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 鎌倉市山ノ内にある臨済宗大本山円覚寺(えんがくじ)は鎌倉五山第2位の寺で、瑞鹿山(ずいろくさん)円覚寺という。山門には「円覚興聖禅寺」の扁額が掛かる。円覚寺は北条時宗が、禅を弘めたいという願いと蒙古襲来による殉死者を敵味方区別なく冤親平等に弔うために、中国より無学祖元禅師を招いて弘安5年(1282年)に創建された。円覚寺の名前の由来は建立の際、大乗経典の「円覚経」が出土したことから付けられ、山号の由来は開山国師(無学祖元禅師)が仏殿開堂落慶の折、法話を聞こうとして白鹿が集まったという奇瑞から瑞鹿山(めでたい鹿のおやま)と付けたといわれる。<br /> 鎌倉五山第1位の建長寺には法堂(はっとう)があるが、円覚寺にはそれが失われている。しかし、無いことは大して気にならない。円覚寺には建長寺よりも大伽藍の仏殿があるが、これが昭和39年(1964年)に鉄筋コンクリート製で再建されていることが何と言っても口惜しい。松嶺院や佛日庵の本堂が平成になって改築されているが、それが新しいだけでそれほどの違和感は与えない。しかし、鉄筋コンクリートが剥き出しとなると違和感を与えてしまう。鉄骨やコンクリートの上に塗られるのがペンキであることによるのかも知れない。安芸の宮島に鎮座する厳島神社社殿の柱は布が巻かれて固められ、その上に朱を塗っている。叩くとコンコンと木とは違った音を立てる。コンクリートにもペンキではなく上から漆喰でも塗れば見た雰囲気は柔らかくなるであろう。再建から50年も経てば、寿命がせいぜい100年と言われる鉄筋コンクリート製の伽藍にも当然、修復が必要になろう。木造での建替は資金的に無理であろうが、補修時に木造風に見立てることは可能なのではあるまいか。素人考えではあるが、そうした手法で仏殿が古刹に佇む伽藍となって違和感を無くすことができないものかと思っている。<br />(表紙写真は円覚寺総門前石段の紅葉)

北鎌倉円覚寺-2011年初冬

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2011/12/04 - 2011/12/10

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 鎌倉市山ノ内にある臨済宗大本山円覚寺(えんがくじ)は鎌倉五山第2位の寺で、瑞鹿山(ずいろくさん)円覚寺という。山門には「円覚興聖禅寺」の扁額が掛かる。円覚寺は北条時宗が、禅を弘めたいという願いと蒙古襲来による殉死者を敵味方区別なく冤親平等に弔うために、中国より無学祖元禅師を招いて弘安5年(1282年)に創建された。円覚寺の名前の由来は建立の際、大乗経典の「円覚経」が出土したことから付けられ、山号の由来は開山国師(無学祖元禅師)が仏殿開堂落慶の折、法話を聞こうとして白鹿が集まったという奇瑞から瑞鹿山(めでたい鹿のおやま)と付けたといわれる。
 鎌倉五山第1位の建長寺には法堂(はっとう)があるが、円覚寺にはそれが失われている。しかし、無いことは大して気にならない。円覚寺には建長寺よりも大伽藍の仏殿があるが、これが昭和39年(1964年)に鉄筋コンクリート製で再建されていることが何と言っても口惜しい。松嶺院や佛日庵の本堂が平成になって改築されているが、それが新しいだけでそれほどの違和感は与えない。しかし、鉄筋コンクリートが剥き出しとなると違和感を与えてしまう。鉄骨やコンクリートの上に塗られるのがペンキであることによるのかも知れない。安芸の宮島に鎮座する厳島神社社殿の柱は布が巻かれて固められ、その上に朱を塗っている。叩くとコンコンと木とは違った音を立てる。コンクリートにもペンキではなく上から漆喰でも塗れば見た雰囲気は柔らかくなるであろう。再建から50年も経てば、寿命がせいぜい100年と言われる鉄筋コンクリート製の伽藍にも当然、修復が必要になろう。木造での建替は資金的に無理であろうが、補修時に木造風に見立てることは可能なのではあるまいか。素人考えではあるが、そうした手法で仏殿が古刹に佇む伽藍となって違和感を無くすことができないものかと思っている。
(表紙写真は円覚寺総門前石段の紅葉)

  • 円覚寺総門前石段の紅葉。

    円覚寺総門前石段の紅葉。

  • 円覚寺総門前石段の紅葉。

    円覚寺総門前石段の紅葉。

  • 円覚寺総門前石段の紅葉。

    円覚寺総門前石段の紅葉。

  • 円覚寺総門前石段の紅葉。

    円覚寺総門前石段の紅葉。

  • 円覚寺総門前石段の紅葉。

    円覚寺総門前石段の紅葉。

  • 円覚寺総門前石段の紅葉。

    円覚寺総門前石段の紅葉。

  • 円覚寺総門。

    円覚寺総門。

  • 円覚寺境内の銀杏の木。

    円覚寺境内の銀杏の木。

  • 円覚寺境内の銀杏の木。

    円覚寺境内の銀杏の木。

  • 円覚寺山門。

    円覚寺山門。

  • 円覚寺境内に立つ「国宝 洪鐘(おおがね)」の案内板。

    円覚寺境内に立つ「国宝 洪鐘(おおがね)」の案内板。

  • 「洪鐘(おおがね)道」道標。

    「洪鐘(おおがね)道」道標。

  • 弁財天堂石段下に建つ石鳥居。9代執権北条貞時が奉納した洪鐘(国宝)(正安3年(1301年)銘)は鋳物師物部国光造である。洪鐘を吊るす鐘楼はこの石段の上にある。鐘楼の前には貞時によって建立された弁天堂がある。洪鐘(梵鐘)の鋳造に失敗を繰り返したため、貞時は江ノ島に参籠したという。洪鐘鋳造の成功に感謝して建立された。鶴岡八幡宮旗上弁財天社には朱塗りの鳥居が建つが、ここ円覚寺は石鳥居だ。<br />鎌倉長谷寺の宝物館にある梵鐘は銘文に、文永元年(1264年)甲子七月十五日新長谷寺とあり、鋳物師物部季重が造ったもので、全体にひびわれ状が見られ、鋳不足や鋳崩れもある失敗作であると宝物館館員から聞かされた。同じ鋳物師物部一族がさらに大型の洪鐘鋳造に失敗を繰り返したのは納得できる。

    弁財天堂石段下に建つ石鳥居。9代執権北条貞時が奉納した洪鐘(国宝)(正安3年(1301年)銘)は鋳物師物部国光造である。洪鐘を吊るす鐘楼はこの石段の上にある。鐘楼の前には貞時によって建立された弁天堂がある。洪鐘(梵鐘)の鋳造に失敗を繰り返したため、貞時は江ノ島に参籠したという。洪鐘鋳造の成功に感謝して建立された。鶴岡八幡宮旗上弁財天社には朱塗りの鳥居が建つが、ここ円覚寺は石鳥居だ。
    鎌倉長谷寺の宝物館にある梵鐘は銘文に、文永元年(1264年)甲子七月十五日新長谷寺とあり、鋳物師物部季重が造ったもので、全体にひびわれ状が見られ、鋳不足や鋳崩れもある失敗作であると宝物館館員から聞かされた。同じ鋳物師物部一族がさらに大型の洪鐘鋳造に失敗を繰り返したのは納得できる。

  • 円覚寺山門。

    円覚寺山門。

  • 円覚寺山門。

    円覚寺山門。

  • 円覚寺山門。

    円覚寺山門。

  • 円覚寺選仏場と仏殿。

    円覚寺選仏場と仏殿。

  • 円覚寺選仏場。

    円覚寺選仏場。

  • 円覚寺境内三叉路に建つ「これより左え 富陽庵 白雲庵 雲頂庵」の道標。

    円覚寺境内三叉路に建つ「これより左え 富陽庵 白雲庵 雲頂庵」の道標。

  • 「佛牙舎利塔道」、「正続院」の道標。

    「佛牙舎利塔道」、「正続院」の道標。

  • 円覚寺山門横のもみじ。

    円覚寺山門横のもみじ。

  • 円覚寺山門後の境内。

    円覚寺山門後の境内。

  • 円覚寺選仏場前参道。

    円覚寺選仏場前参道。

  • 仏殿前から山門に進む北鎌倉幼稚園園児。

    仏殿前から山門に進む北鎌倉幼稚園園児。

  • 円覚寺境内の北鎌倉幼稚園園児。

    円覚寺境内の北鎌倉幼稚園園児。

  • 仏殿前から山門に進む北鎌倉幼稚園園児。

    仏殿前から山門に進む北鎌倉幼稚園園児。

  • 仏殿前から山門に進む北鎌倉幼稚園園児。

    仏殿前から山門に進む北鎌倉幼稚園園児。

  • 仏殿前から山門に進む北鎌倉幼稚園園児。

    仏殿前から山門に進む北鎌倉幼稚園園児。

  • 山門後から右折する北鎌倉幼稚園園児。

    山門後から右折する北鎌倉幼稚園園児。

  • 円覚寺境内のもみじの紅葉。

    円覚寺境内のもみじの紅葉。

  • 円覚寺境内松嶺院前の参道。

    円覚寺境内松嶺院前の参道。

  • 円覚寺仏殿。

    円覚寺仏殿。

  • 円覚寺境内のもみじの紅葉。

    円覚寺境内のもみじの紅葉。

  • 円覚寺選仏場。

    円覚寺選仏場。

  • 円覚寺選仏場と居士林山門の屋根。

    円覚寺選仏場と居士林山門の屋根。

  • 円覚寺境内の銀杏の木。

    円覚寺境内の銀杏の木。

  • 円覚寺選仏場と仏殿。

    円覚寺選仏場と仏殿。

  • 円覚寺境内参道。

    円覚寺境内参道。

  • 円覚寺山門。

    円覚寺山門。

  • 円覚寺仏殿。

    円覚寺仏殿。

  • 円覚寺境内参道。

    円覚寺境内参道。

  • 円覚寺境内参道脇に立つ「たき火 たばこ 禁止」看板。

    円覚寺境内参道脇に立つ「たき火 たばこ 禁止」看板。

  • 円覚寺境内参道脇に聳える銀杏の木。

    円覚寺境内参道脇に聳える銀杏の木。

  • 円覚寺境内参道脇に聳える銀杏の木。

    円覚寺境内参道脇に聳える銀杏の木。

  • 「佛牙舎利塔道」、「正続院」の道標。1つ人混みで飛ばしたから3つ目か。

    「佛牙舎利塔道」、「正続院」の道標。1つ人混みで飛ばしたから3つ目か。

  • 円覚寺境内参道脇のもみじ。

    円覚寺境内参道脇のもみじ。

  • 円覚寺境内参道脇のもみじ。

    円覚寺境内参道脇のもみじ。

  • 円覚寺一撃亭。

    円覚寺一撃亭。

  • 妙香池(みょうこうち) の虎頭岩(ことうがん)。

    妙香池(みょうこうち) の虎頭岩(ことうがん)。

  • 妙香池(みょうこうち) 。

    妙香池(みょうこうち) 。

  • 妙香池(みょうこうち) 。

    妙香池(みょうこうち) 。

  • 「妙香池(みょうこうち)」。

    「妙香池(みょうこうち)」。

  • 妙香池(みょうこうち)脇の参道 。佛日庵が見える。

    妙香池(みょうこうち)脇の参道 。佛日庵が見える。

  • 妙香池(みょうこうち) 。

    妙香池(みょうこうち) 。

  • 如意庵あたり。

    如意庵あたり。

  • 妙香池(みょうこうち) 。

    妙香池(みょうこうち) 。

  • 正続院。

    正続院。

  • 「舎利殿(昭堂)<br /> 源実朝が中国能仁寺より招来した佛舎利(釈迦の遺骨)を奉安するお堂である。<br />建物は唐様建築の典型として国宝に指定されている。<br /> 舎利殿の後方には開山堂や開山塔があり、全域は修行僧の専門道場で禅堂を中心に厳しい修行が行われている。」。

    「舎利殿(昭堂)
     源実朝が中国能仁寺より招来した佛舎利(釈迦の遺骨)を奉安するお堂である。
    建物は唐様建築の典型として国宝に指定されている。
     舎利殿の後方には開山堂や開山塔があり、全域は修行僧の専門道場で禅堂を中心に厳しい修行が行われている。」。

  • 円覚寺舎利殿。

    円覚寺舎利殿。

  • 正続院参道。

    正続院参道。

  • 正続院参道から眺める妙香池。

    正続院参道から眺める妙香池。

  • 正続院参道から眺める妙香池脇の参道。

    正続院参道から眺める妙香池脇の参道。

  • 如意庵法面(のりめん)の紅葉。

    如意庵法面(のりめん)の紅葉。

  • 如意庵山門。

    如意庵山門。

  • 如意庵法面(のりめん)の紅葉。

    如意庵法面(のりめん)の紅葉。

  • 如意庵踊場から眺める参道。

    如意庵踊場から眺める参道。

  • 如意庵石段から眺める正続院参道。

    如意庵石段から眺める正続院参道。

  • 如意庵石段から眺める妙香池。

    如意庵石段から眺める妙香池。

  • 佛日庵前の参道。

    佛日庵前の参道。

  • 佛日庵あたりの紅葉。

    佛日庵あたりの紅葉。

  • 如意庵あたりの紅葉。

    如意庵あたりの紅葉。

  • 佛日庵あたりの紅葉。

    佛日庵あたりの紅葉。

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