
2007/11/23 - 2007/11/23
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ねりねり(nemo-lin)さん
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2日目は、いよいよ今回の目的である「マヤグスクの滝」トレッキング・ツアーです。
4トラベルで事前に調べても、1つも検索でヒットしなかったので、どんな滝なんだろう?とわくわくしながらの出発です。
ということで挑んだ滝への道は、今までのトレッキングで一番印象的なものでした。
11月
22日 仲間川遊覧船、由布島水牛車、大見謝ロードパーク
★23日 マヤグスクの滝トレッキング
24日 石垣市場などをぶらぶらして帰京
今回お世話になったガイドさん
「島廻遊(シママリアシビ)」
http://www.simamariasibi.com/
西表島ねっと
http://www.iriomotejima.net/
沖縄離島ドットコム(西表島)
http://www.ritou.com/yaeyama/iriomote.shtml
浦内川観光
http://www.urauchigawa.com/
出発前に、西表島でのトレッキングについて、あれこれ調べて、某エコツアー会社の「秘境の滝コース」に申し込んだものの、最初のやり取りから違和感を感じ、キャンセルしました。
呼吸が合わないというか、どちらかというと怒りがこみ上げて来るような感情まで持ってしまったのです。旦那ドンもさらに怒ってしまい、これって妥協して当日ツアーに参加したとして、果たして面白いかなあ?だってその人のガイドで半日一緒に過ごすわけでしょう?
それで、他の会社にも同じようなコースがあるので、問い合わせをしてみたら、あらー、びっくり。すごく感じがよくて、肌に合う。質問に対する回答のしかたが、気に障らないではありませんか。(って、普通なんでしょうけど)
別に客だから偉いなんて思っていないけど、我慢して参加する必要があろうか。ということで、先にお願いしたところにお断りをしました。せっかく安くないお金をはたいて、とても楽しみにしていたトレッキングなのに、あまりハッピーでないことになるのは不本意ですもの。
結果としては、とても良いガイドさんに巡りあえ、また西表島に行きたくなりました!
次は「ぱんちゃんと泊まるネイチャー・ホテル・パイヌマヤ・リゾート」です。
http://4travel.jp/traveler/nemo-co/album/10204689/
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- JALグループ
PR
-
申し込んでいるトレッキング・コースのサイトをあらためてじっくり読みますと、「健脚のかた向けです」「登山経験者のかた向けです」「かなりペースの速いコースです」と、ワタクシを今更ながらびびらせます。
「体力に自信のないかた、現地でゆっくりしたいかたは定期便より早い時刻の船のチャーター(有料)をオススメします。」という文面に、つい、電話をかけてしまった、相変わらず、根性のないワタクシでした。
出発は島北部にある浦内側の船着場から。チャーター便をお願いしておいたので、船は通常便始発の30分前に出航。 -
浦内川を進む船(出演 朝陽を背に受ける旦那ドン・51歳)
チャーター便なので、乗船は我々夫婦とガイドさん、そして船を操縦する船長さんのみ。
ツアーの始まりです。
いざ出陣じゃ。 -
浦内川は、西表島で一番大きな川で、島の中心部の山間部から島西部の北側へ向け流れ、多くの支流が合流して海につながります。
船着場のある最下流あたりになると、川幅が大きくて「ここ海じゃなくて川なの〜?」って思うくらいの雄大さ。 -
マングローブに囲まれた浦内川。
石垣島に宿泊している観光客が「離島巡り」などのツアーで、西表島を訪れる場合は大原港からほど近い、島東部の仲間川のジャングル・クルーズをして、水牛車で由布島に渡ってせわしなく帰って行くパターンがほとんどだと思います。前回のワタクシもしかりでした。
その仲間川よりも川の規模が大きい浦内川の観光船は、なんだか随分と小さくて、やはり一見さんはあまり訪れない地なのかな?でも、だからこそワクワクするんですよね。 -
浦内川は、海水がそのまま川に流入しているとか。
それでプランクトンが多いせいなのでしょうか、川の色がきれいなグリーン。 -
西表島は、亜熱帯地方に属しています。
川の両脇には山がそびえていて、ふと見上げると、山の上にもすーーっと伸びているヘゴの木があります。
ねりねり「なんだかTDRのジャングル・クルーズみたいだねー。」と申しますと
旦那ドン「逆だろう?全てディズニーを基準で語るクセはやめろ〜」と突っ込まれました。 -
船着場の軍艦岩を臨む
30分くらいで、船は軍艦岩の船着場に到着します。
ここから、マリユドゥの滝を経て、カンピレーの滝までは、道もなんとなくありますし、普通の観光客でも、まあ辿り付けるルートです。
ガイドさん曰く、「たまにハイヒールで訪れる女性のかたもいますね」と苦笑されていました。
正直、それは強者なおかただと思われます。一応山道ですからね。 -
カンピレーの滝までは、一応道がある、と書きました。
その道というのは、こんな感じです。
道はあっても、その道を木が塞いでいるので、くぐったり、あるいはまたいだりする箇所があるので、やはりハイヒールは・・・ね。
因みに、これはオーストラリアのゴールドコーストでも見た「絞め殺しの木」です。 -
こちらは、板根(ばんこん)類の一種。
有名なのは、仲間川遊覧で訪れるサキスマスオウノキでしょうか。その親戚のような木なんだとか。ワタクシには同じ木にしか見えず、どう違うのかわかりません。
因みに、このような木が道を思いっきり邪魔してどっしり生えていたりするものですから、この場合、この板のような根っこの部分を「よいしょ」とまたいで進みます。 -
展望台よりマリウドゥの滝を臨む
軍艦岩から歩くこと約30分。途中、小さな滝を通りながら、マリユドゥの滝展望台に到着します。
ガイドさんによりますと、「日本の滝100選」に選ばれている美しい滝なのだそうです。確かに雄大な姿で、うっとりしてしまう風景でした。
今回、秘境で厳しいトレッキングコースと聞いていたので、この頃はまだ緊張していて、ガイドさんに馬鹿にされたり怒られたりするのが怖くて、ぱんちゃんを出しての撮影ができませんでした。相変わらず小心者のワタクシ也。 -
ついにチビぱん1号登場!@カンピレーの滝
そしてマリユドゥの滝展望台から降りて遊歩道に戻りまたしばらく進みますと、カンピレーの滝に到着します。遊歩道とは言え、このあたりになるとワイルド度が増してきます。
カンピレーの滝はマリユドゥの滝に比べ、のっぺりして幅広な滝で、どなたかのブログでも「マリユドゥの滝に比べると、もう少し頑張って到着した割にはなんちゃっての印象だったから、前もってわかっていたらここまで来なかった。」なんて感想もありました。
確かに、普通の観光コースでは、ここまでのトレッキングでも経験のないかたには、ややキツサもあるのでしょう。そのかたの感想の「がっかり感」はそうかもしれませんけど、我々はここからが本日のメイン・イベントとなるわけでして、また、ここから先のコースを辿ったかたのブログによりますと「写真を撮る余裕は一切なし!!」という書き込みもありましたため、この滝で小休憩を取った際、「もしかしてこれが最後のチャンスかも・・・」と感じ、ついに登場、ここでチビぱんちゃん1号!
ガイドさんの目が点になったのを知っています。そしてやや沈黙。 -
その後おもむろにガイドさん「な・・・なんですか?そのパンダは?」
ねりねり 「あ・・いえ、その。。。。まあ征服した記念にですね・・」と、やや小っ恥ずかしい瞬間。
ここでの小休止後にやや質問攻めに合ったのでした。
多分、上級者向けとして設定されていて、サイトでも散々脅しているこのコースの参加者でこんなぬいぐるみ持って撮影した人は初めてだったのでしょう。
ごめんなさい。でも決してふざけているわけではないのですよ〜
写真は、カンピレーの滝を渡る滝を横目にして、沢を進み始める前の1枚
さあ、ここからはいよいよ、秘境の滝へと進みます。カンピレーの滝の脇の沢をつたって行くわけです。ここから先の情報は、ネットでも実に限られたものしか収集できませんでした。果たしてどんなところなんだろう? -
さて、今回我々がお借りした靴についてちょっと解説を。この秘境の滝トレッキングで使用した靴は、実は漁師用のゴム長靴。岩や倒木の上、そして川の中もジャブジャブ進んでいくには、足の裏全部を使って、地面を包み込むように歩かないと滑って転ぶことになります。
そのためには、実はなんとゴム長靴が一番適しているのだとか。確かに歩きやすいんですよ。
そして踵(かかと)を摺らずに足の裏全体で大地を包むように踏みしめて歩くことが、膝にも負担がかからず、とても歩きやすいことを実感しました。 -
浦内川の上流に進んでいきますと、写真のような穴をあちこちで見かけるようになります。
これはポットホールと呼ばれている穴で、夏は五右衛門風呂よろしく、浅い穴なら水遊びのように入って楽しむこともできそうですが、深いものだと大人の足がつかないくらい深くえぐられているものもあり、危険です。
ゴールまでの間、途中、川を横切ることも多々あったのですが、ぼーっとして間違ってこの穴に足を踏み入れてしまうことのないよう、注意しながら進む必要があります。
因みに、このポットホールは、石や岩などが何年もかかって、最初は浅い溝のような箇所でぐるぐる回って浸食してできた穴です。
良く見ると、おたまじゃくしが泳いでいたりします。そのオタマやカエルを狙ってハブも出てくることが多いのだそうです。
「嫌だな、ハブに出会うのは・・・」と、やはりビビリモード全開のねりねりでした。 -
カンピレーの滝の先。
それから、危険とえいば、岩は滑りやすいので、足を下ろすところを選ばなくてはいけません。
苔は先ず滑ります。緑色に見えているのは判り易いのですが、問題は、あまり見えないけど、ヌルヌルしているような部分。黒っぽいところは避けるべし。岩でも本来の色は茶色に近い地肌をしています。そういうところを選ぶべし。
また、どうしてもそんな部分がない場合は、岩のゴツゴツした頂上っていうんでしょうか、辺にあたる部分を選んで足を下ろすのがよいでしょう。というのが、ガイドさんのアドバイスでした。 -
浦内川に沿って、足幅くらいの箇所を進んでいきます。
川からの高さは相当ありそうで、足を踏み外したらドボンなエリア。
そうやって進んで行くと、浦内川と支流のイタジキ川の合流地点に出ます。 -
こんな高台まで増水して流されてきた倒木。これ、秋の2つの台風で川が増水して流されてきた木々。
で、こんな倒木の上も「道」として歩いちゃうわけです。
この頃、「ほんとうにここ、通っていくわけ〜?」と、心で弱音を吐きまくりのねりねりであります。サイトでの数々の脅し文句は、決して大袈裟ではありませんでした。 -
猪は通るらしい獣道。
川と反対方向を向きますと、倒木の先にはこんな「道」が。・・・て道ですか、これ? -
台風のたびに景色が様変わりらしいです。
※因みに、これらの写真は復路で撮影したものです。
行きはとにかく、一切の余裕がなく「えー、ここ通るの〜?」の連続でして、旦那ドンさえも大人しく撮影せずに黙々と進んでおりました。 -
じゃ、仕方ないので進んでみますか。
浦内川から離れ、イタジキ川へ入り、滝まであと少し!と言ってもここからが更に秘境度指数アップ。
川の中をじゃぶじゃぶじゃぶじゃぶ、ひたすら進んでいく印象です。 -
で、ちょっと川が深くなるこんな場合は、どうするかと言うと・・・
-
こんな感じで沢づたいに進んでいくのです。くれぐれも岩に滑らないように注意!の場所ですな。
さあさあ、そして遂に、目指していた秘境の滝へといよいよ到着です。 -
ということで、軍艦岩からおよそ3時間ちょっとで、目的の「マヤグスクの滝」に到着しました!
ついに到達!ちびぱんちゃん1号@秘境・マヤグスクの滝 -
マヤ=山猫
グスク=城
ということで、
マヤグスクとは、「ヤマネコの城の滝」と意味するところでしょうか。
もともとは猪狩りの漁師くらいしか足を踏み入れないところだったらしく、滝の名前もなかったそうです。イタジキ川にあるからイタジキの滝と一応呼んでいたとか。
30年くらい前から、徐々にトレッキングなどの目的で
滝に来る人が増え出し、観光目的もあって今の名前が
俗的に浸透して行ったのだとか。 -
滝の左右は切り立った断崖。
-
その間に雄大な滝があります。
-
達成感に満たされ、そうそう、ぱんちゃんの撮影という
重要事項を忘れるところだ!と気がつき、だいぶたってから、数枚ショットを決めて撮影していますと、
ガイドさんが「じゃあ、この滝を登りましょうか」とのたまふではありませんか。
「えー、これで終わりじゃないの〜?」
・・・写真で、わかりますかね?この滝、ちょっとやそっとの大きさじゃないんですよ。この滝を登るとガイドさんは言います。 -
えー、登るってどうやってですか〜?
すると滝の脇に沿って上まで上がると言うのです。つまり、ここの右端を登るわけだ。 -
どのくらい滝が大きいか、比較対象がないと想像つかないと思いますので、嫌なんですけど人間と比べてみましょう。
-
・・・ってことで、滝の上まで上がっちゃいましたよ。
人間、やれば出来るんですね。
これが滝の天井の部分です。 -
とうとう来ちゃいましたよ。滝の上に。
マヤグスクの滝の上から、滝の先端から下を見下ろしてみます。ひえ〜、ちょっと怖くて、これ以上前には進めません。
この日は水量が多くて、流されそうになりました。 -
そして、そこで驚いたことには・・・・
滝の先を見ますと、またまた小さな滝があるのです。
滝はもちろん、川の途中にあるわけですから、よく考えればそうなんでしょうけど。
水の量がそれほどでもない夏季なら、この滝の中を進んで、この奥にも行くことが可能なのだとか。しかしながら、数日前の雨もあって、この日は水量が至って豊富。
マヤグスクの滝の流れも、サイトで掲載されているような量をはるかに凌ぎ、岩肌がわからないほどの勢いがありました。 -
実際に滝の上にいる間じゅう、水の勢いが激しくて、ワタクシは流されるのではないかと、気が気でないほどでした。
ということで、この日の本当のゴールはここになりました。で、登ったということは、降りなくてはいけないわけでして。下りがまた、怖いんですよね。もう、四つん這いの状態で、ヘロヘロしながら降りて行きました。 -
これだけの達成感でいただくおにぎりは格別の味♪
ガイドさんの手作りです。
ご当地の焼き味噌の入ったとても美味しいおにぎりと、もずくの入ったスープをいただきました。 -
あとは、元来た道を軍艦岩まで2時間半くらいかけて
戻ることになります。
一度通った道は何故か短く感じるとガイドさんはおっしゃっていたけれど、それなりに長く感じたワタクシはやはり根性ナシなのだなあ。
これは決してガイドさんには告白できない事実だわ。 -
ということで、今までのトレッキングで一番ハードだったことは違いなしの今回のコース。
でも、一番達成感も高かったな。
ガイドさんを選ぶ際にはいろいろあったけど、このかたにお願いしてよかったなあ、とつくづく感じた1日でした。
八重山観光に行かれる皆さん。水牛車もいいけど、体力のあるかたなら、一度「マヤグスクの滝」へも訪れてみてはいかがでしょうか。その場合は、必ずガイドさん付きで!現在は単独での入山は禁止されているそうです。
<完>
次は「ぱんちゃんと泊まるネイチャー・ホテル・パイヌマヤ・リゾート」です。
http://4travel.jp/traveler/nemo-co/album/10204689/
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この旅行記へのコメント (1)
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- JOECOOLさん 2008/01/07 18:24:20
- 素晴らしい滝に一票!
- ねりねりさん&ちびぱん君、こんばんは。
はじめまして、滝マニアのJOECOOLと申します。
西表島の滝を拝見しました。
いやあ、素晴らしい滝ですね。
マリュドゥとカンビレーは滝の写真集などには載っているのですが、マヤグスクの滝というのは初めて耳にしました。
秘境の奥にある滝、途中のトレッキングも含めて冒険心が満たされそうなトレッキング・ツアーですね。JOECOOLもぜひ行きたくなりました。
でも西表か〜...遠いですね...
とても素晴らしい風景を堪能させていただき、ありがとうございました。
by JOECOOL
P.S. ちびぱん君にもよろしく...
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