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4月に連れ合いの転勤で仙台に越してきて、仙台の観光名所といったら名前が挙がる松島・塩竃(仙台市ではないのだが・・・)が、電車でわずか30分前後という近さなので、行ってみなきゃなぁ・・・と思いつつも、なかなか出かけるタイミングがとれないまま・・・。<br /><br />夏は、街歩きするには暑いので、涼しくなったら(かつ寒くならないうちに・・・)と思って秋を待っていた。<br /><br />そして仙台の短い夏はあっという間に終わり・・・街歩きにちょうどいい気候になった10月の初め・・・。<br /><br />松島は図らずも、親族と共にちょこっと訪れてしまったので、今回は、塩竃へぶらりと散歩しにお出かけしてみた。<br /><br />ひとりだと一層ダラダラしがちとなり、さほど色々なところを周れたわけでもないけれど、枚数だけは多いので、3編に分けました!

塩竈さんぽ ① ★旧亀井邸など・・・★

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2013/10/04 - 2013/10/04

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旅行記グループ 松島、塩竈

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こあひる

こあひるさん

4月に連れ合いの転勤で仙台に越してきて、仙台の観光名所といったら名前が挙がる松島・塩竃(仙台市ではないのだが・・・)が、電車でわずか30分前後という近さなので、行ってみなきゃなぁ・・・と思いつつも、なかなか出かけるタイミングがとれないまま・・・。

夏は、街歩きするには暑いので、涼しくなったら(かつ寒くならないうちに・・・)と思って秋を待っていた。

そして仙台の短い夏はあっという間に終わり・・・街歩きにちょうどいい気候になった10月の初め・・・。

松島は図らずも、親族と共にちょこっと訪れてしまったので、今回は、塩竃へぶらりと散歩しにお出かけしてみた。

ひとりだと一層ダラダラしがちとなり、さほど色々なところを周れたわけでもないけれど、枚数だけは多いので、3編に分けました!

同行者
一人旅
交通手段
JRローカル

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  • 仙台駅からは、JR仙石線の快速に乗ったので、20分くらいで本塩釜駅に到着〜〜!<br /><br />本塩釜駅前の郵便ポストの上に・・・まぐろモニュメントが・・・。<br /><br />塩釜港は、生まぐろの水揚げ高が日本一だそうです。<br /><br />初秋から冬にかけて、三陸東沖で漁獲された生のメバチマグロが水揚げされ、「ひがしもの」というブランドで売り出されています(←ひとりだと食べてもつまんないので、次回連れ合いと食べに来ようと思います)。

    仙台駅からは、JR仙石線の快速に乗ったので、20分くらいで本塩釜駅に到着〜〜!

    本塩釜駅前の郵便ポストの上に・・・まぐろモニュメントが・・・。

    塩釜港は、生まぐろの水揚げ高が日本一だそうです。

    初秋から冬にかけて、三陸東沖で漁獲された生のメバチマグロが水揚げされ、「ひがしもの」というブランドで売り出されています(←ひとりだと食べてもつまんないので、次回連れ合いと食べに来ようと思います)。

    本塩釜駅

  • 駅前の観光物産案内所で、しおナビというイラストマップをもらい、塩竈といったら・・・先ずは一番の見どころである鹽竈神社へ向かいます。<br /><br />駅前の大通りの街路樹の柳が良い雰囲気です。<br />

    駅前の観光物産案内所で、しおナビというイラストマップをもらい、塩竈といったら・・・先ずは一番の見どころである鹽竈神社へ向かいます。

    駅前の大通りの街路樹の柳が良い雰囲気です。

  • しばらく歩くと、昔のままの商家が数軒だけ残っており、往時の町並みが偲ばれます。<br /><br />柳の木といい感じに調和している風景なんですが、信号だの街灯だのが・・・無ければいいのにねぇ・・・。

    しばらく歩くと、昔のままの商家が数軒だけ残っており、往時の町並みが偲ばれます。

    柳の木といい感じに調和している風景なんですが、信号だの街灯だのが・・・無ければいいのにねぇ・・・。

  • 商家の向かい側には、石造りの酒蔵(大正蔵)があります。<br /><br />でも、隣のお家や駐車場があるので、あまり近くで見ることができません。

    商家の向かい側には、石造りの酒蔵(大正蔵)があります。

    でも、隣のお家や駐車場があるので、あまり近くで見ることができません。

  • 商家の側へ渡ってみましょう。<br /><br />丹六園は、1720年創業の老舗和菓子店。<br /><br />もち米の粉に天然栽培の青じそを固めた和菓子「志ほがま」が銘菓として知られているそうです。・・・と言っても、おそらく私好みのスイーツではなさそうなので・・・外から様子見だけ・・。<br /><br />和菓子店と言いますが、食器や茶器なんかのほうが場所を占めているので、食器のお店かと思ってました・・・。<br /><br />

    商家の側へ渡ってみましょう。

    丹六園は、1720年創業の老舗和菓子店。

    もち米の粉に天然栽培の青じそを固めた和菓子「志ほがま」が銘菓として知られているそうです。・・・と言っても、おそらく私好みのスイーツではなさそうなので・・・外から様子見だけ・・。

    和菓子店と言いますが、食器や茶器なんかのほうが場所を占めているので、食器のお店かと思ってました・・・。

    丹六園 グルメ・レストラン

  • お隣には、1845年創業の味噌・醤油醸造元の太田與八郎商店。<br /><br />この店舗付居宅は、昭和4年に、釘を使わずに建てられたものだそうです。<br />

    お隣には、1845年創業の味噌・醤油醸造元の太田與八郎商店。

    この店舗付居宅は、昭和4年に、釘を使わずに建てられたものだそうです。

  • みそジェラートがあるみたいだけど、アイスクリームを食べるほど暑くないし・・・1人だと・・・どうも飲食の時間がもったいなくて・・・。<br /><br />結局やっぱり外からチラ見だけ・・・。

    みそジェラートがあるみたいだけど、アイスクリームを食べるほど暑くないし・・・1人だと・・・どうも飲食の時間がもったいなくて・・・。

    結局やっぱり外からチラ見だけ・・・。

  • こちらの建物がなかなかステキで・・・どうやら太田與八郎商店の工場らしいです。<br /><br />大正14年、当時世界を席巻したモダニズム建築の洗礼を受けており、塩竈市文化景観賞を受賞しているそうです。

    こちらの建物がなかなかステキで・・・どうやら太田與八郎商店の工場らしいです。

    大正14年、当時世界を席巻したモダニズム建築の洗礼を受けており、塩竈市文化景観賞を受賞しているそうです。

  • ここら辺だけはいい雰囲気の家並みです。<br /><br />あとはもう現代の住宅街です・・・残念ながら・・・。

    ここら辺だけはいい雰囲気の家並みです。

    あとはもう現代の住宅街です・・・残念ながら・・・。

  • 道路整備のため、地下に埋設された川の流れを再現した「鹽竈曲水」。<br /><br />

    道路整備のため、地下に埋設された川の流れを再現した「鹽竈曲水」。

  • 塩竈のお茶屋さんが、倉庫として使っている石造りの蔵がありました。

    塩竈のお茶屋さんが、倉庫として使っている石造りの蔵がありました。

  • 鹽竈曲水のせせらぎに沿って、鹽竈百人一首を詠んだ碑が建てられています。<br /><br />また、曲水沿いには灯籠が並んでいて、夕暮れ時には灯が点り、風情があるのではないでしょうか・・・。

    鹽竈曲水のせせらぎに沿って、鹽竈百人一首を詠んだ碑が建てられています。

    また、曲水沿いには灯籠が並んでいて、夕暮れ時には灯が点り、風情があるのではないでしょうか・・・。

  • 観光物産案内所で教えてもらったし、ガイドブックにもありますが、鹽竈神社に行くのに、3通りの参道があります。<br /><br />どの道が写真映えがいいかな〜ぁと考えて・・・202段の表参道は、下り(帰り)にするってのだけはすぐ決めましたが・・・。

    観光物産案内所で教えてもらったし、ガイドブックにもありますが、鹽竈神社に行くのに、3通りの参道があります。

    どの道が写真映えがいいかな〜ぁと考えて・・・202段の表参道は、下り(帰り)にするってのだけはすぐ決めましたが・・・。

  • 一番最初にあった、東参道(ゆるやかな石畳の坂)から行ってみることにしました(←1番楽だからって選んだわけじゃない・・・けど自然に楽な道を呼び込んでました・・)。<br /><br />こちらは裏坂とも呼ばれ、ゆったりとした「女坂」とも呼ばれるそうです。<br /><br />一方、202段の階段の表参道は、表坂とも呼ばれ、別名「男坂」とも呼ばれるそうです。<br /><br />結局今回は通らなかった七曲坂(つづら折りの坂)は、神社で最も古い参道で、登り口には藩政時代からの道標があるそうです(←観光にはこっちのほうが意義があったかもね〜〜)。<br /><br />ここが東参道の入り口のようです。

    一番最初にあった、東参道(ゆるやかな石畳の坂)から行ってみることにしました(←1番楽だからって選んだわけじゃない・・・けど自然に楽な道を呼び込んでました・・)。

    こちらは裏坂とも呼ばれ、ゆったりとした「女坂」とも呼ばれるそうです。

    一方、202段の階段の表参道は、表坂とも呼ばれ、別名「男坂」とも呼ばれるそうです。

    結局今回は通らなかった七曲坂(つづら折りの坂)は、神社で最も古い参道で、登り口には藩政時代からの道標があるそうです(←観光にはこっちのほうが意義があったかもね〜〜)。

    ここが東参道の入り口のようです。

  • 松尾芭蕉は、1689年に塩竈に着き、野田の玉川、末の松山などの歌枕を巡りました。<br /><br />その際、止宿したのがこの付近だと言われています。

    松尾芭蕉は、1689年に塩竈に着き、野田の玉川、末の松山などの歌枕を巡りました。

    その際、止宿したのがこの付近だと言われています。

  • 緩やかな坂・・・緩やかな石段が続きます。

    緩やかな坂・・・緩やかな石段が続きます。

  • 石段の脇の斜面に、もうピークを過ぎてしまった彼岸花がひっそりと咲いています。

    石段の脇の斜面に、もうピークを過ぎてしまった彼岸花がひっそりと咲いています。

  • 坂の途中に、旧亀井邸という、入場無料の古い住宅があるようなので、寄り道してみましょう。

    坂の途中に、旧亀井邸という、入場無料の古い住宅があるようなので、寄り道してみましょう。

    旧亀井邸 名所・史跡

  • 門の手前に、石が重なりあうように並べられています。苔むしており、とても良い感じです。

    門の手前に、石が重なりあうように並べられています。苔むしており、とても良い感じです。

  • 大正13年に、総合商社カメイの初代社長が建てた、和洋併置式住宅と呼ばれる様式の建物です。<br /><br />東北地方の貨物の中継基地としての塩釜港が繁栄するとともに、また日本石油(株)の販売代理店としても、亀井商店(現・総合商社カメイ)は隆盛を極めました。<br /><br />

    大正13年に、総合商社カメイの初代社長が建てた、和洋併置式住宅と呼ばれる様式の建物です。

    東北地方の貨物の中継基地としての塩釜港が繁栄するとともに、また日本石油(株)の販売代理店としても、亀井商店(現・総合商社カメイ)は隆盛を極めました。

  • 玄関は和式ですが、玄関土間のタイルの床はモダンなデザインになっていますね。こちらのタイルは特注の品だそうです。<br /><br />

    玄関は和式ですが、玄関土間のタイルの床はモダンなデザインになっていますね。こちらのタイルは特注の品だそうです。

  • 薄暗いのでちょっとボケましたが、玄関の天井は、折上格天井(おりあげごうてんじょう)という様式になっています。<br /><br />格天井(角材を格子に組んだ天井)の一部を一段持ち上げたようにしたものであり、主に社寺などの広間に用いられています。空間にゆとりと気品を醸し出しています。

    薄暗いのでちょっとボケましたが、玄関の天井は、折上格天井(おりあげごうてんじょう)という様式になっています。

    格天井(角材を格子に組んだ天井)の一部を一段持ち上げたようにしたものであり、主に社寺などの広間に用いられています。空間にゆとりと気品を醸し出しています。

  • 上り框には、埋もれ木細工によって、瓢箪が施されています。<br /><br />瓢箪は、魔除け、子孫繁盛、商売繁盛、そして不老の願いを叶えるとされてきました。<br /><br />商人としての思いが伝わる玄関と言えます。

    上り框には、埋もれ木細工によって、瓢箪が施されています。

    瓢箪は、魔除け、子孫繁盛、商売繁盛、そして不老の願いを叶えるとされてきました。

    商人としての思いが伝わる玄関と言えます。

  • 1階から見学させてもらいます。<br /><br />上り框から上がってすぐのところは、畳の大部屋です。<br />

    1階から見学させてもらいます。

    上り框から上がってすぐのところは、畳の大部屋です。

  • 廊下を進むと、洋館に繋がっています。<br /><br />宮城県地方独特の室内装飾である押込箪笥(桐箪笥)は、箪笥としての実用性とともに、お部屋のデザインとしても利用されています。<br /><br />現在でも、お部屋をすっきり見せるため壁に埋め込まれた家具がありますよね。<br /><br />箪笥の引出しを引き抜くと、もうひとつ引出しが奥にあるんです。夏冬ものの衣装を出し入れしなくても、引出しの前後を入れ替えるだけで済むという便利な造りとなっています。<br /><br /><br /><br />

    廊下を進むと、洋館に繋がっています。

    宮城県地方独特の室内装飾である押込箪笥(桐箪笥)は、箪笥としての実用性とともに、お部屋のデザインとしても利用されています。

    現在でも、お部屋をすっきり見せるため壁に埋め込まれた家具がありますよね。

    箪笥の引出しを引き抜くと、もうひとつ引出しが奥にあるんです。夏冬ものの衣装を出し入れしなくても、引出しの前後を入れ替えるだけで済むという便利な造りとなっています。



  • 洋館なんですが・・・丸窓などは和風だし、和洋ミックスされた面白いお部屋です。<br /><br />往時使っていたような家具を配置すると(たぶん洋風の家具だと想像するのですが・・・)、また雰囲気が随分と違ってくるのでしょうね。<br /><br />そこまで再現できれば、もっと素晴らしいのに・・・。

    洋館なんですが・・・丸窓などは和風だし、和洋ミックスされた面白いお部屋です。

    往時使っていたような家具を配置すると(たぶん洋風の家具だと想像するのですが・・・)、また雰囲気が随分と違ってくるのでしょうね。

    そこまで再現できれば、もっと素晴らしいのに・・・。

  • こちらの窓枠は、北欧から輸入したものだそうです。

    こちらの窓枠は、北欧から輸入したものだそうです。

  • 次は、別の廊下を通って、離れに行ってみます。

    次は、別の廊下を通って、離れに行ってみます。

  • 離れの1階。<br /><br />明るくて静かなお部屋です。

    離れの1階。

    明るくて静かなお部屋です。

  • 金庫は、当時はお金など全部自宅に置いておいたので、何重にもなった重い金属の扉の内側に、桐の箪笥が入っています。<br /><br />もちろん金庫も、壁に埋め込み式となっています。

    金庫は、当時はお金など全部自宅に置いておいたので、何重にもなった重い金属の扉の内側に、桐の箪笥が入っています。

    もちろん金庫も、壁に埋め込み式となっています。

  • ライティングデスクでしょうかね。<br /><br />こちらは一見洋式のデザインですが、座位で使うので、使い方は和式ですね。

    ライティングデスクでしょうかね。

    こちらは一見洋式のデザインですが、座位で使うので、使い方は和式ですね。

  • 離れの2階への階段が面白いんです。<br /><br />途中の踊り場は、1階の玄関、台所、2階の2つの和室の、4カ所につながっています。<br /><br />複数の接客が必要なことなどを想定し、お客様が鉢合わせすることのないように配慮した造りと考えられています。また、給仕などもスムーズに行えるように建てられたとされています。<br /><br />接客の機会が多かった商家においても極めて珍しい構造との評価を得ています。

    離れの2階への階段が面白いんです。

    途中の踊り場は、1階の玄関、台所、2階の2つの和室の、4カ所につながっています。

    複数の接客が必要なことなどを想定し、お客様が鉢合わせすることのないように配慮した造りと考えられています。また、給仕などもスムーズに行えるように建てられたとされています。

    接客の機会が多かった商家においても極めて珍しい構造との評価を得ています。

  • 2階の2部屋のうち、小さなほうのお部屋。<br /><br />

    2階の2部屋のうち、小さなほうのお部屋。

  • この部屋のふすまの取っ手は、関係の深い旧日本石油(株)の社章だったこうもりをかたどって、市内の建具屋に特注したものです。<br /><br />日本石油創立時の晩餐会に、一匹の蝙蝠が舞い込み、「蝠」は「福」と同音であり、福が舞い込んだとされ、社章になったという史実が偲ばれます。

    この部屋のふすまの取っ手は、関係の深い旧日本石油(株)の社章だったこうもりをかたどって、市内の建具屋に特注したものです。

    日本石油創立時の晩餐会に、一匹の蝙蝠が舞い込み、「蝠」は「福」と同音であり、福が舞い込んだとされ、社章になったという史実が偲ばれます。

  • 2階のもうひとつの部屋は、明るい廊下に囲まれた造りです。

    2階のもうひとつの部屋は、明るい廊下に囲まれた造りです。

  • 二間続きの和室です。

    二間続きの和室です。

  • 障子には砂磨り(ずり)ガラスが入っています。<br /><br />昭和30年代くらいまではよく見られた、砂で磨(す)って作られた板ガラスです。<br /><br />板ガラスが苦難の末に国産化されたのは、1907年(明治42年)。それ以前のガラスは輸入品。このガラスを砂で磨って絵を入れたのが「絵入り砂磨りガラス」で、極めて高価なものであったといいます。<br /><br />亀井邸のこの砂磨りガラスは、廊下の歪んで見える板ガラスとともに、身近にはもう見られなくなった日本の近代化の足跡を示す貴重な製品です。<br /><br />ちなみに日本で初めて建物にガラスを使ったのは、伊達綱宗公(第3代藩主)で、品川の居宅の障子にはめ込んだといいます。

    障子には砂磨り(ずり)ガラスが入っています。

    昭和30年代くらいまではよく見られた、砂で磨(す)って作られた板ガラスです。

    板ガラスが苦難の末に国産化されたのは、1907年(明治42年)。それ以前のガラスは輸入品。このガラスを砂で磨って絵を入れたのが「絵入り砂磨りガラス」で、極めて高価なものであったといいます。

    亀井邸のこの砂磨りガラスは、廊下の歪んで見える板ガラスとともに、身近にはもう見られなくなった日本の近代化の足跡を示す貴重な製品です。

    ちなみに日本で初めて建物にガラスを使ったのは、伊達綱宗公(第3代藩主)で、品川の居宅の障子にはめ込んだといいます。

  • 震災後に、塩竃市を支援した山形県村山市のまちづくり協議会の作品だそうです。

    震災後に、塩竃市を支援した山形県村山市のまちづくり協議会の作品だそうです。

  • 欄間にもこうもりや鯛など、めでたいものが彫られています。

    欄間にもこうもりや鯛など、めでたいものが彫られています。

  • 床の間も手が込んだつくりとなっています。<br /><br />本来は、高い方の棚には、冠・香炉・筆などが置かれ、低い方の棚には、烏帽子・壺・印判・巻物・硯箱などが置かれていたそうです。<br /><br />また、高い方の棚の端に付いているのは「筆返し」と呼ばれ、置いた筆が転がっていかないようにするためのものだったそうです。その名残で現在は装飾として残っています。<br />

    床の間も手が込んだつくりとなっています。

    本来は、高い方の棚には、冠・香炉・筆などが置かれ、低い方の棚には、烏帽子・壺・印判・巻物・硯箱などが置かれていたそうです。

    また、高い方の棚の端に付いているのは「筆返し」と呼ばれ、置いた筆が転がっていかないようにするためのものだったそうです。その名残で現在は装飾として残っています。

  • 薄暗い室内から明るい外へ向かう玄関前のため、逆光でうまく写すことができなかったのですが、上り框から上がったところの透かしの扉は、とても美しいものでした。<br /><br />

    薄暗い室内から明るい外へ向かう玄関前のため、逆光でうまく写すことができなかったのですが、上り框から上がったところの透かしの扉は、とても美しいものでした。

  • 亀井邸が建築された大正から昭和初期は、日本の伝統的建築文化がひとつの頂点を迎えた時期とされています。<br /><br />和館、洋館ともに惜しみなく資金を投入し、優れた材料、優れた技術が随所に見られます。<br /><br />その背景には、当時、塩竃が三陸地方唯一の鉄道のある港町として繁栄してきた歴史や、その港を核とした旺盛な物流機能を誇っていたことがあると考えられます。<br /><br />亀井邸は、戦前の塩釜港の繁栄を象徴する歴史的な建築物と位置づけることができます。<br /><br />亀井邸で40分ほど費やしてしまいました。<br /><br />連れ合いが一緒でも、待たせて好き勝手に撮ってますが、ひとりだとより一層粘ってゆっくり撮ってしまっているようで・・・結構ここで集中力使い切ってしまいました・・・。<br /><br />でも気をとり直して・・・1度目の塩竈さんぽで、メインの目的である鹽竈神社へと向かいましょう。<br /><br />②へ続きます!

    亀井邸が建築された大正から昭和初期は、日本の伝統的建築文化がひとつの頂点を迎えた時期とされています。

    和館、洋館ともに惜しみなく資金を投入し、優れた材料、優れた技術が随所に見られます。

    その背景には、当時、塩竃が三陸地方唯一の鉄道のある港町として繁栄してきた歴史や、その港を核とした旺盛な物流機能を誇っていたことがあると考えられます。

    亀井邸は、戦前の塩釜港の繁栄を象徴する歴史的な建築物と位置づけることができます。

    亀井邸で40分ほど費やしてしまいました。

    連れ合いが一緒でも、待たせて好き勝手に撮ってますが、ひとりだとより一層粘ってゆっくり撮ってしまっているようで・・・結構ここで集中力使い切ってしまいました・・・。

    でも気をとり直して・・・1度目の塩竈さんぽで、メインの目的である鹽竈神社へと向かいましょう。

    ②へ続きます!

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松島、塩竈

この旅行記へのコメント (12)

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  • アタムさん 2016/01/01 16:58:54
    旧カメイ邸 良いですね
    5年くらい前に行ったことがありますが
    こあひるさんのブログを見てまた行きたくなりました
    今月 松島に遊びに行く予定なので 寄ってみます
    ありがとうございます

    こあひる

    こあひるさん からの返信 2016/01/04 11:32:29
    RE: 旧カメイ邸 良いですね
    アタムさん、明けましておめでとうございま〜す!

    初めまして・・・になりますか〜〜!?書き込み頂いてありがとうございます!

    松島は、私はけっこう好きで・・・時々訪れてしまいます。塩釜も、お酒やチョコレートを買いにぶらぶらするのが楽しい町ですね!

    来月というと2月ですか?もし下旬〜3月頭にかけていらっしゃる予定でしたら、塩釜のひなめぐりにちょうど当たれば、旧カメイ邸のつるし飾りが見事で楽しめると思いますが・・・。

    今年もどうぞよろしくお願いしますね!

    こあひる

    アタム

    アタムさん からの返信 2016/01/04 18:08:32
    旧カメイ邸
    こあひるさん 明けましておめでとうございます
    塩釜には 1月上旬に松島1泊で予定をしていました
    つるし雛が見れなくて残念です
    塩釜のチョコレートとはクレオバンテールですか?
    私も 帰りに 買って行こうかな

    ありがとうございます

    こあひる

    こあひるさん からの返信 2016/01/04 18:36:44
    RE: 旧カメイ邸
    > こあひるさん 明けましておめでとうございます
    > 塩釜には 1月上旬に松島1泊で予定をしていました
    > つるし雛が見れなくて残念です
    > 塩釜のチョコレートとはクレオバンテールですか?
    > 私も 帰りに 買って行こうかな
    >
    > ありがとうございます

    クレオバンテールです!私はすっごくお気に入りのチョコレート店です(一粒高いですけどね)。

    ぜひぜひ塩釜と松島、楽しんでいってくださいね!

    こあひる
  • 白い華さん 2013/11/03 06:30:06
    気になってた・・・「塩竈神社 入り口!の 「古い 町並み」
    お早う御座います。
    野球「楽天 日本一!に 大手・・・」。「田中投手!の 頑張り」と、
    文化の日・・・の 今日は、「地元!仙台は ドキドキ・・・の ナイター日和」と なりそう〜デスネ。

    「東北・仙台」に、 朗報・・・が 訪れますよう! 私も、応援しています。
    そして、夫は、「優勝が 決まったら、スタート・・・」の 楽天セール(ネットの)を お待ちかね・・・の 様子。 昨晩は、構えて!いながら・・・、「優勝と ならず」でした。 (笑)

    2012年・2月・・・ 『 雪の 山形・かみのやま温泉 と 松島方面 』に 出掛けた!際、
    「塩竈神社 参拝」を して、塩竈の 町!を ドライブしました。

    海沿い!の 大通り・・・を 走りながら、見えた!
    「御座船」の 派手さ!が 際立つ・・・塩釜港。
    港の 回り!は、「津波が 来たのでしょう」 建物が 無くて、その・・・「すぐ 側。は、 大丈夫」で あったり。と、海辺の 近さ。 波の 具合!の 違い。落胆ぶり!が 感じられて、 ショックに 思えました。

    東京に 帰る!直前・・・の 夕方。
    「塩竈神社を 参拝!して 帰りました」。
    私が 小学生の頃、「滅多!に 長距離旅行・・・なんて、したこと。ない! 母親が 『塩竈神社』 へ 立ち寄ったンだそう〜。で・・・、
    私と姉に 「将来!の 安産の お守り」を 買ってきてくれて、無事! それぞれ、二人ずつ!を 安産で出産。 (爆)
    子供時代から、『塩竈神社」は 知ってた!ワケ・・・で、立ち寄ったのでした。

    そして、神社の 入り口!の 「古い 建築物」は、 こんな・・・風。なのね〜。
    神社より、こうゆう・・・「旧家の 建物!が 気になってしまう(私)」なので、 時間が無くて、見られなかった。ので、
    「詳しい お話。 お写真」は、とても、スッキリ!とした・・・思い。が しました。 (♪)

    『 旧 亀井邸宅 』 は、 素晴らしい〜!建築が 無料公開・・・って 良かった!ですね。
    この 家屋に 施された、凝った!「お洒落な 意匠・・・の 数々」は、塩竈の 繁栄ぶり!を 伺わせますね。
    時間があったら、 是非・・・見たかった 『 亀井邸 』でした。

    とにかく・・・。「今夜は、『 楽天 優勝 』 を まず・・・見たい」と 祈っています。
    「東北の 震災復興」の 勇気!に なる(であろう) 「最後の 大一番(試合)」を、ドキドキ・・・で 見守りましょう。
        これからも よろしくお願いします。

    こあひる

    こあひるさん からの返信 2013/11/06 12:21:48
    RE: 気になってた・・・「塩竈神社 入り口!の 「古い 町並み」
    白い華さん、こんにちは!

    いつもありがとうございます!

    野球にも全然興味ないし、仙台に来て半年だし・・・の私ですが、楽天には勝たせてあげてよ〜〜〜と心から願っていました。

    まさか・・・ほんとうに日本一になるなんて、ドラマチックで感動的でした。

    さすが白い華さん、すでに塩竈には行かれたことがあったんですね。今もまだ、復旧されたところと、されていないままのところとが混じり合っている感じです。

    街全体では、もう古い建物は少なくなってしまって残念ですが、ブラついていると、ところどころに見かけることはできます。

    何軒かの酒蔵や、亀井邸の当時の贅を尽くしたお家など、趣きがあり、昔の栄華をしのばせますね。

    お父さん、楽天セールで何をゲットしたんだろう・・??

    こあひる
  • tokotokoさん 2013/10/30 22:00:51
    旧亀井邸
    こあひるさん、こんばんは☆

    塩釜さんぽ、楽しく拝見しました!
    詳細に、そして細やかに綴られた記事からは、
    とっても魅力的な町として 伝わってきました。

    中でも旧亀井邸、意匠を凝らした装飾の数々に、
    珍しき階段構造等、画面からでも ココロが弾んだほどです☆

    この程度で有料‥;という施設がある一方で、
    この充実ぶりで無料!?という、居たたまれない気持ちにさえ
    なるスポットが稀にありますが、旧亀井邸は まさに後者で
    しょうかね☆

    塩釜は未訪問で、行きたいリストからも漏れていたのですが、
    ぜひいつか必ず! と改めました。いつも素敵な旅行記を
    ありがとうございます☆

    また、5月カレンダー・ドナウベントの入選
    おめでとうございます!!まだ旅行記は未公開(?)の
    ようですが、拝見できるのを楽しみにしています。
    長文、失礼します;  tokotoko

    こあひる

    こあひるさん からの返信 2013/11/01 10:37:15
    RE: 旧亀井邸
    tokotokoさん、こんにちは〜。

    塩竈は、地味だし・・ちょっぴり寂れているような雰囲気もありますが、ブラブラ散策するにはとても楽しい街で、気に入ってしまいました。おいしいお店もたくさんありますし・・・。

    tokotokoさんもきっと好きになる街ではないかと・・・。

    旧亀井邸、無料なのはほんとにうれしいですよね。鹽竈神社に行く際には、裏坂から上って見る価値はあると思いました。

    また、5月カレンダー・ドナウベントの入選
    > おめでとうございます!!まだ旅行記は未公開(?)の
    > ようですが、拝見できるのを楽しみにしています。

    ずうずうしく応募したのがバレて恥ずかしいです・・・。旅行記もまだ作成途中(国内に時間をとられてなかなか進みません…)ですが、少しずつアップしていきますので、よろしくお願いします!

    こあひる
  • mintさん 2013/10/25 21:45:07
    灯台元暮らしでした。。。
    こあひるさん  こんばんわ☆


    塩釜散歩。。。三部拝見させて頂きました。

    普段、街歩きしてると自然で・・当たり前のように周りの環境があると
    そこにある素敵なものなどを見過ごしてしまいます

    旧亀井邸も、前に行った時は閉まってまして入りそびれてました。

    塩釜の町もこあひるさんのおかげで隅々まで見ることが出来まして感謝です

    ありがとうございま〜す。


       iroenpitu

    こあひる

    こあひるさん からの返信 2013/10/28 01:30:39
    RE: 灯台元暮らしでした。。。
    iroenpituさん、こんばんは〜!

    仙台の街中は、都会で・・・散策して面白い発見とかはあまりないけど、ちょっとばかり電車に乗っていくと、なんだかステキなところがたくさんあって楽しいですね〜。

    塩竈も神社だけだったら・・・さほどは強い関心はないのですが(そこの紅葉とか桜とかなら興味ありますが)、全体では現代の住宅地ながら・・・所々に昔の面影があったり、酒蔵がいくつかあったり、スイーツのおいしいお店があったり、観光客がたくさん来るので普通なら敷居の高そうなお寿司屋さんでも入りやすかったり・・・と、けっこういい街ですね。

    意外と、塩竈・・・私、気に入ってしまいました。

    また何回か訪れることになりそうです。

    こあひる
  • moonさん 2013/10/24 22:45:44
    素敵な木造
    こあひるさんへ
    風情があって街並みも素敵ながら、建物のこだわりが素敵です。
    磨かれた木造廊下、木製の窓枠といい古い木造が好きな私にはとっても
    魅力的です。
    いつか訪れたいなぁと思える素敵な旅行記でした。
    続きもゆっくり読ませてもらいます。

    moonより

    こあひる

    こあひるさん からの返信 2013/10/26 15:16:23
    RE: 素敵な木造
    moonさん、こんんちは。

    塩竈でも、古い建物は、震災をきっかけに解体されていったりしているようです。

    街並み全体として、古い建物がたくさんで趣きがある・・・とまで言えませんが、少なくなった建物だけでも大切にしていってほしいです。でも、お金がかかるので、なかなか難しいのかな・・・。

    散策するにはちょうどいい広さの街で、おいしいお寿司屋もたくさんあるし、スイーツ店もいくつもあるし、なかなか楽しい街でした。

    こあひる

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