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今回の西表訪問では未訪問の場所へ行こうと決めていて、その一つが“パナリ島”=「新城島」であることは「その1。」で書いた。<br />2つ目は、実は「マリュドゥの滝/カンピレーの滝」。<br />石垣から日帰りでも行ける、超ポピュラーな観光スポットであることは広く知られているが、それだけに安直で俗っぽいイメージがあって、これまで避けてきた。<br />しかしもともと「滝」が好きということもあり、やっぱり一度は行っておこうというわけで、西表10回目にして初訪問。<br /><br />浦内川の観光船に乗って、終点の軍艦岩からは徒歩。<br />ポピュラーなお気楽コースと思いきや、前夜の雨のせいもあって足場が悪く、草が茂っている箇所もありで、サンダルやハイヒールで行ける場所ではない。<br />軍艦岩から20分ほどで展望台に到着。<br />ここから見えるのが「マリュドゥの滝」だ。距離はかなりあるが、それでも水量豊富な滝の迫力は味わえる。<br />『マリュドゥ』は「丸い淀」のこで、この滝が円形の滝壺を持つことからこの名を冠したそうだ。<br />ここで引き返す人も多いが、それではもったいない。もう一つの「カンピレーの滝」まであと一息である。<br /><br />マリユドゥの滝からさらに約5分、カンピレーの滝に到着する。<br />およそ200mに渡って、急流の川のような滝が現れる。およそ「滝」のイメージではないが、巨大な岩盤の上を水が流れる景観は、川とも違い不思議な光景だ。<br />『カンピレー』とは「神が座るところ」という意味だそうだが、確かにこの巨大な岩盤は神様の造形物と昔の人が考えたのもうなづける。<br /><br />岩盤には“ポットホール”と呼ばれる穴が随所に見られる。これは、窪みに入った石が水流で転がり岩盤を削ってできた穴。かなり大きなものもあり、一体どれくらいの年月がかかったのだろうと思いを馳せるのも楽しい。<br /><br />メジャーな観光スポットだからこそ、朝一番の船に乗って大正解。ほぼ一番乗りで人気のない開放感を味わえた。<br /><br />「超メジャー=安直で俗っぽい」というイメージがあったが、やはり行ってみれば発見はあり、メジャーになるだけの価値はあると再認識。<br />絶対外せない、とは言わないけれど、西表に滞在するなら一度は行っておいた方がいいと感じた。<br /><br />【追記】<br />新城島=パナリ島の歴史の中に、「パナリ焼き」という焼き物がある。<br />200年前まで焼かれていたといわれる土器で、素地の中に貝の粒を混ぜて露天で焼かれているのが特徴。<br />その歴史や製法等について正確なことはわかっていないらしいが、その復元運動に参加した陶芸家が西表は白浜集落で喫茶店(?)を営んでいる。<br />陶芸家と言うとなにやら近寄りがたいイメージがあるが、非常に気さくでどこか浮世離れしたおばあである(笑)。<br />パナリ焼きや「アートフィッシュ」の話を聞きながらお茶を飲むのも良いものだ。<br />「アートスペース IKEI」http://www.yasigani.net/omiyage/ikei/index.htm

西表・新城 2011 (その2)

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2011/06/18 - 2011/06/25

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旅行記グループ イリオモテの山と川

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琉球熱

琉球熱さん

今回の西表訪問では未訪問の場所へ行こうと決めていて、その一つが“パナリ島”=「新城島」であることは「その1。」で書いた。
2つ目は、実は「マリュドゥの滝/カンピレーの滝」。
石垣から日帰りでも行ける、超ポピュラーな観光スポットであることは広く知られているが、それだけに安直で俗っぽいイメージがあって、これまで避けてきた。
しかしもともと「滝」が好きということもあり、やっぱり一度は行っておこうというわけで、西表10回目にして初訪問。

浦内川の観光船に乗って、終点の軍艦岩からは徒歩。
ポピュラーなお気楽コースと思いきや、前夜の雨のせいもあって足場が悪く、草が茂っている箇所もありで、サンダルやハイヒールで行ける場所ではない。
軍艦岩から20分ほどで展望台に到着。
ここから見えるのが「マリュドゥの滝」だ。距離はかなりあるが、それでも水量豊富な滝の迫力は味わえる。
『マリュドゥ』は「丸い淀」のこで、この滝が円形の滝壺を持つことからこの名を冠したそうだ。
ここで引き返す人も多いが、それではもったいない。もう一つの「カンピレーの滝」まであと一息である。

マリユドゥの滝からさらに約5分、カンピレーの滝に到着する。
およそ200mに渡って、急流の川のような滝が現れる。およそ「滝」のイメージではないが、巨大な岩盤の上を水が流れる景観は、川とも違い不思議な光景だ。
『カンピレー』とは「神が座るところ」という意味だそうだが、確かにこの巨大な岩盤は神様の造形物と昔の人が考えたのもうなづける。

岩盤には“ポットホール”と呼ばれる穴が随所に見られる。これは、窪みに入った石が水流で転がり岩盤を削ってできた穴。かなり大きなものもあり、一体どれくらいの年月がかかったのだろうと思いを馳せるのも楽しい。

メジャーな観光スポットだからこそ、朝一番の船に乗って大正解。ほぼ一番乗りで人気のない開放感を味わえた。

「超メジャー=安直で俗っぽい」というイメージがあったが、やはり行ってみれば発見はあり、メジャーになるだけの価値はあると再認識。
絶対外せない、とは言わないけれど、西表に滞在するなら一度は行っておいた方がいいと感じた。

【追記】
新城島=パナリ島の歴史の中に、「パナリ焼き」という焼き物がある。
200年前まで焼かれていたといわれる土器で、素地の中に貝の粒を混ぜて露天で焼かれているのが特徴。
その歴史や製法等について正確なことはわかっていないらしいが、その復元運動に参加した陶芸家が西表は白浜集落で喫茶店(?)を営んでいる。
陶芸家と言うとなにやら近寄りがたいイメージがあるが、非常に気さくでどこか浮世離れしたおばあである(笑)。
パナリ焼きや「アートフィッシュ」の話を聞きながらお茶を飲むのも良いものだ。
「アートスペース IKEI」http://www.yasigani.net/omiyage/ikei/index.htm

同行者
カップル・夫婦
交通手段
JALグループ
旅行の手配内容
個別手配

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  • 展望台からカンピレーの滝に至る道中で見かけた「禁猟区」の標識。<br />「琉球」の文字が見える。<br /><br />※カメラ故障に付き、画像が乱れています。【以下同じ】

    展望台からカンピレーの滝に至る道中で見かけた「禁猟区」の標識。
    「琉球」の文字が見える。

    ※カメラ故障に付き、画像が乱れています。【以下同じ】

  • カンピレーの滝。

    カンピレーの滝。

  • 岩盤に刻まれた水紋。

    岩盤に刻まれた水紋。

  • ハート型のポットホール

    ハート型のポットホール

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