日本の神を覗く旅路・第1部記紀の神々15大阪から伊勢への道筋の景観

2014/02/17 - 2014/02/17

天照大御神の御神体の”八咫鏡（やたのかがみ）は現在伊勢神宮内宮の御祭神で、伊勢神宮が天照大御神の正式なお住まいとされる。

出雲の稲佐の浜で大国主の命から国譲りに成功した天照大御神は、地上世界の統御を行わせるべく孫のニニギノミコトを遣わすこととし、ニニギノミコトは天照大御神から授かった三種の神器を携えて、日向の高千穂の峰に降臨したとされる。

その際天照大御神は特に三種の神器の内、八咫鏡を「天照大神自身だと思って祀るようにと」神勅する。

この事象は天照大御神から孫への継承だったため、後に周知の「”天””孫”降臨”」として周知のこととなる。

ニニギノミコトの子孫カムヤマトイワレビコノミコト(他にも複数の名を持つ）が中心となり、東征が開始され、畝傍（うねび）の現在の橿原神宮の辺りで、カムヤマトイワレビコノミコトは天皇を即位したとされる。

こうして大和政権の初代天皇”神武天皇が誕生、現在は橿原神宮の御祭神である。

後に三種の神器の内”八咫の鏡”と”草薙の劔”は皇居を離れ、現在”八咫の鏡”は伊勢神宮に、”草薙の劔”は熱田神宮に奉納され、何れも天照大御神の御神体として祀られている。

義姉夫婦は周囲に古代の遺跡が散在する大阪・羽曳野市の在で、たまたま橿原神宮とは程近い。

そこからあたかも”八咫の鏡”と”草薙の劔”の旅路を辿る様に三輪山、葛城山等神話の世界の山並みに見守られながら伊勢に向かった。


当時宮中に生じた争いを避ける為、、後に天智天皇の皇后となる倭姫命（やまとひめのみこと）は、”八咫の鏡”を宮中とは別の場所にお遷しせんと、伊勢に落ち着くまでに適切な場所を求めて各地を経巡る。

このブログを書きながら知ったことだが、倭姫命が”八咫の鏡”の最初の安置地として選んだのが、莵田の篠幡（うだのしのはた）と云い、現在の宇陀山地一帯であったらしい。

我々が伊勢への途上、たまたま小休止したのがその宇陀山の麓で、2度訪れたことのある室生寺にも程近い、芳野川沿いの道の家”宇陀路室生”。

エリア 室生・宇陀(奈良)

• 同行者: 家族旅行
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