2011/07/11 - 2011/07/11
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SUR SHANGHAIさん
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この日は、伊寧(イーニン)から日帰りできる賽里木湖(サイラム・ノール)と、霍爾果斯(コルガス)国境ゲートをまとめて訪れてみる予定のSUR SHANGHAI。
サイラム・ノールは、イーニンから130kmほど北にある湖で、周辺の広大な草原や山並みの風景が美しい場所。
コルガスは、イーニンから北西に90kmほどの街で、中国とカザフスタンの国境ゲートがある所。
この二つを合わせて、イーニンから日帰り訪問が可能です。
最初は一人気軽に回ってみようとタクシーのおじさんたちに聞いてみたところ、往復の運賃だけで600元前後の言い値。
距離があるから仕方ないけど、それだとちょっと高過ぎ…、というわけで、現地ツアーに参加して行ってみる事に。
イーニンで泊まったホテルで紹介してもらった旅行会社の現地ツアーだと、ガイドさん(中国語のみ)付きの往復のバス代が260元。(一応保険費込み)
それに目的地到着後に徴収されるチケット代や敷地を回る車代、昼食代が合計190元。
〆てお一人様450元也。
もちろん、個人で購入する飲み物などやお土産品は別途に個人負担です。
これだと、数人で割り勘するならタクシーの方がお安く行けそう。
朝8時を回った頃に出発して、帰着は午後の7時半過ぎ、というこの日のツアーをご紹介しようと思います。
●注: コルガス国境ゲートを訪れる際には、街に入る前にも身分証チェックがありました。パスポートは忘れないようにご注意を。
表紙の画像は、上記の日帰り現地ツアーで訪れてみたサイラム・ノールと、中国とカザフスタンとの国境の一つコルガス国境。
サイラム・ノールの湧き水を汲みに来た地元の青年も、コルガスの国境警備に当たっている兵士も、まだ少年のような面影があったのが印象的だった。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 観光バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
前日、伊寧(イーニン)で泊まった伊犁(イリ)大酒店で紹介してもらった旅行会社。
スタッフの女性がわざわざ出向いて来て、料金前払いと引き換えに渡された旅行明細には、この日の集合場所と集合時間も書いてあった。
『ああ、9時ね。』…と心積もりしていたら、1時間後には電話連絡があって8時集合に変更。
理由は、8時集合希望者が多いから、だって。(;^ω^)
SUR SHANGHAIはたまたまそれでもよかったけど、ちょっとそれって…。
とにかく8時前には、指定された某所の駐車場に到着。
この日のバスはこんな感じで新しいし、ガイドのおねえさんもまずまずのお仕事ぶりでした。 -
この日の賽里木湖(サイラム・ノール)と霍爾果斯(コルガス)国境ゲート日帰りツアーのお客さんは20人ほど。
バス内も混み合わずに席に余裕があったのは○。
そうそう、表紙にも書きましたが、コルガス国境ゲートを訪れる際にはパスポートが必要になります。
お忘れなく。
さて、全員トイレの用も済ませ、飲み物位を買った後は出発。
トイレ用ペーパーとウェットティッシュを常備すると、ツアーの途中でも困りませんよ。
出発後はまずは伊寧(イーニン)の街を抜け、その後は先に遠い方のサイラム・ノールを目指します。
伊寧(イーニン)近郊も、中国の他地域と同じように建設ラッシュ。
造成中の土地や建築途中のビルが続く眺めになっていましたよ。
そんな道の脇を、ヒツジの群れを追う少年も通る夏の朝。 -
伊寧(イーニン)市街地を出たバスは、一旦高速道路のG3016号線で北西方向へ。
今の中国は、どこに行ってもある程度以上の大きさの街と街との間には新しい高速道路や国道が造られていて快適。
もちろん目下工事中の所も多いんですが、地方でもどんどん交通の便がよくなってきていてびっくりします。
イーニンを出たばかりの頃はまだ雪を頂いた山は遠くに見えるだけ。
畑が両側に続いています。
これは紅花畑かな? オレンジ色の花を摘んでいる人がいる。
イーニン周辺ではラベンダー栽培が有名なんですが、SUR SHANGHAIが気付いた限りでは見かけませんでした。 -
高速道路のG3016号線からこれまた高速道路のG30号線に入ると、標高がどんどん高くなって行きます。
それもそのはず、賽里木湖(サイラム・ノール)は、標高2073mほどの所にある湖。
新疆ウイグル自治区では最も高い場所にある湖なんだそう。
まずはこのコキルチャン山脈の峠を越さなければいけません。
7月中旬だと日中の日向は日差しが強くて暑いんですが、日影はけっこう涼しくて羽織る物が物が欲しくなりました。
紫外線もきついので、対策はお忘れなく。
上の画像の道端にはミツバチの巣箱がずらり。
周辺には野生らしいアンズの木がたくさん生えていました。
木に成ったままドライフルーツになったアンズは≪樹上乾杏≫と呼ばれるこのあたりの名物。
この後で行く霍爾果斯(コルガス)国境ゲート近くの屋台でたくさん売っていましたよ。
味見させてもらって、お気に召したらお買い上げしては。
下の画像の景色は、針葉樹とコキルチャン山脈の岩山の取り合わせが絵のよう。
これだけ見たら、「ヨーロッパ・アルプスの景色だよ。」と言われても信じてしまう人は多いかも。 -
どひゃ〜〜!! (◎□◎)
あんな高い崖の上の鉄塔に上って作業中の人がいる。
こういう名も知らぬ人たちのお陰で、このあたりの電化計画が推し進められて来たんだなと思う。 -
高速道路のG30号線は、まだ工事中の箇所も多数。
舗装された道と舗装されていない道ではこんなに快適度が違うのか、と思うほど揺れた場所もあった。
皆さん、道路工事お疲れ様です〜〜!!
こうしてこのあたりの交通網も整備されていくんだなというのが手に取るようによく分かる。
この道筋は、阿勒泰(アルタイ)から伊寧(イーニン)に来る時に乗った長距離夜行寝台バスも通った道。
まだ夜明け前の闇の中だったから、起きていたとしても何も見えなかっただろうけど、うつらうつらしながらも結構揺れてるなという感覚はあったのよね。 -
整備されつつある高速道路脇の斜面を、荷物を背負った馬を牽いて上って行く人たちがいた。
踏み分け道のような道をこれからどこまで? -
旧道のような道(312号線かな?)に入った後も、賽里木湖(サイラム・ノール)目指して上り坂が続く。
その頭上には、高速道路G30の高架橋部分が建設途中の姿を見せていた。
わ〜! あの高さ! (◎◇◎)
この出来かけの高架橋部分は、後で霍爾果斯(コルガス)に向かう途中、バスを降りて見学。
この旅行記の中盤でご紹介します。 -
伊寧(イーニン)から130kmほどの賽里木湖(サイラム・ノール)にちょうど2時間かかって到着。
途中の工事中だったりした高速道路のG30号線が出来上がれば、所要時間は短縮されるはず。
湖の南岸のゲート到着前に、ガイドさんが湖のハイライト部分の入場とお昼ご飯が必要かどうか聞いてきます。
入場料+昼食=130元を徴収された後は、南岸沿いの景色のいい場所3ヶ所を回る仕組みになっていました。各見所での停車時間は20分ほど。
バスを降りる場所では、出発時間の確認をお忘れなく。 -
最初にバスが停まった賽里木湖(サイラム・ノール)のほとり。
松頭霧瀑という岸辺だったと思います。
ほとりへと歩いて行くと、「ウマに乗って〜!!(^◇^)」と、カザフ族やモンゴル族の客引きさんたちがやって来ます。
またがって記念写真を撮るくらいなら1人10元。
ちょっと歩かせてみたい方は、事前にお値段交渉を。
左下の画像のウマに乗ったおにいちゃんは、SUR SHANGHAI目指して駆けて来たんですが、「要らないよ〜。」の言葉にガッカリして戻って行った。
ごめんね、乗ってあげなくて。 -
イチオシ
この子も客引きさん。
小さくてもウマはちゃんと乗りこなしていたのはさすが。
でも、客引きさんとしてはまだ経験不足で、どうやったらアピールできるのかが分からないようだった。
先輩のおにいさんたちを見習って、そのうちに立派に商売が出来るようになるんだろうな。
がんばってね、ボクちゃん。(*^^)v -
賽里木湖(サイラム・ノール)南岸のお次の見所へ移動。
道の向こうからやって来るのは客引きさんではなく、自分たちの用事でウマに乗っている地元の人たち。
ウマがここでは車代わりの日常なんだと分かる風景。 -
賽里木湖(サイラム・ノール)南岸は、湖とは道を挟んで、芝生のような草原と針葉樹の林がある岩山の景色が続く。
そこで草を食んでいるのは、ヒツジだったりラクダだったり。 -
お次にバスが停まったのは、金花紫卉という岸辺だったと思います。
賽里木湖(サイラム・ノール)は、表紙でも言ったように標高は2073m。
大きさは、東西が30km、南北が25km。
芝生のような草原を駆けて行く大型犬、その向こうの湖水と北岸の山々。
この画像を見て、「ここは中国!」と当てられる人はいないのでは? -
水汲みにやって来た二人の青年。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
まだ少年のような雰囲気を残した二人は、ロバの背に付けた大きな水入れに水を汲み始めた。
水汲みと言っても、賽里木湖(サイラム・ノール)の水を直接汲んでいるわけではなく、湧き水を掬ってはバケツに入れ、さらにロバの背の水入れに、という作業の繰り返し。
その二人の周りをぐるりと一回り。
一日に何回、どこからここまで水汲みにやって来るんだろう。 -
イチオシ
水汲みを終えた二人が、湖畔で一休み。
二人で何を話しているんだろ。
芝生のように鮮やかな色の草原。
青い水を湛えた賽里木湖(サイラム・ノール)。
遠く霞む山々。
ジッと佇むロバ。
何だか映画の中の1コマみたい。 -
賽里木湖(サイラム・ノール)の南岸を通る道。
湖とは反対側を見ると、柔らかな緑と針葉樹の林に覆われた山々が並ぶ。
こんな景色も中国のイメージからずいぶん遠い。
その麓に見えるのは一軒のゲル(パオ)。
こうして見ると、自然の中では人間の居場所はとてもとても小さい。 -
お次にバスが停まったのは、同じく賽里木湖(サイラム・ノール)南岸の克勒涌珠という見所。
見所と言っても、見えるのはこれまでと同じように湖とその周辺だけなんですが、風情がいい場所には名前が付いていて、バスが停まるスポットになっています。
雪を頂いた湖西側のあの山の向こうはもうカザフスタン。
ウマに乗って家畜を追っているあの男性の祖先もカザフスタンからやって来たんだろうかと想像してみる。 -
賽里木湖(サイラム・ノール)の岸辺の湧き水。
岩山に降った雪や雨が地下水になって、ここまで流れ下って来たんだろうな。
さっきの青年たちが水を汲んでいたのも、こんな湧き水スポットだった。
日々の生活に欠かせない水。
その水源の一つに立ち会っているんだな、と思った。 -
湧き水スポットは、賽里木湖(サイラム・ノール)の岸辺にたくさんあって、水汲みにきている人もそこかしこで見られます。
マイ水汲みスポットなんていうのが決まっているんだろうか。
おじさん、ロバの背の水入れが満タンになったら、ウマで追いながら家まで帰るの? お気をつけて。 -
イチオシ
青く透明な賽里木湖(サイラム・ノール)の水。
ちょっとした斜面になっている岸辺をおっかなびっくり下りて行こうとしているのは、同じツアーに参加した家族連れの子たち。
こらこら、服を汚したら、お母さんたちに叱られるんじゃないの〜。
同じツアーに参加した人たちは、みんな伊寧(イーニン)在住の漢族って言ってたな。
ちょっと昔の中国だと、地元の人を対象にしたツアーなんてなかったけど、今はレジャーがずいぶん盛んになったと思う。
楽しみのための外国旅行に出かけるのも、今じゃ中国本土の人がすごい勢いで増えてるし。 -
賽里木湖(サイラム・ノール)南岸の克勒涌珠は、ちょっとした岬に囲まれた入り江のようになっていて風情よし。
ここまでは、「ウマに乗って〜!」と声を掛けてくる客引きさんも来ないようで、ゆったり気分で歩けました。 -
ここも同じく賽里木湖(サイラム・ノール)南岸の克勒涌珠。
地図を見ると、サイラム・ノールには車でぐるりと一周出来そうな道があるんですが、SUR SHANGHAIが参加したツアーで訪れたのは南岸のみ。
この後は霍爾果斯(コルガス)の国境ゲートにも行くツアーだから仕方ないね。
このツアーで伊寧(イーニン)からの道筋も分かったし、いつか車で来れたらいいなあと思った場所。 -
「お、この間生まれたお前んとこのロバも、もうそんなに大きくなったか〜。」
…なんていう会話が聞こえてきそうな賽里木湖(サイラム・ノール)の岸辺。 -
賽里木湖(サイラム・ノール)南岸沿いの見所3ヶ所を見終えて、最後にバスがちょっと停まったのは、西岸寄りにある西海草原。
名前の通りに広大な草原に散る家畜たちが砂粒のよう。
西に見える雪をかぶった岩山も美しい。
ガイドさんに「あの山の名は?」と聞いてみると、「名前は無い。」の一言で終わってしまった。(;^ω^)
でも、実際によほどの山じゃないと名前は付けないのがこのあたりでは普通らしい。 -
一緒のツアーに参加していた家族連れの子ども達。
今の中国の子達は、もうこんな年頃からデジタルのマイ・ポケットカメラを持っている。
恐れ入りやした。 -
賽里木湖(サイラム・ノール)南岸に滞在したのは2時間ほど。
お次は昼食。
SUR SHANGHAIも昼食をお願いしておいたので、ツアー参加者の皆さんとモンゴル族の人たちが経営するゲル(パオ)を模した食堂へ。
30元前払いしてあった内容は、おかず8品+ご飯、ナン、スープ付き。
野菜や鶏肉、牛肉を合わせた炒め物や魚料理で、ご飯が進むピリ辛の味付けでした。
食堂の中は暗いし、盛り付けなどは美的ではなかったので画像は無し。
さらに別料金で羊肉の串焼きもオーダー可。
見知らぬ人たちともお皿をつつき合いながらの食事になります。
苦手な人は、軽食を用意していくといいのでは。 -
昼食休憩は1時間ほど。
ゲル(パオ)をかたどった食堂の中はやたら薄暗い。
外に出て、食堂の周りをちょっと歩いてみたSUR SHANGHAI。
あ、新疆ウイグル自治区の西の外れにも、アザミの仲間やテントウムシが。
見知らぬ土地で懐かしい物に出会ったような気分。(*^。^*) -
食事が済んで、一旦元来た道を戻って今度は霍爾果斯(コルガス)を目指す道。
賽里木湖(サイラム・ノール)へと上って来た時には頭上に見上げた高速道路G30の高架橋。
まだ建設途中のその高架橋を見下ろす場所でちょっと一休み。
この画像だと、右奥のほうに橋が見えています。
ん? 左手の山の斜面に何か文字が書いてあるけど何だろう。(・・?
これは、林業局(日本で言うと林野庁)の標語で、森林の大切さや山火事防止が謳われていました。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。 -
イチオシ
建設途中の高速道路G30号線が高架橋になっている部分。
このあたりでは元々ある国道312号線をなぞるような形で造られているみたい。
G30号線の別名は連霍高速公路で、≪連≫は上海の北にある江蘇省の連雲港、≪霍≫はこれから行ってみる霍爾果斯(コルガス)を意味しています。
この2011年7月上旬にはまだ全ては開通していませんでしたが、完成すれば、とてつもなく長い高速道路になります。
はるかな道、と呼ぶのがピッタリ。
その出来かけの一部をこうして見下ろしているのかと思うと感無量。 -
建設途中の高速道路G30号線が高架橋になっている下を通る。
わ! 基礎部分ってあんな風になっているんだ。
ちょっと怖いんですが…。(;^ω^) -
賽里木湖(サイラム・ノール)から2時間ほど。
中国とカザフスタンの国境がある霍爾果斯(コルガス)の街に到着。
街に入る前に、パスポート提示のために一度バスを降りました。
別に何も聞かれたりはしませんでしたが、パスポートは必携です。
その後で着いたのは、国境ゲートよりずっと手前にある国際商貿中心。
左手のビルがそうで、お土産屋さんが入っています。
最後の集合場所もここで、○時に○番入口前と指定されました。
ここからは、画像で見えている黄色い遊覧バスに乗り換えて国境ゲート周辺を見て回ります。
●注: ツアー料金には、中国国境の石碑や警備兵がいる場所への入場料(60元)は含まれていません。
事前にガイドさんから国境石碑を見に行きたいか聞かれるので、ご希望の方はどうぞ。
個人的には、その石碑や警備兵を見ないとここまで来た甲斐が無いと思います。 -
黄色い遊覧車で、霍爾果斯(コルガス)国境ゲート周辺を見て回る。
ツアーのガイドさんとは別の、運転手さん兼ガイドさんがいて、「これは××、あれは△△。」と言ってくれるんですが、一緒に乗り合わせた人たちの賑やかな声で聞こえない…。(;^ω^)
双眼鏡の貸し出し(5元)もしてくれます。 -
フェンスの向こうはもうカザフスタンが管理する地域。
ところどころに監視塔があって、カザフスタン兵士が見えた。
この画像にも小さくその姿が写っています。
そのたびに、乗り合わせたお客さんたちが
「アイヤ〜!! カザフスタンの兵隊だ〜!!」と騒いだりはしゃいだり。
う〜ん…。(−−〆) -
遊覧車で国境ゲート周辺を見て回る途中、人工的に造られた小高い丘に立ち寄ります。
え? 何があるの?と思ったら、ここからカザフスタン側を垣間見てみようという趣向になっていました。 -
丘の上から見たカザフスタン方向。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
画像奥に見えているフェンスの向こうがカザフスタンが管理する領域。
この時には何かの工事中のようで、フェンスのすぐ向こう側にはたくさんトラックが来ていました。 -
これも丘の上から見たカザフスタン方向。
煙をモクモクと出している工場が見えた。
何の工場? -
丘の上から見た中国側の景色。
この画像だと、カザフスタンとの境のフェンスはずっと奥のほう。
ここを流れている川の名は不明ですが、遊歩道が整備されていて、散策する人々の姿もありました。 -
これは、遊覧車の運転手さん兼ガイドさんが見せてくれたカザフスタンの通貨のテンゲ。
欲しければ購入も可。
SUR SHANGHAIは買いはしませんでしたが、ちょっと手にとってみました。
200テンゲ札はとてもカラフル。
このテンゲの歴史などについては、次のウィキペディアのページで見てみるといいですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B2 -
お次は、中国とカザフスタンとの国境線へ。
上の方でも言ったように、中国国境の石碑や警備兵がいる場所への入場料(60元)はツアー代金には含まれていません。
希望者は事前にガイドさんからチケットを買っておきましょう。
この≪国門景区(国境景勝地)≫と出ている赤いブースで、入場チケットとパスポートをまずチェック。
別に何も聞かれたりはしませんでした。
ここを出た後は通路に沿って歩いて行けばよし。 -
上記のブースを通過した後は、国境線まで徒歩数分の距離。
フェンスに囲まれた通路に沿って進んで行けばいいんですが、立ち入ってはいけない場所や写真を撮ってはいけない場所には私服の警備員さんがいるので要注意。
この画像で見えている建物は、霍爾果斯(コルガス)口岸。
≪口岸≫と言うのは、≪港≫の意味ですが、ここでは≪出入国検査ビル≫の意味。
これからカザフスタンに向かおうとしているトラックや工事用の車両が列を成していました。 -
これは、清代18号石碑という、かつての国境線を示していた石碑。
そばに説明プレートが出ていました。
その内容を簡単に紹介すると、1882年に清と帝政ロシアは両国の国境線を制定したんだそうですが、いざその国境線を示す石碑を立てると言う時に清側の高官が監督に行かなかったため、制定した国境線よりも20kmあまり清側に食い込んだ場所に石碑が置かれてしまったのだそう。
その後長らく続いたこの領土問題を解決すべく、1994年には新たに中国とカザフスタンの国境協定を締結。
それにより中国が取り戻した土地の一部にあったのが、かつて帝政ロシアによって立てられたこの石碑なんだそうです。
元々は伊犁(イリ)河南岸のチャプチャル県に置かれてあったのを、2002年にこの霍爾果斯(コルガス)国境ゲート近くに移したとの事です。 -
さ、中国とカザフスタンとの現代の国境線はもう目の前。
大きな地図看板がいくつも立っていて、国境線付近の開発計画や、かつて視察に訪れた人たちの紹介が出ていました。
それによると、霍爾果斯(コルガス)は特殊経済開発区としてさまざな計画が立てられているようでした。 -
これが現在の霍爾果斯(コルガス)にある国境を示す石碑。
トラックがカザフスタン入りするために並んでいる車道のすぐ脇にありました。
以前は、この石碑と並んで記念写真も撮れたようですが、今では近づけないようになっていたのが残念。 -
ここまでが中国。
そのそばには国境警備兵のおにいさんが立っています。
石碑に彫られた≪中国 324(1) 1997≫の数字のうち、≪1997≫は石碑が立てられた年なんでしょうが、≪324(1)≫は何なのか…。(・・?
画像右手に見えている別の白い標石は、ここが国道312号線の終点であることを示しています。
≪4818≫と出ている数字は、国道312号線の起点である上海の人民公園から終点のこのコルガス国境までの距離。
遥かな道の終着点がここにある…。
ちょっと感傷的になったSUR SHANGHAI。
●注:国道312号線については、下記のウィキペディアのページで見てみるといいですよ。途中経過する街などについても出ています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/G312%E5%9B%BD%E9%81%93
ただ、全長の数字がこのコルガスにある石碑の数字と違っています。
これは他の国道と重複している箇所を含めているのかも?
…と思ったんですが、間違っていたらすみません。<(_ _)> -
イチオシ
霍爾果斯(コルガス)の国境石碑や国道312号線終点を示す標石のそばに立つ国境警備兵のおにいさんたち。
まだ少年の面影が残っているのが印象的だった。
この警備兵のおにいさんたちの前や間に立って一緒に記念写真を撮れるんですが、あんまりはしゃぐと、「おい、こら!!(`・ω・´)!!」と注意が飛びますよ。
周囲には私服の警備員さんたちも配置されています。
怪しまれるような行動はしないのが吉。 -
後はまた黄色い遊覧車で、ツアーの集合場所になっている国際商貿中心に戻って来たSUR SHANGHAI。
国際商貿中心は外観は立派なビル。興味がある方は、待ち合わせまでの時間があればちょっと寄ってみては?
中に入ってみると、一応このあたりの名産だと言う品を扱うお土産屋さんが入ってはいるんですが、どの階もガラ〜ン。
2011年7月中旬現在は、お土産購入にはあまり期待しない方がよしという状況でした。
今後、このあたりが経済開発されたら賑やかになるのかも。
大きなビルなのに水洗トイレは一ヶ所だけで、電灯が壊れていて真っ暗だった…。こわ〜 ((( ;゚Д゚)))
これは早急に改善したほうがいいんじゃないでしょうか。 -
霍爾果斯(コルガス)の国境地帯にいたのは1時間半ほど。
あとはまた観光バスに乗り込んで、今日のツアーの振り出しの伊寧(イーニン)へと戻ります。
コルガスの街の中には立ち寄りませんでした。
バスの中から見た限りだと、コルガスの街にもどんどん新しい道やビルが造られているなといった感じ。
上段の画像は、コルガス国際汽車站。汽車站はバス・ターミナルの意味になるので、ここからカザフスタン方面行きの国際バスが出ているんだと思います。
地図には、鉄道の精伊霍線(精河−伊寧−霍城を結ぶ線)のコルガス新站も出ていましたが未確認。
下段の画像は、コルガスの街の一角。新しいビルが次々建設されているようでした。
道の名前も≪亜欧南路≫で、国境の街らしく国際的。 -
霍爾果斯(コルガス)から伊寧(イーニン)へはバスで1時間半ほど。
ああ、伊寧(イーニン)の街外れまで戻って来たなあという場所でツアー・バスが寄ったのは、特産のラベンダー製品のお店。
ツアー旅行では世界共通どこでもお約束のお買い物タイムの始まり始まり。
商品は、ラベンダーの花を乾燥させただけのものから、ラベンダーの香り付き安眠枕、ラベンダー配合のマッサージ・オイル、化粧品などなど。
このお店では、ラベンダーの足湯サービス付き。
SUR SHANGHAIは、市内のスーパーのラベンダー・コーナーでここよりちょっとだけ安く買っていたのでパス。
儲けにならない客でごめんなさい〜。<(_ _)> -
最後に伊寧(イーニン)の街に戻って、朝集合したのと同じ場所で解散。
全体でほぼ12時間の、日帰り賽里木湖(サイラム・ノール)と霍爾果斯(コルガス)国境ゲートのツアーもおしまい。
運転手さんもガイドさんもお疲れさま〜。(@^^)/~~~
イーニンの宿になった伊犁(イリ)大酒店そばの広場まで戻ってくると、地元の人たちの路上ダンス大会がもうすぐ始まる時刻。
夕暮れの空にこの日の月も浮かんでいい風情。(*^。^*)
いいダンス大会になりそう。
明日はもうイーニンを出て、烏魯木斉(ウルムチ)経由で上海へ戻るSUR SHANGHAI。
次回の最終編では、イーニンからウルムチへの機内から見た景色を主にご紹介します。
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