
2011/08/09 - 2011/08/11
3位(同エリア206件中)
sunnyさん
- sunnyさんTOP
- 旅行記558冊
- クチコミ26件
- Q&A回答2件
- 1,737,545アクセス
- フォロワー358人
2011年4月、治安悪化のため、シリアから帰国し約4ヶ月後。
荷物整理と同僚たちへの挨拶をかねて、弾丸2日でダマスカスへ行ってきました。
いつもと変わらないダマスカス市内。
ちょうどラマダン中なので、イフタール(ラマダン明けの食事)も楽しんできました。
2011年8月現在、シリア全土に退避勧告が出ています。
- 旅行の満足度
- 5.0
-
8月のお盆シーズン、そして直前に思い立ったこともあり、航空券の値段は高く空席もあまりない。
友人に何とか探してもらったチケットはエティハド。
エミレーツと比べて機内エンターテインメント、座席、機内食などすべて負けてるし、マイルはANAかエティハドしかたまらないけれど、乗り継ぎよいし(復路はアブダビ2時間弱)、カップチーノが飲めるのがいい。
成田発アブダビ行きは満席。中東ブーム?と思いきや、ほとんどがフランスツアーの人たち。安いからツアーで使われるんだね。
ウズベキスタン航空利用のトルコツアーと同じか。 -
ダマスカス空港には友人たちが出迎えてくれ、久しぶりの再会に涙ぐんでしまった。
ただいま。。。
と、余韻に浸ってる暇はなし。大量の荷物整理が待っている。
オフィスに顔を出し、同僚たちに挨拶した後、書類の整理。
その後住んでいたアパートに荷物整理に行き、冷蔵庫の中をあけたら、4か月近く放置の飲みかけの牛乳が!!
なんか黄色いぞ。。あまり見ないで速攻でゴミ箱へ。。
この日は友人たちがイフタールに招待してくれた。夜待ち合わせをして、ダマスカス郊外のアインフィジェへ。
春は大量の水が流れる川も、乾期の今はこの遠りほとんど水がない。市内でも断水が続く。 -
日の入りの合図とともに、みな一斉に食べ始める。
まずはデーツとタマルヒンディ(ナツメヤシのジュース)でお腹の調子を整える。
と言っても私は断食してないのだけど。
まじめに断食してる友人はかなりお腹がすいていた様子。
今年は8月いっぱいがラマダン、断食は16時間近くにもなるそうだ。
辛い。。。 -
次々注文されて、この量。。って頼みすぎ!
ラマダン中の料理廃棄量はかなりと聞いたことがある。
ラマダンする理由のひとつは、飢えている人の気持ちを知ること。
捨てたら意味ないよ。
最近は、余った料理をたくさんの食べられない人に配っているそうだ。 -
最後はシャイとデザート、フルーツ。
シリアの桃、甘くておいしい。 -
お腹一杯の後は、いつものカシオン山まで。
ダマスカスの夜景。
金曜日の朝に登ったり、友人たちと遊びに来たり、
何十回来たか分からない。 -
今日本で聞くシリアのニュースは、この風景とかけ離れている。
もちろん、危ない地域もある。 -
アパートのバルコニーからの眺め。
カシオン山一望この風景に一目ぼれし、即決した部屋。
2年前に住み始めてしばらくは、モスクから流れる午前4時前に鳴る朝イチのアザーンをバルコニーで聞いていた。
私、ここに住んでるんだって鳥肌が立った。
そんな家とも、明日でお別れ。次はどんな人が住むんだろう。 -
2日目。
日本へ送る荷造りを終え、郵便局へ送付手続きに行く。箱詰めしてくれるおじさんは、いつもまめまめしく働いている。ものすごい速さでパッキングしてくれ、支払いを済ます。2、3週間で届くとの事。
午後からはオールドダマスへ買い物へ。
やはりこの時期、観光客はいない。
空港でもイミグレで待っていたのはイラン人巡礼者たち。
ここでは、シリアポンドとイランリアルが使える。すごいイランパワー。 -
パレスチナ刺繍のお店アナートと行きつけのナッツ屋Bでお買いもの。
Bのおじさん、金曜日も休まず営業する働きもの。
そしてカサブ石鹸とボディーソープ買いに、石鹸屋へ。
ここのおじさんも元気だった。
今日は観光で来てるの、うん、またいつか来るね。 -
午後2時半、この日は40度まで上がったダマスカス。
バブトゥーマ門近くのジュース屋で大好きなポロ(レモンミントジュース)を飲んで一休み。
夏はこれがないとね。
そのあと、タクシー飛ばして同僚宅へ。
お母さん、お姉さんはラマダン中だけど、ジュースとお菓子でもてなしてくれた。
ラマダンでご飯ご馳走できなくてごめんねって言われたけど、とんでもない。ごちそうさまでした。
そのあと、免許取り立ての同僚の運転する車でいったんアパートへ戻る。
安全運転でありがとう。 -
この日は、アラビア語の先生がイフタールに招待してくれた。
ダマスカス市内の行きつけのレストランで。
イフタール時間直前、テレビでクルアーンが読まれ、日の入りが告げられる。ウマイヤドモスクの映像が流れる。 -
さて、イフタールの時間。
食べてばっかりだけど、久々の美味しいアラビーに食欲が止まらない。 -
先生は私の大好物をよく覚えてくれていた。
それなのに、ふまじめな生徒でごめんなさい。
でも、先生のレッスンのおかげで、会話はできるようになった。
一週間に一度のレッスンでは、新しい言語は上達しないことを身にしみて感じた。
ババガンヌージュ、ムタッパル、バタータ(フライドポテト)、ブラックジュブネ(チーズのはさみ揚げ)
豆のスープ、レンティルスープも美味しい。 -
ここのケバブのトマト煮コミ、美味しいんです。
日本人たちにも大人気だった。
少し味付けが辛いのでご飯も一緒に頼んでくれた。
お腹一杯で、タクシーを拾うため大きな道まで散歩。
イフタールの後、人々が街へ繰り出しあたりは賑やか。
ラマダン中は、真夜中過ぎても町は元気、昼夜逆転。 -
このレストラン界隈は、デモが頻繁に行われていた地域。
今日は何事もなく平穏な様子。
巨大スイカが山積みの交差点。
みんな車で買ってくのかな? -
ダマスカス最終日。
去年の今ごろは、夜な夜な近くのホテルで結婚式やパーティーが行われ、午前3時くらいまで大騒ぎだったはずなのに。今年は静かだ。
観光客が激減し、閑古鳥が鳴いているホテルでは、多くの従業員が解雇されたという。 -
朝ご飯は、昨夜のイフタールの残りを包んでもらった。
レンジで温めていただきます。
今日の午後にはアンマンへ移動するので、シリアで食べる最後のアラブ料理。 -
大好きなピアノともお別れ。
高校2年生以来、お休みしていたピアノ練習を、ダマスで久しぶりに再開した。
十八番のショパンのワルツ第9番、弾き尽くしたな。 -
さて、部屋の片づけを終え、今日は朝からオールドダマス。
人がほとんどいなくてゆっくり歩ける。 -
ハンマーム。
初めてシリアに来た時に行った場所。
友人が下着を盗まれて、警察に行って盗難証明書をお願いするも、わいろを請求され、不愉快な思いをしたっけ。
でもわいろ、いや、心付けは日常茶飯事。よくはないけど、物事をスムーズに進めるための手段。 -
今日の目的は、ウマイヤドモスク近くのイランモスク見学。
行きたいと思いつつ、なかなか行く機会がなかった。 -
シーア派のモスクの内部は、キンキラキン。
イランのマシュハドのハラムにはかなわないけど、青いタイルやこのキラキラは私の好み。
ここでも、チャドルで身体を覆った女性たちは、懸命にお祈りを捧げていた。 -
途中シリア人カップルに話しかけられ、アルギーレ(水たばこ)を吸いに行った。
ムスリムと彼女がクリスチャンのカップル。若者たちの間では、自由恋愛がすすんでいる。女性が敬虔なムスリムだと大変だそうだけど。 -
スークハミディエを抜け、ウマイヤドモスクへと続く道。
遺跡が自然と生活に溶け込んでいる。 -
隣の広場。
ここによく、偽物ミッキーや怪しい着ぐるみがいた。そんなあやしさが好きだった。
昼過ぎに予約していたタクシーに乗りアンマンへ向かう。
ヨルダンとの国境はガラ空き。荷物検査は相変わらず厳しかったが、3時間でアンマン着。
旅行記というより、回想録みたいになってしまった。
シリア便り、今回でおしまい。いつかまた近いうちに帰ってこられる日まで、マッサラーメ!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
ダマスカス発信・シリア便り
-
シリア便りVol.1~ゴラン高原のクネイトラへ
2009/10/03~
その他の都市
-
シリア便りVol.2~ダマスカスのスークでお買い物
2009/10/06~
ダマスカス
-
シリア便りVol.3~ダマスカスからアレッポへバス&寝台列車の旅
2009/10/10~
アレッポ
-
作成中 シリア便りVol.4~クリスチャンの村マアルーラ
2009/10/17~
マアルーラ
-
シリア便りVol.5 巨大ローマ劇場跡ボスラと周辺遺跡散策
2009/10/23~
ボスラ
-
シリア便りVol.6~イードアルアドハーのダマスカス
2009/11/~
ダマスカス
-
シリア便りVol.7~ダマスカス郊外の避暑地ザバダニ
2009/12/~
その他の都市
-
シリア便りVol.8~クリスチャンの村マアルーラ&セドナヤを訪ねるクリスマス
2009/12/25~
その他の都市
-
シリア便りVol.9~アレッポ郊外のマンベジ、村で過ごす週末
2010/02/19~
その他の都市
-
シリア便りVol.10~個性的なキャラクターたくさんのハッピーランド
2010/04/~
ダマスカス
-
シリア便りVol.11~蒸気機関車に乗ってダマスカスの水源フィジェへ
2010/05/14~
ダマスカス
-
シリア便りVol.12~荒涼とした山の中に佇む修道院Deir Mar Musa el-Habashi
2010/08/13~
その他の都市
-
シリア便りVol.14~カシオン山とアルバインモスク
2010/09/01~
ダマスカス
-
シリア便りVol.13~マアルーラの火祭り
2010/09/13~
マアルーラ
-
シリア便りVol.15~山奥の修道院Mar Musaで迎えるクリスマス
2010/12/24~
その他の都市
-
シリア便りVol.17~初春のユーフラテス川周辺の遺跡めぐりその1
2011/02/12~
デリゾール
-
シリア便りVol.18~初春のユーフラテス川周辺の遺跡めぐりその2ハラビーヤ城
2011/02/13~
デリゾール
-
シリア便りVol.16~パルミラに泊まって遺跡ざんまい@Zenobia Sham Palace
2011/02/14~
パルミラ
-
シリア便り~ラマダン、イフタール・・・そしてマッサラーメ!
2011/08/09~現在の旅行記
ダマスカス
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ ダマスカス発信・シリア便り
16
26