2009/04/26 - 2009/04/26
45位(同エリア101件中)
ぶどう畑さん
2009.4.26(日)フライブルクへ移動、フライブルク散策
シュトゥットガルトをあとにして、次なる宿泊地のフライブルクへ。
荷解きをしてから散策に出かけると、ホテル近くで藤の花咲く通りに遭遇!
道路を跨ぐ木の橋に導かれ、登った丘の上からは、東山魁夷画伯の「晩鐘」さながらの景色を眺めることができました!
丘を下って、大聖堂近くを歩けば、石畳の路地の雰囲気に感激!到着早々、フライブルクの魅力にはまってしまいました。
藤の咲く路地のレストランでは、初めて白アスパラの料理も味わいました。
(旅行期間:2009年4月24日〜5月5日)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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13時半、電車はまだ入線していなかった。
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シュトゥットガルトからフライブルクへ行くには、たいていカールスルーエで乗り換えなければならないのだが、ニュルンベルクからやって来る14:01発のバーゼル行きICは、乗り換え不要。
それでこの電車を選んだ。 -
シュトゥットガルトを出て、カールスルーエに向かう途中、瓦工場を見かける。
ドイツの屋根は瓦というよりはスレートだけど、それを作る工場があって当然。 -
「ドイツでは屋根の色がバラバラということ、ほとんどないよね」なんて感心していると、紺色の屋根の家が現れた。
ドイツには珍しい紺は、屋根に設置されたソーラーパネルだった。 -
オッフェンブルクを過ぎると、右手遠くに、うっすら山の連なりが見えてくる。アルザスの山に違いない。ドイツの電車から眺める、フランスの山。
線路の右左、次々現れる黄色い菜の花畑に感激しながら、シュトゥットガルトから2時間、フライブルクへとやってきた。 -
駅前から乗ったタクシーで、いきなり「日本人?」と聞かれる。
運転手さんのお姉さんが、帯広に住んでいるそうだ。帯広、かなり珍しい。 -
タクシーから見るフライブルクの街は、思っていたより大きく、歴史がありそう。
街中に車が入れないため、遠回りしてホテルのある路地の入口に到着。 -
フライブルクの宿“シュヴァルツヴェルターホフ”は、かつての両替商の館。
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ホテルとしての営業は1957年10月から。
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本館の133号は狭くて、ごくシンプルだが、明るい雰囲気。
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シャワーだけのバスルームも狭かったが、清潔で、タオルがふかふか。
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小さなベランダに出ると、
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左手に時計のある塔、
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向かいの屋根の向こうに大聖堂の尖塔の先が見える。
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なぜだかわからないけれど、ここが下宿で、これから始まる新しい生活に胸躍らせている学生になった気分。学生にはほど遠い“歳”ではあるが。
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17時になっても、外はまだまだ明るい。近くを散策しようと部屋を出たら、カギを持っていなかった。
意外にも、ドアはオートロック。
ちょっと変わった感じのフロントのオジサンに開けてもらう。お手数かけてスミマセン。 -
では、散策開始!まずは大聖堂だ。
でもその前に、宿泊を検討したもう一軒のホテルをチェックしたい。 -
ホテル前を奥へと行き、交差する通りを見て驚いた。
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藤が、なんとまぁみごとなこと!!
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路地の上を、建物から建物へとツタを渡し、天然の藤棚ができていた。
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壁を飾る藤の花も素敵、素敵!
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大感激で写真を撮る。
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藤を見上げながら通りを抜けると、
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タクシーがくぐって来た塔の道にぶつかる。
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ホテルの部屋からも見える時計塔脇の階段は、
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道路をまたぐ木製の歩道橋につながっていた。
これは渡らなきゃ! -
橋を渡ると、丘からの道を、家族連れや、若者がくだって来た。
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上にレストランがあるよう。街が見下ろせるかもしれない。
大聖堂からどんどん遠ざかっていくけれど、ちょっとのぼってみるか。 -
ところが、レストランの高さでは、見晴らしがイマイチ。
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躊躇しつつも、さらに坂をのぼる。
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明るいとはいえ夕方の時間、軽いハイキングになっている。大丈夫か…?
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やがて、展望台に出た。
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丘にはかつて城があったようだ。てっぺんに塔もあるらしい。
でも、細い道の両側には草木が茂り、くだって来る人もいない。やめておくのが無難。 -
ここからの景色を楽しもう。
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展望台からは、フライブルクの街が一望できた。赤色砂岩で造られた大聖堂もよく見える。
あれ、この景色…、東山魁夷さんが描いた大聖堂ってここ…?そうだとしたら、嬉しいなぁ。
遠くに見える黒い山並みは、きっとアルザスだ。2日後には、あそこに向かうんだ。 -
あの教会、2本の塔が印象的。
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鳥の声に耳を傾けながら、しばらく夕方の景色を眺めた。
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丘を降りて、再び塔のところに出る。
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デジカメの電池残量が心もとなく、バッテリー交換のため、いったん部屋に戻る。
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日曜日はホテル本館のレストランが休みとのことで、もう一度、フロントのオジサンに、勧めてくれた店の名前と場所を確認。
レストランは、藤の通りにあるようだ。 -
今度こそ大聖堂へ。
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18時を過ぎているのに、教会は開いていた。
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柔らかいロウソクの光が、心を落ち着かせる。
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教会内を静かに見学。
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教会の廻りを散策するつもりで来たけれど、
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夕方のミュンスター広場を歩く人は少なく、引き返す。
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ホテル近くの路地は落ち着きのある石畳で、側溝にきれいな水が流れ、なんともすがすがしい。
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小石の歩道の所々で見かける、白とグレーのモザイク模様は実にモダン。洗練された雰囲気が見え隠れしている。
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立派な建物や
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教会堂もあり、
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路地の奥の階段周辺もいい感じ。
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丘でも鳴いていた鳥は、ここでも一生懸命、声を張り上げていた。
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19時、レストランへ。
藤とレストランの看板がいい感じで、写真を撮った建物に、フロントオジサンが教えてくれた“Engler's Winkrugle”が入っていた。
ここはシュヴァルツヴェルターホフの別館らしい。どうりで勧めるわけだ。 -
丸いガラス越しに藤が見えることにも、
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木を使った内装にもウキウキだったけれど、
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メニュー解読でつまずいた。
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スープはえーと…「Lauchってなんですか?」緑色の野菜(青ネギ?)らしい。
アスパラ料理を食べたいものの、調理法がわからない。店の人にはそっけなくされるし、困った…。
それでもどうにか、アスパラのレモンソース(15.8ユーロ)を注文。ワインも頼んだ。 -
運ばれてきた大きな器には、日本ではお目にかかれない太〜い白アスパラが何本も入っていた。
料理の写真を撮っていると、近くのテーブルの人が、「あなたの写真を撮りましょうか?」笑顔で申し出てくれた。こちらの様子を気にしていたようだ。フィーレン・ダンク!
憧れていたアスパラだが、2本食べたところで早くも飽きてくる。塩味のクレープをちぎったような物も、美味しいとは言えず…。
もう少し、もう少しと頑張ったけれど、完食は無理だー。 -
食後の紅茶を飲み終わる頃、2人連れの男の人が入ってきた。
レストランは満席。お勘定を頼んで、20時半、店を出る。 -
灯りがきれいになり出した路地を歩き、ホテルに戻る。
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天気は下り坂の予報だったが、ベランダに出ると、星がたくさん輝いていた。
フライブルクにすっかり魅了され、満ち足りた気分で空を見上げた。
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