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わが国にも縁のある車両も展示

  • 4.0
  • 旅行時期:2014/07(約11年前)
fmi(ふみ)さん

by fmi(ふみ)さん(男性)

水原 クチコミ:2件

 韓国にも鉄道博物館は存在するが、全国的に見てもソウル郊外、義王市にあるここ1か所だけ。鉄道公社が運営してるのでKorsil(旧鉄道庁)からみの展示のみである。
 博物館の目の前を、京釜線が走り、様々な列車が通り過ぎるのは見てて飽きない。敷地が広い割に、屋外展示されているもの(車両が主)は少なく、寂しげである。
 屋根の下にかたまって展示されている保存車両群は少ないものの、このなかには日本とも縁のある車両がいくつかある。
 韓国の鉄道の歴史は、1899年に、現在の京仁線の一部が開業したことに始まる。当時は大韓帝国の時代のもと日本資本で建設はすすみ、1905年には現在の京釜線も開業した。背景には日露戦争があり、当初は軍事目的で敷設されていったのである。1910年、日韓併合により、韓国の鉄道は朝鮮総督府の管轄となる。
 そういった歴史にもこの博物館では触れられており、屋外の展示車両のなかには、そういった時代に造られ、解放後も引き続き使われた機関車や客車もある。蒸気機関車は全てそうで、南満州鉄道の規格で製造された、日本にも縁があるが、日本では見ることのできないものである。
 一方、そういう「日本統治の残滓」とは全く違い、「漢江の奇跡」の時代に、鉄道近代化のために、1965年の日韓基本条約締結後、日本製の車両が次々と韓国にわたり、韓国鉄道の近代化に大きく貢献した。その最たるものが、屋外展示されている地下鉄の車両である。1974年に日本のODAで建設されたソウル地下鉄1号線と、京仁線の電化、電車化のさい日車製のソウル1号線用電車の第1号が展示されている。
 韓国の電車は、この車両をもとに、国産化をすすめ様々な技術を盛り込み現在の隆盛を築き輸出も行っている。
 このほか、日立製の長距離電車、セマウル号の前身観光号の模型など、日本から輸入し韓国の高度成長に貢献した物も展示されている。
 現在KORAILで活躍している車両にもヌリロ号電車や新型電機のように、日本製の車両は少なくはない。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
観光の所要時間:
1-2時間
アクセス:
3.0
駅から意外と歩く
コストパフォーマンス:
3.0
展示内容からみて2千ウォンは妥当と言えず。
人混みの少なさ:
4.0
年中空いている
展示内容:
3.0
実車展示をもっと充実してほしい。

クチコミ投稿日:2014/08/22

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