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 鎌倉市今泉3には小字が福泉というところがある。福泉バス停があるところで、バス停傍には清水が湧いている。そこにはお地蔵さまも祀られている。これが福泉の地名の由来となっている泉であろう。地元の人が生で飲めると言い、水温も地下水のそれである。この湧水は隣にある茅葺屋根のお宅の地所にあり、このお宅の湧水だという。山裾から湧き出す清水で、傍らに立つ「南無勢至菩薩」の石碑の銘が文政12年(1829年)であることから、江戸時代には街道沿いにある水場として旅人の喉を潤したのであろう。山も開発されず、昔のままであり、責任は取れないので沸かして飲んでくださいと言っているが、生で飲んで問題はない。私の知る鎌倉では唯一の清水である。<br /> 今泉の地名の由来は、後の今泉不動(称名寺)が金仙山と号していたが、陰陽の滝が湧き出したことにより、金仙を今泉(こんせん)と書くようになり、さらに「いまいずみ」と読むようになったと伝えられている。今泉は村名になったが、この泉に由来する福泉は小字になった。<br />(表紙写真は福泉の湧き水)

鎌倉湧水・福泉(鎌倉市今泉3)

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2011/05/03 - 2011/05/03

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 鎌倉市今泉3には小字が福泉というところがある。福泉バス停があるところで、バス停傍には清水が湧いている。そこにはお地蔵さまも祀られている。これが福泉の地名の由来となっている泉であろう。地元の人が生で飲めると言い、水温も地下水のそれである。この湧水は隣にある茅葺屋根のお宅の地所にあり、このお宅の湧水だという。山裾から湧き出す清水で、傍らに立つ「南無勢至菩薩」の石碑の銘が文政12年(1829年)であることから、江戸時代には街道沿いにある水場として旅人の喉を潤したのであろう。山も開発されず、昔のままであり、責任は取れないので沸かして飲んでくださいと言っているが、生で飲んで問題はない。私の知る鎌倉では唯一の清水である。
 今泉の地名の由来は、後の今泉不動(称名寺)が金仙山と号していたが、陰陽の滝が湧き出したことにより、金仙を今泉(こんせん)と書くようになり、さらに「いまいずみ」と読むようになったと伝えられている。今泉は村名になったが、この泉に由来する福泉は小字になった。
(表紙写真は福泉の湧き水)

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  • 福泉の湧水。

    福泉の湧水。

  • 福泉の湧水。「かまくら湧水 福泉」の石碑がある。しかし、Webには出てこないから不思議だ。

    福泉の湧水。「かまくら湧水 福泉」の石碑がある。しかし、Webには出てこないから不思議だ。

  • 福泉湧水上のお地蔵さま。 <br /><br />

    福泉湧水上のお地蔵さま。

  • 広場にある「南無勢至菩薩」(文政12年(1829年)銘)の石碑。かつてこの場所に公会堂が建っていたという。今は空き地(広場)になっている。

    広場にある「南無勢至菩薩」(文政12年(1829年)銘)の石碑。かつてこの場所に公会堂が建っていたという。今は空き地(広場)になっている。

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