2014/07/26 - 2014/07/28
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fmi(ふみ)さん
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さて、2日目は、ITXセマウル乗車で大田まで行き、鉄道写真を撮った後、高速バスでソウルに戻り、午後はソウル郊外の鉄道博物館を見学。韓国のなつかしの車両を見て廻ったほか、鉄道雑誌をいくらか買った。そのあとは、ソウル市内バスを乗りまわす。
今回はこの2日目の行程のうち、義王の鉄道博物館までを紹介しよう。
次回は、義王の湖水公園、空港に乗り入れたKTX、ソウル市内バス乗車を掲載予定。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2日目早朝6時10分発のITXセマウル号で大田まで乗る。今年登場したばかりの電車。
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早朝のソウル駅は静か。
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ITX座席。昔のセマウル号より質素になった。座席にテーブルが収納、モバコンもある。足載せつき。
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途中で結構乗ってきた、半分くらいの乗りで走行。
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2時間もかからず、大田に到着、列車はさらに釜山まで行く。
構内工事中で、発着番線が度々変更する。湖南線はこの駅には乗り入れない by fmi(ふみ)さん大田駅 駅
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写真撮影と、乗り潰し、高速バス取材のため、大田から忠北線で忠州へ行く。
忠北線というのは、韓国の中部、忠清北道を東西に横断する肋骨線のひとつで、日に12往復(臨時含)、短編成のムグンファ号が走るローカル線ながら、全線複線電化されている。これは貨物列車の本数が多いため。
忠清道の大都市、大田を出て、世宗新都市のある鳥致院駅から忠北線に入り、KTXとの接続駅、五松、沿線の中心都市、清州、観光都市忠州を通って、鉄道の要衝、中央線の駅、堤川駅に至る。 -
大田駅構内。土曜の朝で、まだ駅は空いているが、ソウル行の列車は軒並み満席のものが多かった。
交通の要衝で、KTXが多い時には10分間隔でやってくる。KORAILの本社もここにある。 -
大田を出発。車内。最初は空いていたが、鳥致院や五松でまとまった乗車があり、清州で満席になってしまった。
KTXとの駅開業で便利になったからか、土曜日だからか。 -
のどかな沿線風景が続く中を、満席の急行列車は往く。
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列車はかなりスピードを出しており(時速120kmくらいか)、流れるように景色はすぎる。沿線は田園風景から、韓国の内陸部に入って行くと山岳風景に変わってくる。陰城駅から先は風景に山が増え、路線も標高が高くなってくる。
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大田を8時半に出発してから1時間以上経過、目指す忠州に近づくと、山々も風景に増えてくる。
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10時頃、忠州駅に到着。列車は堤川へ向かって去ってゆく。ホーム2面4線に貨物用ホームや側線が多くある。
駅舎へは、構内踏切を渡ってゆくあたりがのどか。
忠州駅は、忠州市の市街地やバスターミナル、観光地である南漢江のダム湖にも近い。忠州市は人口20万以上の結構大きな都市で、スアンポ温泉や忠州湖など観光でにぎわう。ソウルとは高速道路で直結されており、バスでも2時間くらいなので、交通の主役はバスだ。 -
忠州駅舎。コンテナヤードも併設されている結構大きな駅。
このあたりで、撮影をしたのち、バスでソウルへ戻る。 -
忠州バスターミナル付近で。高速バスが国道を走る。後ろの高架線は忠北線。
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忠州バスターミナル。ロッテマートに併設されており、広い駐車場つき。
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バスターミナル内部。切符売り場、行き先別の乗り場、その手前に待合室がある。ほか、売店や薬局などもそろっており、鉄道の駅より更に立派。
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忠州バスターミナルに居並ぶ高速バスと市外バス。
地方都市は、高速バスと市外バス(中、長距離バス)のターミナルがひとつにまとまっている。水原みたいに市内に方面別に複数のターミナルがある都市もあるが、ここはこの1か所。
市街地内であるが、鉄道の駅から徒歩15分以内で、また忠州湖からも近い。
高速バスと市外バスの区分はあいまいで、使ってるバスもどちらもハイデッカーのもの。ただ、高速バスには3列座席のものがあり、座席指定制。 -
忠州市街地の風景。バスターミナル周辺は、ありふれた地方都市の街並みだ。
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高速(優等高速)バス車内。優等バスは3烈座席で運賃も高い。場合によっては列車より高い。ソウルへ行く高速バスは大体この優等バスである。
車内はほぼ満席。ここからソウルの江南高速ターミナルまで2時間くらい。
忠州からはソウル及び東ソウル(2号線江辺駅前)まで、20分毎に出てる。
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さて10時半ごろのバスでソウルへ。しばらく忠北線沿いに戻り、忠州インター(市街地から5km前後)から中部内陸高速国道に入り、途中、嶺東高速国道を経由し、最終的に京釜高速国道に入り、良才インターで降りて江南のターミナルに至る。所要2時間くらい(早ければ1時間半でつくらしい)。
ソウル江南の高速ターミナル発着の高速バスは、最終的には必ず京釜高速道路に集まるので、ソウル近郊のこの高速は、バスの本数がすさまじく多く、バス専用レーンまで完備している。 -
京畿道のヨジュ市あたりで、嶺東高速国道に入り、他の長距離バスと併走。嶺東高速は、日本海側の江隆や東海市とソウルを結ぶ半島横断高速道路で、山岳地を通るので長らく片側2車線だった。
しかし、片側2車線と言うのは韓国の高速道路では少ない方で、実際、ソウル郊外の利川からソウル方向に向かって休日は10km以上も渋滞することから、車線拡幅が行われ、現在片側4車線の区間が多い。拡幅区間は、ちょうど東名高速の大井松田あたりに似ている。 -
それでも週末はご覧の通り、渋滞する。今回は渋滞距離も短く、大勢に影響はなかった。
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龍仁市(ソウル南郊外、水原に近い)の新葛ジャンクションで京釜高速に合流。韓国最大の動脈幹線道路だ。一部、片側5車線になり、ソウル-水原間は曲線が少ない。ところどころコンクリート舗装だったりする。これは有事に軍用機の滑走路に使えるようにするため。
ここから終着のソウル江南まで20数キロ。ちなみに、韓国の高速道路、法定最高速度は、110km/h。 -
ソウル南の入口、ソウル本線料金所。このあたりは高速バスだけでなく、ソウル都市バスである広域バスや中距離座席バスも高速道路を走行する。
韓国も、日本のETCのようにゲートが自動化されている。(ハイパスというそうだ) -
思ったより早く、12時15分頃に、江南高速ターミナルに到着。京釜道のインターに近く、高速降りたらすぐ。道路から立体交差でバスターミナルのランプウェーが出てる。
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東洋最大と言っても良い江南高速ターミナル。さすがに大きい。これでも2棟あるターミナルのうちの片方。新しくできた方のターミナルで、「セントラルシティ」と呼ばれる。バスの行き先も「セントラルシティ」と書かれてるので注意。新世界百貨店がテナントとして入っている。
忠清道発着バスのうち、忠州発着だけこちらのターミナルから出る。他は隣の京釜線ターミナル。セントラルシティターミナル バス系
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このとおり、百貨店が入っており、デパートの中にバスターミナルがある感じ。
ここには地下鉄も3路線乗り入れるのだが、乗り場が3路線ともまちまちで、微妙に離れており便利とは言い難い。 -
さて地下鉄に乗り、3路線乗り継ぎ(7号-イス駅で4号-衿井駅で京釜電鉄線)、ソウル南郊外、義王市にある、今回の目玉、「鉄道博物館」へゆく。
高速ターミナル駅 駅
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乗り継いで1時間、義王駅に到着。ここから徒歩15分のところに、鉄道博物館がある。
ここ義王市は、鉄道の街で、駅には大きなヤードがあり、隣接して大規模な貨物ターミナルがあるほか、鉄道の専門学校(韓国交通大学)やロテム(鉄道車両メーカー)の工場もある。大学は博物館に隣接。
一方で風光明媚な自然が多く残り、大きな貯水池と周囲に公園が広がっている。義王駅 駅
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やってきました義王鉄道博物館。小規模の駐車場があり、駅からほぼ1km。真ん前を京釜線が轟音を立てて走っているが、フェンスのおかげで写真は撮りづらい。
わが国にも縁のある車両も展示 by fmi(ふみ)さん鉄道博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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本館風景。敷地は広いが、展示物は思ったほど多くはない。
屋外には鉄道庁時代の車両が10数量保存されているが、多くは客室には入れなくなってしまった(昔は入れた)。
展示車両は、日本統治時代からひきついだ蒸気機関車や、「漢江の奇跡」の時代に近代化に貢献した地下鉄乗り入れ用電車(国鉄初期抵抗車)、日本から輸入したディーゼルカー、米国製の初期のディーゼル機関車、そして韓鉄マニアにはなつかしの「トンイル号」や「ピドゥルギ号」客車、水仁線ナロー列車、大統領専用車といったレアものが並んでいる。
特に、ピドルキ客車と、ミカサ型蒸気は、旧満州鉄道の片りんも感じることが出来るので貴重だ。 -
屋外展示物風景。ここのほかにも、休憩所代わりの客車とか、陳列予定で整備中の車両(多分セマウル号)とかがある。
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満鉄のミカサ蒸気と同形の、旧朝鮮鉄道時代の蒸気。マニアにはたまらない一品。
D51と同じ軸配置(1D1)だが標準軌の大陸用なのででかい。もともと南満州鉄道で貨物用に使うために19030年代に製造されたものと同形で、日本製ながら、大陸専用なのでわが国には保存されていない。
朝鮮総督府鉄道で使用されていたものが、大韓民国成立後も、鉄道庁でひきつづき使用された。仲間の多くが朝鮮戦争で被災した。 -
初代大韓民国大統領専用客車。もともと朝鮮総督府鉄道の展望車付一等寝台車で、特急「のぞみ号」に使っていた。
「のぞみ」は1930年代に釜山から朝鮮半島を縦断し、当時の満州国奉天(今の瀋陽)まで24時間かけて走っていた列車です。
東海道新幹線に使われてるのぞみとひかりは、もともとは釜山から大陸を目指す列車の名前でした。
旧総督府庁舎で見る通り、韓国人にとって「こういう類のもの」は、あまり残したくないもののようですが、鉄道産業遺産の場合、それをやってしまうと「残すべきもの」も全て破壊することになるので、鉄道関連はかなり「日帝の名残」が保存されているのが私にとっては複雑な感慨を覚えます。 -
「そういうもの」とはうってかわり、こちらは韓国経済成長の象徴、ソウルで初めて走った地下鉄・国電です。
韓国名「初抵抗車」と呼ばれる電車で、1970年代にソウル地下鉄が開業し、京仁線などが電化されたときに、登場しました。日本製の電車で、韓国の地下鉄車両は、この電車を発祥に、国産化、次々と新しいタイプに派生して行きました。
ソウルの地下鉄は日本の経済援助で建設され、同時期に日本製ディーゼルカーや特急客車なども海を渡り活躍しました。 -
私にとっては懐かしいトンイル号客車。
長らく韓国で準急、ローカル用客車として活躍し、KTX開業とともに引退しました。10年以上前、慶州から大邱まで乗車したのが懐かしい。 -
屋内。おもに写真や模型が展示され、展示物は少数です。
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半島の鉄道の発達を、模型で展示してあります。
引退したばかりのセマウル号の模型もありました。 -
古い地下鉄の模型と、かつての韓国の看板列車だった「観光号」の模型。観光号はセマウル号の前身で、1970年ごろに運行開始、当初は日本製のデラックス客車と米国製の高速ディーゼル機関車で走っていました。
戦争記念館に比べると、質素で展示も少ないです。
−−第3部では、この後に行った、この博物館に隣接する湖水公園「旺松貯水池」と、3日目最終日の日程を消化しますーー
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