2011/07/07 - 2011/07/07
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喀納斯湖(カナス湖)は、新疆ウイグル自治区のうちでも北の外れの阿勒泰(アルタイ)地区にあるフィヨルド湖。
カザフスタンとの国境まではわずか数十kmの位置にあります。
SUR SHANGHAIは、アルタイの街の旅行社で一泊二日の現地ツアーに申し込んでカナス湖へ。
参加したのは、カナス湖の観光シーズンが真っ盛りになる直前の7月上旬で、ガイドさんを兼ねた運転手さんのほかにはSUR SHANGHAIと中国人カップルが一組だけの気楽な旅になりました。
料金(600元)に含まれているのは、アルタイ⇔カナス湖の往復の車代(片道の所要時間は約4時間)、二日間カナス湖の風景区に入れるチケット代、それに簡単な朝食付きの宿代。
その他のオプション、交通機関のチケット、食事代などは現地でそれぞれ追加。
この旅行記では下記の内容の1日目をご紹介しようと思います。
●9時、アルタイ出発。
●カナス湖風景区手前が、ツアー用宿泊施設や食事場所が集中する賈登峪という場所。到着後はまず昼食。
●カナス湖風景区の入り口からカナス湖湖畔の観光センターまでは専用のシャトル・バス(別途90元/人)で小一時間。この道筋のカナス河沿いに、臥龍湾、月亮湾、神仙湾などの見所があります。
●観光センターに着いた後は、カナス湖を巡る遊覧船、モーターボート、カナス河のラフティング、トワ人の民家訪問などのアトラクションから選択して参加します。SUR SHANGHAIたちは三道湾を巡る遊覧船(小一時間で120元/人)とトワ人の民家訪問(30分ほどで50元/人)に参加。
●その後、バスで風景区の入り口に戻り、賈登峪にある宿へ。
●宿周辺の放牧地での乗馬体験などはオプション。
●夕食は軽くということになり、牛肉麺と羊肉串焼きのお店へ行ってそれぞれリタイア。
表紙の画像は、カナス湖から流れ出して渓流を作るカナス河。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 4.5
- 交通手段
- 観光バス 船
-
この日の喀納斯湖(カナス湖)行きの同行者となった中国人カップルとも無事に落ち合って、阿勒泰(アルタイ)を出発したのは午前9時。
市内を国道216号線で出た後は、すぐに217号線でまずは西の布爾津(ブルチュン)方向へ。
216号線から217号線に入ってすぐのあたりには、現代のカザフ族や漢族の墓地、それに石人と石棺で有名なチェムルチェク古墳群があるんですが、これは後日個人でじっくり行ってみたので別編でご紹介しようと思います。
ブルチュン方向への217号線沿いは緩やかな起伏の乾いた草原。
夏は暑くても、冬には膝位の深さの積雪があるということで、道の場所を示す標識が出ている部分もありました。 -
乾いた草原を貫いて続く国道217号線。
時々オートバイ集団がやって来る。 これは地元の人?
最近は中国でも、北京なんかの都会周辺ではハーレーなんかを見せびらかして走る中国人+外国人にいちゃんたちのツーリング集団を見かけるようになったのよね。
ひょっとしてそんなツーリングにいちゃんが、もうこのアルタイ地区にも進出して来ているのかも。
なんだか、映画『マッド・マックス』を思い出す。
これがチョッパーだったら、『イージー・ライダー』だあっ!!
で、こんな交通量が少なくて、スピード無制限に見える草原の中の国道217号線にも、一応スピード制限規則がありました。 -
国道217号線上には、ツーリングにいちゃんのクールでハードなイメージとは打って変わってほのぼのした味わいの車もあり。
これは、ガイドを兼ねた運転手さんによると、冬の家畜のエサ用に保存する牧草を運んでいるところ。
夏の初めから干草にして用意しておかないと、大所帯の家畜はとてもまかないきれないんでしょうね。
お疲れ様です。<(_ _)>
ちょっと積みすぎだと思うけど…。
その作業の大変さには頭が下がるんですが、後ろから見ると藪がモゾモゾ道の上を動いているようで、思わず笑ってしまったSUR SHANGHAI。
不謹慎で申し訳ありません…。 -
阿勒泰(アルタイ)から車で1時間15分ほど。
国道217号線や省道227号線、232号線、319号線が交わる布爾津(ブルチュン)の町を通過。
ブルチュンは、烏魯木斉(ウルムチ)方面からバス・ツアーで喀納斯湖(カナス湖)方面を目指す団体観光客が途中で泊まる町。
中小規模の宿泊施設、食事場所、お土産品店が沿道にずらりと連なっています。
運転手さんによると、このブルチュンの町が賑わうのは夏〜秋にかけての観光シーズンだけで、あとはゴースト・タウンのように空っぽになるんだそう。
それでも、給油ついでにちょっとスナックを仕入れたりトイレ休憩したガソリン・スタンドはサービス・エリアくらいの規模があるし、キオスクの商品も品揃えがよかったですよ。
驚き! (◎o◎)
ちなみに、このスタンドは24時間営業。
観光シーズン以外は、物資を運ぶトラックがここで給油していくいいお客になるんでしょうね。
この日のガソリンのお値段は、93がリッター7.33元、97がリッター7.94元でした。 -
布爾津(ブルチュン)の町を出て、今度は省道232号線を北上。
一路、喀納斯湖(カナス湖)を目指す道。
途中には、セメント工場だったらしい施設が、草原の中で廃墟になっている場所もあった。
なんだか蜃気楼のようにシュールな光景。 -
布爾津(ブルチュン)を出て喀納斯湖(カナス湖)方面に向かう省道232号線沿いは、これまた緩い起伏の草原が続く。
その草原も、湿原のように水気たっぷりだったり、この画像のように乾いた草地だったり。
この一帯の阿勒泰(アルタイ)地区は、遊牧民族のモンゴル族やカザフ族も多いので、放牧されている家畜や、テント住居のゲル(パオ)もあちこちで多数見かけます。 -
喀納斯湖(カナス湖)へ向かう省道232号線沿いは、全域が草原と言うわけではなく、時々こんな岩地の中も通って行きます。
行く手には高い山の連なりも見えてきた頃。 -
かと思うと、緑で埋め尽くされている緩やかな谷間も通る省道232号線。
結構変化のある景色で、飽きませんでしたよ。 -
喀納斯湖(カナス湖)と喀納斯機場(カナス空港)への標識が出ている省道232号線。
あ、そう言えば、烏魯木斉(ウルムチとを結ぶ航路が2007年の夏に出来たんだよね。
とりあえずカナス湖だけを目指したい方には大幅に時間節約が出来て便利なんじゃないでしょうか。
●注: ≪机場≫というのは≪機場≫の簡体字表記で、日本語では空港のことです。 -
これは、翌日の帰り道で撮った喀納斯機場(カナス空港)。
遠い上に、走る車の窓越しに撮ったのでちょっと不鮮明ですが、画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
空港ターミナル・ビルのほか、エアポート・ホテルらしき西洋風の大きい建物があったり、なぜかゲル(パオ)も空港ビル前に多数並んでいます。 -
次第に山間に入って行く省道232号線。
布爾津(ブルチュン)から1時間半ばかりの道脇に、柔らかく緑に覆われた谷間があった。
ここはモンゴル語では≪日のよく当たる場所≫と呼ばれる場所で、漢字での名前は阿貢盖堤というらしい。
ここにゲル(パオ)を構えて放牧生活をしている人たちや訪れる観光客の姿もあったのどかな景色。 -
羊たちは、自分の行くべき草地を心得ているらしい。
省道232号線を渡った後は、一列になって次々に草の丘へと上って行く。 -
阿勒泰(アルタイ)から3時間半あまりで、今夜の宿泊地になる賈登峪に一旦到着して、昼食休憩。
運転手さんが案内してくれる食堂での食事になりますが、お店の人お勧めの名物料理(周辺の河川で獲れる冷水魚など)はびっくりするようなお値段になるので要注意。
食べてみたい方は、きちんとお値段を確認してから注文するのがいいですよ。
お勧めなのは、パサついたご飯のおかずになってくれる汁気の多い炒め物。
画像の物は、特に名前も無い料理なんですが、ありあわせの野菜や肉、豆腐、春雨をピリ辛醤油味で炒めてあって、これが一番おいしかったです。(*^。^*) -
食事が済むと、宿には寄らず、まずは喀納斯湖(カナス湖)見物に出かけます。
これは、省道232号線から見下ろした賈登峪と周辺の山。
一見ヨーロッパのペンション風の宿や、ゲル(パオ)がたくさん並んでいるんですよ。
この旅行記の後半でご紹介します。 -
賈登峪からさらに15分ほどで、やっと喀納斯湖(カナス湖)の入り口の駐車場に到着。
阿勒泰(アルタイ)からここまでの所要時間は、昼食時間を除くと約4時間。
その駐車場やチケット売り場のあたりは…、
ひゃ〜! 大型観光バスやマイクロバスや団体さんががごっちゃり!
人混みが嫌いなSUR SHANGHAIは、イヤ〜な予感がしてきた…。(;^ω^)
カナス湖への入場券はツアー代金に込みだったんですが、この駐車場からさらにカナス湖のほとりの観光センターへは専用のバスで小1時間の距離だと言うので、90元の2日間有効チケットを別途購入。
ガイドを兼ねているSUR SHANGHAIたちの運転手さんが手配してくれたりバス乗り場へ誘導してくれたり大忙し。
それはいいんだけど、ウ〜ム…。(−−〆)
中国では、段階的にチケットを購入させるシステムの観光地がよくある。
このカナス湖でも、この先どれだけお金がかかるのやら…。 -
喀納斯湖(カナス湖)の入り口の駐車場から、湖のほとりの観光センターまでの専用バスはこんな感じで新しい。
他の団体さんとも一緒に乗り込んだ車内は清潔でした。
バス・ガイドさんが付いていて、道々いろんな説明(中国語のみ)をしてくれるんですが、お客さんたちが賑やか過ぎるほど賑やかで、聞き取れなかった…。(−−〆) -
駐車場から喀納斯湖(カナス湖)のほとりの観光センターへの道筋。
カナス湖から流れ出してくるカナス河を遡る形でアプローチして行きます。
いつの間にか針葉樹林に変わった景色。その間を流れる水が涼やかな色。
一緒に付いて来たSUR SHANGHAIたちの運転手さんによると、9月になって木々の葉が色付く時期が最高に美しいそうです。 -
駐車場から喀納斯湖(カナス湖)ほとりの観光センターへの小一時間の道筋には、カナス河の見所がいくつか。
見学のためにバスが停まるんですが、その時間は各5分!!
ちょっと短か過ぎじゃないの〜? (*`ε´*)
翌日もこの同じ道筋を通った時には落ち着いて写真が撮れましたが、この日は慌ててしまって数枚のみ。
これはカナス河の臥龍湾。このあたりは標高1350m。
土砂が堆積して出来た中州が翼竜の形に似ていることから名付けられたらしい。
う〜ん、SUR SHANGHAIにはとても翼竜に見えないんだけど…。(;^ω^)
中国の人たちの命名力ってすごい。 -
さらにカナス河を遡って行くと、水の色は乳緑色に。
氷河が造り出した湖から流れて来る水って、どこでも不思議な色をしている。
これは、氷河で削られて溶け込んだ岩石の成分が光に反射してこう見えるんだそう。
この月亮湾でも、バスは5分間停車。
この月亮湾の名は、川が描く緩やかな弧が三日月を連想させる事から付けられたようです。
このほか、ここには足の裏の形をした中州があって、≪ジンギスカンの足跡≫と呼ばれているんだそう。
これまたすごい名付け方…。(;^ω^)
この時には水量が多かったのか、その中州の姿は確認できませんでした。
川がカーブしている場所にちょっとだけ見えている草の生えた場所がそうなのかも? -
そんな月亮湾あたりのカナス河を見下ろす中国人ツアー客。
喀納斯湖(カナス湖)周辺では、7月上旬の日中は太陽が照り付けて30℃を優に越える暑さ。紫外線も強烈。
帽子、サングラス、日焼け止めは必携ですよ。
暑くても紫外線除けに薄い服を羽織る人や、持参の日傘を差す人が多数いました。
ただ、朝夕は打って変わって気温が15℃を切る位まで下がったので、秋の初めに着る位の衣類も持って行くと安心。
カナス湖周辺の標高はそれほど無くて、一般の観光客が訪れる場所は1000m台。
ツアー二日目の朝に上った観魚亭がある山が2030mだったので、高山病の心配はしなくてもいいと思います。
一般の観光ルートを回るだけなら、足元はスニーカー程度の靴でOK。
一応虫除けスプレーも持って行きましたが、SUR SHANGHAIは蚊などには出遭いませんでした。 -
お次にバスが停まったのは、カナス河のほとりが広〜い牧草地のようになった場所で、神仙湾という名が付いています。
この時には家畜の姿はありませんでしたが、翌日の朝また通った時には羊の群れがやって来て牧歌的雰囲気でした。
駐車場からカナス湖ほとりの観光センターまで行く専用バスが停まるのはほんの5分程度で、その草地や川のほとりへと下りて行く余裕無し。
でも、その方が環境や景観保護のためにはいいんでしょうね。
カザフ族などの子が寄って来て一緒に記念撮影もできますが、彼らは有料モデルさん。
事前に金額を確かめてからどうぞ。
ここには簡単な売店やトイレがありました。
御用のある方は、バスに乗り遅れないように気を付けて。
トイレ用のペーパーやウェットティッシュは、常に持ち歩くと憂い無し。 -
駐車場から喀納斯湖(カナス湖)南端ほとりの観光センターまで専用バスで小1時間。
阿勒泰(アルタイ)からここまでが約5時間の道のり。
観光センター前で全員降りたら、それぞれのカナス湖周辺オプションに参加するようになっています。
SUR SHANGHAIが参加したツアーでは、二日目の朝はカナス湖を見下ろす観魚亭がある山に上りましたが、その時にもまずここまで来ました。 -
喀納斯湖(カナス湖)でのオプションは、カナス湖を巡る遊覧船、モーターボート、カナス河のラフティング、トワ人の民家訪問など。
事前に一覧表が渡されました。
SUR SHANGHAIと同行の中国人カップルは、カナス湖三道湾を巡る遊覧船(小一時間で別途120元/人)と、トワ人の民家訪問(30分ほどで別途50元/人)に参加してみました。
これがその遊覧船乗り場。
ガイドを兼ねているSUR SHANGHAIたちの運転手さんがここでもチケットを買ってくれたり、遊覧船乗り場まで誘導してくれたり。
ボートは新しく、座席も清潔でした。 -
喀納斯湖(カナス湖)三道湾を巡る遊覧船はゆっくり走ってくれるので、小さい子と一緒の家族連れでも気分を悪くした人はいないようでした。
波も小さいし、穏やかなカナス湖面。
画像で見えている岩山は、モンゴル語では≪駱駝の峰≫を意味する哈拉開特という名が付いていました。
標高2030mで、湖面までの垂直落差は600mあるそうです。
そのてっぺんに見えているのが、翌日の朝に行ってみる観魚亭。
岩山の途中までミニバスで行き、あとは徒歩で上っていくようになっていました。
これについては次編で詳しく書こうと思います。 -
喀納斯湖(カナス湖)は、阿勒泰(アルタイ)地区の中でも最北の地に近いフィヨルド湖。
地図を見ると、すぐお隣のカザフスタンまでは数十km、ロシアやモンゴルも目の前と言う立地。
200万年前に氷河が退行し始めた際に徐々に形作られたというカナス湖は、南北に細長い豆の鞘のような形で長さは24.5km。幅は平均1.9km、平均深度は92mなのだそう。
鉱物を溶かし込んだ水の色が光の具合で変化することから変色湖と呼ばれたり、湖の主がいるとも伝えられているようです。
三道湾巡りの遊覧船は、湖の半ばまで来るとしばらく停まってデッキにも出られます。
この日はお天気がよくて、周囲の針葉樹の森がある山々のほか、下段の写真では北のロシア方向の雪山までよく見えましたよ。
悪くは無い眺めなんですが、フィヨルド湖と聞いていたSUR SHANGHAIはニュージーランドのミルフォード・サウンドと同じような眺めを想像していたので、この景色はちょっと大人しすぎるような気が…。(;^ω^)
期待の方が大きすぎて、遊覧船からの眺めは今ひとつの印象。
翌日行ってみた、上の画像の観魚亭から見た眺めの方がよかったと思います。 -
船着場まで戻った後は、喀納斯湖(カナス湖)南端から流れ出すカナス河沿いをお散歩しながら観光センターへと戻ります。
この桟道は無料。
オプションに参加しない方は、このあたりをじっくり散策してみるといいかもです。
下段の画像は、カナス湖がカナス河となって流れ出して行く南方向。
この先に、途中で見てきた臥龍湾、月亮湾、神仙湾などの見所があるんですよ。 -
イチオシ
喀納斯湖(カナス湖)から流れ出して南へ向かうカナス河。
こんな早瀬になっている場所もあって、見た目も水の音も涼しげ。 -
針葉樹の森がカナス河のほとりにも続く眺め。
この画像だけ見たら、「ここは中国!」と当てられる人はいないでしょうね。
そんな風景をバックに写真を撮り合うおにいちゃんとおねえちゃん。
いいね、仲がよくて。いい写真が撮れた? (*^。^*) -
観光センター前に戻ったら、今度は図瓦人(トワ人)の民家訪問へ回るミニバスに。
なんだかとってもせわしないんですが…。ε-(゚д゚`;)フゥ...
普段は現地ツアーもほとんど使わないSUR SHANGHAIには却ってストレス。
でも、個人で喀納斯湖(カナス湖)を訪れるとなると、足の確保が難しそうなのよねえ。
布爾津(ブルチュン)の町から1?2日タクシーを雇って往復するのが今のところはベストかも?
飛行機でカナス空港に着いても、個人だとタクシーを雇うしか無さそうだし…。どうなんでしょ。
話は変わって、図瓦人(トワ人)と言うのは、カナス湖観光ツアー客が泊まる賈登峪近くの禾木(ハームー)という村に住むモンゴル系の少数民族。
総人口は1400人ほどで、前世紀までその存在が把握されていなかったという伝説めいた話もあるようです。
SUR SHANGHAIが参加したツアーではその禾木(ハームー)村訪問は含まれていないんですが、観光センターからちょっと行った場所にトワ人の小さい集落がありました。
これは元々ここにあった集落なんだろうか?
それとも観光での現金収入のために、近年になってからここに移って来た人たちがいるのかも?
図瓦人(トワ人)の住居は、ログ・ハウス風の造り。
その中の一軒を訪問して、彼らの生活文化の一端を垣間見てみます。 -
喀納斯湖(カナス湖)観光センター近くの図瓦人(トワ人)の民家訪問。
これは良かったと思います。
興味がある方は参加してみるといいですよ。
30分ほどで50元のオプションです。
まず、話し上手なおねえさんが現れて、トワ人の住居に入る時には右足から、出る時には左足から、という作法を教えてもらってから内部へ。
家の中には広間のような場所がしつらえてあって、訪れた観光客たちは絨毯を張った壁に沿って座るようになっていました。
座ると、バター茶とちょっとしたスナックが振舞われたり。
左下の画像でおねえさんが小さいカップに注いでいるのは馬の乳から作られる[女乃]酒。
これはお味見程度の量が配られました。
トワ人は独自の言語も持つ民族のようですが、このおねえさんは普通話(北京語)も流暢で驚き。(◎o◎)
トワ人は、ジンギスカンが西に遠征する時に残った兵士の子孫だとか、代々牧畜や狩猟を生業として来たなどという来歴を話してくれましたよ。
そのいとこだという男性は対照的に物静か。
楽器の演奏がお得意らしく、トワ人の音楽を披露してもらいました。
ソールと言う笛は、植物の茎で作られているそうです。
低い音色は哀愁たっぷり。
弦楽器のドンブラでは、打って変わって賑やかな踊りの曲目を演奏してくれました。 -
他の団体さんとも一緒にSUR SHANGHAIたちが訪れた図瓦人(トワ人)の民家内部。
絨毯が張られた壁には、ずいぶん立派な角を持つ鹿の頭蓋骨や、狐の毛皮が掛けてあったり。
おねえさんの話だと、こんな立派な角のある鹿は、今ではもうほとんどいないんだそう。
下段の画像は、参加者全員バター茶で乾杯之図。 -
そして最後には、おにいさんが演奏するドンブラの音色に合わせてみんなでダンス。
おねえさんのフラメンコ風衣装も派手だけど、その踊りっぷりも衣装に負けていませんでした。
イェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ
観光客向けのパフォーマンスですが、これは見るだけでも楽しかったです。 -
教えてもらったように左足から家の外に出てきた人たち。
SUR SHANGHAIと同行の中国人カップルが選んだオプションはこれで終わり。
また喀納斯湖(カナス湖)ほとりの観光センターに戻った後は、来た時と同じように最初の駐車場へ。
宿のある賈登峪へは、阿勒泰(アルタイ)から乗ってきた車で移動。
ガイドも兼ねている運転手さん、お疲れ様! -
自分たちが泊まる宿は喀納斯湖(カナス湖)のほとりにあるんだろうと思っていたSUR SHANGHAI。
一昔前はそうだったんだそうですが、夏のシーズンには一日で二万人が訪れる一大観光地になった昨今、新しい宿はこの賈登峪にしか建てられなくなったようです。
左上の画像のように外観は瀟洒な別荘やコテージっぽい宿が並んでいて、これまた中国の風景とは思えないほど。
左下の画像には、まだまだ建設途中の大型宿泊施設も写ってます。すごっ!(◎o◎)
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
SUR SHANGHAIたち一行が泊まったのは、左上の画像の中の一軒。
室内はごくシンプルな造りで、ちょっと掃除が行き届いていない感じがあったのは残念。
周りが湿気の多い草原のせいか、ベッドがちょっと湿っぽい感じ。
浴室のお湯は、勢いよくとは言えませんが、とりあえずシャワーを浴びる程度には間に合いました。
期待していたカナス湖の眺めの代わりに、周辺の草原や山が見えたのは○。 -
賈登峪の宿周辺もちょっと歩いてみたSUR SHANGHAI。
賈登峪は山と山の間に挟まれた谷間のような場所。
一面草に覆われた草原や湿地になっていました。
土地の人が実際にゲル(パオ)に居住して放牧している様子も見られますよ。
馬や牛の番をしているおじさんが横たわって見ている方向に、省道232号線や賈登峪の入口があります。
食堂や商店、団体用の宿もそのあたりに集中していて、SUR SHANGHAIの泊まったあたりからは1km位の距離。 -
柵で囲まれた馬場には、観光用のお馬さんも多数待機。
-
賈登峪を歩いていると、こんなおにいさんがお馬さんアトラクションの客引きにやって来ます。
どんな内容なのかと言うと…、 -
…こんな賈登峪周辺地図付きの乗馬アトラクション・メニュー看板があったのでご参考にどうぞ。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
乗って記念写真を撮るだけなら5元。
乗馬は1時間50〜100元。これは、馬をゆっくり歩かせるか走らせるかで違うようです。
初心者の方は、御者さんに牽いてもらうのが無難。
あとは、周辺のお出かけコース・メニューも載っています。
天候や手持ち時間などに合わせて選んでみては?
上の方でご紹介した図瓦人(トワ人)の集落の禾木(ハームー)も載ってますがお時間も料金も結構かかります。
体力も要るので、無理は禁物。 -
SUR SHANGHAIも近場まで乗ってみようかと思っていたところで夕食時間。
夕食は簡単にと牛肉麺のお店へ。
と、食べている間に、見る見る天候が悪化。
賈登峪は谷間にあるから気流が変化しやすいのかも。
突然、ものすごい夕立と雷に包まれてしまった。
わ〜!(◎◇◎) 乗馬に出かけなくてよかった!!
その大豪雨が過ぎ去ると、今度は目の前に大きな虹が。(^◇^)
二重の虹でしたが、ここでは色の鮮やかな部分だけをアップ。 -
賈登峪で出遭った猛烈な夕立、その後に見た二重の虹。
どうやらもう雨は落ちてこないようだから、お宿に帰ろうか。
歩き始めてふと空を見上げると、おどろおどろしく奇妙な雲に覆われていた。
あ! この雲は以前気象関連のサイトで見たことあるけど、実際の様子を見たのは初めて! (◎o◎)
これは乳房雲と言って、ウィキペディアのページによると、雲底で下降気流や渦流が発生しているとき発生する雲なんだそう。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
≪乳房雲≫で検索すると、世界各地で観察された乳房雲の画像や動画が見られますよ。
ウィキペディアでの説明のページはこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%B3%E6%88%BF%E9%9B%B2 -
上空の乳房雲とシンクロするように、地上の湿地には無数のボコボコが。
なんだか植木の刈り込みを寄せ集めたように見えますが、試しに踏んでみると硬いスポンジ状で、ジュワ〜〜〜ッと水分がにじみ出てきました。
このボコボコは何て言う名前だろう、と調べてみて、ミズゴケがドーム状に堆積したブルテではないかという結論に達したSUR SHANGHAI。
もし、間違っていたらお許しを〜。<(_ _)> -
奇妙な形の乳房雲も消えて、また青い空が顔を見せた。
その空ももう夕暮れの色に変わってきた頃。
その空をゆったりと飛ぶ鳥がいた。
阿勒泰(アルタイ)地区の山の中でも、ここは観光客の宿がびっしり並ぶ賈登峪だからワシやタカじゃあないよね、きっと。
ピーヒョロロの声は聞こえないけどトンビかな? -
そろそろ北京時間の午後10時。新疆ウイグル自治区時間だと午後8時。
夏には日がうんと長いこのあたりもやっと夕暮れの色になった。
昼にはあんなに日が照り付けてジリジリ暑かったのに、日が翳り始めるととたんに寒くなってきた。
さっき夕立が盛大に降ったからかな。ジクジク寒い。
賈登峪の宿の屋根の向こうに入道雲のような夕焼け雲。
そしてその上空には三日月が浮かぶ夕暮れ。 -
イチオシ
もうすぐ日が沈むし、もうどんどん寒くなってきた。
SUR SHANGHAIもお宿に帰ろうか。
黒い山並みの上の夕焼け雲や遥か上空の三日月がシュールに見える。
これで、阿勒泰(アルタイ)からの現地ツアーで訪れた喀納斯湖(カナス湖)周辺1日目は終わり。
次編では、翌日アルタイに帰る前に行ってみたカナス湖の観魚亭あたりをご紹介します。
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