三国志の許昌関帝廟

2010/03/03 - 2010/03/03

「三国志」とはその名のとおり、魏（ぎ）・呉（ご）・蜀（しょく）の三国が争覇したことから付いたものであり、三国時代のことを叙述した歴史書が、元蜀の家臣で後に西晋に仕えた陳寿によって『三国志』と名づけられた事に由来する。この時代の曹操・孫権・劉備らが争い合ったことは一般にも良く知られている。その後、歴史書の『三国志』やその他の民間伝承を基として唐・宋・元の時代にかけてこれら三国時代の三国の争覇を基とした説話が好まれ、その説話を基として明の初期に羅貫中らの手によって『三国志演義』として成立した。「三国志」の世界は『三国志演義』を基としてその後も発展を続け、世界中に広まった。許昌の関帝廟の壁に繰り広げられる関羽の三国志絵巻をご覧下さい。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

許昌の覇陵橋公園内にある関帝廟の壁一面に描かれた関羽物語です。コの字型の壁、全体で物語を作り上げています。ご覧下さい。

姓は関、名は羽、もとの字は長生、改め雲長と言います。河東郡は解良県の出身です。

家は貧しく、春秋を好み、人の為に尽くす人でした。

郷里の豪族に勢力をかさに着て、人もなげな振舞いに及ぶ者がいたので、そやつを殺してしまいました。このため難を逃れて他郷の出奔し、もう五、六年になります。

劉備、関羽、張飛の三人が出会う、張飛の家の裏に桃園がある。そこで天地の神々を祭って、われら三人、義兄弟の契りを結び力を合わせ心をひとつにする誓をたてよう。

呂布は１日に千里を走る馬、赤兎馬を貰い義父である丁原を斬り董卓に寝返る。

献帝を狩に誘った曹操、皆の前で献帝に恥をかかせ、自分の力を固持する。思わず関羽は刀に手を懸けるが劉備が止める。

呂布に破れ、曹操に保護された劉備達。曹操と劉備が酒を酌み交わしながら、天下英雄の話となる。英雄はそなたと私だけだと言われ思わず杯を落とす。雷鳴の所為でと誤魔化す。

曹操に敗れた関羽は三つの条件を出し、曹操に降る。
一つ、漢の皇帝に降伏するので、曹操に降伏するのではない。
二つ、二人の姉上がたに皇叔の俸禄を給付し、安全を保障する。
三つ、劉備の行方が分かりしだい、千里の彼方でも辞去する。

両夫人に訳を話し、しばらくの間、曹操の世話に成る事を了解してもらう。

曹操は関羽達の君臣の礼を乱してやろうと、関羽と二人の義姉を同室させた。しかし関羽は燭を手に戸外にたったまま、夜から明け方まで、まったく疲れたようすを見せなかった。

関羽、夜は春秋を読んで過ごす。この館の名前を春秋楼となる。

曹操が関羽を引き止める為、赤兎馬を贈る。関羽これで劉備の元に帰れると喜ぶ。曹操、思惑が外れる。

関羽は曹操の恩に報いる為、赤兎馬に乗り、青龍刀をひっさげ、袁紹軍の大将、顔良を一太刀で倒し、その首をかき切って帰ってきた。袁紹軍は総崩れとなった。

曹操の恩を返し、劉備の行方が分かったので、曹操に挨拶に出向くが行かせたく無い曹操は門を閉じ会おうとはしない。しかたなく関羽は受けた金品を封印し、漢寿亭侯の印を正堂にかけた。

両夫人を護衛して関羽一騎で千里の道を、劉備の元を目指す。途中苦難に会い五関六蒋を切る。

関亭廟のある場所は許昌から八里（3.2ｋｍ）にあり、この橋の上で曹操が関羽に錦の袍を贈った。関羽は罠があることを警戒し、馬上から刀でそれを拾い上げて去った。

関羽を行かせまいと曹操軍の大将が、行く先々で関羽に邪魔をする。関羽やもうえず六人の大将を切る。

道の途中で関定の世話になる。同姓のよしみで息子の関平を関羽の養子に貰って欲しいと言われ、関羽は関平を養子にする。

かつて黄巾の張宝につき従っておりましたとき、ご尊顔を拝したことがあります。無念にも賊の一味に身をおとしておりました。どうか将軍にはお見捨てなく。

臥牛山に周倉が戻ると強い大将に乗っ取られたと言う。関羽と劉備が行って見るとその大将は趙雲ではないか、皆で再会を喜び、改めて趙雲は劉備の部下となるのです。

劉備は軍師を求めて、諸葛孔明のもとへ三度足を運びついに軍師と成る事を承知してもらう。ここで諸葛孔明は三分の計を披露する。

南下して来た曹操軍を長江の赤壁で迎え撃つ孫権軍、同盟を結んだ劉備軍。軍師諸葛孔明が東南の風を吹かせて火計を成功させる。曹操軍の船は焼滅する。曹操軍は壊滅的な敗北となり北へ撤退する。

黄忠、字を漢升。関羽が長沙を攻略したさいに関羽と互角に戦う。正々堂々の勝負をして関羽に降伏する。

赤壁の戦いに敗れて華容道を逃げる曹操。途中で関羽の待ち伏せに会う、曹操は昔の恩義を忘れていなかったら見逃して欲しいと願い出る。義に厚い関羽、曹操を見逃す。

孫権の息子に関羽の娘を貰い、同盟関係強化を図るが、関羽が断る。使者は孔明の兄、諸葛　謹です。

荊州の領土問題で呉の魯粛に招待される。関羽が来たら殺害しようと呂蒙達が狙う。関羽は帰り道、魯粛を人質に船に戻る。

荊州を足場に蜀を押さえた劉備玄徳の名前は広まった。私の勝手な想像です。

魏は呉に関羽の後を攻めれば荊州を渡すと密約した。呂子明は泳ぎのうまい者を選んで商人に変装させ、全員に白衣を着せて、船上で櫓をこがせた。これで関羽は背後を絶たれ敗れる。

曹操軍を攻めた関羽、水攻めにして龐徳を打ちとり、于禁を捕らえる。

毒矢が肘に当たって化膿した。骨まで達する手術を麻酔なしで平然と囲碁を打ちながら治療を受けた。

呉の騙し討ちに会い、敗れて斬首された関羽達が夜な夜な亡霊となり、わしの首返せと出て来た。普浄和尚が貴方に首を切られた人はどうなる。と諭した。

やむ終えず五関の大将を斬ったが、ここ黄河の渡るには船が必要となるがここでも大将を斬って船を手に入れ無事、黄河を渡る。