2011/07/09 - 2011/07/10
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SUR SHANGHAIさん
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新疆ウイグル自治区の北西の角あたりを回ってみた数日間。
この日は、阿勒泰(アルタイ)から、イリ・カザフ自治州の中でもカザフスタンとの国境に近い大きな都市の伊寧(イーニン)へと長距離夜行バスで移動。
上記の行程は約1000km。
結論を先に書くと、途中の休憩時間を含めた所要時間はちょうど21時間でした。
その道筋をご紹介しようと思います。
さっきまでアルタイ近郊の切木爾切克(チェムルチェク)古墳群あたりを回ってくれたタクシーの運転手さんにアルタイのバス・ターミナルまで送ってもらってそこでお別れ。
おじさん、朝早くからありがとう。 (@^^)/~~~
で、その後は久々に長距離夜行バスに乗ってみたSUR SHANGHAI。
イーニンへと向かうそのバスの中では何があるだろう。
表紙の画像は、阿勒泰(アルタイ)から伊寧(イーニン)行きの長距離夜行バス内で出会った親子。
- 旅行の満足度
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今日は阿勒泰(アルタイ)から同じくイリ・カザフ自治州の伊寧(イーニン)へ長距離夜行寝台バスで移動する日。
これは、前日のうちにアルタイの客運站(バス・ターミナル)で買っておいたそのチケット。184元也。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
チケットを買って確かめたのは、
乗車日期(乗車日):2011年7月9日、
開車時間(出発時間):北京時間11:00、
車次(便の番号):00903。 ●注:ナンバープレートの番号は、これとは別に≪新H−06868と出ています。
座号(シート番号):上舗14(上段ベッドの14番)、
検票口(ゲート):01号。 -
これは阿勒泰(アルタイ)の客運站(バス・ターミナル)に出ていたバスの行き先と運賃表。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
終点地名が行き先で、伊寧(イーニン)の名は上から5番目に出ています。
今日は969kmの長旅。
後はバスの種類によって変わる運賃が出ているんですが、この2011年7月上旬現在のアルタイ→イーニン行きのバスは、窓口で聞いてみたところ1日1本で午前11時発の寝台バスだけでした。(;^ω^)
運賃も、この表に出ているのと実際のチケットのお値段は異なっていたので要注意。 -
これも阿勒泰(アルタイ)の客運站(バス・ターミナル)に出ていたバスの行き先と運賃表。こちらの表に出ているのは、目的地が比較的近距離。
これも画像をクリックして元画像にすると大きく表示されるので、参照してみたい方はご覧ください。
上に出した運賃表同様、発車時刻や本数は書いていないので、窓口で問い合わせする事になります。 -
これは、阿勒泰(アルタイ)の客運站(バス・ターミナル)外観。
アルタイ市街地南外れの団結路脇にあります。市の中心部からタクシーで10分くらい。
上段の画像はその正面。
下段の画像は、裏手の駐車場兼バス乗り場。
今ではどこでも新しい建物になっていて、一昔前の灰色で薄暗いイメージが無くなったのは○。
バス内に持ち込む荷物は、待合室に入る前にスキャンにかけられます。
大きな荷物は重量を量られ、運賃を加算されることもあります。
車内用の飲み物・スナックの買い物は、乗車前にターミナル内の売店で済ませておくのが吉。
一旦乗り込むと次はどこでトイレ休憩になるのか分からないので、トイレの用事も済ませておくのがいいですよ。
こんなに新しいターミナルだけどトイレはどうだろう、と行ってみると…、 -
…一応新しく造られたトイレでしたが、クラシックな溝跨ぎ方式のドア無し。
溝を水が流れているので、水洗トイレの一種。
ペーパーやウェットティッシュを常備すると憂い無し。
男性用はどうか分かりませんが、同じスタイルなんだと思います。
このスタイルは、ボッチャン式と共に、北新疆ではまだまだ健在のようでした。 -
さて、この画像に見えている緑色のバスが、今日の伊寧(イーニン)行きの長距離夜行寝台バス。
そろそろお客さんたちも乗車開始。
そのドア前で別れの前の抱擁をし合っているのは、カザフ族の人かな?
漢族には見られない習慣。
乗り込む時に大きな荷物はバス後部か側面の荷物置き場に入れてもらいますが、埃だらけになるのはご覚悟を。
荷物引換券も無いので、到着先では取り間違えの無いように。 -
以前は、バス車内でタバコをふかしたり、定員オーバーするのは普通だった光景。
今ではちゃんと規則も出来て、このバスのドアには簡体字で≪無煙車≫と書いてあったり、定員は39人とも出ています。
一番下に書かれている定員数の字がこの画像では見えにくいですが…。
これで、車内にモウモウと煙が立ち込めたり、ギュウギュウ詰めになることも無くなったのは○。 -
さて、その長距離夜行寝台バスの内部は、と言うと、2段ベッドが3列並んでいます。
車体の新旧の差はあっても、どこでも同じスタイル。
ベッドの幅は、かろうじて寝返りが打てる程度。
真ん中の列になると景色も見えないし、両脇の狭い通路を人が通るので落ち着きません。
上舗(上段ベッド)だと、落下防止用の柵が小さくてヒヤヒヤ。
ちょっとだけお値段は高くなりますが、出来れば下舗(下段ベッド)の窓側をゲットしましょう。
バスに乗る時に靴を脱ぎ、袋に入れてベッドの足元に置くことになっています。小さいバッグくらいなら一緒に入れる余地あり。貴重品は自己責任で管理。
寝台バスにはマットレスが敷いてあり、毛布も置かれていますが、清潔とは言えなかったりします。寝袋持参の人もいましたよ。
SUR SHANGHAIが前日の午後にチケットを買いに行った時にはバス最後尾の上舗(上段ベッド)しか残っていませんでした。(−−〆)
上の段だと、頭の上のスペースが足りないので、半身を起こすのがやっと。ずっと横になっていくしかありません。
それでも景色が見える窓側だったのはラッキー。
エアコンが効かないのにガンガン日が当たったり、窓がきちんと閉まらなくて、夜には冷たい隙間風が入って来たのはちょっと…(;^ω^)でしたが。 -
10分遅れの午前11時10分に阿勒泰(アルタイ)を出た長距離夜行寝台バス。
今日はこれから伊寧(イーニン)まで20時間を越える旅。
アルタイにもまた戻って来ることはあるかな、とちょっと感傷的になった。
アルタイから国道216号線で出た後、最初に通過したのは北屯(ベイトゥン)という町。
町の規模は小さいんですが、地図を見ると省道318号線、省道319号線と、国道216号線が交わる交通の要衝になっているようでした。
鉄道の奎北線もここまで通っているようだし。
この画像は、素通りしたベイトゥンのバス・ターミナルで、ここも新しい建物。 -
北屯(ベイトゥン)からは、省道318号線を南下。
乾いた草原や木立の中に養蜂農家が点在。
道の脇でもビンに詰めた蜂蜜を販売していました。 -
阿勒泰(アルタイ)から2時間10分ほど。
省道318号線上には福海(フーハイ)というちょっと大きめの街もあって、そこのバス・ターミナルでトイレ休憩。
この後も、2時間おき位にトイレ休憩がありました。
ここのターミナルも新しいけれど、やっぱり溝跨ぎ方式のドア無しトイレ。
トイレの男女別を示すこの表示が何とも言えないレトロな雰囲気。
漢字と一緒に書いてあるのはウイグル語かな?
ここでもペーパーやウェットティッシュは必携。
途中で寄るトイレの中には、トイレとは名ばかりの場所があったりするのでご覚悟を。
使用料0.5元を徴収する所もありました。小銭も常に持っていると困りません。
●注: 新疆ウイグル自治区ではコインが普及していないので、受け取りを拒否されることもよくあります。小額紙幣を用意しておくと助かります。 -
福海の街を出て、省道318号線をさらに南下。
あれ? 高架橋らしいものが見えているけどあれは何?
建設途中の新しい鉄道? それとも車道? -
福海の街の西には烏倫古という名の広大な湖があるので、水気のある平べったい風景も車窓から見えました。
烏倫古湖は、大きさだけで言えば喀納斯湖(カナス湖)の数倍以上。
この湖の日本語名は不明ですが、中国語の発音に近い名を付けるとしたらウルング湖になるのかも。
この湖で取れる魚を干して売っているお店も、省道318号線沿道で見かけました。 -
さらに省道318号線を南下してきて、もうすぐ国道217号線と合流。
見渡す限りの乾いた草原。
標識に出ているS318のSは省道(SHENGDAO)の頭文字のS。
G217のGは国道(GUODAO)の頭文字のGなんだと思いますが、間違っていたらお許しを。
標識の下で店開きしている人の商品は石のよう。
玉(ぎょく)の仲間? それとも珍しい色形の奇石? -
国道217号線に入った後も、乾いた草原が続く眺め。
道路工事中の箇所や路面が荒れている所では、バスの上下左右運動も活発。
ベッドから落ちたり、腰を痛めないようにご注意を。
標識類は新しいものが随所に立てられていました。
この一連の北新疆の旅の初めに訪れた魔鬼城のある烏爾禾(ウルホ)まで124km、旅の出だしの拠点の街として泊まった克拉瑪依(カラマイ)の街まで209km。 -
ラクダやウシ、ウマ、ヒツジが放牧されている草原のそこかしこに散っているゲル(パオ)。
この一帯に多いカザフ族やモンゴル族の人々は、21世紀の現代も伝統に従って放牧生活を送っているらしい。
大草原の中で生きる、という言葉は美しいけれど、こういう生活の中で生まれて来る子どもたちの教育はどうしているんだろうかとか、体の調子が崩れた時にはどうやって乗り越えているんだろうかと思ってしまう。 -
草原の眺めが続く国道217号線沿い。
時々、不釣合いに新しくて立派な建物がそんな景色の中に現れる。
それは交通の動脈には欠かせないサービス・エリア的なガソリン・スタンドだったり、その地域のお役所関連の建物だったり。
上段の画像は中国石油。
下段の画像は、烏爾禾(ウルホ)や克拉瑪依(カラマイ)の北に広がる和布克賽爾蒙古自治県公安局の東山派出所らしい。
イリ・カザフ自治州の中にも、さらに細かく分類された県が入っているので、地域地域に分布する民族も覚え切れません。 -
国道217号線沿いの草原には、集落とも呼べない数の民家が寄り添っている場所も。
大体がこんな白壁の四角い平屋。
ゲル(パオ)での放牧生活から、定住に移行した人たちが住んでいるのかな、と思ってみる。 -
イチオシ
ポツリと草原の中に一軒だけあった民家。
その庭には自家用車らしき赤い車が。
新疆ウイグル自治区の他地域では、それまでの馬車やロバ車がオートバイに取って代わられつつ光景も見てきたけど、ここでは車。
人々の暮らしぶりもどんどん変わっているみたい。 -
イチオシ
今朝出て来た阿勒泰(アルタイ)近郊には、地元の人が「毛沢東主席が横たわった形の山。」と言う山があったけど、そこから数百km離れたこの国道217号線沿いでも同じような形の山を見るとは思わなかった。
その上に浮かぶ雲も、山の形をそのままコピーしたかのよう。
その偶然に驚き。 -
地方に行くと、凄まじいばかりにボロボロの車を見ることも珍しくない中国。
でも、このタンクローリーには Σ(´゚ω゚`;)ギョッ!
今にも中身が噴き出して火が点きそう…。 ((;゚ェ゚;)) -
国道217号線の脇に出店を出す人々。
商品は玉(ぎょく)のよう。
新疆ウイグル自治区では南部の和田(ホータン)あたりが品質のいい玉(ぎょく)で有名だけど、このあたりはどうなのかな。 -
草原の彼方には、ちょっぴり雪をかぶった山脈も見える国道217号線沿い。
バスには一応エアコンも付いてはいるんだけど、全然涼しい風が出てこない。
日が当たると、カーテンが付いていても窓側はサウナ状態でげんなり…。
車内で日傘を差す人が出たほどでした。(;^ω^) -
さらに国道217号線を南下して、この北新疆旅行記シリーズの出だしで行ってみた魔鬼城が近づくと、それまでの草原が荒涼とした岩がむき出しの風景に変貌。
同時にジュンガル盆地の一大油田地域に入って、周辺には石油生産関連の施設が増えていきます。 -
烏爾禾(ウルホ)近郊の魔鬼城を通過。
この時、午後の5時30分近くだったので、阿勒泰(アルタイ)を出てから6時間20分ほど。
外の景色に興味の無い乗客のおにいちゃんが、携帯電話に見入るシルエットがシュール。
改めて、中国での携帯電話の普及振りには驚くSUR SHANGHAI。
魔鬼城は国道217号線脇にあるので、居眠りしていなければバスの中からもその周辺のヤルダン地形が見られますよ。
もう少し詳しく見てみたい方は、下記の旅行記をご参照下さい。
★夏の北新疆(2) −ウルホの魔鬼城とカラマイの黒油山
http://4travel.jp/traveler/casa/album/10630194/ -
烏爾禾(ウルホ)の町の近郊でトイレ休憩。
農家の庭先のようなトイレを拝借。
一応男女別に分かれていますが、内部は便槽の上に渡したコンクリート製の床に穴がいくつか開けてあるだけ。
こういう場所では全員一蓮托生。横一列に並んで用を足します。
ここだけに限らず、こういうトイレはまだまだ無数に存在していると事前に了解しておくのが大事ですよ。
ペーパーも水道も無いのでそのおつもりで。
ポケットの中の物を落としてしまったら一巻の終わりになるのでご注意を。 -
烏爾禾(ウルホ)の魔鬼城近くでは、恐竜の化石が発見されたと言うことで、町には恐竜公園らしきものもあるようでした。
町を貫く国道217号線脇には恐竜像がいくつか。 -
イチオシ
阿勒泰(アルタイ)→伊寧(イーニン)行きの長距離夜行寝台バス内で出会った親子連れ。
一番後ろの下段ベッドは数人が一緒に横になれるスペースもあって、お父さん、お母さん、そして女の子が一緒に並んでいました。
不意にSUR SHANGHAIを見上げて、恥ずかしそうに笑った女の子。
一期一会の笑顔だね。(*^。^*)
お父さん、車内が暑いのは分かるけど、お腹は隠したら?(;^ω^)
携帯電話をいじっているお母さんの指先が赤くなっているのはヘンナで染めたのかな。
どの民族に属しているのかまでは特定できませんでしたが、お母さんは頭を覆っていたので、イスラム教を信仰している一家のようでした。 -
国道217号線が通る烏爾禾(ウルホ)の町から克拉瑪依(カラマイ)の街の間は油田開発が進むジュンガル盆地。
無数の石油掘削ポンプが見渡す限りの荒野を埋め尽くしていたり、その合間には石油製造関連施設が断続的に連なっていて、一種異様な光景。 -
克拉瑪依(カラマイ)の近郊には、スキーが出来る丘のほか、こんな堤防が造られている箇所も。
向こう側は貯水ダムって聞いたような気がするけど、ちょっと記憶が曖昧になった。
間違っていたらすみません。<(_ _)> -
克拉瑪依(カラマイ)近くになると、国道217号線も高速道路化が進んでいるのかな?という感じの部分もあった。
ここだけ見たら立派な道。 -
石油管理局がある克拉瑪依(カラマイ)の街は素通りして、バスはひたすら217号線を南下。
一度は大き目のガソリン・スタンドで給油兼トイレ休憩。
この後伊寧(イーニン)に向かうには、奎屯という街の手前で国道312号線に入って西へ。
カザフスタンとの国境が迫って来たあたりで今度は国道218号線か高速道路になった国道3016号線で東に向かうんだよね、と地図を見ながら一人で納得。
外を見れば、そろそろ日が傾いてきた感じの空。
新疆ウイグル自治区の夏は日がずいぶん長く感じるんですが、これだけ見て、北京時間の午後9時半と当てられる人はいないんじゃないでしょうか。 -
ヒツジの群れを追って、ポプラ並木の道をのんびり行く少年が見えた。
まだ明るいけど、10時過ぎの日没まであと少し。
暗くなる前に家に帰れるといいね。 -
ヒツジを追う少年を見た後で、何だかずいぶん細い道に入ったバス。
周りは標識も無い荒地だし、どこを走っているのか分からない。
そして迎えたこの日の落日。
通路を隔てて隣のベッドの乗客おにいちゃんが、「こんな道、これまで通った事が無い。」と言い始めて、バス後方の乗客はちょっとざわざわ。
「通行料を払いたくないから裏道を走っているんじゃないか。」とか、「工事中の道の迂回路じゃないのか。」とひとしきり。
SUR SHANGHAIも、「まさかバス丸ごとの集団誘拐?」と、Σ(´゚ω゚`;)ドキッ!! -
イチオシ
結局、誰かが運転手さんに聞いてみたらしくて、どうしてこんな道を走っているのか、皆さん分かったような雰囲気になって一件落着。
真相は一体なんだったのか…。(・・?
ずらりと並ぶ電信柱が墓地の十字架のようにも見えるこんな場所で落日を迎えた10時過ぎだったから、ちょっと怖かった。((;゚ェ゚;)) -
言いだしっぺの乗客おにいちゃんに聞いてみたら、「工事中の道を避けるためらしい。」という事だったので、ひとまず安心。
ホッとしてから見る夕暮れは、さっきまでと違って優しい色に見えた。
心に不安がある時って、何でも悪い方向に思えるのよね。 -
荒野の中に突如現れた送電線の鉄塔。
夕暮れの光の中でやけに迫力があったなあ。
この後は、すぐに暗闇。
うつらうつらし始めると、とある小さな町の食堂で食事のための大休憩。10時半過ぎから1時間半くらいだったような。
焼きそばなどの食券を自分で買って注文するようになっていました。
ずいぶん無愛想な店員さんに「ここは何て言う所?」と聞いたら、ぶっきらぼうに「高泉。」
でも、その後で見てみた地図にはその名が載っていなかった…。(;^ω^)
名前の聞き間違い? -
昼間はサウナ状態だったバスの車内は、夜に入ると今度はウソだったように寒くなった。
持参のフリースやジャケットまで着込んでもまだ寒い。
備え付けの毛布は清潔とは言えないし…。(−−〆)
窓もよく閉まらないから、一晩中耳元で隙間風が吹き込むシューシューいう音がしていた。
途中から道の状態は良くなったようで、揺れなくなったのは幸い。
よく眠れないまま、伊寧(イーニン)までもう少しの所にまで来ていた。
これは、高速道路になっている国道3016号線の恵遠東料金所で、時は午前7時半過ぎ。
ふと気付くと、ベッドの足元に置いていた小さいバックパックが無い!!
貴重品入れではないけれど、(◎◇◎)!! とパニクって飛び起きると、通路を隔てたベッドの乗客おにいちゃんが、「バッグなら昨夜車が揺れた時に落ちたから、途中下車した人のベッドの上に置いておいたよ。」
見ると、SUR SHANGHAIの前のベッドの上にバックパックが鎮座。
Σ(・ω・ノ)ノえっ! おにいちゃん、ありがとう〜!!
自分ではよく眠れなかったと思っていたのに、全然気付かなかった。
感激!! 。゚(゚´ω`゚)゚。
幸い下のベッドのいる人たちには当たらなかったようだし、おにいちゃんのお陰で助かりました〜。<(_ _)>
カメラや一番貴重な物は身に付けていたので、それは心配せずに済みました。 -
いよいよ、今回の阿勒泰(アルタイ)→伊寧(イーニン)の長距離夜行寝台バス旅ももうすぐ終わり。
高速道路になっている国道3016号線がイーニンに入る手前では、公安の窓口で出入りする車両の登録をしなければならないようでした。
全ての車両が対象なのかどうかまでは未確認。
カザフスタンとの国境も近い街だし、それに新疆ウイグル自治区内でのテロ防止の意味もあるのかも。
乗客確認もあるのかも、と思いましたが、それは無し。 -
イチオシ
目的地の伊寧(イーニン)の伊犁州客運中心(イリ州バス・センター)に着いたのは、午前8時10分過ぎ。
阿勒泰(アルタイ)から、途中の休憩時間(全部で3時間くらい)を合わせると、ちょうど21時間。
途中の道の状態がよくなかったり、エアコンが効かなくてよく眠れなかったけど、無事に着いたのは何より。
運転手さんたち、途中で変な横道に入っていった時にはドキッとしたけど、安全運転してくれてありがとう。
それに、SUR SHANGHAIのバッグを拾い上げてくれた乗客おにいちゃん、本当にありがとう。(^◇^)
照れたおにいちゃんは「ナ〜リナ〜リ。」((ヾノ・∀・`)イエイエ、の意味)
さて、一番後ろの席だったSUR SHANGHAIも、そのおにいちゃんに続いて下車します。
この画像で、長距離夜行寝台バス内の様子がよく分かるんじゃないでしょうか。 -
画像中央の緑色のバスが、阿勒泰(アルタイ)からはるばる1000kmほどの道を駆け抜けて伊寧(イーニン)にたどり着いた長距離夜行寝台バス。
みんなやっぱりあんまりよく眠れなかったよう。
でも、無事に着けたから、それが一番。
バス後部の荷物入れから出て来た荷物は、案の定埃や錆だらけになっていた。(;^ω^)
長距離バス旅の時には、新しいバッグは持って行かない方がいいですよ。 -
これは伊寧(イーニン)の伊犁州客運中心(イリ州バス・センター)の正面。
イーニンは新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州の大きな都市。
バスのターミナルもこの通り大きくて、「ああ、大きい街に戻って来た〜。(^◇^)」という気持ちになったSUR SHANGHAI。
このターミナルは、市の中心から見ると北西の解放西路にあります。
市の中心の斯大林(スターリン)街と解放南路の角にある伊犁大酒店まではタクシーだと10分くらいで10元の距離。 -
伊寧(イーニン)での宿も予約していなかったSUR SHANGHAI。
朝の8時を過ぎたばかりでしたが、街で格の高そうな伊犁(イリ)大酒店へ行ってみたところ、幸い空き部屋がありました。
画像のスタンダード・ツインが朝食ブッフェ込みで498元。(ただし、朝食は試す機会が無かったので内容は未確認。)
窓や部屋に敷いてあるカーペットの汚れが気になりましたが、アメニティは揃っていて、ここでは金庫、バスローブもありました。無料のミネラルウォーター無しは残念。
部屋からのネット接続は出来るようですが、使用しなかったので詳細は未確認。
浴室はシンプルでも、お湯がよく出たのは○。
正面玄関を出たすぐそばには家郷好超市という24時間営業のスーパーがあって、食料品、文房具、日用品、ラベンダー製品などのこまごまとした品が買えて便利でした。
同じく斯大林(スターリン)街と解放南路の角には、犁天百国際購物中心という大きくモダンなショッピング・センターあり。その1階にあるKFCは深夜1時まで営業しています。
回族のモスクや食堂、お土産屋さんが並ぶあたりへは気軽な散歩で行ける程度の距離なのもよかったと思います。
スタッフの接客態度は良好。フロントでは旅のアドバイスも色々してもらえて助かりました。
伊犁大酒店の所在地: 伊寧市斯大林(スターリン)街23号 長距離バスターミナルの伊犁州客運中心からタクシーだと10分ちょっとで10元くらい。伊寧空港へはタクシーだと約10分。3元の入場料込みで12元ほど。
いただいた資料によると、ホテルのサイトは無いようです。電話は0999−8026666。
さあ、ここでバス旅の垢を落としたら、さっそくイーニンの街へと出てみます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- worldspanさん 2012/02/18 11:17:17
- 寝台バス
- SUR SHANGHAIさん
こんにちわ。
中国を旅行していてよく寝台バスを見ることがありますが、中がこんなになっているのは初めて見ました。寝心地とかはどうですか??車窓に油田があるのを見ると、中国は絶対にウイグルを手放しそうにないですね!
worldspan
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2012/02/19 19:16:24
- RE: 寝台バス
- こんにちは、ご訪問ありがとうございました。
これまでにも寝台バスは何度か使ってみたんですが、車体とマットレス&毛布が比較的新しくて、窓側の下段ベッドで、道が快適に舗装されてあれば、狭くても結構眠れるものだと言う結論に達しました。
途中で立ち寄るトイレや食堂なども、中国の田舎旅で多少鍛えられていれば乗り越えられる範囲内だと思いますよ。
かと言って、誰にでも「是非どうぞ。」とはお勧めはしないでおこうと思います。
人によって、受け入れ可能な許容量が違うでしょうから。
ハードボイルドに何にでも挑戦してみたい方向け、かもです。(^◇^)
今回通ってみたジュンガル盆地は中国でも指折りの規模を持つ大油田が広がっていて、石油掘削ポンプなどの設備が見渡す限り続いている様子は一大奇観でした。
中国でなくても、おいそれとは手放せないお宝ですね。
> SUR SHANGHAIさん
>
> こんにちわ。
> 中国を旅行していてよく寝台バスを見ることがありますが、中がこんなになっているのは初めて見ました。寝心地とかはどうですか??車窓に油田があるのを見ると、中国は絶対にウイグルを手放しそうにないですね!
>
> worldspan
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