スマトラ→バリ横断旅《９》　ジョグジャカルタ　夜の人ごみを抜けて

2011/05/27 - 2011/05/28

5/27 ジャカルタからジョグジャカルタへ夜行列車で移動。
着いた朝から名物のナシ・グドゥを食べる。夜はプラウィサタでバンド演奏を楽しむ。ただのおやじバンドかと思いきや、この方々じつは伝説のバンドだった。
5/28 南クラトンで王宮内部とワヤン・クリを見学。

12日目 【バティック画廊】【プラウィサタでコスプラス】
13日目 【南クラトン】【プラウィサタでダンドゥット】

Rp1,000=約9.5円

エリア ジョグジャカルタ(インドネシア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 2.0

５月２７日（金）
夜行列車で朝を迎える。

ビジネスクラスの車両は窓が開けっぱなしで、ちょうど中国の硬座や、タイの３等席と同程度。

鉄道（ビジネス） Jakarta 19:36 ⇒ Yogyakarta 7:30 (11時間54分)
517km (43km/h) Rp130,000 (2.4円/km)

7:30 ジョグジャカルタ駅に到着。

駅近くで宿探し。
最初に入ったホテルは室内にシャンデリア付、ホテルにはプールもあった。
これでRp80,000＝約800円なら安いなあと思いつつも次を探す。

２軒目に見たロスメン・アンダがツインルームのシングルユースでRp40,000だったので即決。

ここは室内にトイレ、シャワー付でこの値段だった。
ジョグジャカルタはいくらでも安い部屋が見つかりそうだ。

９時、遅い朝食をとりに近所を散歩。
道路脇に座っている男にアドバイスを受け、行商のお婆さんにだまってRp3,000渡す。
お婆さんは仏頂面のまま、ご飯、テンペ、甘いクラチャ（チャツネ風）、茶色いサンブル（甘く煮込んだナンカ）をバナナの葉に包んでくれた。

ナシ・グドゥという食べ物だった。
ナシ・クーケッだと教えてくれた人もいた。
「ナシ食うけ？」と覚えると覚えやすい。←受験の時に使った「英単語連想記憶術」の語呂合わせで覚えるくせが未だに抜けない。

見た目は悪く、味もプルーンに似た甘さがご飯のおかずとしては抵抗がある。
しかしなるべくその土地の特色ある食べ物を食べたいので完食。

マリオボロ通りを南に歩いてタマン・サリを見に出かけたら、途中で「今日は休館日だ」と言われて引き返す。
帰り道でろうけつ染めのバティック工房に迷い込む。

マリオボロ通りに戻り、防虫効果のある植物（名前は失念）を売っている男に、金曜日だけ公開されているアートスクールのことを聞き、立ち寄ってみる。

ここは額縁に張ったバティック画を売っていた。

画いている工房が見れると期待して行ったのだが、見れなかった。

作品のランクはぴんきりで、値段を示すアルファベットが枠に書いてあり、同じ大きさの画でも学生が書いたものと先生のものでは数十倍の開きがある。

雑貨屋でグアバ・ジュース（ジャンブー）を絞っていたので、一杯もらう(Rp4,000)。
グアバというのも不思議な果物で、そのまま切って食べても梨のできそこないみたいで冴えないが、ジュースにすると俄然コクがあり美味しくなる。

ナシ・ゴレン(Rp7,000)と薄いオレンジ・ジュース(Rp2,500)で遅い昼食。

路地裏で遊ぶ子供たち。

民家の庭先。

二階建て自転車。停まるときが大変そうだ。

宿のテレビではインドネシアのバドミントンペアーが日本の池田・潮田ペアーと戦っている。

屋台で食べたナシ・アヤム(Rp8,000)は鶏肉ができたてジューシーで美味かった。

マクドナルドで期間限定Rp1,000のソフトクリームを売っていた。
こういうちゃんとした店では、１０％の税金をしっかりとるので、Rp1,100払う。
それでもたったの１１円。
苦しゅうない。

マリオボロ通りの夜には、歩道にムシロを敷いた食堂が並んでいる。

薄暗い歩道に腰を下ろす物売りたち。
幼い女の子の顔もあった。

中央郵便局前の交差点は自転車がパレードしている。

毎月一回、金曜日の夜に自転車デーがあるそうだ。

そこかしこで歓声が沸きあがっている。

プラウィサタでは毎晩催し物がある。

今夜はコス・プラス(KOES PLUS）というバンド。
再結成したらしい。

Rp8,000のチケットを買って中へ。

ステージに現れたのはオヤジ・バンドだった。

観客もかなり年季が入っていて、その中で白髪頭を後ろで結んだおっさんが、フロアの踊りをリードしている。

ライブは最初、客が閑散としていたが、しり上がりに盛り上がってきた。
演奏は全然上手くないが、レゲエとクロンチョンをまぜたような曲、ダンドゥットに近い曲など、シンプルで乗りやすい曲が多く、一曲がやたら短い。
もっと一曲を引っ張ってもいけそうなのに、惜しげもなく次の曲にいくのが潔くてよい。
全く予備知識のないバンドながら結構楽しめた。
観客団長のおっさんのステップを、見よう見まねで真似て踊ったのも面白かった。

後日、ソロにある野外ステージでもダンドゥット、クラシック・ロックと並んで“コス・プラス・マニア”なるジャンルがあるのを見て、このバンドがビックだったことを知る。
１９６０年代に活躍し、“インドネシアのビートルズ”との異名をとるグループらしい。

http://www.youtube.com/watch?v=9k-C2pyxiQ0&feature=related

帰り道の路上ではガムラン演奏のパフォーマンスをやっていた。

５月２８日（土）
南クラトンに出かけた。

8:30 開園と同時に入場。
入場料Rp12,500+カメラ持込み料Rp1,000。

クラトン (王宮) 城・宮殿

豪華な天井の装飾。

スルタンの肖像は耳飾りをつけている。

スルタン愛用のカメラ。
他に味の素の缶なども並んでいた。

王家の紋章が彫られている。

日本から贈られた磁器。
他に欧米各国からの贈り物が並んでいる。

ジャワ文字で書かれた時計。

ジャワを感じさせるお面。

たくさんの従者。

みな腰にクリス（剣）をさしている。

王宮内では日替わりで催し物が行われる。
土曜日はワヤン・クリッ（影絵芝居）の日。

昼間にワヤン・クリッが見えるのか、とも思ったが、スクリーン裏からライトを照らすと、案外見えるものだ。

ガムラン奏者や人形使いが位置に着くと、彼らにお茶が配られる。
タバコを吸っている人もいる。
おおらかだ。
長時間の演目だから仕方ないか。

やっと始まったと思ったら、今度は展開が遅い。
おまけにストーリーが分からない。
少なくともラーマーヤナではなさそうだ。
２０分ほど見てから切りをつける。

観光客の人気を集めていた子供。

次はタマン・サリ（水の宮殿）に向かう。

手前の市場では工事をやっていた。
地下通路を通って向こう側に出たが、水らしきものは見当たらず。

近くの日陰で本を読んでいた女性に尋ねたが、ここがタマン・サリだと言う。

んっ？工事中で締まっているのか？
結局どこに宮殿があったのか分からず戻ってきた。

カエルと龍が混じったような変な動物の像。

ガムランのゴングを売る露店。
楽器店ではなく、金物店に並んでいるのがなんとも可笑しい。

マリオボロ通りに戻ってきた。
屋台でエス・チャンプルを食べてみる(Rp3,000)。

ナタデココ、ココナツの削り実、タピオカ、ゼリーなどぶよぶよしたものが甘いシロップの中にどさっと入っている。
暑いときは格別に美味い。

ローカルの人は、ジョッキ入りのものや、温かい甘い汁物もよく食べている。

道端でチェスをする人はジャワでもスマトラでもよく見かける。

街角のタットゥー屋に集まる女性たち。

ナシ・クチン(Rp2,000)、白ご飯の上に小魚が乗っていて日本人に合う味。
コンビニおにぎり感覚で食える。
朝ごはんに丁度いいと思うのだが、なぜか午後以降にしか見かけない。

5/28の夜へつづく〜