2010/12/24 - 2010/12/25
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sunnyさん
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シリアはイスラム教徒が大半を占める国ですが、クリスチャンの多く住む地区ではクリスマスの雰囲気を味わうことができる。
ダマスカス市内ではバブトゥーマ付近の旧市街、シリア国内では、マールーラ、セドナヤ、アレッポのアルメニア人地区があげられる。
今年のクリスマスを迎えたのはマールムーサ。ダマスカス中心部から約2時間(セルビス、タクシー、徒歩)の山奥にある修道院に泊まり、みんなで祝ってきました。
☆クリスマスの特別スケジュール☆
12月24日クリスマスイブ
14:15~昼食
19:00~瞑想
20;00~ミサ
21:15~夕食&デザート
24:00~真夜中のミサとゴスペル
12月25日クリスマス
9:30~ミサのあと朝食
滞在費は任意の寄付で、食事の準備などは宿泊者たちみんなで協力して行う。
宿泊の予約そのほか詳細はこちら
http://www.deirmarmusa.org/index1.html
世界各地から集まったクリスチャンや旅行者とともに、素晴らしいクリスマスを迎えることができました。
※写真はすべて携帯電話のカメラで撮影しているため不鮮明です。
ラマダン中の8月の訪問時の旅行記。
http://4travel.jp/traveler/sunnyy/album/10489138/
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 1.5
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
PR
-
マールムーサまでは、ダマスカスのガラージュアッバシーンから、Nebek村行きのセルビスで約1時間。
一人60シリアポンド(120円)、支払時にパスポートなどの身分証明書が必要。
Nebekからマールムーサまでは、Nebek行きのセルビスがそのまま追加300シリアポンドで行ってくれることになった。
ダマスからホムスまでの山沿いには、先週の大雪がまだ残っている。
Nebekからはドライバーの親戚の子供たちがセルビスに乗り込んできて、大人数でのドライブになっていた。どこまでも荒涼とした山が続くこの区間の眺めは楽しい。
車は入り口の正面まで。そこから修道院のあるある場所までは1.5キロ、頑張って山道を登ります。
石階段が整備されているので、歩きやすい。
午後4時ごろマールムーサ修道院に到着。
入り口で昼寝するワンコ。 -
今夜はクリスマスで混むと聞いていたので、事前に電話予約をしていた。
案内された部屋は、二段ベッドのあるドミトリー、さらにベッドのおかれた広い部屋を抜け、一番奥の部屋。
暖房施設はなく、床にはマットレスと枕がいくつか置かれている。
借りたシーツをマットレスに敷き、持参した寝袋で寝る。
すぐ隣の部屋に大きなストーブがあるので、ドアを開ければ暖かい空気が流れてくる。 -
窓からはさっき登ってきた山道が一望できる♪
東向きなので、部屋から日の出も見られそう。
しかしこの窓の隙間からは冷たい風がぴゅーぴゅー吹き込んでくる。
枕で隙間をブロック。 -
もう一つの小窓からはなんと、この修道院のハイライトの、フレスコ画の書かれた教会内部が見られる!
つまりこの部屋は、教会の上部に位置する。
すごい。 -
荷物を置き、先ほど小窓から見えた教会内部へ。
内部は風を遮断しているので暖かい。
夕食前のミサ開始までの時間、周りの人たちは瞑想したり聖書をよんだりして、それぞれ思い思いに過ごしている。 -
夜7時から始まるミサの時間まで、聖書を読むことにする。
日本語版も2冊取り揃えてあった。 -
-
天井からぶら下がっている赤、青、緑のガラス玉に一目ぼれ
丸いロウソクをガラスの底に置き火を点すとランプになる。
このランプの飾りつけはクリスマス限定なのでしょう。
夏来たときにはなかった。
このガラス玉、欲しいなと思っていたら、ダマスカスのお店で売っていた。
一番下にあります。 -
-
夜7時からは瞑想タイム。
鐘の音とともに、ぞくぞくと人が集まってきた。
全部で60名はいるだろうか?
明かりを全部消して1時間ほど瞑想。
睡眠時間になっちゃいましたが。。
その後、聖書読んだり賛美歌歌ったり
いろんな国籍の人がいて、それぞれの国の言葉で同じ歌を歌う。
聖この夜くらいなら歌えるw
と思ったけど、案外細かい歌詞を忘れている。 -
2時間の瞑想とミサのあと、夕食タイム。
夕食はすでに準備してくれていたので、
みんなで協力し合って教会内部に運びます。
目に飛び込んできたのは、大皿に盛られたサラダとチキンライス! -
シリアの朝食によくでてくるオリーブやホンモスなどはホブスに包んで。
手作り杏ジャムがものすごく美味しく、
ヨーグルトにかけ食べる。
手前の白いのは砂糖。。
こんなに誰が使うんだ?
コップ一杯だけどワインも振舞われた。 -
みんなで床にすわりいただきます。
隣にいたドイツ人。
わざわざこの山奥の修道院に来た理由を話してくれた。
半年ほど前、交通事故で足を大怪我し、手術してもなかなか元通りにならない。
そのときたまたま病室で読んでいた雑誌にこの修道院の紹介がされ、僕の病気を治してくれたらここを訪れようと心に決め、毎日祈り続けていたらしい。
そうるすと祈りが通じたのか、徐々に怪我が治り、完治したという。
シリア滞在5日のうちほとんどをここで過ごし、ドイツへと戻るという。 -
フランス留学生、ドイツ人、イタリア人旅行者。
アジアはマレーシア、韓国、中国、日本。
そしてシリア人学生。
時々、神父さんが注意する。
みんな、静かに、騒がない!
教会では静かにご飯を食べます。 -
差し入れのチョコレートやお菓子が回ってくる。
シリアが誇る老舗チョコ、ガラウィーも。 -
デザートのメインは、特大キャラメルプリン!
これ、シリア人青年が作ったらしい。
神父から紹介され、みんなから受ける感謝の拍手に恥ずかしそうにお辞儀しながら、切って一人一人に取り分けてくれた。
おいしーーー!!
本当にありがとうございます♪ -
食事&デザートの後は、各々まったりして過ごす。
外に出ると、砂漠の星空並みに星が綺麗に見えた。
そして24時からは真夜中のミサ。
まだまだあります。 -
神父さんも先ほどと違う服を身にまとい登場。
まずはみんなで賛美歌を。
ハーレルーヤ!
部分しかわからないけれど、
一緒に歌う。 -
電気を消すと、
ガラス玉のランプが灯り、幻想的な雰囲気に。 -
-
ミサの途中、神父たちのゴスペルを聞くためみんなで教会の外に出る。
夜中も1時過ぎ。
輪になって歌いながらキリストの誕生日を祝う。
寒い・・・・ -
激しい睡魔が襲ってきたので、一足先に部屋に戻る。
部屋の窓が教会内部に面しているため、ミサ聞きながら眠りに着く。
よく眠れそう。
ちなみにミサ参加は任意です。 -
隙間風は入ってくる部屋だったけれど、寝袋に包まって寝ると暑いくらいだった。
翌朝、クリスマスの日の出を部屋の窓からの眺める。
そして、まだ眠いのでもうひと眠りする。 -
二度寝のあとは、すっかり日も昇り青空が広がる。
今日も雲ひとつない天気。
先週大雪が降った以外、まとまった雨が降っていない。
断水も解除されず、冬のこの時期でも午前中数時間しか水道水が出ない。 -
身支度をして、すっかり朝のミサが始まっている時間にみんなが集まる場所へと向かう。
暖かいお茶を飲みながら、景色を楽しむ。
向かいの山にある、屋上に十字架の建つ建物の方にいってみることに。
入り口に鍵がかっていて中まで入れなかったが、こちらも宿泊施設。 -
そこからミサの行われている教会のある側の修道院を眺める。
二つの山をつなぐのは意外と近代的な橋。
ダマスカスへ戻るため、Nebek村までのタクシーを手配してもらおうと神父さんたちを待つが、ミサがなかなか終わらない。
携帯電話はつながらないし。
他に村まで戻る人たちと一か八かで下山してみることに。
そうするとやっぱりセルビスがやってきた。
誰かが呼んでいたものらしいが、まだ約束まで時間があるのでNebek村まで送ってくれることになった。
さすがシリア、いつも何とかなるものだ。 -
前日のイブより暖かい一日。
ダマスカスに戻ると、ダウンは暑いくらいだった。
日中は20度近くまで上がり、朝晩は0度近くまで下がる。
教会内部でランプに使われてたガラス玉を家の近くのお店で見つけて思わず3つ購入。
クリスチャンでない私にとっても、ミサを聞きながら修道院で迎えるクリスマスは思い出深いものになりました。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- ippuniさん 2010/12/30 00:07:34
- 修道院のクリスマス
- sunnyさん
こんにちは!
素敵なクリスマスでしたね。
そしてシリアも大雪が降ったんですね。
山奥の修道院でのクリスマス、憧れます。
意外と色々な国から人が集まって来ていることにびっくりしました。
教会の内部のお部屋で寝泊りして、しかも窓から賛美歌が聞こえるなんて!
お部屋は寒そうでしたが、温かい雰囲気が伝わってきました。
それにしても気温差が20度もあるんですか?
とても乾燥していそうだし、水不足なんですね。
体が慣れるまでは体調管理が大変そうですね。
クリスマスに引き続き、素敵な年末をお過ごしください。
ippuni
- sunnyさん からの返信 2011/01/04 00:37:07
- RE: 修道院のクリスマス
- ippuniさん
あけましておめでとうございます。
お返事遅くなってすみません!寒さを逃れて、アラビア半島南端のオマーンへいってました。
フランスからも太陽求めて観光客が来てました。
修道院でのクリスマスは、想像よりもユニークでした♪
シリア人だけかと思っていたら、いろんな国から
ロンリープラネットにもちょこっと情報のってますし、修復に携わったイタリアではわりと有名な場所ようです。
フランスはクリスチャン多いから、宿泊できる修道院とかありそうですね。
それでは今年もパリ便り、楽しみにしています。
こっちにいる間に行けるかなあ。。
2011年素敵な年になりますように!
sunny
-
- 唐辛子婆さん 2010/12/28 08:27:06
- なんだか不思議
- sunnyさん、おひさしぶりです♪
シリアの教会でクリスマスを過ごす。
なんだかとっても不思議な感じですね。
でも静かでいいクリスマスをすごされましたね。
日本語の聖書もあいてあるのに驚きました。
最近は内向き思考とかいいますけど、そんなことないみたいですね。
シリア、一度は訪れてみたいです。
今年は喪中でお年賀のご挨拶もできませんが
よいお年をおむかえくださいね。
唐辛子婆
- sunnyさん からの返信 2010/12/28 20:00:30
- RE: なんだか不思議
- 唐辛子婆さま
お久しぶりです♪
メッセージありがとうございます。
シリアのクリスマス、シリア人クリスチャンのほか、アルメニア人が多くすんでいることもあり、思ったより街中では祝ってます。
同じイスラム圏でも、パキスタンとは随分雰囲気が違うかんじですね。
クリスチャンでもムスリムでもないのに、それぞれのお祝いを祝えて、
日本人でよかったーっと思います。
(ムスリムたちには驚かれますが笑)
教会にあった聖書はどなたかが日本国内の教会でもらったものを寄贈したもののようです。
シリア国内のクリスチャンの村は、人里はなれた場所にあることが多いですし、布教活動にあったことはないです。
ムスリムへの勧誘は耐えませんが(笑)
2011年、すばらしい一年になりますように!
sunny
-
- wakabunさん 2010/12/26 23:50:19
- メリークリスマス!
- sunnyさん、
住んでいないとなかなかできない貴重な経験をしてきたね。日本の商業的クリスマスから離れて、ひっそりとスピリチュアルな山奥ですごすクリスマス素敵です。ドイツ人の青年も信念深い人なんだなあ。ほかの人もそんな感じだった?
ところでカメラはどうしたの?携帯でもきれいに撮れているけれど・・・
Wakabun
- sunnyさん からの返信 2010/12/27 15:00:05
- RE: メリークリスマス!
- wakabunさん、
メリークリスマス!
アブダビには時価9億円のツリーがお目見えしてみたいだね。
シリアにはそんなものはないけれど、教会があちこちにあって地味だけどイルミネーションが綺麗だよ。
ミサは任意参加だったけど、みんなまじめに参加してたよ。
シリア人学生やヨーロッパからアラビア語留学に来ている子とか。
特にイタリアの援助でフレスコ画の修復が行われたから、イタリアでは有名みたい。
そう、ショックなことにカメラのシャッターが切れなくなってしまったの。
ためしにこっちで修理に出してみようかな。
もうすぐ年末の旅行だね!
楽しもうね♪
sunny
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