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 百八やぐらは覚園寺(かくおんじ)裏山頂上付近に広がる鎌倉では最大のやぐら群であり、鎌倉時代から南北朝にかけて造られ、4段に築かれた百数十窟(180窟とも)もある。数が多いということで、仏教でいうところの百八の煩悩になぞらえて名が付けられた。<br /> 百八やぐらは、五輪塔や宝篋印塔、仏像が安置されているものから、梵字が刻まれたもの、五輪塔や仏像が刻まれたもの(磨崖仏)など、一般的なものから珍しい様式のものまで、あらゆる形式のやぐらがあると言われている。こうした磨崖仏などはやぐらを彫った中世からのものであろう。天園ハイキングコースにも磨崖仏が見られ、このあたりには鎌倉でも磨崖仏が見られるところだ。<br /> この百八やぐらが、今年になって提出された世界遺産の正式な推薦書では構成資産である覚園寺寺域にあるやぐらとして追加された形となった。<br /> しかし、百八やぐらの中にある首の取れた石仏の台座には「東京二十一日講中」の文字が刻まれているものがある。天園ハイキングコースに近い上段のやぐらで開口部の広いものは、近世から近代には21夜講などでやぐらの中には石仏(観音さま)を安置していたようだ。<br /> 八百やぐらの下段(1段目)には五輪塔が彫られたやぐらや中に石段や棚が彫られた丁寧な造りのやぐらがあるが、とりわけ、梵字と磨崖仏が彫られた「梵字やぐら」は百八やぐらを代表するやぐらの一つであろう。<br />(表紙写真は百八やぐらにある「梵字やぐら」に刻まれている梵字)

鎌倉・百八やぐら-下段

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2012/03/20 - 2012/03/20

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 百八やぐらは覚園寺(かくおんじ)裏山頂上付近に広がる鎌倉では最大のやぐら群であり、鎌倉時代から南北朝にかけて造られ、4段に築かれた百数十窟(180窟とも)もある。数が多いということで、仏教でいうところの百八の煩悩になぞらえて名が付けられた。
 百八やぐらは、五輪塔や宝篋印塔、仏像が安置されているものから、梵字が刻まれたもの、五輪塔や仏像が刻まれたもの(磨崖仏)など、一般的なものから珍しい様式のものまで、あらゆる形式のやぐらがあると言われている。こうした磨崖仏などはやぐらを彫った中世からのものであろう。天園ハイキングコースにも磨崖仏が見られ、このあたりには鎌倉でも磨崖仏が見られるところだ。
 この百八やぐらが、今年になって提出された世界遺産の正式な推薦書では構成資産である覚園寺寺域にあるやぐらとして追加された形となった。
 しかし、百八やぐらの中にある首の取れた石仏の台座には「東京二十一日講中」の文字が刻まれているものがある。天園ハイキングコースに近い上段のやぐらで開口部の広いものは、近世から近代には21夜講などでやぐらの中には石仏(観音さま)を安置していたようだ。
 八百やぐらの下段(1段目)には五輪塔が彫られたやぐらや中に石段や棚が彫られた丁寧な造りのやぐらがあるが、とりわけ、梵字と磨崖仏が彫られた「梵字やぐら」は百八やぐらを代表するやぐらの一つであろう。
(表紙写真は百八やぐらにある「梵字やぐら」に刻まれている梵字)

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  • 左端から1番目のやぐら。

    左端から1番目のやぐら。

  • 左端から2番目のやぐら。

    左端から2番目のやぐら。

  • 左端から2番目のやぐら。奥の壁面が崩れている。

    左端から2番目のやぐら。奥の壁面が崩れている。

  • 左端から3番目のやぐら。

    左端から3番目のやぐら。

  • 左端から4番目のやぐら。

    左端から4番目のやぐら。

  • 左端から5番目のやぐら。

    左端から5番目のやぐら。

  • 左端から5番目のやぐら内部の石段。

    左端から5番目のやぐら内部の石段。

  • 左端から5番目のやぐら内部に彫られた棚。

    左端から5番目のやぐら内部に彫られた棚。

  • 左端から5番目のやぐら内部の石段下の埋葬穴。

    左端から5番目のやぐら内部の石段下の埋葬穴。

  • 左端から5番目のやぐら内部の右角。

    左端から5番目のやぐら内部の右角。

  • 左端から5番目のやぐら内部の左角。

    左端から5番目のやぐら内部の左角。

  • 左端から5番目のやぐら内部の側面。

    左端から5番目のやぐら内部の側面。

  • 左端から5番目のやぐら入口付近の内部の左側面。

    左端から5番目のやぐら入口付近の内部の左側面。

  • 左端から6番目のやぐら。

    左端から6番目のやぐら。

  • このあたりのやぐら群。

    このあたりのやぐら群。

  • 左端から7番目のやぐら。五輪塔が彫られているのが見える。

    左端から7番目のやぐら。五輪塔が彫られているのが見える。

  • 左端から7番目のやぐら奥面左に彫られた2基の五輪塔。

    左端から7番目のやぐら奥面左に彫られた2基の五輪塔。

  • 左端から7番目のやぐら奥面右にも何基かの五輪塔が彫られているようだ。

    左端から7番目のやぐら奥面右にも何基かの五輪塔が彫られているようだ。

  • 左端から8番目のやぐら。

    左端から8番目のやぐら。

  • このあたりのやぐら群。

    このあたりのやぐら群。

  • 左端から9番目のやぐら。

    左端から9番目のやぐら。

  • 左端から10番目のやぐら。

    左端から10番目のやぐら。

  • 左端から11番目のやぐら。

    左端から11番目のやぐら。

  • 左端から11番目左端から11番目のやぐら。のやぐらの横に掘られたやぐら。

    左端から11番目左端から11番目のやぐら。のやぐらの横に掘られたやぐら。

  • 左端から11番目のやぐら。

    左端から11番目のやぐら。

  • 左端から11番目のやぐらの奥面。

    左端から11番目のやぐらの奥面。

  • 左端から11番目のやぐらの奥面。

    左端から11番目のやぐらの奥面。

  • 左端から11番目のやぐらの右側。

    左端から11番目のやぐらの右側。

  • 左端から12番目のやぐら。

    左端から12番目のやぐら。

  • 左端から12番目のやぐらには縦に並んだ丸の中に梵字が刻まれている。

    左端から12番目のやぐらには縦に並んだ丸の中に梵字が刻まれている。

  • 左端から12番目のやぐらには縦に並んだ丸の中に刻まれた梵字。

    左端から12番目のやぐらには縦に並んだ丸の中に刻まれた梵字。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面左。

    左端から12番目のやぐらの奥面左。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面右にも刻まれた梵字が。

    左端から12番目のやぐらの奥面右にも刻まれた梵字が。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面にも縦に並んだ丸の中に刻まれた梵字。

    左端から12番目のやぐらの奥面にも縦に並んだ丸の中に刻まれた梵字。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面左に彫られた磨崖仏。

    左端から12番目のやぐらの奥面左に彫られた磨崖仏。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面左に彫られた磨崖仏。

    左端から12番目のやぐらの奥面左に彫られた磨崖仏。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面左に彫られた磨崖仏の右横にも梵字が刻まれている。

    左端から12番目のやぐらの奥面左に彫られた磨崖仏の右横にも梵字が刻まれている。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面左に彫られた磨崖仏の右横に刻まれた梵字。

    左端から12番目のやぐらの奥面左に彫られた磨崖仏の右横に刻まれた梵字。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面に彫られた磨崖仏の間にも梵字が刻まれている。

    左端から12番目のやぐらの奥面に彫られた磨崖仏の間にも梵字が刻まれている。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面右に彫られた磨崖仏。

    左端から12番目のやぐらの奥面右に彫られた磨崖仏。

  • 左端から12番目のやぐらの入口左に刻まれた梵字。

    左端から12番目のやぐらの入口左に刻まれた梵字。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面に彫られた穴。

    左端から12番目のやぐらの奥面に彫られた穴。

  • 左端から12番目のやぐらの奥面に刻まれた梵字。

    左端から12番目のやぐらの奥面に刻まれた梵字。

  • 左端から12番目のやぐらの右側面に刻まれた梵字。

    左端から12番目のやぐらの右側面に刻まれた梵字。

  • 左端から12番目のやぐらの左側面に刻まれた梵字。

    左端から12番目のやぐらの左側面に刻まれた梵字。

  • 左端から13番目のやぐら。

    左端から13番目のやぐら。

  • 左端から14番目のやぐら。五輪塔が見える。

    左端から14番目のやぐら。五輪塔が見える。

  • 左端から14番目のやぐらに安置された五輪塔。

    左端から14番目のやぐらに安置された五輪塔。

  • 左端から15番目のやぐら。

    左端から15番目のやぐら。

  • 左端から15番目のやぐら。奥面の中央上に穴が掘られている。

    左端から15番目のやぐら。奥面の中央上に穴が掘られている。

  • 左端から16番目のやぐら。

    左端から16番目のやぐら。

  • 左端から16番目のやぐらの右に安置されている五輪塔。

    左端から16番目のやぐらの右に安置されている五輪塔。

  • 左端から16番目のやぐらの奥面に描かれた四角。

    左端から16番目のやぐらの奥面に描かれた四角。

  • 左端から16番目のやぐらの埋葬穴。水が溜まって池になっている。

    左端から16番目のやぐらの埋葬穴。水が溜まって池になっている。

  • 左端から17番目のやぐら。

    左端から17番目のやぐら。

  • 左端から17番目のやぐら内部。

    左端から17番目のやぐら内部。

  • 左端から18番目のやぐら。

    左端から18番目のやぐら。

  • 左端から19番目のやぐら。

    左端から19番目のやぐら。

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