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12月1日に「今年の登り納め!」と意気込んで奥多摩の六ツ石山に行ったにも関わらず、休暇に入ったら無性に山に行きたくなり、<br /><br />初日の出を狙う人で奥多摩も混むだろう=大晦日の日中は空いている?などと勝手な推測をして、こともあろうに大晦日に強行。<br /><br />目的地は浅間尾根。<br />檜原村を流れる多摩川の支流、秋川を南秋川・北秋川に分ける尾根である。<br />桧原村のポイント、名前の通り尾根なので、山とは言えないかもしれないが、奥多摩の名山を眺めるには良い場所だ。<br /><br />最後に払沢(ほっさわ)の滝を見て帰ってくるというコース。<br />

これでほんとに「2012年登り納め」 浅間尾根&払沢の滝

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2012/12/31 - 2012/12/31

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旅行記グループ 山 奥多摩及び周辺

2

44

琉球熱

琉球熱さん

12月1日に「今年の登り納め!」と意気込んで奥多摩の六ツ石山に行ったにも関わらず、休暇に入ったら無性に山に行きたくなり、

初日の出を狙う人で奥多摩も混むだろう=大晦日の日中は空いている?などと勝手な推測をして、こともあろうに大晦日に強行。

目的地は浅間尾根。
檜原村を流れる多摩川の支流、秋川を南秋川・北秋川に分ける尾根である。
桧原村のポイント、名前の通り尾根なので、山とは言えないかもしれないが、奥多摩の名山を眺めるには良い場所だ。

最後に払沢(ほっさわ)の滝を見て帰ってくるというコース。

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 登山道入り口までのバスの時間の関係で、家を出たのはいつもより若干遅め。<br />そして武蔵五日市駅到着 8:35<br />ホームから街並みを眺めると、早朝の靄が立ち込めていた。

    登山道入り口までのバスの時間の関係で、家を出たのはいつもより若干遅め。
    そして武蔵五日市駅到着 8:35
    ホームから街並みを眺めると、早朝の靄が立ち込めていた。

  • 9時発のバスに揺られて50分。<br />登山道に到着して、いざスタート。<br />小さな集落を抜け山道に入ると、すぐに明るい尾根道。

    9時発のバスに揺られて50分。
    登山道に到着して、いざスタート。
    小さな集落を抜け山道に入ると、すぐに明るい尾根道。

  • スタートが10時、いつもよりやや遅い。<br />既に野鳥の声もあまり聞こえない。<br />黙々と歩く。

    スタートが10時、いつもよりやや遅い。
    既に野鳥の声もあまり聞こえない。
    黙々と歩く。

  • 風張峠(かざっぱり)分岐到着。10:45<br />道の傍らには、古い馬頭観音。<br />この道が甲州の塩山方面と五日市とを結ぶ古甲州街道(中甲州道)と呼ばれ、人馬が行き交っていた頃の名残である。<br />そのため、この後も多くの石仏類に出会うことになる。

    風張峠(かざっぱり)分岐到着。10:45
    道の傍らには、古い馬頭観音。
    この道が甲州の塩山方面と五日市とを結ぶ古甲州街道(中甲州道)と呼ばれ、人馬が行き交っていた頃の名残である。
    そのため、この後も多くの石仏類に出会うことになる。

  • 視界が開けるとこの絶景。<br />あれは御前山か?<br /><br />尾根だけあって、両側に山系が広がる。

    視界が開けるとこの絶景。
    あれは御前山か?

    尾根だけあって、両側に山系が広がる。

  • 分岐からほどなく、「サル石」という岩に出くわした。10:54<br /><br />立札によれば「サルの手形の付いた岩」とのことだが、その手形がどこにあるのか、しばらく探したが結局わからず。<br />残念!<br /><br />※しかしその後、ネットでいろいろ調べてみたが、ここを訪れた人すべてがあえなく撃沈している(笑)。<br />いい加減に種明かししてほしい。

    分岐からほどなく、「サル石」という岩に出くわした。10:54

    立札によれば「サルの手形の付いた岩」とのことだが、その手形がどこにあるのか、しばらく探したが結局わからず。
    残念!

    ※しかしその後、ネットでいろいろ調べてみたが、ここを訪れた人すべてがあえなく撃沈している(笑)。
    いい加減に種明かししてほしい。

  • 杉林にはかすかに靄が立ち、射し込む陽光と絶妙な紋様を描く

    杉林にはかすかに靄が立ち、射し込む陽光と絶妙な紋様を描く

  • 一本杉に到着。11:15<br />ここにも馬頭観音。<br />実はここの標高は930m。浅間嶺よりも高い。<br /><br />それにしても、「一本杉(一本松)」とは何だ?<br />杉なのか松なのか、はっきりしてほしい(笑)

    一本杉に到着。11:15
    ここにも馬頭観音。
    実はここの標高は930m。浅間嶺よりも高い。

    それにしても、「一本杉(一本松)」とは何だ?
    杉なのか松なのか、はっきりしてほしい(笑)

  • さらに進むと、今度は石灯籠

    さらに進むと、今度は石灯籠

  • 杉林を抜け気付けば足元は落ち葉で埋め尽くされている。

    杉林を抜け気付けば足元は落ち葉で埋め尽くされている。

  • 辺りに人の気配は全くない。<br />聞こえるのは落ち葉を踏みしめる自分たちの足音、そして、、、熊鈴!うるさい

    辺りに人の気配は全くない。
    聞こえるのは落ち葉を踏みしめる自分たちの足音、そして、、、熊鈴!うるさい

  • 人里峠に到着。11:43<br />「人里」と書いて「へんぼり」と読む。<br />ここまで来れば、浅間嶺ピークまであとわずか。

    人里峠に到着。11:43
    「人里」と書いて「へんぼり」と読む。
    ここまで来れば、浅間嶺ピークまであとわずか。

  • 浅間神社。12:01<br />小さな小さな祠。<br />この裏手が浅間尾根のピーク、浅間嶺だ。

    浅間神社。12:01
    小さな小さな祠。
    この裏手が浅間尾根のピーク、浅間嶺だ。

  • 浅間嶺展望広場 12:05<br />広い園地、ベンチや休憩舎がある。<br />例によって、誰もいない。

    浅間嶺展望広場 12:05
    広い園地、ベンチや休憩舎がある。
    例によって、誰もいない。

  • 休憩舎には寒暖計がかかっていた。気が利いている。<br />現在の気温、4℃。

    休憩舎には寒暖計がかかっていた。気が利いている。
    現在の気温、4℃。

  • 園地の地面がぼこぼこに盛り上がっている。<br />霜柱のせいだ。まるでもぐらのいたずらのよう。

    園地の地面がぼこぼこに盛り上がっている。
    霜柱のせいだ。まるでもぐらのいたずらのよう。

  • 休憩舎で昼食。<br />寒い時の汁ものは、体がほっとする。<br />例によって、食後はコーヒー。相方は寒いからと、生姜糖。

    休憩舎で昼食。
    寒い時の汁ものは、体がほっとする。
    例によって、食後はコーヒー。相方は寒いからと、生姜糖。

  • 空気が大きく動き始めたようだ。<br />山裾の方から靄が上昇を始め、この広場もしばし靄に包まれる。

    空気が大きく動き始めたようだ。
    山裾の方から靄が上昇を始め、この広場もしばし靄に包まれる。

  • 園地の下にはさらに広場があり、桜の季節にはかなりの人で賑わうそうだ。<br />遠景には大岳山を望み、実に開放的。

    園地の下にはさらに広場があり、桜の季節にはかなりの人で賑わうそうだ。
    遠景には大岳山を望み、実に開放的。

  • 園地から少し登ったところ、浅間嶺展望広場。<br />背景は笹尾根。その向こうには丹沢山系が控える。<br /><br />こんな標柱があれば、普通はここが浅間嶺と思ってしまうが、前述の通り、浅間嶺のピークはここより西側、小さな神社の裏手である。<br />きちんとした説明板を置くべきじゃなかろうか。

    園地から少し登ったところ、浅間嶺展望広場。
    背景は笹尾根。その向こうには丹沢山系が控える。

    こんな標柱があれば、普通はここが浅間嶺と思ってしまうが、前述の通り、浅間嶺のピークはここより西側、小さな神社の裏手である。
    きちんとした説明板を置くべきじゃなかろうか。

  • 大岳山にかかる雲が切れた。<br />このピークからは南に笹尾根と丹沢山系、時に富士山も望めるという。<br />北は御前山や大岳山が間近に見ることができて、眺望は抜群。

    大岳山にかかる雲が切れた。
    このピークからは南に笹尾根と丹沢山系、時に富士山も望めるという。
    北は御前山や大岳山が間近に見ることができて、眺望は抜群。

  • 御前山はすっぽり雲の中。<br /><br />ここからはひたすら下り。

    御前山はすっぽり雲の中。

    ここからはひたすら下り。

  • 樹林帯に入ると沢が近いせいか、苔むした風景に変わる。<br />深い緑が目を楽しませてくれる。

    樹林帯に入ると沢が近いせいか、苔むした風景に変わる。
    深い緑が目を楽しませてくれる。

  • いよいよ沢が近くになり、清流の音が心地よい。<br />この辺は沓打ち場と呼ばれ、その昔、馬の蹄鉄を打った場所なのだそうだ。<br />古道ならではの逸話である。

    いよいよ沢が近くになり、清流の音が心地よい。
    この辺は沓打ち場と呼ばれ、その昔、馬の蹄鉄を打った場所なのだそうだ。
    古道ならではの逸話である。

  • 水場を過ぎると立派な一軒家に到着。旧高橋家である。13:57<br /><br />かつて人馬の往来が盛んだった頃、荷継場として賑わい役人も訪れることから、長屋門を構えることを許されたものだという。<br />今は茶店になっているが、残念ながら休業。大晦日だから当たり前か(笑)

    水場を過ぎると立派な一軒家に到着。旧高橋家である。13:57

    かつて人馬の往来が盛んだった頃、荷継場として賑わい役人も訪れることから、長屋門を構えることを許されたものだという。
    今は茶店になっているが、残念ながら休業。大晦日だから当たり前か(笑)

  • その茶店は「みちこ」・・・もう少し何とかならなかったのだろうか?「みちこ」ねぇ…

    その茶店は「みちこ」・・・もう少し何とかならなかったのだろうか?「みちこ」ねぇ…

  • 尾根道終点に建つ大山祇神社。14:04<br />山の神である。

    尾根道終点に建つ大山祇神社。14:04
    山の神である。

  • ここにも峠の茶屋。そして当然のごとく休業。<br />創業は1686年だとか。すごい!

    ここにも峠の茶屋。そして当然のごとく休業。
    創業は1686年だとか。すごい!

  • この茶店の前の駐車スペースからの眺めが抜群。<br />御前山はちょっと雲がかかっているものの、大パノラマだ

    この茶店の前の駐車スペースからの眺めが抜群。
    御前山はちょっと雲がかかっているものの、大パノラマだ

  • しばらく舗装された林道を歩く。右手に視界が開け、遥かかなたにビル群が見えた。

    しばらく舗装された林道を歩く。右手に視界が開け、遥かかなたにビル群が見えた。

  • ズームアップ。<br />あのビル群は新宿だろうか?

    ズームアップ。
    あのビル群は新宿だろうか?

  • 林道が分岐しているところを「通行止め」の道を進む。<br />通行止めと言っても、車両通行止めであって、歩行者は通行可である。<br /><br />暗い林道を進んでいくと、時坂(とっさか)峠。14:23<br />ここを集落の方へ下っていく。<br />きれいなトイレがあった。<br /><br />林道とところどころで交差しながら畦道を下っていく。<br />まさに里山の風景。

    林道が分岐しているところを「通行止め」の道を進む。
    通行止めと言っても、車両通行止めであって、歩行者は通行可である。

    暗い林道を進んでいくと、時坂(とっさか)峠。14:23
    ここを集落の方へ下っていく。
    きれいなトイレがあった。

    林道とところどころで交差しながら畦道を下っていく。
    まさに里山の風景。

  • 払沢の滝の駐車場に到着。15:00<br />ここから滝までは歩いて15分ほど。

    払沢の滝の駐車場に到着。15:00
    ここから滝までは歩いて15分ほど。

  • 駐車場で時ならぬ鳥たちのさえずり。<br />エナガの群れだった。

    駐車場で時ならぬ鳥たちのさえずり。
    エナガの群れだった。

  • 滝への遊歩道には、こんな喫茶店が。

    滝への遊歩道には、こんな喫茶店が。

  • その先には木工房。「森のささやき」http://www1.odn.ne.jp/morinosasayaki/<br />ちょっと洒落た造り。<br />昭和4年に建てられた郵便局舎を移築したそうだ。

    その先には木工房。「森のささやき」http://www1.odn.ne.jp/morinosasayaki/
    ちょっと洒落た造り。
    昭和4年に建てられた郵便局舎を移築したそうだ。

  • 左側に沢。<br />忠助淵という深い谷。<br />ちょっと曰くありげな場所だが…

    左側に沢。
    忠助淵という深い谷。
    ちょっと曰くありげな場所だが…

  • 水源地だけあって清流だ。

    水源地だけあって清流だ。

  • 遊歩道のどんつき、払沢の滝。<br />日本の滝百選に選ばれた落差60mの滝。<br />三段の滝で、映っているのは一・二段目。

    遊歩道のどんつき、払沢の滝。
    日本の滝百選に選ばれた落差60mの滝。
    三段の滝で、映っているのは一・二段目。

  • この滝、完全凍結するらしい。<br />檜原村では、毎冬、この完全凍結の日付を当てるクイズを実施している。

    この滝、完全凍結するらしい。
    檜原村では、毎冬、この完全凍結の日付を当てるクイズを実施している。

  • 払沢の滝入口バス停に到着。15:36<br /><br />ちとせ屋<br />かなり有名な豆腐店らしい。<br />豆乳や豆乳を使ったドーナツが人気で、すぐ売り切れるそうだ。<br />ここも休業。新年は5日から営業、と貼り紙。<br /><br />大晦日は人が少ないのは良いが、店はことごとく休業…

    払沢の滝入口バス停に到着。15:36

    ちとせ屋
    かなり有名な豆腐店らしい。
    豆乳や豆乳を使ったドーナツが人気で、すぐ売り切れるそうだ。
    ここも休業。新年は5日から営業、と貼り紙。

    大晦日は人が少ないのは良いが、店はことごとく休業…

  • バス停はかなりゆったり。きれいなトイレもある。<br />五日市駅までは30分弱。<br /><br />帰りのバスも電車も空いていて、目論見は見事に的中。<br />混雑のないルートで最後の山行の締めくくりとなった。

    バス停はかなりゆったり。きれいなトイレもある。
    五日市駅までは30分弱。

    帰りのバスも電車も空いていて、目論見は見事に的中。
    混雑のないルートで最後の山行の締めくくりとなった。

  • 余談ながら…<br /><br />帰宅してから取り出したペットボトル。<br />気圧の変動のために凹んでいる。<br />たかだか900mから降りて来ただけでも、気圧の変化はこれだけあるわけだ。<br />当たり前とは言え、山に行ってきたことを毎回実感してしまう現象。<br /><br />このルートの珍しい読みの地名<br />人里=へんぼり<br />風張=かざっぱり<br />時坂=とっさか<br />払沢=ほっさわ<br />歴史ある街道である証明だろう。

    余談ながら…

    帰宅してから取り出したペットボトル。
    気圧の変動のために凹んでいる。
    たかだか900mから降りて来ただけでも、気圧の変化はこれだけあるわけだ。
    当たり前とは言え、山に行ってきたことを毎回実感してしまう現象。

    このルートの珍しい読みの地名
    人里=へんぼり
    風張=かざっぱり
    時坂=とっさか
    払沢=ほっさわ
    歴史ある街道である証明だろう。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ねもさん 2017/10/16 15:39:35
    懐かしい!
    琉球熱さん 昔の記録に失礼します。
    ほぼ20歳代の10年間、中央線沿線に住んでいて、山歩きを覚えました。当時は山=奥多摩という感じでした。
    浅間嶺(尾根)も大好きで、晩秋から冬によく歩きました。ここは歩きやすく、奥多摩三山がばっちり見えて良いです。琉球熱さんの旅行記とても懐かしいです。

    女性との筑波山、人出の多さに驚きながら拝見しました。すごい!の一言です。
    GWの山歩きは浅間尾根にすべきでしたね。混んでなさそうだし手軽だし、いかがでしょう!?

    琉球熱

    琉球熱さん からの返信 2017/10/16 23:55:14
    Re: 懐かしい!
    ねもさん、古い記録に投票、コメントありがとうございます。

    浅間嶺は歴史を感じる良いルートだと思います。
    人が少ないのがこれまたいいですね。

    例のつくば(笑)、相手の同級生オバサンが千葉県人だったので、アクセスの関係であの魔の山にしたんですが、確かに浅間嶺は彼女の趣味にも合いそうです。

    また誘ってみるか?(笑)

    ------琉球熱------

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