長崎・祈りの島（２）中通島ぐるり

2012/11/22 - 2012/11/24

２日目。

今日は、福江島→中通島に渡ります。
五島列島は大小あわせて１４０の島々からなり、
人の住む大きな５つの島（福江島、久賀島、奈留島、若松島、
中通島）から名付けられているらしい。

それぞれに素敵な教会があって、全部まわりたいのだけど
すべての島が橋で繋がっているわけではなく、フェリーに
乗って移動となると・・時間がかかるので厳しい〜。

今回は、福江島、若松島、中通島の３つだけ行きました。

エリア 五島列島(長崎)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 船 レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝９：２０発のジェットフォイルで中通島・奈良尾港へ。
またレンタカーを借りて、まずは『あこう樹』の見学。

アコウ：主に温暖な西日本に自生する常緑樹。

ここ、奈良尾神社のアコウは国指定天然記念物。
他に、愛媛県・高知県・佐賀県・宮崎県に天然記念物に
指定されたアコウがあるとか。

ここのアコウは幹周り１２ｍの巨木、立派ですね〜。

朝ちょっと降ってた雨もあがってきました。
さすが晴れ女！（私）

なので、景色を眺めようと展望台にあがってみました。
『龍観山展望所』（ｉｎ若松島）

中通島から若松大橋を渡って若松島へ。
展望所は橋を渡ってすぐだと思ったんだけど・・迷いました。
看板もなく、ナビにも出ないんだよね〜
（五島のレンタカーは、全体的にナビが古い）
結局、地元の漁師さんに自転車で先導してもらって
なんとか（汗）
でも細いクネクネ道で怖かった。
ま、それは裏道っぽいところで、正しい道は別にあったんだけどね。

展望所からは、リアス式海岸と若松瀬戸の全景を一望
できます。

さぁ、今日も教会めぐりです。
『土井ノ浦教会』（ｉｎ若松島）

外観は鉄筋コンクリートの近代的造りですが・・

中は明治時代に建てられた、木造、リブ・ヴォールト天井の
素敵な建物です。

ステンドグラスがきれいです。

誰もいない静かな教会の中にいるとクリスチャンでなくても
荘厳な気持ちになります。

『中ノ浦教会』（ｉｎ中通島）

若松大橋を戻り、中通島の観光を続けます。
まずはこの中ノ浦教会。
入り江に面して建っており、対岸から見ると水に映る
教会が美しい・・らしいけど、今日はちょっと風が強くて。

中ノ浦教会 寺・神社・教会

中ノ浦教会を正面から。

内部。
ちょっと暗いですが・・
赤い椿のモチーフが美しく、可愛らしい。

で、この花のモチーフ。
椿は五島特産だし、色合いも椿としか思えないんだけど
別の教会で見たモチーフの説明書きではバラとあって・・
どっちなんだろう？

祭壇の横のキリストのステンドグラス。

こちらはマリア様。

どこの教会にも、建物の外にマリア様がたってます。
その前にもお祈りスペースがあって、募金箱も設置されて
いるので、僅かですが寄付させていただきました。

過疎化で人口が減り、教会を維持していくのも大変でしょうしね。

『鯛ノ浦教会』

あれ？こんな近代的な建物だったっけ？
と思いながら階段を登っていくと・・

奥にありました。
つまり、こちらは「旧鯛ノ浦教会」ということになります。
現在、礼拝は新しい表の建物で行われており、
こちらの旧のたてものは資料館となってます。

正面の鐘楼は、原爆で崩壊した浦上天主堂の被爆レンガ
で造られているそう。

浦上天主堂 寺・神社・教会

中は、なにか行事で使用されていたようなので入りませんでした。

こちら、現在の礼拝堂の内部。
明るくて開放的です。

『頭ヶ島教会』

これも、世界遺産暫定リストに掲載が決まった「長崎の
教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会の１つ。
鉄川与助の設計施工で、珍しい砂石造りの教会。

五島のあちこちから、１つ１つ手作業で石を運んできたそうです。
そういう苦労も併せ持って、重厚感がありますね〜。
色合いも、ミルクティ色というか・・珍しい感じ。

内部の作りも、今までよく見たリブ・ヴォールト天井ではなく
「二重の持ち送りハンマービーム架構｣というものだそう。
船底のような形です。
柱が１本もありません。

これも椿（？）のモチーフ。

これは・・　なんだ？

頭ヶ島教会から歩いて３分のところにあるキリシタン墓地。
海のすぐそばにあります。

中にもおじゃましました。

砂浜の上に建てられているので、砂が流れちゃうからか？
傾いているお墓もいくつかありました。