スマトラ→バリ横断旅《１》　メダン街歩き～トバ湖でパーム酒

2011/05/16 - 2011/05/17

5/16 インドネシアで一番治安が悪いとも言われるメダンの街に到着。
明るいうちに観光を済ませた。
駅裏あたりは人通りも少なく、夜は通らない方がいいだろう。
でもジャカルタほどの殺気は感じなかった。

5/17 バスでトバ湖へ移動。
サモシール島のゲストハウスに落ち着く。

1日目 Penang11:05⇒Medan10:55（Air Asia274km,\3,122 ）出発20分遅れ
　　　　【マスジット・ラジャ、マルムーン王宮】
2日目 03A番→アンブラスB.T.
　　　　Medan08:40⇒Parapat13:20（バス155km,Rp30,000 ）
　　　　ﾜｺﾞﾝ→船着場、ﾜｺﾞﾝ(B.T.→船着場
　　　　Parapat15:35⇒Tuktuk16:20（船9km,Rp7,000 ）
3日目 自転車→【バタック族のお葬式】
4日目 【半島を歩いて半周】
5日目 Tuktuk11:50⇒Parapat12:50（船9km,Rp7,000 ）
　　　　Parapat17:30⇒Bukittinggi09:10（バス461km,Rp175,000 ）
6日目 ﾜｺﾞﾝ→ﾎﾃﾙ、【パノラマ公園、ブン・ハッタ生家】
　　　　【ミナンカバウ劇場（練習のみ）】
7日目 【シアノッ渓谷、銀細工の村コト・ガダン】、ﾜｺﾞﾝ→ｱｳﾙｸｰﾆﾝB.T.
　　　　Bukittinggi12:58⇒Maninjau14:08（バス38km,Rp15,000 ）
8日目 【マニンジャウ湖岸と棚田】
9日目 【温泉】
　　　　Maninjau10:20⇒Bukittinggi11:39（ワゴン38km,Rp15,000 ）
　　　　ﾜｺﾞﾝ→ﾎﾃﾙ、【ブンドカンドゥン公園、ミナンカバウ博物館、
　　　　コック要塞】【ミナンカバウ劇場】
10日目 Bukittinggi05:40⇒Padang Airport07:00（ワゴン80km,Rp35,000 ）
　　　　Padang09:30⇒Jakarta11:12（バタビア航空910km,Rp532,000 ）
　　　　Jakarta11:50⇒Ganbir12:45（バス30km,Rp20,000 ）
11日目 【ジャランジャクサの路地裏】
　　　　Jakarta19:36⇒Yogyakarta07:30（鉄道（ビジネス）
　　　　517km,Rp130,000 ）3h遅着
12日目 【バティック画廊】【プラウィサタでコスプラス】
13日目 【南クラトン】【プラウィサタでダンドゥット】
14日目 【タマン・ブダヤでジャワ舞踊、トランスダンス】
15日目 Yogyakarta08:35⇒Solo09:44（鉄道（エコノミー）59km,Rp9,000 ）
　　　　【スリウェダリ公園周辺】
16日目 Tirtonadi08:15⇒Karangpandan09:13（バス41km,Rp6,000 ）
　　　　Karangpandan09:27⇒Nglorok09:43（バス10km,Rp6,000 ）
　　　　【スクー寺院、アイル・テルジュン・ジュモグの滝】
　　　　Nglorok⇒Karangpandan
　　　　Karangpandan⇒Tirtonadi
17日目 【王宮周辺】
　　　　　Solo16:12⇒Denpasar09:55（バス500km,Rp200,000 ）
18日目 Denpasar11:25⇒Batubulan11:36（オジェ6km,Rp5,000 ）
　　　　　Batubulan12:30⇒Sakah12:56（ベモ10km,Rp5,000 ）
　　　　　Sakah13:00⇒Puriatan13:12（ベモ6km,Rp5,000 ）
19日目 【テンガランの棚田、バトゥユン村】【ティルタ・サリの公演】
20日目 【バトゥユン村の結婚式】【プヌスタナン地区周辺】
21日目 Ubud12:20⇒Sukawati12:41（ベモ10km,Rp5,000 ）
　　　　Batubulan15:00⇒Kerenen15:13（ベモ7km,Rp5,000 ）
　　　　Tegal16:10⇒Kuta16:30（ベモ9km,Rp7,000 ）
22日目 Denpasar06:05⇒Singapore08:40（Air Asia1674km,\4,647 ）
　　　　Changi Airport09:35⇒Kranji10:40（MRT45km,S$2.1 ）
　　　　Kranji10:54⇒Johor Bharu11:47（バス20km,S$1.8 ）
　　　　Johor Bharu12:00⇒Batu Pahat14:00（バス126km,RM10.7 ）
　　　　【バトパハの旧日本人クラブ跡】
　　　　Batu Pahat16:30⇒Melaka18:35（バス108km,RM9.0 ）
　　　　Melaka sentral18:54⇒Makota Parade19:10（バス4km,RM1.0 ）
23日目 【セント・ジョンの砦、寶山亭、ジョンカーストリート】
24日目 Melaka09:30⇒Kuala Lumpur11:50（バス144km,RM12.2 ）
25日目 Pasar Seni09:35⇒KL Sentral09:47（MRT1.5km,RM1.0 ）
　　　　KL Sentral10:00⇒LCCT11:00（バス49km,RM8.0 ）
　　　　Kuala Lumpur23:30⇒成田07:40（マレーシア航空5364km,RM751.0 ）

Rp1,000=約９．５円

エリア スマトラ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船
• 航空会社: エアアジア
• 旅行の手配内容: 個別手配

10:55　マレーシアのペナン島からメダンの空港に、定刻２０分遅れで着陸。

Air Asia Penang 11:05 ⇒ Medan 10:55 (0時間50分)
274km (329km/h) \3,077 (11.2円/km)

空港ではまずアライバル・ビザを貰う（US$25)。
その後の入国審査では、審査官から「本当に日本人か？」と疑われ、暫くパスポートと顔を見比べられていた。日焼けしていたからかな？

ポロニア国際空港 (MES) 空港

空港を出たのは11:40頃。
空港から街の中心までは２キロくらいしかないはずなので、タクシーの誘いを断り、車道脇を歩く。

手始めにバス停にいた若い夫婦にマイムーン王宮の方向を聞くと、快く教えてくれた。
その後も何人かに道を尋ねながら王宮前まで着いた。
そこから大通りを右に曲がりマスジット・ラジャ近くにあるホテル・タマラを目指す。

当てにしていたRp60,000の部屋はあいにく満室だった。
近くの二軒をあたったが安い部屋はどこも満室。さてどうする。

大通りに出て更に歩くと「エンジェル・ゲストハウス」という看板を発見。

そこでRp50,000＝約500円のシングルにやっと辿り着いた。
抱き枕を久しぶりに眼にする。

宿の隣のパダン料理の店でおかずを控え目に選んで様子を見る。
これでRp10,000取られた。高いんだか普通なのかよく分からない。

マスジット・ラジャを見学。

マスジッ ラヤ 寺院・教会

モスクに入るときに履物を番人に預ける。

内部はステンドグラスが綺麗だったが、補修が行き届かずに割れているガラスもだいぶあった。

出るときに靴番の男からRp1,000請求されたので、手持ちのうちで最小紙幣のRp10,000札を渡すと「オホ〜」とのけ反り、しわくちゃの紙幣で釣銭をくれた。

次にマイムーン王宮へ向う。

途中の裏道には、公園の遊具を造っている作業場が並ぶ。

１９世紀にこの地のスルタンが建てた王宮だ。
入場料Rp5,000は外国人、またはよその町から来た観光客のみが取られていたようだ。

マイムーン王宮 城・宮殿

入ってすぐの部屋のシャンデリア。

王座もある。

奥の部屋はスルタンと后の椅子、それにお土産屋。

王族の写真が飾られていた。
その中に、さっきチケットを売っていた男によく似た人を発見。

やはり本人だった。
スルタンの末裔がここに住み、チケット販売員も兼ねているのだ。
「シェーシェー」と言ってきたので「ありがとう」というと、「オー、アリガトゴゼェマス」と言い直してくれた。

王宮の外観。
黄色はデリ王朝の色だそうだ。

緑はイスラムの色。

一階にはタオルが干してある。

一階では子供が遊んでいた。
王族の子供には見えないが、、、

まだまだ余力があるので、たいした当てもなく駅の方に歩いてみる。

日本の塾「公文式」の事務所があった。
インドネシアにまで展開してるのか、やるな公文。

道には車が多く歩きにくい。
コンビニやスーパーが見当たらない。

途中にあったTjong A FieMansion。
Tjongさんという華人が住んでいた屋敷だ。

楽器店が数軒連なる界隈。
数千円で買えるインドネシア製のギターが陳列してある。

どこか可愛げのある建物。

公園では女の子たちがアイドルさながらのポーズをとって、お互いに写真撮影をしていた。

メダン駅まで来た。

チケット売り場。

ここから南東部のRantauprapatやプマタン・シアンタールまで列車が出ているようだ。
トバ湖へ行くのに使ってみるのも面白いかもしれない。

駅横にあるSLの展示。

駅裏にそびえる楼閣のような建物。

サラ・ボンドを売る店。
外見が蛇の皮に似ているので、スネークフルーツとも言う。
やや渋いくせのある味。
今回は食べなかった。

やっとスーパーを一軒見つけた。

ミネラルウォーターとビスケットを買い込む。

宿まで戻って休憩。

歩道橋の橋脚に描かれた模様。

マスジット・ラジャ周辺の歩道は下水の蓋がなく、あちこちに四角い穴が開いていて気が抜けない。
夜中に到着していたら、穴に落ちていただろう。

マスジット・ラジャの向かいにショッピングセンターがあった。
その中にスーパーもあった。
灯台もと暗しである。

最上階には“CFC”という、どこかで見たような名前の店があった。
「カリフォルニア・フライド・チキン」の略だそうだ。

フライドチキンではなく「ナシ・チキン・テリヤキ」をオーダーしてみたが、頼む客が少ないのか１０分以上待たされた(Rp142,000＝約135円)。

夜は宿の近くを散歩し、路地にあるお宅の前で地元民と会話。
明日ブラスタキに行く話をしたら、「ブラスタキは危険だからやめておけ」と忠告された。
インドネシアで一番治安が悪いと言われるメダンの住民が「危険だ」という町とはいったい？

ブラスタキ行きはやめて、直接トバ湖へ行くことにする。

５月１７日（火）
朝、宿の前で０３A番のミニバスを拾って、街の南東にあるアンブラス・バスターミナルへ向う。
６４番でも行くことができる。
Rp2,500のはずだがRp3,000を渡したらお釣をくれなかった。

パラパッ（トバ湖）行きのバスは７万ルピアだと客引きが言う。
だが探せば３万ルピアのバスがすぐ見つかった。
バスの屋根の荷台にはバイクまで積み込んでいる。

バス Medan 8:40 ⇒ Parapat 13:20 (4時間40分)
155km (33km/h) Rp30,000 (1.8円/km)

ターミナル内の屋台で食事。スープ付の乾麺（Rp7,000）。

８時前にバスの席を確保したが、客が満員にならないと出発しないようだ。

バスの外には物売り。

8:40にやっと出発。

沿道でモスクのタマネギ型の屋根を作っていた。

11:00 バスは幹線道路から右に折れて上り坂に入っていく。

12:00 プマタン・シアンタール着。
ここで２０分ほど停車。
隣の席の女性は大きなケーキを買って戻ってきた。
トバ湖周辺では主要な街のようだ。

13:20 トバ湖岸のパラパッの町を通り過ぎ、郊外にあるバスターミナルに到着。

広場の一角にバス会社の事務所を見つけて、次に向かうブキティンギ行きバスを確認すると夕方発のエグゼクティブ・バスがRp175,000＝約1750円とのこと。
「歩き方」にあった価格レンジに入っているが予約は保留。
電話番号を聞いたが、電話での予約は受け付けないと言う。

乗合いワゴンでパラパッの船着場に向う(Rp2,000)。
「Tiga Rajaまで行きたい」と言えば通じる。

対岸のサモシール島までの船は１時間に一本ずつ出ていた。

パラパッ 旧市街・古い町並み

近くの食堂でミーゴレン (Rp5,000) を食べていると、肩からカバンを下げた小男が話しかけてきた。
サモシール島のトゥットゥッにあるホットシャワー付の部屋が一泊Rp45,000というので、予約をお願いした。

旅行会社があったので、ブキティンギ行きバスの値段を聞くとRp200,000だという。
やはりさっきのバスターミナルで直接買った方が安いようだ。
ホテルは予約したことだし、慌てて島に渡り宿探しする必要も無くなったので、バスターミナルへ戻ることにする。

道端で遊ぶ子供たち。

散髪はRp8,000≒80円と格安だ。

バスターミナルに再び到着。
ワゴン車では数分の道程も、歩くと３０分もかかった。

いろいろ迷った末に、３日後の夕方発のエグゼクティブ・バスを予約。
事務所の男はその場でメダンの本社まで電話を入れて席を確保。
だが窓側の席と言うのを忘れていたので、通路側を予約されてしまった。
１６時間の長旅で、この違いは大きい。

再びパラパッの船着場に向う。
ワゴンに乗ったら、他の客の行き先を優先して遠回りされたので、先ほどより随分時間がかかった。

15:35 船の出港時間ぎりぎりに飛び乗る。

船 Parapat 15:35 ⇒ Tuktuk 16:20 (0時間45分)
9km (12km/h) Rp7,000 (7.4円/km)

出航する船の横で飛び込んで泳ぐ子供たち。

パラパッの岸から船が離れる。

運賃はRp7,000。
乗船後に男が集めてまわる。

サモシール島までは４０分の船旅。
半島の左手の入り江から右へ、客が乗り降りする船着場に順番に船を入れる。

さっき客引きの男に言われたとおり、３つ目の船着場で船を降り、高級そうなホテルの敷地を通って、歩くこと５分。

トゥットゥッ 旧市街・古い町並み

湖に面した側が全面ガラス張りのダブルルームで明るい。
これでRp45,000＝約450円なら悪くない。
シャワーはホットではなかったが気に入った。

宿の近くを散歩。

空き地でトーテムポールを作っていた。
手を貸してくれと頼まれて、せ〜ので一緒に木材を裏返す。

飲み屋のテーブルでトランプをしながら濁り酒を飲んでいた。
地元の人かと思ったら、インドネシア各地の島から来ていた。

トゥアック(Tuak)というパーム椰子から造った酒で、ジャングル・ジュースとも呼ばれている。
かすかに硫黄のような匂いのする酸っぱいビールという感じ。
一杯Rp2,000＝約20円と格安。アルコール度数もビール程度。

店のピッチャーとは別に、ペットボトルでスペシャル・トゥアックを持ち込んでいる客もいる。
甘さもアルコール度数もより強いそうだ。

バタック(Batak)様式の部屋が並ぶゲストハウスがあった。

入り口はこんなに小さく、窓が小さいので部屋の中は薄暗い。
だがホットシャワー付でRp45,000と手頃だ。

宿のお姉さんはカメラを向けるとポーズをとってくれる。
ここトゥットゥッ地区にはツーリスト向けのゲストハウスが軒を連ねているが、外国人は数人しか見かけなかった。
かつてはヒッピーに人気があったそうだが、９０年代後半の経済危機以後は観光客が激減し、今も毎年ちょっとずつ宿が廃業しているそうだ。

旅のルート

5/16 ペナン→メダン（泊）

5/17 メダン→トバ湖のパラパッ→トゥットゥッ（泊）