鎌倉山らい亭（鎌倉市鎌倉山3）

2013/02/23 - 2013/02/23

　鎌倉市鎌倉山3にある「らい亭」（「らい」は木偏に雷）」（旧清香苑）と山椒堂（旧岩田宙造別荘）は鎌倉山が宅地開発された昭和初期の当時の様子を伝える貴重な建物である。「らい亭」（旧清香苑）は昭和4年（1929年）に建てられた横浜の養蚕農家の建物を移築したもので、玄関は手広の青蓮寺、山門は西御門にあった高松寺から移築したものである。内部は和洋折衷の特異な空間になっている。山椒堂（旧岩田宙造別荘）は、昭和初期に岩田宙造別荘として建てられた格調高い数奇屋建築で、戦前の鎌倉の和風別荘建築を代表する建物である。緑に囲まれた鎌倉山の谷間を挟んで建つ二つの建物は、鎌倉山ならではの優雅な雰囲気を醸し出しており、鎌倉市景観重要建築物に指定されている。
　山門前には2月24日に庭園の梅見会が模様されることを知らせる貼り紙があった。日本庭園には梅は何本も植えられているのであろう。山椒堂の数奇屋建築は見えなかった。しかし、谷に六角か八角のお堂が見える。青蓮寺から移築した玄関や、高松寺から移築した山門といい、日本庭園というよりはお寺の境内という雰囲気なのかも知れない。
　鎌倉山にはこうした和風の建物も以外と多くあり、横浜山手のように洋館ばかりではないことを知った。
（表紙写真は鎌倉山らい亭）

エリア 鎌倉(神奈川)

らい亭（旧清香園）。

らい亭（旧清香園）。

らい亭（旧清香園）。

山門。

山門。鎌倉西御門にあった高松寺の山門（1700年頃の築）を昭和6年（1931年）に移築したもの。

山門。飾り瓦も上がっていなかったようだ。

「壽延山」の扁額。

「壽延山」と彫られた石燈籠と「山門」の説明看板。

「鎌倉市景観重要建築物等　第24号　平成15年3月31日指定　らい亭（旧清香園）・山椒堂（旧岩田宙造別荘）」プレート

「廻遊式庭園らい亭のお品がき」。

庭園の向こうにお堂が。

らい亭勝手口。

らい亭裏門。

らい亭（旧清香園）。2階建てだ。

らい亭前庭。

らい亭のお堂入口への門。

門横の倒れた石燈籠。

お堂。八角か六角か？

お堂。

らい亭（旧清香園）。