2010/06/19 - 2010/06/26
108位(同エリア630件中)
琉球熱さん
2010年の夏は、いつもの西表に悲願の(?)の波照間を組み合わせた。
2008年は確か与那国を組み合わせたのだが台風でアウト。
2009年は波照間、これもアウト。
波照間は「果てのうるま」と言われるとおり、その渡り難さ(欠航率の高さ)から正しく「さいはて」という感じだし、一方の与那国は古くは「どぅなん(渡難)島」と呼ばれていたのは伊達じゃないというわけだ。
そんなわけで、いまだに与那国再訪は叶わず、波照間もようやく3勝4敗である。
今回、西表ではネイチャーガイドとともに山を歩き、波照間では集落をぶらついて、もちろん“ハテルマ・ブルー”を堪能した。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 船 レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【西表】
石垣の離島ターミナル、ワクワクするような快晴。 -
星砂海岸まで散歩。
干潮時だったので海の色はいまひとつ。
鳩間島が良く見える。 -
波打ち際に寄ってみると、それでもそこそこキレイな海。
-
夜、定宿のうえはら館の隣にある川満スーパーの駐車場には、あのサガリバナ!
夜に開花し、夜明けとともに落ちてしまう花。
見た目の美しさとともに、その芳香も魅力。
開花時期も非常に短く、だいたい7月上旬〜中旬。
なんとも神秘的な雰囲気をまとった花だ。
※開花時期は場所によってだいぶ違うようだ。
実際、これを撮影したのは6/19。 -
島内のいくつかの川の沿岸には、このサガリバナの群生地があり、夜明けとともに見学に行く期間限定のツアーもあるくらい。
実はこのサガリバナ、開花している時よりも、こうして川面に落ちて浮かんでいる時の方が美しく見える。
この写真は2004年に撮影したものだが、このように落ちた花が川面一面に広がってゆっくり流れていく光景は、確かに幻想的だ。
だから、駐車場で見ても風情がないのである(笑)
ちなみに、川満の駐車場で咲いてるよ、と教えてくれたのは、『Santa nu Nene』のオネェサン(笑) -
西表の夜は面白い。
集落の中でも、こんな光景に出くわす。
それにしても大きなオカヤドカリ。 -
夜のツアーに出かけた。
集落の裏手の農耕地。街燈もない漆黒の闇に響く鳥の声。
近くの木の上に、セレベスコノハズクがいた。
西表や波照間で、夜に「ホー、ホー」という鳴き声がしたら、たいていそれはこのセレベスコノハズクだ。
普通の懐中電灯だと彼らを脅かしてしまうので、赤いセロファンをかぶせて観察。 -
夜だというのに、見事な花を咲かせていたドラゴンフルーツ。
ん? パッションフルーツだったかな?(笑) -
翌日、炎天下の山に入る。
サトウキビ畑の上を舞うのは、チョウトンボ。
普通のトンボのようなスマートな飛び方をしない。
“パタパタ”という不格好な飛び方だ。
翅の付き方も普通のトンボと明らかに違う。
面白い光景だ。 -
真っ青な空をバックに、妙に真夏の感じを醸し出していた。
-
浦地川の支流を遡り、到着したのは宇多良炭鉱跡。
“絞め殺しの木”の名にふさわしく、ガジュマルの古木がトロッコレールの橋桁と同化していた。 -
ここ西表では、かつて良質の石炭が採掘されていたという。
その代表格が、ここ宇多良炭鉱だ。
この一帯には住居だけでなく、商店や学校、映画館まであったという。
実際、橋や住居跡がかなり広い範囲に点在している。
しかし、その労働環境は劣悪で、一部には強制連行されてきた労働者もいたらしい。
脱走を試みる者もいたというが、ジャングルの奥に迷い込み消息不明になる者もいたそうだ。 -
これは2005年に撮影したもの。
この時はまだ、橋桁がそれらしく残っていた。 -
打ち捨てられたままの機械。
何かのエンジンのようだが…
今回、久しぶりに行ってみると、見学路として立派な木道が出来上がっていた。
靴が汚れる心配はないだろうが、以前来た時のような迫力やかつての人々の生活の匂いの名残を感じることはできなくなってしまったのは、非常に残念。 -
イヌビワ
幹からいきなり実を成す -
キノボリトカゲ
山に入ると比較的よく目にするけれど、立派な天然記念物。
トカゲのくせにあまり俊敏でなく、簡単に捕まえることができ、
尻尾をつかむと固まる(笑) -
山の上から眺める浦内川
なかなかの絶景 -
大見謝ロードパーク
ここは遊歩道もあるが、川岸に降りた方が面白い。 -
川の岩盤にはポッドホールがたくさん
気の遠くなりような年月をかけて創られた自然のアート。 -
うえはら館の庭には沢山の花が咲いていて、それを見るのも楽しい。
裏庭に無造作に咲いているプルメリア。
見事な咲きっぷり。
手入れをしているようには見えないんだが…(笑) -
いきなり【波照間】
ニシハマ、、、やっぱり行ってしまうね -
海へ続く道
-
ニシハマとは反対側の、名もないビーチ
-
お馴染みの「日本最南端平和の碑」
これは95年に終戦50周年を記念して設置されたもの。
そして手前には「蛇の道」
全国から集められた石でできている。
2匹の蛇が絡まり合う様子を表していて、島民と全国から集まった青年団が、本土と沖縄が二度と離れぬようにという願いを込めて造ったそうだ。 -
こちらが「日本最南端の碑」
シンプル
72年の沖縄本土復帰を記念して建てられたもの。
ちなみに、このT字型のモニュメントは島を訪れた本土の学生の手造りらしい。 -
閉鎖された波照間空港
初めて上陸した時はまだ定期便が飛んでいたのに…
この路線が廃止になる前に乗っておけばよかった。 -
これもまた有名になった
-
突然ですが、海の中…
イソギンチャクモエビ -
サンゴのクローズアップ
意外にキレイ -
さて、このサンゴの中に、ちょっと洒落た生物が・・・
-
それがコイツ
アカテンコバンハゼ。
見つけるとかなり嬉しいが、簡単に写真を撮らせてくれない、ダイバー泣かせのサカナ。
黄緑の体に鮮やかなオレンジの斑点。
小さいくせに滅法オシャレ。 -
一転、ニシハマ
ダイビングとは別にシュノーケル -
海からのビーチ
あいにくの曇天 -
波照間酒造所
“幻の泡盛”「泡波」を造っている。
看板がないとただのプレハブ小屋(笑)
“幻”と言われる所以は、島外に出荷される量が極端に少ないからで、それも生産能力というより、ガラス瓶の入手が困難という離島ならではの事情によるものらしい。
島内で流通させている限りは瓶の回収も可能なわけだ。
しかし今では都心の沖縄居酒屋でも飲めるようになった(高価だけど)のだから、もう「幻」というには当たらないかもしれない。 -
「モンパの木」の店先にあるガジュマルの古木。
これでもかというくらいデコレーションされている。
この「モンパの木」は波照間唯一といっても良い、雑貨屋。
そのTシャツ、バンダナ、ステッカーなどのデザインはかなり洒落ている。 -
集落の風景
琉球石灰岩の石垣と、フクギ
日中はひっそりとしていることが多い。
島内には4つの集落があって、それぞれ御嶽を持っているけれど、外部の人間にはそれとはわからないようなものも。
内地のような鳥居が必ずあるわけでもなく、御神体や偶像がないことも特徴的で、実体を持たない「神聖な空間」が御嶽の中核となっているからだ。
そして、集落それぞれの、ウツィヌワーと呼ばれる御嶽は、もっと神聖なピティーヌワーという、何も建造物の存在しない御嶽に向って拝礼している。
このような御嶽の形態は沖縄全土でも非常に稀有なもの。
島に3つある究極の聖地「ピティーヌワー」のひとつを見つけた。正確に言うと、「多分、あれがそうだ」という場所。
そこに立ち入ることができるのは神司(カンツカサ)だけで、島民ですら年3回の清掃の時だけだと言う。
生活と信仰がとても近い波照間。
ひそやかな島の風情も、そんなところからきているのかもしれない。
それだけにむやみに立ち入らない、詮索しないことは最低限のマナーだ。 -
集落の風景 その2
これは集落のはずれ。
モンパの木のそばに「ヤグ村跡」という史跡がある。標識も何もない。多分あれがそうだろう、という畑地の中にポツンとあるこんもりとした茂みだ。
このヤグ村は『ぱいぱてぃろーま伝説』と深く関わっている。
16世紀、人頭税に苦しめられた島民40人が、税を取り立てに来た役人の船を奪って、波照間の遥か南にあると言う楽園の島、"南波照間島(ぱいぱてぃろーま)"へ脱走したと言うものだ。その時に島民の先頭に立ったのが、ヤグ村の男だったと言う。
この伝説が普通の伝説と決定的に違う点は、この脱走劇が琉球王府の記録に残っていると言う点で、当の役人は罷免されたと言うのだから、脱走は実際にあったのだろう。
何ともロマンのある話だ。沖縄地方には、海のはるか彼方に神々が住む永遠の楽園「ニライ・カナイ」があると信じられてきた。何か共通するものがあるのかもしれない。
それにしても、今や本土の人間から見れば、八重山そのものがある意味"楽園"というのも皮肉な話である。
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島と遊ぶ西表、島に身を任せる波照間、どちらも捨てがたい魅力
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この旅行記へのコメント (4)
-
- みちるさん 2024/08/15 16:35:00
- すごい琉球の旅♪
- 琉球熱さん、こんばんは
書き込みありがとうございました。
確か、琉球熱さんの名前通り、昔は琉球の旅盛んにしてたはずと、こちらにやってきました^^
サガリバナが、川にぽとぽと落ちてる写真も撮りたいな。
波照間で南十字星は、息子が学生時代に読んでいたコミックで、知りました^^
南十字星は、その昔オーストラリアでそれらしきものを見たのですが、日本で見れるなんて、波照間って名前がいいし、いつか行ってみたいな~なんて思ってましたよ。
もう琉球には行かれないのですか、もう行きつくされたかな。
趣味は変わっていくものだし、今は登山熱ですね。
夢中になれるのは、素晴らしいし、これからも楽しんでくださいね。
- 琉球熱さん からの返信 2024/08/19 00:16:53
- RE: すごい琉球の旅♪
- みちるさん、こんにちは
古い旅行記を見ていただき、感謝です!
そうなんです、そもそも沖縄好きが高じてのHNだったんですが、真逆の山に浮気して、今や完全に「看板倒れ」です
それでも、今でも八重山が好き、その中でも西表と波照間は私の中で別格です
サガリバナは大事な観光資源なので“幻の花”なんて持ち上げられちゃってますが、西表ではそれほど稀少性が高いものではないと思います(那覇の県庁でも見ることができますよ)
それでも、夜明けの川面に花が落ちていく様、それがゆったりとした川の流れに乗って漂っていく様は、やはり幻想的です
みちるさんなら多いに撮影欲をそそられるのではないでしょうか?
是非初夏に行ってみてください
波照間は、旅行記にも書いた通り、信仰と日常が非常に密接な関係にある独特の雰囲気です
夕暮れ時の集落は、ごく自然にキジムナーが出て来そうな、なんとも言えない空気があります
沖縄は「もう行きつくした」とはとても言えませんが、今は山の中に身を置きたい気持ちが勝っていますね
いつかはまた行きたいとは思ってますが・・・
---------琉球熱--------
-
- たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん 2015/05/08 20:01:10
- さすがです!
- こんばんは。私の拙い文章でわかって頂けるとはさすがですね。ペンション華のおばぁも、オーシャンズのおかみさんもお元気過ぎるくらいお元気でした。
ペンション華ってマニアックなところなんですか?確かに見た目の「マンションライク」ではなかったですが、思っていた程「島宿チック」でもなかったかな?とは思いましたが…。確かにあのロケーションは不思議以外なにものでもないですね、建物は見えるのに行く道筋がわからない…。ナビ通りに走ろうとすると道がなくなったりと、「近くて遠い」建物に久しぶりに翻弄された気がします。虫ですか…、確かに畑の真ん中にあるのでそうかもしれません、ただ4月のまだ気温が上がりきっていないときだったので救われたのかも知れません。でも3月のスカイマークの撤退に始まった宮古島の窮状を一番語ってくれたのがあの「おばぁ」でした。本当に宮古島が好きな方に来て貰えるようになりたいと言われたことにはちょっと感動してしまいました。他の場所では愚痴しか聞かなかったので…。
琉球熱さんが波照間に行かれたときは、あのおかみさんの上にいらっしゃったのでしょうか?オーナーの奥さんが今のおかみさんだと思うのですが、もしかして5年前には、オーナーのお母さんが女将をされていたのでしょうか?今はもう隠居生活をされておられるようですが…。でも若女将がダイビングインストラクターとはちょっと驚きでした(笑)。話し方から内地の方だとは思っていましたが、インストラクターとは…、多分今ではされておられないか、シーズン前なのか…です。さすがに1年4ヶ月前のお客までは覚えていませんでしたが、オーナー夫妻の独特な話し方を聞いているうちに、自分自身の初波照間+時化欠航のことを思い出しながらわずか22時間の滞在を楽しんできました。
もしよろしければ、琉球熱さんのオススメ宿なんかまた教えて下さい!それでは。
たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。
- 琉球熱さん からの返信 2015/05/08 22:42:38
- RE: さすがです!
- 書き込みありがとうございます!
「華」のおばぁは相変わらず元気でしたか!(笑)
あの風貌、おそらく細かいことは気にしない性格でしょう、だから年をとっても元気なんでしょうね。話好きだし(笑)
波照間のオーシャンズはまだ新しいですよね。開業当時から女将は変わっていないはず。若いので「若女将」と書いただけというオチです。すみません。
彼女はアトラスはてるまのガイドで、あの通り一見非常に不愛想。必要なこと以外あまりしゃべらないし、お世辞も言わない。そんなんでガイド業が務まるのか?と、ゲストの私が心配した位です。
ただ、安全についてはとても意識が高く、リゾート地では珍しいくらいにそこに妥協をしません。
生物の案内をまめにするわけではないけれど、ゲストの安全に対しては徹底している、安全が担保されていれば自由にさせてくれるという、ありがたいガイドです。
おそらく繁忙期になれば、また潜るのではないでしょうか?
投票いただいた2010年の波照間は、彼女と潜っています。
「海だからサカナはいます」
彼女の名言です。
波照間の海をこよなく愛し、だからこそ個々の生物に目を奪われずに、唯一無二のハテルマ・ブルーを堪能してほしい、という彼女の想いがこもった言葉です。
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