すライオンの像が見えます。
     この辺りは海岸沿いの一帯が枋山郷でこの道から内陸が獅子郷です。

  •  南勢橋のバス停。墾丁からのバスが通ります。

     南勢橋のバス停。墾丁からのバスが通ります。

  •  省道から鉄路側に入ってガードをくぐります。

     省道から鉄路側に入ってガードをくぐります。

  •  線路をくぐって左に入っていくと、<br /> 

     線路をくぐって左に入っていくと、
     

  •  こんな風に線路を見て、

     こんな風に線路を見て、

  •  トンネルの入り口が見えます。駅から徒歩6〜7分です。

     トンネルの入り口が見えます。駅から徒歩6〜7分です。

  •  このトンネル、山を通り抜けるためにあるのではなく、わざわざ平地に拵えたトンネル。正式には「嘉和遮體」といい、山側にある海軍の砲撃場からの被弾を避ける目的で造られたもの。なるほどねえ。<br /> ウィキペディア情報によると、トンネルせいで海からの南西風が遮られ周囲のマンゴー畑は収穫が減ったんだそうな。<br /><br /> 全長1180メートル、ちょうどいいバスもないしもちろん列車もないので、このまま加禄まで歩きます。

     このトンネル、山を通り抜けるためにあるのではなく、わざわざ平地に拵えたトンネル。正式には「嘉和遮體」といい、山側にある海軍の砲撃場からの被弾を避ける目的で造られたもの。なるほどねえ。
     ウィキペディア情報によると、トンネルせいで海からの南西風が遮られ周囲のマンゴー畑は収穫が減ったんだそうな。

     全長1180メートル、ちょうどいいバスもないしもちろん列車もないので、このまま加禄まで歩きます。

  •  明かりとりでしょうか、トンネルにこんな穴が開けてあります。(アクリル板みたいなのが嵌っていて通気穴ではない様子)<br /> このままトンネルに沿って歩きます。

     明かりとりでしょうか、トンネルにこんな穴が開けてあります。(アクリル板みたいなのが嵌っていて通気穴ではない様子)
     このままトンネルに沿って歩きます。

  •  歩くこと10分強、トンネルの反対側に到着。

     歩くこと10分強、トンネルの反対側に到着。

  •  別に入口と変わらない様子。

     別に入口と変わらない様子。

  •  今度は線路に沿って歩きます。

     今度は線路に沿って歩きます。

  •  一帯は一面マンゴー畑。シーズンではないので実は成ってませんが、栽培農家の方は甲斐甲斐しくお手入れをしていました。おいしいマンゴーは丹精込めて栽培されてるんですね!

     一帯は一面マンゴー畑。シーズンではないので実は成ってませんが、栽培農家の方は甲斐甲斐しくお手入れをしていました。おいしいマンゴーは丹精込めて栽培されてるんですね!

  •  踏切に到着。ここからまた省道1号線に戻ります。

     踏切に到着。ここからまた省道1号線に戻ります。

  •  線路はまっすぐに伸びてます。

     線路はまっすぐに伸びてます。

  •  おっと、自強302が通過!

     おっと、自強302が通過!

  •  省道1号線に出ました。嘉和バス停です。屏東客運はなぜ停牌を二つも立ててるんだろう??

     省道1号線に出ました。嘉和バス停です。屏東客運はなぜ停牌を二つも立ててるんだろう??

  •  なんか養殖してる。ウナギかな?

     なんか養殖してる。ウナギかな?

  •  海が近いです。

     海が近いです。

  •  7:45、加禄火車站バス停に到着。内獅から約55分。グーグルマップで試算した通りの時間だ!<br /><br /> バス停の名前の通り、この近くに加禄駅があります。今度は加禄から高雄行きの区間車に乗りますよ。<br /><br />http://4travel.jp/travelogue/10946020

     7:45、加禄火車站バス停に到着。内獅から約55分。グーグルマップで試算した通りの時間だ!

     バス停の名前の通り、この近くに加禄駅があります。今度は加禄から高雄行きの区間車に乗りますよ。

    http://4travel.jp/travelogue/10946020

    加祿駅

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