2014-10台湾南迴　02枋寮鐵馬客棧

2014/10/23 - 2014/10/27

　台湾を鉄道で旅する人ならば「枋寮」はなじみのある駅名だと思います。1992年に南迴線が開通するまで、台湾最南の駅でした。南迴線開業後も自強号が停車する西部幹線の最南駅であり、以南へ向かう交通の要衝でした。ところが、高速鉄道の開業後、観光目的の以南への交通は高鉄左營から快速バスでアクセスするのが主流になってきました。（あるいは自家用車）
　そういうわけで、このところ枋寮の宿は軒並減ってきているのだそうです。実際2000年台初期のブログに紹介されている民宿を検索しても出てきません。やっとのことで探しだしたのがこの「鐵馬客棧」。HPもなく、ネット予約できるサイトもありません。フェイスブックに出ていたメアドにメールを送っても応答なし。しかたなく電話予約しました。やりとりはしどろもどろ。日にちや人数を確認されたし、着いたら電話してとも言われたので多分大丈夫、という状況でした。（実際大丈夫だった）

　さて、ここまでして一泊目を枋寮にしたかった理由。それは今でもやはり枋寮が交通の要衝だからです。今回は鉄道の南迴線、南迴公路、そして恆春半島横断という台湾島南迴が旅のテーマなのですが、それを４泊５日でこなすにはどうしても一泊目が枋寮でなくてはならないのでした。
　実際行ってみると旅社や民宿の看板は見かけるのですが、駅から遠かったりあまりにもボロかったり…。このお宿は一泊500元〜で水回りは共用。割ときれいで立地も抜群です。情報は公式フェイスブックが一番詳しいので探してみてください。

エリア 屏東(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

　一日目、到着したのは夜だったので翌日撮った写真ですが、宿の前の道です。
　枋寮駅を背に、一本目の道を左へ。「枋寮芸術村」がある通りです。この通りに入ったらすぐ右手に宿があります。

　これが入口。本業は自転車屋さん。ここでレンタサイクルもやってます。

　人手不足で常駐する人がいません。観光のハイシーズンならいるのかな？
　着いたら電話が基本です。チェックインすると部屋のカギと玄関のカギも預けてくれます。

　客である間は自由に出入りできますが、チェックアウトしてしまうと出入りが出来なくなります。
　私は一泊して翌朝チェックアウトし夕方まで荷物を預かってもらったのですが、荷物をピックアップする際も電話して人に来てもらわなくてはなりませんでした。来るまでに２〜３分かかります。
　ちなみに、チェックイン後、宿の人は帰って行ってしまいます。宿には客だけという状況に。そして、チェックアウトは「カギをドアにさしたままにしておいてください」で終わり。（料金は先払い）　荷物を預かってもらうのは「そのまま部屋に置いといて下さい」で終わりです。

　レンタサイクルのご案内。宿泊者用の自転車も３台あって無料で借りられるそうです。

　部屋はこんな感じ。これは多分「一人雅房」で一泊500元〜。他に二人雅房から７人の大部屋まであるとフェイスブックには載っています。この日は男性の２人連れが泊っていました。

　エアコンの音が大きくてとても眠れたもんじゃなかった。幸い夜は涼しかったのでスイッチオフして安眠できましたが…。

　省エネ。

　小さいながら窓があってそこにこんなかわいい暖簾がかかってました。

　玄関ホール。フロントでもあります。

　宿泊者用自転車。私は自転車運転音痴なので借りてません。

　サイクリング雑誌や地図が置いてありました。

　スタンプも。

　お客の留言メモ。

　猫のイラスト。この絵葉書をくれました。

　宿の人は常駐してませんが猫ちゃんたちはここが住み家。宿の人が来ると「ご飯ちょ〜だい」と集まってきます。この後ろ姿が多分お母さん猫。

　この子たちはまだ子供。

　

　注意事項

　公共スペース。

　一人部屋は廊下を挟んだところにありますが、二人部屋と思われる部屋が公共スペースに面してありました。便利と言えば便利ですが、宿泊者が多い時は人の出入りが気になりそうですね。

　公共スペースにあるもの。

　蚊取りラケット、ドライヤー。

　給水機。

　殺虫剤（←重要）

　シャワー、トイレ、洗面台。

　海外で共有のバスルームを使うのは実は初めて。いろいろめんどくさいですね。タオルは紙タオルが部屋に一枚だけ。備え付けのシャンプー類が入っているかは未確認。歯ブラシは部屋にありました。

　この日は私を含めて３名しか客がいなかった。もし満室になるくらい人がいたらどうなるんでしょうね。

　大通りから少し離れた芸術村にあるせいか、夜もとても静かでした（ほかのお客さんの出入りは少し気になりましたが）。朝は雄鶏の声で目を覚ますほどの静けさ。駅から歩いて１分の立地だし、お値段もリーズナブル。枋寮で宿をお探しの方にはオススメです。

　次は南迴線秘境駅・内獅です
http://4travel.jp/travelogue/10946019

この旅行記へのコメント （2）

• 末さん 2014/11/05 21:49:58

  自転車環島用の宿ですね。

  こんにちは
  枋寮の宿はどうやら自転車環島をする人たちの定宿のようですね。
  自転車環島の準備をしているので非常にありがたい情報でした。
  台湾環島の際には利用させていただきたいと思います。(^_^)b

  binchanさん からの返信 2014/11/05 22:20:42

  RE: 自転車環島用の宿ですね。

  末さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
  
  　末さんは自転車旅をされるのでこの宿はすでにご存じだったかもしれませんね。この宿の検索をすると自転車旅をされる方のブログに行きあたることが多かったです。そんな宿にスーツケース転がしてやってきた変な客でしたよ、私。
  　自転車環島をご計画中とのこと、今回私は２ルートで南迴しましたが、末さんがどのコースで南迴されるか興味津々です。
  
  binchan