キリストの神を覗く旅路第３部五島列島の小さく質素だが美しい教会群巡礼29静かに海を見つめるキリシタン墓地

2012/04/21 - 2012/04/21

小串のご主人から必見とのお勧めもあり、中通島東端の、昭和56年に架けられた頭ヶ島（かしらがしま）大橋を渡って、江戸時代まで無人島だったと云う頭ヶ島へ。

頭ヶ島教会に向かう前に立ち寄った白浜のキリシタン墓地。

一見日本の地方のどこにでも見かけた共同墓地だが、よく見ると石碑の上の十字架がキリシタン墓地と教える。

五島にはこのようなキリシタン墓地が29ヶ所あるらしい。

周囲は管理事務所のビル以外一軒の民家も見当たらない寂しい場所だが、キリシタン墓地の前には幾つかの島影を浮かべる美しい海岸線が広がっており、苦悩の歴史を背負ったであろうキリシタンの先祖たちが静かに海を見つめている。

遠藤周作の「沈黙」の一節が思い浮かぶ。

「人間がこんなに哀しいのに　主よ　海があまりに碧いのです」

エリア 五島列島(長崎)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 船 レンタカー JALグループ JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配