2009/04/25 - 2009/04/25
26位(同エリア84件中)
ぶどう畑さん
2009.4.25(土)テュービンゲン観光
シュトゥットガルト近郊にある大学の街“テュービンゲン”を観光しました。
旧市街には大規模な市がたっていて、思いがけず、にぎやかな市の雰囲気を楽しむことができました!
ピカピカのお天気のもと、ネッカー川で小舟に乗ったり、木組み家々を眺めながら路地を散策したり、テュービンゲンを満喫した春の1日となりました!
(旅行期間:2009年4月24日〜5月5日)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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6時起床。6時半頃、明るくなり始める。
この日の予定は、シュトゥットガルト近郊のテュービンゲン観光。
両親がドイツを巡るツアーで、この街に立ち寄った時の写真を見て以来、いつか訪れたいと思っていた。
テュービンゲンには、1477年創の歴史ある大学があり、ヘルマン・ヘッセをはじめとして、数え切れないほどの作家や学者が青春時代を過ごしたそうだ。 -
シュトゥットガルトからテュービンゲンは約1時間。
往きは、9:05発のS1で終点のヘレンベルクまで行き、RBに乗り換えるルートを選んだ。 -
市内の交通機関乗り放題のパスを使えば、ヘレンベルクまではタダ。
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ヘレンベルクでテュービンゲンまでの切符を買おうとしたら、券売機はホームの端に1台あるのみ。
困ったことに、数人のグループのひとりがそれを占領していた。
1枚ずつしか買えないのか、発車時間が迫ってきて、その人も焦っている。 -
パスを見せて、車内で精算できるのかな…?不安ではあるが、切符はあきらめ、Plochingen行きの電車に乗り込んだ。
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ヘレンベルクからテュービンゲンへ向かう途中の里山の風景は、まるで絵本のようだった!
春の日差しのなか、タンポポの咲く草原が広がり、なだらかな丘が続く。 -
緑の中に、白い花をつけた低木がそこかしこに点在して、なんとも心和む風景。
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桜の頃の日本が、世界で一番きれいだと思っていたけれど、今、目の前にしているドイツの春も負けていない。
窓の外の景色に釘づけになる。 -
検札は廻って来ることなく、10:12、テュービンゲン到着。
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旧市街は駅から少し離れていた。
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地図を片手にネッカー川に架かる橋まできて、両親の写真がそこから撮ったものとわかる。
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鳩小屋に惹かれ、橋から細長い中州に降りてみる。
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背の高い並木は、芽吹き始めたばかり。夏は木陰が涼しく、秋は紅葉が奇麗なんだろうな。
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イチオシ
中州から見る川岸の景色は、実に絵になっている。
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絶好の撮影ポイント。
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橋に戻り、歩き出した時、テュービンゲン名物の小舟“シュトッハーカーン”がお客さんを乗せてやってきた。
どうしたら乗れるの?
早速、橋の袂にある観光局に行って尋ねる。「13時でいいですか?」切符が買えた。 -
シュティフト教会を目指し、
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足どり軽く坂を上って行くと、
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教会脇の通りに、市の屋台が軒を並べていた!
思いがけず市に出会えて、ますます嬉しくなる。 -
ハチミツを売る店もあるぞ。
「エリカのハチミツ、ありますか?」「エリカ?あぁ、リューネブルガーハイデね。ないよ。」とあっさり。
そして、店のオジサンは、親指を自分の胸に向け、強い口調で言葉を続ける。もしかして、「このハチミツは私が採ったんだから」と言ってる? -
それで気がついた。あの店も、この店も、“私が採りました、作りました”をアピールしている。
リューネブルガーハイデへ行った時も、ガイドさんが「この屋台のハチミツは、この人のご主人が採った、純正ドイツ産のお墨付きのエリカのハチミツなんですよ」言ってたっけ。
仕入れて売っている物ばかりじゃないんだ。オジサン、ごめんなさい…。 -
このままマルクト広場へ行きたいけれど、ルート的に、まずはシュティフト教会を見学しよう。
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ところが教会では、オーケストラと合唱団が練習中で、ウロチョロできない雰囲気。
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すぐに出るのはもったいなくて、いつもだったらパスする塔に上る。
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塔からは、赤い屋根の連なるテュービンゲンの街を見渡すことができた。
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眼下には、市の屋台が並ぶホルツマルクト通り。
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あの辺りがマルクト広場で、あれが市庁舎かな。
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丘の上にたつのは、ホーエンテュービンゲン城に違いない。
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あ、中洲の並木も見える。
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しばらく景色を眺めた。
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塔から降りたら、オーケストラの練習が終わって、
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教会内を見学することができた。
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祭壇奥のスペースは、石棺が並ぶ不思議な空間。
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蓋の上には、その人の生前の姿をかたどったと思われる像が。
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鎧を身につけているものもある。
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皆、胸の前で手を合わせていた。
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舟の時間を考えると、城へ行くには中途半端。マルクト広場へ行ってみよう!
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屋台を覗きながら、
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たくさんの人が行き交うホルツマルクト通りを抜け、
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市庁舎のある広場へ。
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立派な木組みの家に囲まれた広場には、所狭しと屋台が並び、なんとまぁ、にぎやかなこと!
この市は、定期的に行われる市ではなく、Regionalmarkt という特別なものだったと思われます。 -
“おらがの自慢の品”を売る人も、
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それを買い求めに来た人も、誰もが楽しげ。
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広場には食べ物屋さんも出ていた。よし、ここで腹ごしらえしよう!
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ジャガイモをオーブンで焼いた“Ofenkartoffeln”にトライ。
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サワークリームがかかったジャガイモは、ほくほくで美味しい。
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でも、食べきれません…。
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なにか飲みたいなぁ。
お天気に恵まれ、日差しはどんどん強くなって、汗ばむほど暑かった。ワインを飲んだらひっくり返りそう。 -
ん、あの瓶詰めの飲み物はなに?
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クサニワトコの花から作ったジュース…?
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へぇ〜、それください!
ジュースは甘酸っぱくて、さっぱり味。どうやって作るんだろう。 -
マルクト広場から続く路地のお伽噺に出てきそうな家に惹かれ、緩やかな坂を下る。
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テュービンゲンにたくさんの木組みの家があるのも思いがけない。
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青空に映える新緑の梢、
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ライラックや
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八重桜にも感激。
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聖ヨハネス教会を覗いたり、
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木組みの家を眺めたり、
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ウキウキと路地を散策しながら
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舟着き場に向かった。
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ガイドブックには“船頭は学生”と書かれていたけれど、ハタチ前後には見えない人が長い竿を握っていた。
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10人くらいのお客さんを乗せ、13時、背もたれのある独特の形をした小舟が船着場を離れる。
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船頭さんが、舟から見えるお城のことなど説明してくれるものの、ドイツ語はさっぱりわからず…。
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でも、景色は最高!!
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高台の家の様子や、
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川辺の木々を楽しむ。
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声が途切れると、聞こえるのは櫂の音と鳥のさえずり。
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静けさのなか、心洗われるような時間が過ぎていく。
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中州を回って景色は単調になったが、
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鴨が近づいてきて、楽しませてくれた。
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空を見上げたら、日本から遠く離れたドイツの小さな街にいることが夢のように思え、胸が熱くなった。
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朝に渡った橋が見えてきて、その袂を廻り、船着場へ戻ってきた。1時間のクルーズ終了!
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では、ホーエンテュービンゲン城へ行ってみよう!
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“ブルゼ”という大きな建物に沿って行くと、
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窓辺が藤の花で縁取られた家が現れた。
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藤はちょうど見頃で、甘い香りを漂わせている。
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みごとな藤にうっとり。
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プロテストタントの神学校“エヴァンゲーリッシェ・シュティフト”の脇の路地は、
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宿泊を検討したホテルのある道にぶつかる。
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ホテルの先にも藤の家が。
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ちょっと失礼。写真、撮らせてくださいね。
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さらに急な坂を上り、
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ようやく城の門が見えてきた。
この辺りは閑散としている。 -
丘の上の城は、
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主に大学の施設として使われていて、
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見学できるのは博物館の部分だけ。
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博物館はパスして、城の周りを少し散策。
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お城が大学って、ヨーロッパならではだけど、
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ここ、不便じゃない?
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夜、ひとりで帰るのは怖そう、なんて思う。
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さて、これからどうしよう。
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シュトゥットガルトに戻るにはまだ早い。
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再び、マルクト広場を目指した。
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広場は相変わらず賑わっていた。
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時刻はちょうど15時をまわったところ。ひと休みしよう。
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焼きソーセージを食べながら、テュービンゲン産の白ワインを味わう。
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市場には、テーブルに商品を並べ、“自分の店”を構えている小さい女の子がいた。
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可愛いヒツジの置物が気に入って、いくつか購入すると、お釣りを一生懸命計算して、売った商品をノートに記入している。
いっぱしの店主気取りだ。 -
彼女は、隣のお母さんの店の手伝いもする。
ムートンを買った人が、後で取りに来たいと言うと、「お名前、伺えますか?」メモを取る。
小さな店主さん、頑張ってね! -
そろそろ帰ろうか…。
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駅へ向かおうとしたものの、
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テュービンゲンを去りがたく、
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アイスクリームを食べながら、
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木組みの家の建ち並ぶ路地をまたウロウロ。
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さすがに疲れてきた。もう本当に帰ろう。
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後ろ髪引かれるが、旧市街の坂を下った。
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16:37の電車は乗り換え不要。
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途中、検札があって切符を見せると、なにやら問題がある様子。
往きに途中駅で切符が買えずハラハラしたので、テュービンゲンに着いてすぐ切符を買った。
だが、切符には有効時間があって、その時間を過ぎているとのこと。知らなかった…。
「次からは気をつけてください。」車掌のオネエサンに優しく言われて、コトなきを得る。 -
直通電車は往きとは違う線路を走り、期せずして、ワールドカップの会場となった“メルセデス-ベンツ・アレーナ”(ゴッドリーブ・ダイムラー・シュタディオン)を見る。
この日は試合があったようだ。
近くの駅のホームは、電車の到着を待つサポーターたちでいっぱいだった。 -
17:40、シュトゥットガルト駅到着。
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足がクタクタだけど、
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州立劇場の脇を通って
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宮殿広場へ行く。
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土曜の夕方、たくさんの人が公園でくつろいでいた。
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ノドが渇いた。トイレにも行きたい。広場に面したパッサージュに入る。
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ところが、トイレは凄い行列。列に並ぶのをあきらめ、アイスクリームショップの椅子に座る。
ダメモトで聞いてみたら、店内にトイレがあった。ラッキー!
アイスティーを飲んで、ホッと一息。 -
ホテルへ向かう道すがら、あちこちでシュトゥットガルトのサポーターの姿を見かけた。
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駅のカフェはサポーターで大にぎわい。
そのカフェで“ユフカ”をテイクアウトして、19:15、部屋に戻る。 -
ユフカは、クレープのような生地で具を巻いたもの。種類がいろいろあるなか“ハワイユフカ”にしてみた。
4.5ユーロと安くはないけれど、炒めた牛肉がたっぷり入っていた。 -
明日はフライブルクへ移動する。
朝の直通列車でフライブルクに行ってもよいけれど、シュトゥットガルトを去りがたい。でも、どこを観光しよう…。
決められないまま、就寝。
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この旅行記へのコメント (4)
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- frau.himmelさん 2016/09/02 09:57:23
- ほんと!マルクトすてきですね。
- ぶどう畑さん、
チュービンゲンにお邪魔しています。
なにか見たことがあるような・・・と思ったら前に拝見していました。
でも、最近いったばかりだから、記憶をたどりながらゆっくり見せていただきました。
シュティフト教会へ行く道すがらの壁絵がきれいな建物、ぶどう畑さんがいらっした時には骨董店だったのね、私の時にはダンキンドーナツが入っていたとか、タクシーでお城に上るときにみた藤の花、私の時にはちょっと見ごろを過ぎていたのね〜とか。
それにしても、チュービンゲンの街中、回られたようですね。
去りがたくてもっともっとというお気持ちよくわかります。
なるほど、そういえば電車のチケットには有効時間がありましたね。場所によって1時間とか2時間とか。
面倒くさがりの私はいつもターゲスカルテなのでそういうのには無頓着でした。次回から気を付けなければ。
ぶどう畑さんの、コメントほんとに素敵です。
himmel
- ぶどう畑さん からの返信 2016/09/02 22:10:51
- RE: ほんと!マルクトすてきですね。
- himmelさん
ぶどう畑です。
もしかしたら、ご覧いただいていたかなぁと思ったのですが、やはりそうでしたか。
失礼しました。
テュービンゲンは両親がツアーで訪れた街で、ガイドブックを見て興味を持っていたのです。
あの日はお天気に恵まれて、いい1日でした。
あの頃は両親も元気だったので、テュービンゲンに行った話もできました。
> なるほど、そういえば電車のチケットには有効時間がありましたね。
普通運賃で、まさか有効時間があるとは思ってもいませんでした。
幸い、ドイツの車掌さんには、いつも優しくしてもらってます。
テュービンゲンに行くには、いくつかルートがあるから面白いですね。
マルクト、いつもあんなに賑やかなのかどうかわかりませんが、本当に楽しいですよ!
- ぶどう畑さん からの返信 2016/09/03 11:43:52
- Regionalmarktだったのかもしれません
- himmelさん
ぶどう畑です。
私のであったマルクトは、毎週立つマルクトとは違ったのかもしれません。
かなりの規模でしたから。
以下のURLの一番下に書かれている、Regionalmarktかな。
https://www.tuebingen.de/3393.html#/15305
蚤の市もあるみたいだし、通常の市以外にも、いろいろあるんですね!
- frau.himmelさん からの返信 2016/09/03 18:57:14
- 明日ご出発ですね♪
- ぶどう畑さん、わざわざ調べてくださったのですね。
ありがとうございます。
ぶどう畑さんがいらっしゃったのは、Regionalmarktのようですね。
貼り付けてくださったサイトにも通常は月・水・金とありますから。
運が良かったですね。そんな時に遭遇なさるなんて。
いよいよ明日ご出発ですね。
お気を付けて行ってらっしゃい♪
himmel
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