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さて、登山本編である。<br />白馬大雪渓の登攀から白馬岳山頂へ。翌日は小蓮華山、白馬乗鞍岳を経由して栂池に下山。<br />八方のホテルに一泊して、最終日は八方池まで足を伸ばして帰宅という予定。<br /><br />しかし予定は未定であって、語るも涙の登山記となったのである。<br /><br />≪今回のコース≫<br />7/21 新宿~白馬:あずさ3号<br />   白馬~猿倉:バス<br />   猿倉~白馬尻小屋 →白馬尻小屋泊<br />7/22 白馬尻小屋~大雪渓~白馬山荘<br />   白馬山荘~白馬岳山頂【往復】 →白馬山荘泊<br />7/23 白馬山荘~白馬岳~小蓮華山<br />   ~白馬乗鞍岳~白馬大池~栂池~白馬八方 →ホテル<br />7/24 ホテル~八方池~白馬~新宿<br /><br />※今回縦走する山は3座。<br />     白 馬 岳:2932m<br />     小蓮華山 :2789m<br />     白馬乗鞍岳:2463m<br /><br />●準備編<br />http://4travel.jp/traveler/sham203/album/10801254/<br />●高山植物編<br />http://4travel.jp/traveler/sham203/album/10801272/

北アルプス縦走 白馬大雪渓~白馬岳~白馬乗鞍岳 雨にたたられ眺望なし ≪本編≫

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2013/07/21 - 2013/07/24

99位(同エリア822件中)

旅行記グループ 山 アルプス

6

62

琉球熱

琉球熱さん

さて、登山本編である。
白馬大雪渓の登攀から白馬岳山頂へ。翌日は小蓮華山、白馬乗鞍岳を経由して栂池に下山。
八方のホテルに一泊して、最終日は八方池まで足を伸ばして帰宅という予定。

しかし予定は未定であって、語るも涙の登山記となったのである。

≪今回のコース≫
7/21 新宿~白馬:あずさ3号
   白馬~猿倉:バス
   猿倉~白馬尻小屋 →白馬尻小屋泊
7/22 白馬尻小屋~大雪渓~白馬山荘
   白馬山荘~白馬岳山頂【往復】 →白馬山荘泊
7/23 白馬山荘~白馬岳~小蓮華山
   ~白馬乗鞍岳~白馬大池~栂池~白馬八方 →ホテル
7/24 ホテル~八方池~白馬~新宿

※今回縦走する山は3座。
     白 馬 岳:2932m
     小蓮華山 :2789m
     白馬乗鞍岳:2463m

●準備編
http://4travel.jp/traveler/sham203/album/10801254/
●高山植物編
http://4travel.jp/traveler/sham203/album/10801272/

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
高速・路線バス JR特急 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 当日(7/22)4時半。<br />雪渓上部の雲・・・泣きたくなった。

    当日(7/22)4時半。
    雪渓上部の雲・・・泣きたくなった。

  • 外の気温は9℃<br />寒い!

    外の気温は9℃
    寒い!

  • 小蓮華方面の稜線もこの通り。<br />これは覚悟していかないと…

    小蓮華方面の稜線もこの通り。
    これは覚悟していかないと…

  • 白馬岳方面も雲が厚く、晴れる気配はなし。

    白馬岳方面も雲が厚く、晴れる気配はなし。

  • 大雪渓入口にはこんな看板が。

    大雪渓入口にはこんな看板が。

  • いよいよ大雪渓登攀開始。6:15。<br />昨年の冬から今年の春先まで、軽アイゼンを着けて山歩きをしてきたのは、とにもかくにもこの日のためだった。<br />そんなことを思い出しながら歩き始める。<br />雪解け水が豪快な音で流れている。

    いよいよ大雪渓登攀開始。6:15。
    昨年の冬から今年の春先まで、軽アイゼンを着けて山歩きをしてきたのは、とにもかくにもこの日のためだった。
    そんなことを思い出しながら歩き始める。
    雪解け水が豪快な音で流れている。

  • 山小屋からは既に出発した人たちもいるが、ルート上にはまだ人は多くない。

    山小屋からは既に出発した人たちもいるが、ルート上にはまだ人は多くない。

  • こんな「置き看板」がところどころに・・・

    こんな「置き看板」がところどころに・・・

  • 確かに落石が多い

    確かに落石が多い

  • 事前情報通り、クレバスがあちこちに。

    事前情報通り、クレバスがあちこちに。

  • 山頂付近はガスってしまって見えない。<br /><br />左右の斜面は、時折り「パラパラ」と不穏な音をさせている。<br />小さな落石である。

    山頂付近はガスってしまって見えない。

    左右の斜面は、時折り「パラパラ」と不穏な音をさせている。
    小さな落石である。

  • 登る、登る、ひたすら登る<br /><br />通り抜ける風が冷たい。

    登る、登る、ひたすら登る

    通り抜ける風が冷たい。

  • 振り返ってみる。<br />下界は良く晴れているのに…

    振り返ってみる。
    下界は良く晴れているのに…

  • 山は完全にガスの中…

    山は完全にガスの中…

  • 時折、ガスが斜面を滑り落ちていく。

    時折、ガスが斜面を滑り落ちていく。

  • こうなるとガスなのか雪煙なのか。わからなくなる。<br /><br />大きな落石はなかったが、途中、コースにまで及びそうな落石が一回。<br />私達の位置の真横から落ちて行ったので危険はなかったが、後続の人たちに当たらないかと肝を冷やした。

    こうなるとガスなのか雪煙なのか。わからなくなる。

    大きな落石はなかったが、途中、コースにまで及びそうな落石が一回。
    私達の位置の真横から落ちて行ったので危険はなかったが、後続の人たちに当たらないかと肝を冷やした。

  • 2時間ほどで大雪渓の最上部「葱平」に到着。<br />ここは、雪で覆われた雪渓の中にある緑地帯。ポツンと島のように、ここだけが緑だ。<br />岩場なので、アイゼンを外す。<br />ザックを降ろして小休止する人たちも多い。

    2時間ほどで大雪渓の最上部「葱平」に到着。
    ここは、雪で覆われた雪渓の中にある緑地帯。ポツンと島のように、ここだけが緑だ。
    岩場なので、アイゼンを外す。
    ザックを降ろして小休止する人たちも多い。

  • 休憩中に突然ガスが立ち込めて視界がゼロに

    休憩中に突然ガスが立ち込めて視界がゼロに

  • そして間もなく晴れ間。<br />こんな感じで、ガスと晴れ間が目まぐるしく入れ替わる。

    そして間もなく晴れ間。
    こんな感じで、ガスと晴れ間が目まぐるしく入れ替わる。

  • この葱平が標高2400mくらい。そんな場所にこのような「川」があるのはとても不思議。それもかなりの水量だ。

    この葱平が標高2400mくらい。そんな場所にこのような「川」があるのはとても不思議。それもかなりの水量だ。

  • 葱平から目指すは、あそこだ!

    葱平から目指すは、あそこだ!

  • 高山植物をちらほら見ながら葱平を登り、、、

    高山植物をちらほら見ながら葱平を登り、、、

  • さて、ここから小雪渓トラバース、という地点。<br /><br />ここで遭難した若者がいたようだ。享年26歳。<br />友人が創ったプレート。<br />昭和49年6月28日とある。<br />個人名は伏せておく。

    さて、ここから小雪渓トラバース、という地点。

    ここで遭難した若者がいたようだ。享年26歳。
    友人が創ったプレート。
    昭和49年6月28日とある。
    個人名は伏せておく。

  • 小雪渓より眼下に広がる大雪渓。<br /><br />ここは雪渓を真横に横切るような形。<br />通路は良く固められているとはいえ、この通りの急斜面である。<br />斜面方向に重心が傾けば、一気に転げ落ちるだろう。<br />昨日の女性もここで滑落したのだろうか?<br />アイゼンで踏みしめながら歩く。

    小雪渓より眼下に広がる大雪渓。

    ここは雪渓を真横に横切るような形。
    通路は良く固められているとはいえ、この通りの急斜面である。
    斜面方向に重心が傾けば、一気に転げ落ちるだろう。
    昨日の女性もここで滑落したのだろうか?
    アイゼンで踏みしめながら歩く。

  • 背後には天狗菱。<br />急峻な先端はガスの中。

    背後には天狗菱。
    急峻な先端はガスの中。

  • 小雪渓を抜け、避難小屋を通過。<br />ここまで来れば、危険個所もない。

    小雪渓を抜け、避難小屋を通過。
    ここまで来れば、危険個所もない。

  • 標高2500mまでやってきた。<br />気温は15℃

    標高2500mまでやってきた。
    気温は15℃

  • しばらく行くとこんな看板が。<br />ここから先が「お花畑」である。

    しばらく行くとこんな看板が。
    ここから先が「お花畑」である。

  • そしてここでも盛大に流れる「川」。<br />当たり前だが、べらぼうに冷たい。

    そしてここでも盛大に流れる「川」。
    当たり前だが、べらぼうに冷たい。

  • 「お花畑」エリアを抜けると、頂上宿舎である。<br />ガスで建物が見えない・・・<br /><br />白馬山荘へはもう一息。

    「お花畑」エリアを抜けると、頂上宿舎である。
    ガスで建物が見えない・・・

    白馬山荘へはもう一息。

  • 稜線に出るとこんな道標が。<br />唐松岳、、、いつかは登りたい山だ。

    稜線に出るとこんな道標が。
    唐松岳、、、いつかは登りたい山だ。

  • 白馬山荘への道、、、ガスだよ<br /><br />実はこの両側も花がいっぱい、、、のはず(笑)

    白馬山荘への道、、、ガスだよ

    実はこの両側も花がいっぱい、、、のはず(笑)

  • やっと白馬山荘到着。11:17。<br />まずは予定通り、とは言え、5時間登りっぱなし。<br />頑張りました。

    やっと白馬山荘到着。11:17。
    まずは予定通り、とは言え、5時間登りっぱなし。
    頑張りました。

  • ここが県境。<br />受付は広々としていて、レンジャーも常駐。<br />携帯電話の充電器(有料)もあるので助かった。

    ここが県境。
    受付は広々としていて、レンジャーも常駐。
    携帯電話の充電器(有料)もあるので助かった。

  • この建物が有名なレストラン『スカイプラザ』。<br />ここで昼食をとることに。

    この建物が有名なレストラン『スカイプラザ』。
    ここで昼食をとることに。

  • レストラン内部。<br />売店併設で、この売店がかなり充実。<br />アツアツのラーメンとカレー。<br />ベタなオーダーだけど、疲れた体にはなんでも美味い!<br /><br />ここのコーヒーは丁寧に豆を引いて淹れたもの。水が良いからか、絶品!<br />街中のぼったくりコーヒー飲むなら、ここで500円は絶対安いぞ(笑)

    レストラン内部。
    売店併設で、この売店がかなり充実。
    アツアツのラーメンとカレー。
    ベタなオーダーだけど、疲れた体にはなんでも美味い!

    ここのコーヒーは丁寧に豆を引いて淹れたもの。水が良いからか、絶品!
    街中のぼったくりコーヒー飲むなら、ここで500円は絶対安いぞ(笑)

  • ちょいと気の利いた楊枝立て。

    ちょいと気の利いた楊枝立て。

  • 山小屋の雰囲気を醸し出すランプ。

    山小屋の雰囲気を醸し出すランプ。

  • 宿泊棟内部。<br />1階は大グループ向けの大部屋。<br />2階は単独・小グループ向けの区画。

    宿泊棟内部。
    1階は大グループ向けの大部屋。
    2階は単独・小グループ向けの区画。

  • 2人で1区画。<br />でもドアはもちろん、カーテンもないので、廊下からは丸見え(笑)<br />この点は、白馬尻小屋の方が気が利いていた。

    2人で1区画。
    でもドアはもちろん、カーテンもないので、廊下からは丸見え(笑)
    この点は、白馬尻小屋の方が気が利いていた。

  • さすが日本最初の山小屋だけあって、歴史を物語る資料も豊富。<br />山小屋内に設置された資料室には、貴重な写真や道具などが常時展示されていて、自由に見学できる。

    さすが日本最初の山小屋だけあって、歴史を物語る資料も豊富。
    山小屋内に設置された資料室には、貴重な写真や道具などが常時展示されていて、自由に見学できる。

  • またこの山小屋には昭和大学医学部の診療所も併設されている。<br />なんと、昭和6年から続いているのだという。<br />まさにドラマ『サマーレスキュー』の世界。

    またこの山小屋には昭和大学医学部の診療所も併設されている。
    なんと、昭和6年から続いているのだという。
    まさにドラマ『サマーレスキュー』の世界。

  • 荷物をおろし昼食もとり、一息ついたところで、サブザックにカメラを放り込んで白馬岳山頂まで行くことにした。

    荷物をおろし昼食もとり、一息ついたところで、サブザックにカメラを放り込んで白馬岳山頂まで行くことにした。

  • 白馬山荘から山頂までは、わずか10分ほど。<br />あっけなく到達してしまう。<br />2932.2m<br /><br />ここからの眺望を楽しみにしていたのだが、ご覧の通りガスっていて視界ゼロ・・・

    白馬山荘から山頂までは、わずか10分ほど。
    あっけなく到達してしまう。
    2932.2m

    ここからの眺望を楽しみにしていたのだが、ご覧の通りガスっていて視界ゼロ・・・

  • 一応、三角点なども

    一応、三角点なども

  • おまけに雨まで降ってきた・・・<br /><br />さっさと撤収

    おまけに雨まで降ってきた・・・

    さっさと撤収

  • 【白馬山荘について】<br />日本で最初の営業山小屋と言うことは既に有名だが、実際に利用してみて驚いたのは、レストランの充実と食事の充実ぶり。<br />スカイプラザは外来者も利用可能な施設で、ビールも置いてあるし、何とケーキまで食べられる。<br />食堂は宿泊者のみで、メニューも立地条件を考えると驚異的に「普通」。<br />何せ収容人員が800名と言うのだから、スタッフの数も半端ではない。<br />山小屋にあってこの規模、賛否(好み)両論あるだろうが、3000m級の標高にあってこの規模を維持しているのは、やはり驚きである。<br />白馬山系は水が豊富なのか、白馬尻小屋でも白馬山荘でも不自由なく使える。<br />風呂こそないが、大きな洗面所があり、洗顔も歯磨きも自由だ。<br />排水の浄化はどうしているのか、気になるところ。<br />また、この規模でありながらトイレの数は少なめでバランスが悪いと感じた。<br />巨大であるがゆえに、持ち物が他人のものと紛れる可能性も高く、特に乾燥室を利用する際は充分注意した方がよさそうだ。

    【白馬山荘について】
    日本で最初の営業山小屋と言うことは既に有名だが、実際に利用してみて驚いたのは、レストランの充実と食事の充実ぶり。
    スカイプラザは外来者も利用可能な施設で、ビールも置いてあるし、何とケーキまで食べられる。
    食堂は宿泊者のみで、メニューも立地条件を考えると驚異的に「普通」。
    何せ収容人員が800名と言うのだから、スタッフの数も半端ではない。
    山小屋にあってこの規模、賛否(好み)両論あるだろうが、3000m級の標高にあってこの規模を維持しているのは、やはり驚きである。
    白馬山系は水が豊富なのか、白馬尻小屋でも白馬山荘でも不自由なく使える。
    風呂こそないが、大きな洗面所があり、洗顔も歯磨きも自由だ。
    排水の浄化はどうしているのか、気になるところ。
    また、この規模でありながらトイレの数は少なめでバランスが悪いと感じた。
    巨大であるがゆえに、持ち物が他人のものと紛れる可能性も高く、特に乾燥室を利用する際は充分注意した方がよさそうだ。

  • さて、頂上から戻ったころから雨は本格化。<br />この日猿倉から登ってきたと思われる人々が続々と到着したが、例外なくずぶ濡れ。<br />乾燥室は足の踏み場もないくらいになり、注意書きで「衣類のみ」「ザックやシューズは不可」とあるにも拘らず、多くのザックとシューズが持ち込まれていた。<br />果ては乾燥室のストーブで着衣ごと乾かそうと長時間座りこむ連中もいたりで、人口が増える=モラルが落ちるという縮図を見る思い。<br />午前中に到着し、乾燥室もほとんど利用する必要がなかったことは、実に幸いだった。

    さて、頂上から戻ったころから雨は本格化。
    この日猿倉から登ってきたと思われる人々が続々と到着したが、例外なくずぶ濡れ。
    乾燥室は足の踏み場もないくらいになり、注意書きで「衣類のみ」「ザックやシューズは不可」とあるにも拘らず、多くのザックとシューズが持ち込まれていた。
    果ては乾燥室のストーブで着衣ごと乾かそうと長時間座りこむ連中もいたりで、人口が増える=モラルが落ちるという縮図を見る思い。
    午前中に到着し、乾燥室もほとんど利用する必要がなかったことは、実に幸いだった。

  • さて、7/23。<br />この日は長躯白馬大池を周って栂池に下山。<br />で、いきなり栂池山荘の写真である。<br /><br />そのわけは・・・<br /><br />昨日午後から崩れた天候は夜半になって風雨共に激しくなり、寝ている最中も風の唸り声で目が覚めるほど。<br />このまま予定通りのルートを行くか、大雪渓を戻るか、はたまた鑓温泉方面にエスケープするか、、、<br /><br />このうち、鑓温泉方面は時間がかかりすぎてNG。<br />当初の予定ルートでの不安要素は「風」。<br />強風の中での稜線歩きは危険が伴う。まして初めてのルート。<br />一方、雪渓下りはそれなりに注意が必要とはいえ、歩いてきたばかりで見当がつくという安心感がある。<br /><br />最後の最後まで迷ったが、朝の天候を見て、予定通りのルートを行くことに決めた。<br />しかし風は弱かったが雨量はそれなり。出発時点から撮影は断念し、カメラは防水バッグの中に入れてザックの奥に押し込められたのであった・・・<br />なので、写真は1枚もないのである。<br /><br />白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜白馬乗鞍岳〜天狗原<br />なだらかな稜線歩き、あふれるような高山植物、神秘的な池・・・どれをとっても魅力的なルートで、さらに岩場あり、雪渓ありと変化にも富んでいる。<br />飽きることなく、一気に大池山荘に到着し、小休止を入れて栂池まで。<br />ここでようやく大休止とともに昼食。<br />トレッキングポール、シューズ、アイゼンの泥を落とし、ようやくありついた昼食はことのほか美味。

    さて、7/23。
    この日は長躯白馬大池を周って栂池に下山。
    で、いきなり栂池山荘の写真である。

    そのわけは・・・

    昨日午後から崩れた天候は夜半になって風雨共に激しくなり、寝ている最中も風の唸り声で目が覚めるほど。
    このまま予定通りのルートを行くか、大雪渓を戻るか、はたまた鑓温泉方面にエスケープするか、、、

    このうち、鑓温泉方面は時間がかかりすぎてNG。
    当初の予定ルートでの不安要素は「風」。
    強風の中での稜線歩きは危険が伴う。まして初めてのルート。
    一方、雪渓下りはそれなりに注意が必要とはいえ、歩いてきたばかりで見当がつくという安心感がある。

    最後の最後まで迷ったが、朝の天候を見て、予定通りのルートを行くことに決めた。
    しかし風は弱かったが雨量はそれなり。出発時点から撮影は断念し、カメラは防水バッグの中に入れてザックの奥に押し込められたのであった・・・
    なので、写真は1枚もないのである。

    白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜白馬乗鞍岳〜天狗原
    なだらかな稜線歩き、あふれるような高山植物、神秘的な池・・・どれをとっても魅力的なルートで、さらに岩場あり、雪渓ありと変化にも富んでいる。
    飽きることなく、一気に大池山荘に到着し、小休止を入れて栂池まで。
    ここでようやく大休止とともに昼食。
    トレッキングポール、シューズ、アイゼンの泥を落とし、ようやくありついた昼食はことのほか美味。

  • ここからはリフトを乗り継いで降りるのみ。<br />栂池自然園は、高山植物を見に来た人たちでけっこう賑わっていた。

    ここからはリフトを乗り継いで降りるのみ。
    栂池自然園は、高山植物を見に来た人たちでけっこう賑わっていた。

  • 栂池自然園でも時折小雨がぱらつくあいにくの天気。<br />リフトに乗っている最中も、突然こんな状況になったり…

    栂池自然園でも時折小雨がぱらつくあいにくの天気。
    リフトに乗っている最中も、突然こんな状況になったり…

  • 昨年秋に来た時とは視界がまるで違う。<br /><br />麓の駅まで降りたら、八方バスターミナルまでバスに乗り、そこから今夜の宿まで徒歩。<br />今夜はゆっくりと汗を流し、体を癒そう・・・

    昨年秋に来た時とは視界がまるで違う。

    麓の駅まで降りたら、八方バスターミナルまでバスに乗り、そこから今夜の宿まで徒歩。
    今夜はゆっくりと汗を流し、体を癒そう・・・

  • ホテルまでの道すがら見つけたマンホールには、カタクリの図柄が。

    ホテルまでの道すがら見つけたマンホールには、カタクリの図柄が。

  • 今夜の宿、「パイプのけむり」<br />八方エリアで比較的リーズナブルな価格、温泉そして2食付き。

    今夜の宿、「パイプのけむり」
    八方エリアで比較的リーズナブルな価格、温泉そして2食付き。

  • 中庭はそのまんまの雑木林。<br />部屋も風呂も広くはないが、狭いというほどでもなく、まずは及第点と言うところ。<br />食事も朝夕ともバイキングで気楽。<br />夕食はデザートを含めかなりの種類だった。<br />風呂に入って2日間の汚れを落とし、腹を満たせばあとは寝るのみ。<br />早々に就寝。

    中庭はそのまんまの雑木林。
    部屋も風呂も広くはないが、狭いというほどでもなく、まずは及第点と言うところ。
    食事も朝夕ともバイキングで気楽。
    夕食はデザートを含めかなりの種類だった。
    風呂に入って2日間の汚れを落とし、腹を満たせばあとは寝るのみ。
    早々に就寝。

  • 最終日、24日。<br />この日はせっかくだから八方池辺りまでは行こうと計画していた。<br />ところが朝から雨。レインウェアはあるが傘はナシ。<br />眺望が期待できる天気ではないので、即中止。<br />チェックアウト間際までゆっくり過ごし、駅前に直行。

    最終日、24日。
    この日はせっかくだから八方池辺りまでは行こうと計画していた。
    ところが朝から雨。レインウェアはあるが傘はナシ。
    眺望が期待できる天気ではないので、即中止。
    チェックアウト間際までゆっくり過ごし、駅前に直行。

  • 土産物を物色した後に時間つぶしで入った店。<br />「手打ちそば ふじや」<br /><br />駅前のロータリーを見渡せる。<br /><br />おばさん2人で切り盛りしている店。<br />そばは絶品。駅前の土産物屋に付属した店とは思えないほどのクオリティだ。(本当に手打ちで、その日のそばは朝に打つのだという)

    土産物を物色した後に時間つぶしで入った店。
    「手打ちそば ふじや」

    駅前のロータリーを見渡せる。

    おばさん2人で切り盛りしている店。
    そばは絶品。駅前の土産物屋に付属した店とは思えないほどのクオリティだ。(本当に手打ちで、その日のそばは朝に打つのだという)

  • レジ脇にあったこの色紙には笑えた。<br />まだ高校生だから、サインなんて無理だよね。

    レジ脇にあったこの色紙には笑えた。
    まだ高校生だから、サインなんて無理だよね。

  • 白馬駅舎にはかつての歴史を物語る資料が・・・<br />その昔、白馬駅はこの名前だったそうだ。

    白馬駅舎にはかつての歴史を物語る資料が・・・
    その昔、白馬駅はこの名前だったそうだ。

  • さて、そうこうしているうちに、新宿行きのあずさがやってきた。<br />これで一路東京へ。

    さて、そうこうしているうちに、新宿行きのあずさがやってきた。
    これで一路東京へ。

  • 今回の戦利品<br /><br />手ぬぐいとピンバッチ。<br /><br />手ぬぐいは白馬尻と白馬で、ピンバッチは白馬尻、白馬、白馬大池で。<br /><br />小休止で立寄った白馬大池山荘はバッチを買うために寄ったようなもの(笑)

    今回の戦利品

    手ぬぐいとピンバッチ。

    手ぬぐいは白馬尻と白馬で、ピンバッチは白馬尻、白馬、白馬大池で。

    小休止で立寄った白馬大池山荘はバッチを買うために寄ったようなもの(笑)

  • 今回の記録<br /><br />歩行距離:16km(2日間)<br />最大標高差:1666m<br /><br />いろいろあった初白馬だったが、総括すれば良い体験だったし、このエリアが人気が高い理由も、実際その地に立って見て充分理解できた。<br /><br />あの稜線で見た、コマクサとイワギキョウの群生は網膜に焼き付けたけれど、やはりどうしても写真に撮りたい。<br />白馬大池ももっともっと景観を楽しみたかった。<br /><br />今度は絶対、天気の良い日に来るぞ!

    今回の記録

    歩行距離:16km(2日間)
    最大標高差:1666m

    いろいろあった初白馬だったが、総括すれば良い体験だったし、このエリアが人気が高い理由も、実際その地に立って見て充分理解できた。

    あの稜線で見た、コマクサとイワギキョウの群生は網膜に焼き付けたけれど、やはりどうしても写真に撮りたい。
    白馬大池ももっともっと景観を楽しみたかった。

    今度は絶対、天気の良い日に来るぞ!

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山 アルプス

この旅行記へのコメント (6)

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  • タックさん 2013/09/21 17:06:21
    脳裏に焼きつく景色を映像化したいところですね。
    琉球熱さん、こんにちは。

    「北アルプス縦走」楽しませていただきました。
    本格登山は未体験ですので、興味津々拝見しました。

    やはり山は天気ひとつで楽しくも怖くもなるんですね、
    準備編からもほんとに「なめたら大変」というのが分かりました。
    勉強になります、というかやはり私には無理かな…(^-^;

    カメラをザックにしまわれ拝見できなかった
    「コマクサとイワギョウの群生」とても見てみたいものです。
    次の機会を楽しみにしております。

    いつも投票ありがとうございます、

                      タック。

    琉球熱

    琉球熱さん からの返信 2013/09/21 22:49:49
    RE: 脳裏に焼きつく景色を映像化したいところですね。
    タックさん、投票&書き込み、ありがとうございます。

    山の天気はどうしようもないですね。
    できれば雨の中は歩きたくないのですが、登ったら降りて来なければいけないので(笑)

    山も海も、常に謙虚に、笑顔で帰ってくることが一番、と自分に言い聞かせています。

    白馬の稜線で見た光景は、また来年までのお楽しみです。
  • モモタさん 2013/08/26 11:14:42
    大変でしたよねー
    琉球熱さんへ

    あの3日間は本当に残念でした。
    初日も私達は遅い出発ですぶぬれでした。

    本当に多分…景色が良いであろう白馬、リベンジしたいですよね。

    琉球熱さんと同じく持ち物は毎回まよいますよね。

    行く前に私も持ち物を記録しておこうとおもいました。

    これからも怪我なく楽しい山行お互いしましょうね。\(^o^)/

    琉球熱

    琉球熱さん からの返信 2013/08/26 22:13:21
    RE: 大変でしたよねー
    モモタさん、投票&書き込みありがとうございます。

    「あの3日間」で話が通じるところが面白いですね(笑)
    さすが、人気のエリアだけのことはあります。

    しかしモモタさんは凄いですね。登山だけでなく「岩」もですか!
    いや〜 すごい
    それに、岩にかじりつきながら写真まで撮るとは…

    持ち物に慎重になるのは、私がまだ初級者だからです。
    山はまだまだ試行錯誤。
    海なら何の迷いもなくサクッとパッキングしちゃうんですけどね(笑)

    ではでは、今後ともよろしくお願いします。
  • 旅猫さん 2013/08/18 08:40:07
    残暑お見舞い申し上げます。
    琉球熱さん、おはようございます。
    先日は、ありがとうございました。

    白馬大雪渓を登られたのですね。
    気温9度、夏とは言え、涼しいを通り越して寒いですよね。
    生憎の空模様で、山頂付近の眺望が無くなってしまい残念でしたね。

    以前、白馬槍経由で白馬岳に登りましたが、
    その時はずっと天気がよく最高でした。

    旅猫

    琉球熱

    琉球熱さん からの返信 2013/08/18 23:33:54
    RE: 残暑お見舞い申し上げます。
    旅猫さん、投票&書き込みありがとうございます。

    白馬の稜線歩きは、レインウェアのフィールドテストになりました(笑)
    テスト結果は「×」。やはり安物はだめでした。

    大雪渓は、、、もういいです(笑)
    同じ風景の連続で飽きてしまいました。

    次回のリベンジは白馬乗鞍から登ろうと思います。

琉球熱さんのトラベラーページ

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