2011/07/16 - 2011/07/17
892位(同エリア2024件中)
mingさん
ドブロヴニクの中世さながらの美しい風景をよく見ると、色褪せたオレンジ色のレンガと交ざって、内戦の後に修復された鮮やかなオレンジ色のレンガがところどころに見られた。
【生活費】11万円
【飛行機】25万円
【通貨単位】1クーナ=16円
【英語通用度】5人に4人
【旅程】10日間
7/12パリ→ザグレブ
7/13ザグレブ
7/14ザグレブ→サラエボ
7/15サラエボ
7/16ドブロヴニク
7/17ドブロヴニク
7/18パリ
7/19モンサンミッシェル
7/20パリ
7/21帰国
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
(1)『旧市街に到着』
7/16 4:30サラエボからの夜行バスはドブロヴニクのバスターミナルに到着した。ホテルはネットで予約したJele Roomに宿泊した。バスターミナルと旧市街の中間で#3と#8のバス路線上であったが、30分に1本ほどだったので、旧市街まで散歩を兼ねて30分歩くことにした。 -
(2)『ピレ門』
11:15 旧市街の玄関口であるピレ門に到着した。この門は二重構造となっており、かつては日没後に門が固く閉ざされ、最高25mにも達する城壁とともにドブロヴニクの自治を外敵から守り続けた象徴である。 -
(3)『プラツァ通り』
中世のドブロヴニクでは、旧港が海の玄関口としてヴェネチアやオスマントルコからの商船で繁栄を極めていた。
ドブロヴニクを含むクロアチア側の海岸は、複雑な海岸線で無数の島々が点在し、アドリア海を航海する帆船を強風や海賊から守っていた。さらに、ドブロヴニクの商人はスラブ語を話したため、ヴェネチア人が手をつけにくかったバルカン半島内陸部との交易を独占し、莫大な利益をもたらした。 -
(4)「ルジャ広場」
ピレ門から真っすぐ伸びるプラツァ通りを歩くとルジャ広場に突き当たる。このプラツァ通りは、12世紀以前は海峡で通りは存在していなかったことには驚いた。
通りの南側をローマ人が住む小島と、北側にスラブ人が住む陸地に分ける境界線であった。ローマ人側の小島は、イタリア語の潟を意味するラグーナから派生した「ラグーサ」と呼ばれるようになった。
その後、ローマ人とスラブ人の交易が進むにつれ、12世紀になって海峡が埋め立てられてプラツァ通りとともに現在のドブロヴニクの原型ができあがった。 -
(5)「レストラン・アルセナル」
ルジャ広場の裏手にあるレストラン・アルセナルで旧港を眺めながらのんびりとランチをとることにした。
海に面したドブロヴニクはシーフードがとても新鮮である。旅行本を見せて、ホウレンソウと小エビのパスタ(85クーナ=1,275円)とタコのサラダ(75クーナ=1,125円)を注文した。 -
(6)「城壁の遊歩道」
14:00 旧市街のハイライトでもある城壁の遊歩道(70クーナ=1,050円)を歩くことにした。2時間近く歩いたが、真夏の日差しは強烈であった。
この城壁は全長1940mあり、オスマントルコがバルカン半島の国々を支配下にしていく中で、ラグーサ共和国の独立を守り続けた象徴である。
オスマントルコへの莫大な年貢を納める見返りに自治を認められたドブロヴニクは、15世紀から16世紀に自由貿易国家として絶頂期を迎えた。 -
(7)「プラツァ通り」
プラツァ通りを1本奥に入ると、洗濯物が干され子供が遊ぶ普段の生活が広がっていた。
温暖な気候とアドリア海から吹いてくる風を受けての散歩は、とても心地良かった。 -
(8)「旧市街を守る城壁」
絶壁の上に作られた城壁は13世紀から400年以上をかけて絶え間なく補強され続けられた。その城壁は1808年のナポレオン軍の占領によって、ラグーサ共和国崩壊とともにその役割を終えた。 -
(9)「オレンジ色の風景」
1991年12月6日の早朝に旧ユーゴスラビア連邦軍は、ドブロヴニク旧市街に向けて砲撃を開始した。
2000発もの砲弾によって、旧市街の70パーセントが被害を受け、314棟が全壊した。1995年8月までの4年間に断続的に砲撃を受け、ドブロヴニク市民は精神的なストレスを受け、アドリア海の真珠は廃墟と化した。
中世さながらの美しい風景をよく見ると、色褪せたオレンジ色のレンガと交ざって、内戦の後に修復された鮮やかなオレンジ色のレンガがところどころに見られた。 -
(10)「スルジ山へのロープウェイ」
17:00 旧市街の北側にあるロープウェイ(往復80クーナ=1,280円)でスルジ山を登った。このロープウェイも1991年の内戦で破壊されたが、2010年夏に営業を再開した。
山頂を歩いていると、「DANGER, Enter at own risk」という看板を目にした。かつてこの地で戦闘があり、戦後も無差別に埋められた地雷で幼い少女が亡くなるといったさらなる悲劇を招いていた。 -
(11)「アドリア海の宝石箱」
標高412mのスルジ山から見る旧市街は最も美しい。
過去に内戦や大地震で街が破壊されたとは、とても信じ難い風景であった。
オレンジ色の屋根瓦を、巨大な城壁が宝石のようにを包み込んでいた。 -
(12)「チリィピィ村ツアー」
春から秋の日曜日にドブロヴニク郊外のチリィピィ村で民族舞踏ショーが開催されると聞き、ピレ門近くの旅行代理店アトラスでツアー(230クーナ=3,680円)に参加することにした。
7/17 8:15ピレ門でバスに乗り、美しいアドリア海沿岸を1時間半走り空港近くのチリィピィ村に到着した。 -
(13)「チリィピィ村に到着」
チリィピィ村は、10分ほどで端から端まで歩けるほどの小さな村である。特産のワインを試飲し、教会で休んでいると日曜日のミサが始まった。
子供の讃美歌と牧師の説教が続き、最後に「周りの人と喜びを分かち合いましょう。」といった感じで周囲の人たちがお互いに握手をしていた。日本人が珍しかったらしく、周りのクロアチア人と喜びを分かち合うことにした。 -
(14)「民俗舞踏ショー」
教会の外に出ると、11:15のショーの開始を心待ちする人たちで会場は埋め尽くされていた。バイオリンやチェロなどの弦楽器に合わせて、民族衣装を着た若い男女がよく練習されたダンスを披露した。
中世ヨーロッパの祭りの日にタイムスリップしたような心地を感じながら、1時間のショーは幕を閉じた。 -
(15)「ロクルム島クルージング」
13:00 チェリピツアーから戻り、近くのロクルム島まで行くクルージング(10ユーロ=1,150円)に出発した。
60分ほどのツアーであるが、気温が30℃を超え、アドリア海からの風が一層心地よかった。
すれ違う海賊船が中世の海洋都市感を醸し出していた。 -
(16)「ムール貝ランチ」
18:00 ドブロヴニクでの最後の食事はプラサ通りから細い道に入ったレストランでシーフードを食べることにした。
シーフードパスタ(55クーナ=880円)とムール貝(60クーナ=960円)を注文した。
予想以上に山盛りのムール貝に驚いたが、鮮度の高いシーフードをおいしくいただいた。翌朝のザグレブ行きの飛行機に備え、満腹のまま早く休むことにした。
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