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 鎌倉市山ノ内にある建長寺の総門と山門の間の参道脇にはさざれ石がある。平成22年(2010年)の建長寺改旦諷経(元旦祭)を見た帰り際に、気になっていたので入口の建長寺に20年勤めているという職員に聞くが、何時だったかは覚えていないという。仕方が無いので戻って寺務所に行って尋ねてみたら、若いお坊さんが出てきて上の人でないと分からないという。改旦諷経が終わったので間も無く帰ってくるというので待っていると、年配のお坊さんがやって来て、「良く分かりましたね。」と言う。改旦諷経で赤い靴を履いていたお坊さんではないか。総長ということだ。建長寺派の菅長に次ぐナンバー2ではないか。「どこでもさざれ石には説明板を付けていますよ。」と言うと、「この宗派は目立つことはしないものだから。」結局は何10年も前からあるさざれ石なのにほとんど誰も知らなかった訳だ。寄付・奉納していった岐阜の石屋さんもがっかりだろう。そういえば、どこかの建長寺派寺院の住職が、総長は少し臍曲がりだからと言っていた。<br /> 昨年(2011年)にたまたまお会いした40代半ばぐらいの中年男性が小学校の先生に案内されて見たという。30年前にはあったようだ。<br /> この秋にさざれ石の前で出会った建長寺(の塔頭)の檀家だという老夫婦は、50年前から墓参りに通っており、さざれ石が置かれたときから知っているという。やはり40年前頃からあるようだ。<br /> さざれ石に生えている木はカリンの木であることが判明した。実が5個ほど付いている。このカリンの木が生えてからも10年くらいは経つのであろうか。<br />(表紙写真はカリンの実を付けた木が生える建長寺のさざれ石)

鎌倉建長寺のさざれ石変化

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2010/01/01 - 2012/09/24

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 鎌倉市山ノ内にある建長寺の総門と山門の間の参道脇にはさざれ石がある。平成22年(2010年)の建長寺改旦諷経(元旦祭)を見た帰り際に、気になっていたので入口の建長寺に20年勤めているという職員に聞くが、何時だったかは覚えていないという。仕方が無いので戻って寺務所に行って尋ねてみたら、若いお坊さんが出てきて上の人でないと分からないという。改旦諷経が終わったので間も無く帰ってくるというので待っていると、年配のお坊さんがやって来て、「良く分かりましたね。」と言う。改旦諷経で赤い靴を履いていたお坊さんではないか。総長ということだ。建長寺派の菅長に次ぐナンバー2ではないか。「どこでもさざれ石には説明板を付けていますよ。」と言うと、「この宗派は目立つことはしないものだから。」結局は何10年も前からあるさざれ石なのにほとんど誰も知らなかった訳だ。寄付・奉納していった岐阜の石屋さんもがっかりだろう。そういえば、どこかの建長寺派寺院の住職が、総長は少し臍曲がりだからと言っていた。
 昨年(2011年)にたまたまお会いした40代半ばぐらいの中年男性が小学校の先生に案内されて見たという。30年前にはあったようだ。
 この秋にさざれ石の前で出会った建長寺(の塔頭)の檀家だという老夫婦は、50年前から墓参りに通っており、さざれ石が置かれたときから知っているという。やはり40年前頃からあるようだ。
 さざれ石に生えている木はカリンの木であることが判明した。実が5個ほど付いている。このカリンの木が生えてからも10年くらいは経つのであろうか。
(表紙写真はカリンの実を付けた木が生える建長寺のさざれ石)

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  • 葉を落としたカリンの木が生えている(2010/1)。

    葉を落としたカリンの木が生えている(2010/1)。

  • カリンの木が根を張り花を咲かせている(2011/4)。 <br /><br />

    カリンの木が根を張り花を咲かせている(2011/4)。

  • さざれ石に生えているカリンの木が実を付けている(2012/9)。

    さざれ石に生えているカリンの木が実を付けている(2012/9)。

  • カリンの実は数えると5個である(2012/9)。<br /><br />〔後日談〕<br /> 5日後に案内所に立ち寄って、唐門前の枝垂れ桜を唐門改修時に植え替えたのではと疑問を呈していたが、昨年の開花時の写真と見比べても似ている点が多いので、私の植え替え説は間違いであったと訂正し、お詫びしたら、さざれ石のことが出て、案内所で朱印状を書いている2人とも、さざれ石が設置されたのは数年前、平成15年(2003年)の創建750年事業で案内所が建てられた後であると主張された。<br /> (1)2010年元旦に案内所に居た女性は「20年いるが、覚えがない。」というので20年以上前のことであろうと思った。<br /> (2)2010年元旦に社務所(宗務所)で高井正俊宗務総長から話を聞いた。総長が若い時にさざれ石の設置を指示したという。これから、20、30年前であろうと推察した。<br /> (3)昨年、40代半ばくらいの人とお会いし、小学5年生の頃に、寺の住職でもあった担任の先生に連れられて建長寺でさざれ石を見て説明を受けたということを聞いた。建長寺にさざれ石があることを知る人が殆んどいないのに子供の頃から見知っていて驚いた。<br /> (4)今年にさざれ石の前で老夫婦に出会い、建長寺(の塔頭)の檀家で50年前から墓参りに通っているが40年前くらいからさざれ石は見知っていると聞かされた。<br /> 以上の事があり、30、40年前に建長寺にさざれ石があったと判断していた。<br /> それなのに、境内から数年前との複数人の声が挙がっている。さらに考察する。<br /> (5)高井正俊宗務総長は昭和45年(1970年)に24歳で建長寺僧堂に入門し、10数年前から宗務総長を勤めているという。僧堂に修行僧も多く居る大寺でさざれ石の設置を宗務総長自らが指揮するはずがない。したがって、10数年前は下らない。<br /> (6)鶴岡八幡宮のさざれ石は昭和56年(1981年)(31年前)に奉納された。鎌倉には他に東慶寺松岡宝蔵前にあり、松岡宝蔵が建てられた昭和53年(1978年)(35年前)頃に布施された。したがって、建長寺のさざれ石も30数年前の昭和50年代に設置されていても良い。鎌倉3さざれ石の中では鶴岡八幡宮のさざれ石が一番立派である。建長寺のさざれ石と東慶寺のさざれ石は見劣りする。それは発見時期が早いからではないだろうか?すなわち、布施された時期が早いからではあるまいか?ちなみに、文部省中庭のさざれ石は昭和37年(1962年)(50年前)に設置されているが、一番早い時期にあたる。<br /> (7)カリンが開花するまでは7〜8年かかるが、「実生の場合は20年以上たたないと結実しません」(社団法人 広島市造園建設業協会)とされ、さざれ石は20年以上前には設置されていないと実が5個も実らないことになる。<br /> 以上の根拠から、建長寺のさざれ石は30数年前からあったとするのは理があることである。<br /> しかし、2012年10月6日に建長寺行者の西川さんに尋ねると、「最近のことで、5、6年前かそれより前ぐらいになる。岐阜の業者がさざれ石の置き場所にも困るほどあるので引き取ってもらえないか?と大型のトラックで運んできた。運搬にもお金が掛かったろう。」という。では、カリンの実は?謎はいっこうに解消されない。<br />

    カリンの実は数えると5個である(2012/9)。

    〔後日談〕
     5日後に案内所に立ち寄って、唐門前の枝垂れ桜を唐門改修時に植え替えたのではと疑問を呈していたが、昨年の開花時の写真と見比べても似ている点が多いので、私の植え替え説は間違いであったと訂正し、お詫びしたら、さざれ石のことが出て、案内所で朱印状を書いている2人とも、さざれ石が設置されたのは数年前、平成15年(2003年)の創建750年事業で案内所が建てられた後であると主張された。
     (1)2010年元旦に案内所に居た女性は「20年いるが、覚えがない。」というので20年以上前のことであろうと思った。
     (2)2010年元旦に社務所(宗務所)で高井正俊宗務総長から話を聞いた。総長が若い時にさざれ石の設置を指示したという。これから、20、30年前であろうと推察した。
     (3)昨年、40代半ばくらいの人とお会いし、小学5年生の頃に、寺の住職でもあった担任の先生に連れられて建長寺でさざれ石を見て説明を受けたということを聞いた。建長寺にさざれ石があることを知る人が殆んどいないのに子供の頃から見知っていて驚いた。
     (4)今年にさざれ石の前で老夫婦に出会い、建長寺(の塔頭)の檀家で50年前から墓参りに通っているが40年前くらいからさざれ石は見知っていると聞かされた。
     以上の事があり、30、40年前に建長寺にさざれ石があったと判断していた。
     それなのに、境内から数年前との複数人の声が挙がっている。さらに考察する。
     (5)高井正俊宗務総長は昭和45年(1970年)に24歳で建長寺僧堂に入門し、10数年前から宗務総長を勤めているという。僧堂に修行僧も多く居る大寺でさざれ石の設置を宗務総長自らが指揮するはずがない。したがって、10数年前は下らない。
     (6)鶴岡八幡宮のさざれ石は昭和56年(1981年)(31年前)に奉納された。鎌倉には他に東慶寺松岡宝蔵前にあり、松岡宝蔵が建てられた昭和53年(1978年)(35年前)頃に布施された。したがって、建長寺のさざれ石も30数年前の昭和50年代に設置されていても良い。鎌倉3さざれ石の中では鶴岡八幡宮のさざれ石が一番立派である。建長寺のさざれ石と東慶寺のさざれ石は見劣りする。それは発見時期が早いからではないだろうか?すなわち、布施された時期が早いからではあるまいか?ちなみに、文部省中庭のさざれ石は昭和37年(1962年)(50年前)に設置されているが、一番早い時期にあたる。
     (7)カリンが開花するまでは7〜8年かかるが、「実生の場合は20年以上たたないと結実しません」(社団法人 広島市造園建設業協会)とされ、さざれ石は20年以上前には設置されていないと実が5個も実らないことになる。
     以上の根拠から、建長寺のさざれ石は30数年前からあったとするのは理があることである。
     しかし、2012年10月6日に建長寺行者の西川さんに尋ねると、「最近のことで、5、6年前かそれより前ぐらいになる。岐阜の業者がさざれ石の置き場所にも困るほどあるので引き取ってもらえないか?と大型のトラックで運んできた。運搬にもお金が掛かったろう。」という。では、カリンの実は?謎はいっこうに解消されない。

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